三佐和ブログ


7月の新宿御苑 2023年07月29日

東京は連日30度越えの暑い日が続きますが、ヒートアイランドのオアシス新宿御苑ではたくましい生命の息吹を感じます。玉藻池の横を歩いていたら木の根の周辺に大量のカブトムシが発生していました。御苑でこれほどの数のカブトムシを見かけたのは初めてです。下の写真をご覧ください。7月22日撮影 気温が高くなるにつれて生物の活動も活発になるようで、先月もこの近くで青大将を見かけました。「6月の新宿御苑IMG_4974 (002).jpg

東京も梅雨が明けたようですが、ここのところ雨がほとんど降っていません。それでも芝生の広場では芝生が元気です。芝生の根がしっかりと土に根づいて土中の水分を吸収しているのでしょうね。おそらく芝生の広場ではおよそ4㍑/㎡の水が毎日大気中に蒸発していることと思います。

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気温が30度を超えるなかでもヒートアイランドのオアシス新宿御苑では、池の周りや木立の下を歩いていると涼しい空気を感じます。

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7月も終わりですが、御苑に生息している生物にもそろそろ雨が降ってもらいたいですね。地上で暮らす生命にとり水の循環は命をつなぐ大切な自然現象です。7月28日撮影

バケツ一つで世界をめぐる 2023年07月24日

当社で開発してきた断熱緑化コンクリート「ガーデンクリート」と灌水・植栽システム「オアシス」に関するブログの中からいくつか選んでPDF「バケツ一つで世界をめぐる」にまとめました。ホームページの資料ダウンロードや緑化コンクリート・ヒートアイランド現象対策に興味のある方へからご覧いただけます。IMG_9927 (002).jpg

断熱緑化コンクリート「ガーデンクリート」は地球からの贈り物である軽石や石灰を利用して、世界中で資源を調達して容易に製造できる製法を目指しました。そして灌水・植栽システム「オアシス」は雨水の自然循環を利用して植物を育てたり建物を断熱するシステムの実現を目指しました。

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21世紀は赤道を中心に南北回帰線の間で人口増加が見込まれます。それに伴い都市化が進み新たなヒートアイランド現象の問題が発生することと思います。このように変化する都市環境の中で人々が快適に過ごすことが出来る環境をなるべく容易に作れる製法とシステムを開発することが当社の目的です。

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この情報をPDF「バケツ一つで世界をめぐる」にまとめました。皆様にご覧いただければ幸いです。

サクラランも生きている3 2023年07月19日

6月20日から7月19日までのサクラランからの水分蒸発量がまとまりました。ペットボトルからの水分蒸発量が14cc、サクラランからの水分蒸発量が16ccでした。5月18日から6月20日までの水分蒸発量と比べるとペットボトルからの水分蒸発量が減り、サクラランからの水分蒸発量は同じでした。数値に違いがあるのは、前回の測定(5月18日から6月20日)の日数が33日間であったのに対し今回(6月20日から7月19日)の日数が30日間であったことも要因の一つですね。

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サクラランからの水分蒸発量は測定期間が3日減ったのに前回と同じであったことは葉からの水分蒸発量が増えたからだと思います。また室温と湿度も今回の測定(6月20日から7月19日)の間に上昇してきました。下記のグラフをご覧ください。

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サクラランの茎からは根がしっかり伸びてきました。これから真夏を迎える東京の室内で熱帯の植物であるサクラランがどのような水分の蒸発を見せるのか楽しみです。

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                          7月19日撮影

7月のベランダガーデン 2023年07月16日

7月に入り東京の日中の気温は30度を超える日が続いていますが、マンションのベランダガーデンも植物たちへの水やりに気を使っています。インパチェンスが強い日差しに負けずに咲いています。

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カスケードブロックの穴はバジルの根と茎を支えながら植物の成長を守ります。

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緑化ブロックに根を下ろした低木も、ドレーンにたまる水を吸いながら大きく育っています。植物には根に安定して水を与える環境を作るのが大事ですね。

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プランターブロックに腰を掛けたフクロウとハリネズミのミニチュアが木陰で涼しそうですね。

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           7月16日撮影

7月のフローラカスケード 2023年07月11日

7月に入り東京の気温も高くなってきましたが浅草寺様境内のフローラカスケードではツルニチニチソウやインパチェンスが元気です。

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ツルニチニチソウの弦が伸びて、下の方で生息しているインパチェンスを覆うようになってきたので弦を剪定しました。

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強い夏の日差しの中で植物たちが育ち続けるには日々の灌水が大事です。フローラカスケードではドリップチューブとコントロールタイマーの組み合わせて植物に必要最小限の水を灌水し続けます。

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今日は四万六千日。今日お参りすると四万六千日分お参りしたご利益が得られるとのこと?境内ではほおずき市が立っていました。

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                     7月10日撮影

自然は土地の力 2023年07月09日

Youtubeを見ていたら東北大学名誉教授田中英道先生が「自然は土地の力」というお話をしていましたが、的を得た言葉ですね。自然を一つの言葉で表現することはできません。地球上の様々な土地には様々な自然があります。その自然の違いは温度、湿度、降雨量など数値で表現することができます。下記のグラフをご覧ください。アジア各地の気温と降雨量が視覚的に理解できますね。「地図で知る東南・南アジア 平凡社より引用」

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私が生活しているヒートアイランド東京の年間降雨量は1528.8mm(4.2mm/㎡・日),平均気温は15.8℃(2017年),平均相対湿度は65%です。「理科年表第92冊引用」私がヒートアイランド東京で測定した芝生と土からの水分蒸発量はおよそ3.6㍑/㎡・日です。東京での測定で感じたことは降雨量4.2mm/㎡・日と芝生と土から水分蒸発量3.6㍑/㎡・日の間には関連性があるようだということです。つまり水の循環がみられるということですね。

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世界各地の降雨量と土地からの水分蒸発量にも水の循環があるとすると、その土地での芝生や土からの水分蒸発量も降雨量と関連する数値が見込まれるのでしょうか?芝生を育成する植栽装置オアシスを使って世界各地で芝生と土からの水分蒸発量を測定してみたいものです。写真はヒートアイランド東京のオアシス神宮外苑のイチョウ並木です。7月8日撮影

S邸ブミコン舗装3 2023年07月08日

5月にブミコンとハナマサを施工させていただいた世田谷区用賀のS様の土地ですが草が生えることなく無事に2ヶ月が経過しました。

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2021年10月に最初の舗装をさせていただいたときに、一部の土を残し砂利舗装で仕上げました。

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翌年になるとこの場所は草で覆われてしまいました。植物のたくましさを感じますね。

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そこで今回は砂利舗装の場所をブミコンとハナマサで覆ったのですが、透水性のあるブミコンから水は下に流れますが光が届かないので、さすがの植物たちも成長することがありません。

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それでも光が届くブミコンと周囲の境の隙間には、ごくまれですが植物が葉を伸ばしていました。植物の粘り強い生命力を感じます。 7月8日撮影

熱帯の植物 2023年07月05日

先のblog「水の命」で温帯のヒートアイランド東京に比べて熱帯のヒートアイランドシンガポールに降り注ぐ太陽光エネルギーが強いとお話ししました。それは赤道直下に位置するシンガポールの方が、北回帰線よりも北に位置する東京よりも一年を通して当たる太陽光の密度が高く、それに伴い太陽光エネルギーの量も多いということですね。

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事務所で熱帯の植物であるサクラランからの水分蒸発量を計測しているのですが、これまで計測したミントや芝生と比べてその数値が著しく低いようです。その理由はいくつかありますが、まず熱帯に生息する植物は温帯に生息する植物と比べて1年を通して葉にあたる太陽光エネルギーが多いので、葉からの水分蒸発量を抑える働きがあるのではないでしょうか?サクラランの葉はミントと比べて厚みがあり表面につやがあります。

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ヒートアイランド東京での芝生と土からの水分蒸発量は何度もお話ししていますが、芝生からの水分蒸発量がおよそ2.1㍑/㎡・日、土からの水分蒸発量がおよそ1.5㍑/㎡・日、そして降雨量が4.2㍑/㎡・日です。降雨量が5.7mm/㎡・日のシンガポールでは芝生と土からの水分蒸発量がどのように変化するのでしょうか?

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東京での測定では芝生と土を合わせた水分蒸発量3.6㍑/㎡・日と降雨量4.2mm/㎡・日には、水分蒸発量と降雨量の間に関連性がありそうですが、水分蒸発量が少なそうな植物に囲まれた熱帯の、植物と土を合わせた水分蒸発量と降雨量の間にはどのような関連性があるのでしょうか?光と土と水、そして空気が作り出す自然が生命に与える影響を観察するのは楽しいですね。写真は新宿御苑の温室で生育されている熱帯の植物たちです。7月5日撮影

水の命 2023年07月04日

水(H²Oの塊)に命はありませんが、水は太陽光エネルギーの働きでH²Oの動きが活発化して分散し、気化して水蒸気となり上昇します。そして上空で冷却されて雲(氷の塊)となり再び地上に降り注ぎます。この命を感じる水の循環を詩人の高野喜久雄が詩にしています。「海よ」

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私は温帯のヒートアイランド東京のベランダやテラスで、緑化ブロックに芝生を載せて、芝生と土からの水分蒸発量を計測していますがその数値はおよそ3.6mm/㎡・日です。芝生からの水分蒸発量が2.1㍑/㎡・日、土からの水分蒸発量が1.5㍑/㎡・日です。そして東京の降雨量は4.2mm/㎡・日です。

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熱帯のヒートアイランドシンガポールの降雨量は5.7mm/㎡・日です。シンガポールの降雨量が東京よりも多いのは、シンガポールに降り注ぐ太陽光エネルギーが東京よりも強くそれに比例して地上からの水分蒸発量も多くなっているからだと思います。シンガポールに設置したガーデンクリートと芝生と土からの水分蒸発量はどのようになるのでしょうか?ヒートアイランド東京での経験を生かして測定してみたいものです。


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