三佐和ブログ


熱帯の植物 2023年07月05日

先のblog「水の命」で温帯のヒートアイランド東京に比べて熱帯のヒートアイランドシンガポールに降り注ぐ太陽光エネルギーが強いとお話ししました。それは赤道直下に位置するシンガポールの方が、北回帰線よりも北に位置する東京よりも一年を通して当たる太陽光の密度が高く、それに伴い太陽光エネルギーの量も多いということですね。

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事務所で熱帯の植物であるサクラランからの水分蒸発量を計測しているのですが、これまで計測したミントや芝生と比べてその数値が著しく低いようです。その理由はいくつかありますが、まず熱帯に生息する植物は温帯に生息する植物と比べて1年を通して葉にあたる太陽光エネルギーが多いので、葉からの水分蒸発量を抑える働きがあるのではないでしょうか?サクラランの葉はミントと比べて厚みがあり表面につやがあります。

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ヒートアイランド東京での芝生と土からの水分蒸発量は何度もお話ししていますが、芝生からの水分蒸発量がおよそ2.1㍑/㎡・日、土からの水分蒸発量がおよそ1.5㍑/㎡・日、そして降雨量が4.2㍑/㎡・日です。降雨量が5.7mm/㎡・日のシンガポールでは芝生と土からの水分蒸発量がどのように変化するのでしょうか?

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東京での測定では芝生と土を合わせた水分蒸発量3.6㍑/㎡・日と降雨量4.2mm/㎡・日には、水分蒸発量と降雨量の間に関連性がありそうですが、水分蒸発量が少なそうな植物に囲まれた熱帯の、植物と土を合わせた水分蒸発量と降雨量の間にはどのような関連性があるのでしょうか?光と土と水、そして空気が作り出す自然が生命に与える影響を観察するのは楽しいですね。写真は新宿御苑の温室で生育されている熱帯の植物たちです。7月5日撮影


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