八月の新宿御苑 | 2023年08月25日 |
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8月も下旬に入りましたが、ヒートアイランド東京はまだ気温が30度を超える日が続いています。空に浮かぶ雲も夏の雲です。
それでも7月に続いた高温の日々と比べるとしのぎやすい気候で、秋の気配を感じます。台湾閣の池の周りも心地よい朝を迎えています。
芝生の広場の芝生も夏の雲の下でたくましく成長を続けて葉の緑色も深まっています。御苑の芝は気温が下がると色も変わります。
気候もやや落ち着いてきたようなので御苑のそばの新宿事務所では、西洋芝クリーピングベントグラス007の種を蒔いたのですが4日ほどで発芽して葉を伸ばし始めました。
ヒートアイランド東京も夏の峠は越えたようです。これから秋に向けて御苑の自然も徐々に移り変わります。8月24日撮影
スコールとブミコン舗装 | 2023年08月22日 |
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8月22日午前11時ごろの浅草寺様境内はスコールのような通り雨に見舞われました。
その中で浅草寺様境内のブミコン舗装は雨水をよく透水していました。特に2020年に舗装させていただいた境内東のブミコンの透水性は良好です。ブミコン浅草寺日記2020
2020年4月から11月まで行われた境内東のブミコン舗装では、材料となる砂利や材料の調合方法に改良を加えました。最近では浅草寺様を訪れる海外からの観光客も増えていますが、雨の日でも快適な歩行環境をご提供いたします。
同じく境内東に設置された透水性と保水性に優れたブミコンの姉妹品であるフローラカスケードでは植物たちが雨に濡れて気持ちよさそうでした。
8月22日撮影
サクラランも生きている5 | 2023年08月19日 |
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7月19日から8月19日までのサクラランからの水分蒸発量がまとまりました。この一月の間にサクラランの葉から蒸発した水分量は0.8gでした。下記のグラフをご覧ください。
今回の測定の間に水中でサクラランの葉が成長してきました。その質量は水よりも1.3グラムほど軽いようです。下記の写真をご覧ください。
これまでは1月単位で減量したペットボトルの水量と同じ水量を加えて、次の一月の水量の変化を測定して来たのですが、水中で成長した葉からの水分蒸発量も加えて測定したいので、これからは新たに水を加えることをせずに、水量の変化を計測して行こうと思います。どのような変化が見られるのか楽しみです。8月19日撮影
ヒートアイランドにオアシスを | 2023年08月10日 |
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先のブログで田中英道先生が「自然とは土地の力である。」とおっしゃっていたことをお話ししました。「自然は土地の力」また田中先生は「文明(都市文明)は自然に抵抗してできる。」というお話もしていました。ヒートアイランド東京で、コンクリートの上で植物を育てていると、田中先生のおっしゃることがよくわかります。植物が地中から根を通して吸い上げた水は葉や茎から蒸発して水蒸気となり、それが上空で冷却されて再び雨となり地上に降りしきる雨水の循環,この植物を通して行われる雨水の循環という自然現象が土地の力ですね。
都市では人間の生活が快適に行われるように地面はアスファルトで舗装され、人間は鉄やガラス、コンクリートで作られた建物の中で仕事をしたり生活をします。こうしてコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われた都市、ヒートアイランドが誕生します。ヒートアイランドはその土地の土や植物を覆うことで成立します。そしてそれは土と植物によって作られる雨水の循環が損なわれるということです。古代メソポタニア、エジプト、インダス、黄河などの文明が滅んだのは、その土地の力である自然の上に人間の生活する都市を作り、植物が棲息する自然を覆うことで雨水の循環という土地の力が失われたからです。
私の仕事はコンクリートジャングルとアスファルト砂漠の表面を地球からの贈り物である軽石と石灰で固め、雨水の自然循環を利用した灌水システムと組み合わせることで植物を育てることです。ヒートアイランドにオアシスを作る事がテーマです。写真はヒートアイランド東京のオアシス新宿御苑の温室とプラタナスの並木です。8月9日10日撮影
サクラランも生きている4 | 2023年08月07日 |
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7月19日から8月7日までのペットボトルからの水分蒸発量は13.8cc,サクラランの入ったペットボトルからの水分蒸発量は13.9ccでした。今回の測定値はまだ途中経過ですが、面白いことに気が付きました。それはサクラランの葉や茎が水分の蒸発量に影響を及ぼしているのではないかということです。水分蒸発量を測定しているペットボトルの口の部分は細く、上をサクラランの葉が覆い、茎が水分が蒸発する面積を小さくしているのではないでしょうか?下の写真をご覧ください。
7月19日から8月7日までの水分蒸発量はペットボトルの細い口の部分からのものなので、茎のないペットボトルからの水分蒸発量が多く、サクラランからの水分蒸発量は7月22日にペットボトルからの水分蒸発量を大きく下回りました。下記のグラフをご覧ください。
しかしその後、サクラランからの水分蒸発量は徐々に増えていき、8月7日の時点で水分蒸発量の累計がようやくペットボトルからの水分蒸発量を上回りました。ペットボトルの水面の位置の面積も広がり、これからサクラランからの水分蒸発量がどのように変化してゆくか楽しみです。またここにきてサクラランの葉が水中で伸びてきました。ミントの水分蒸発量を測定していた時に水中に葉が伸びることはありませんでした。水中に伸びたミントの葉の質量が、これからどのように影響を及ぼすのかも測定が楽しみです。
8月7日撮影
8月のフローラカスケード | 2023年08月02日 |
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