オアシスⅡへの給水量の推移7 | 2024年02月28日 |
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2月17日から2月28日までのオアシスⅡへの給水量は2.2㍑/㎡・日、周囲からの水分蒸発量は1.27㍑/㎡・日、そしてオアシスⅡの給水量から周囲の水分蒸発量を引いた数値は0.9㍑/㎡・日で前回の測定値よりも0.1㍑/㎡・日増えました。
オアシスIIの給水量と周囲からの水分蒸発量が前回の測定値よりも下回ったのは、2月下旬にかけて新宿事務所のベランダ周辺の気温が下がったのが一因ではないかと思います。下のグラフは新宿事務所の室温の気温と湿度の推移を表していますが、2月下旬にかけて気温と湿度が下がっています。
その中でオアシスⅡへの給水量の推移が周囲の水分蒸発量の推移よりも上回ったことは下のグラフからもわかります。
何故オアシスⅡへの給水量の推移が周囲からの水分蒸発量を上回ったのでしょうか?上のグラフを見て緑色のグラフの推移をみると12月から2月まで、ほぼ横ばいだったグラフが、今回少し上昇したようです。その理由の一つに芝生の成長が影響しているような気がします。下は昨年12月23日に撮影したオアシスⅡで育てているベントグラスの写真です。
そして下は、今日2月28日に撮影したベントグラスの写真です。冬の間にベントグラスは新宿事務所のベランダで静かに成長を続けてきました。
東京の気温はまだ低いですが、芝生をはじめ様々な植物たちが春の訪れとともにそろそろ休眠から目覚めて活動を始めているようですね。
2月のベランダガーデニング | 2024年02月24日 |
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カスケードブロックでは2月の明るい日差しを浴びてビオラの花が綺麗に咲いています。
手作りフラワーポットではイチゴが白い花を咲かせています。イチゴは4年以上南向きの日当たりの良いベランダで、通気性と保水性の良い手作りフラワーポットに支えながらしぶとく生きています。
同じく手作りフラワーポットでは、ガジュマルの根がフラワーポットを割ながら逞しく成長を続けています。
来週は三月に入ります。ヒートアイランド東京のマンションベランダの植物たちも、そろそろ目を覚ます季節がやってきますね。2月二四日撮影
2月の新宿事務所 | 2024年02月21日 |
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2月も下旬に入りました。春一番が吹いて寒さも底を打ったかに見えた東京も、寒の戻りで気温の低い日が続くようです。先のblogでお話ししたエディブルフラワーカレンジュラも寒い中、2つ目の花を咲かせています。最初に咲いた花はしおれてきましたが、食べられるのでしょうか?
カレンジュラと同じく昨年の9月に種を蒔いたジャーマンカモミールは、葉のつやもよく元気です。暖かくなり黄色い花の周りに白い花びらが開くのが楽しみですね。
室内の温度は、ここにきて15℃を上回る日が続いています。15℃から25℃の間は植物にとって暮らしやすい気温ですね。手作りフラワーポットに支えられながらコーヒーやパキラの葉も良いつやをしています。
東京は2月にしては珍しく雨曇りの日が続いていますが、新宿事務所の植物たちは静かに成長を続けているようです。2月21日撮影
オアシスⅡの給水量の推移6 | 2024年02月17日 |
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2月7日から2月17日までのオアシスⅡへの給水量は2.3㍑/㎡・日で前回の測定値よりも0.2㍑/㎡・日増えました。同じくオアシスⅡ周囲からの水分蒸発量も前回の測定値よりも0.28㍑/㎡・日増えました。
オアシスⅡの芝生からの水分蒸発量は前回と同じく0.8㍑/㎡・日でした。オアシスⅡへの給水の増加量よりも、周囲からの水分蒸発の増加量が若干増えたのに芝生からの水分蒸発量が前回と同じ理由は、計算ソフトの四捨五入のためです。グラフを見ると給水量と蒸発量は増えていますが、芝生からの水分蒸発量は若干減っているようですね。
オアシスⅡへの給水量と周囲からの水分蒸発量が増えているのは、立春を過ぎて新宿事務所のベランダの気温も寒さの底を打ったからでしょうか?
クリーピングベントグラスの葉も、伸び始めたようです。もう少し暖かくなったら芝刈りをしようと思います。2月17日撮影
サクラランも生きている11 | 2024年02月15日 |
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1月16日から2月15日までのサクラランからの水分蒸発量は2.3g,一日当たりの蒸発量は0.08gでした。前回の記録から約0.01g増えたようです。ちなみにサクラランからの水分蒸発量の測定を始めた昨年の8月22日からこれまでの水分蒸発量の累計は15.8gで1日当たりの水分蒸発量はおよそ0.1gです。
サクラランからの水分蒸発量を測定している室内の気温もここにきて少し高くなってきました。そろそろ東京の寒さも底を打ち始めたようですね。
水面に顔を出した葉も,最初から顔を出しているサクラランの葉も少し大ききなったような気がします。
新宿事務所の室内にも春が訪れてきました。2月15日撮影
世界の気温と降水量 | 2024年02月12日 |
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2024年度版理科年表では1991年から2020年までの世界の気温と降水量がわかります。記録されている数値は米国の国立気候データセンターが配布しているGlobal Historical Climatorogy Networkや、世界各国の気象機関から通報された記録をまとめたもので、地球上の240ポイントの観測データがわかります。
理科年表に記載されている240ポイントの1991年~2020年までの年間平均気温は17.6℃(東京15.8℃)、年間降水量は1038.3mm(東京1598.2mm)でした。そして世界最高の年間平均気温を記録したのはアフリカ大陸スーダンのハルツームの30.5℃、最低年間平均気温は南極大陸のヴォストーク一基地の-54.7℃でした。また世界最高の年間降水量を記録したのはインドCherrapunjiの10166.1mm、最低の年間降水量は南米大陸ペルーのリマ2.1mmでした。
理科年表には記録した240ポイントの所在地の地図が載っています。これを見ると気温や降水量を測定している場所は主に海沿い川沿いの都市が多いようです。また飛行場の観測ポイントも見かけます。そしてロシアの東にかけての広大な土地やアジア中央部、アフリカ中央部、南アメリカ中央部の測定記録はあまり見られません。つまりこれら240ポイントの記録は、人間が記録しやすい都市部の数値が多いということだと思います。
人間が生活する環境は住宅やオフィスとしての建造物、道路、また電気、ガス、水道などのインフラの整備がすすみ、測定する気温や降雨量も過去と比べると変化が見られることと思います。それは過去60年の東京の観測記録を見てもわかります。これら環境の変化による気温や降雨量の変化は人間が生活している環境の記録の変化が主であり、まだ人間が生活していない自然環境の変化とは区別しなければいけないですね。
カスケードブロックで種から植物を育てる | 2024年02月12日 |
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先のblogでエディブルフラワーカレンジュラの花びらが開ききったらご紹介しますとお話ししましたが今朝、無事に花が開きました。2月12日撮影
花びらが開ききりました。2月15日撮影
新宿事務所のベランダではカレンジュラのほかに、ジャーマンカモミールとキンギョソウを種からカスケードブロックで育てています。写真はキンギョソウです。
カレンジュラ、ジャーマンカモミール、キンギョソウもカスケードブロックの穴に灌水クロスを敷き土を詰めた上にそれぞれの種を蒔きました。写真はジャーマンカモミールです。
保水性と通気性に優れたカスケードブロックは少ない土で様々な植物を育てるので、あまりベランダを汚すことがありません。関連ブログ「カスケードブロックへの種蒔き」
エディブルフラワー カレンジュラ | 2024年02月09日 |
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新宿事務所のベランダでカスケードブロックにカレンジュラの種を蒔いて育てているのですが寒い中で花が咲き始めました。
カレンジュラは花が食べられるエディブルフラワーです。9月の初めにカスケードブロックの穴に土を詰めて種から育ててちょうど5か月経ちました。「カスケードブロックへの種蒔き」写真はカレンジュラの種とカスケードブロックに種を蒔いたときの様子です。
新宿事務所のベランダは西向きで隣に高い建物があり、あまり日当たりの良い場所ではありませんが、無事に花が咲きうれしいですね。エディブルフラワーは食べられる花ですが、5か月かけて育てた花を食べることはできません。
花びらが開ききったら改めてご紹介させていただきます。2月9日撮影
2月のフローラカスケード | 2024年02月08日 |
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浅草寺様境内のフローラカスケードにビオラの花を植えて3週間ほどが経過しました。寒い中での植え替えでしたがビオラの根は、根鉢の土から徐々にカスケードブロックの穴に活着し始めたようです。
先日東京は雪に見舞われましたが、雪の重みで地面に落ちたビオラは1つでした。冬の寒さの中でもビオラは根から水分を吸収して、生きるためのエネルギーを体内に作り、余った水分は葉から蒸発させる活動を続けています。
境内では朝から相変わらず多くの観光客の姿が見られますが、明後日10日からは春節が始まります。さらに多くの観光客が浅草寺様を訪れるでしょうね。
2月8日撮影
オアシスⅡの給水量の推移5 | 2024年02月06日 |
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1月27日から2月6日までのオアシスⅡへの給水量は2.1㍑/㎡・日で前回よりも0.1㍑/㎡・日減りました。同じく周囲からの水分蒸発量も1.27㍑/㎡・日でおよそ0.09㍑/㎡・日減りました。おそらくベランダの気温の変化が影響しているようですね。
ご参考までに新宿事務所の室温と湿度の変化のグラフをご覧ください。デジタルの温湿度計で朝事務所に入った時に測定しています。
季節は立春を過ぎましたが、今が一番寒い時期です。これから春分に向けて気温も徐々に高くなりますがオアシスⅡへの給水量と周囲からの水分の蒸発の関係について注意深く観察してゆきます。
植栽装置オアシスⅡの上では西洋芝クリーピングベントグラス007が都心の寒さの中で元気に呼吸を続けています。2月6日撮影
東京の月別気温平均気温の推移2 | 2024年02月05日 |
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先のblogで1960年代の冬の平均気温はその後1991年から2020年までの冬の平均気温よりも低いことをお話ししました。1960年代は2020年の東京よりもコンクリート建造物が少なく、アスファルトの被覆面積も少なかったのが原因です。それは先のblogでもお話ししましたが芝生や土、コンクリートやアスファルトの熱伝導率の差が影響しているのではないかと思います。芝生の熱伝導率は0.7W/mK,土の熱伝導率は0.69W/mK,そしてコンクリートの熱伝導率は1.6W/mKです。「ガーデンクリートが建物の温度を下げる仕組み」コンクリートは芝生や土よりも熱伝導率が高いので、日中降りそそぐ太陽からの熱エネルギーを内部に蓄熱しやすいからです。そして熱伝導率がコンクリートよりも低い芝生や土は太陽からの熱エネルギーが内部に届く時間を遅らせることで蓄熱量をコンクリートやアスファルトと比べて少なくすることが出来ます。それと芝生や土に含まれている水分が蒸発するときに必要な熱エネルギーを地表から気化熱として奪うからでしょうね。(下の写真は渋谷区のビルの屋上から見た夕暮れの大山です。)
それでは夏の平均気温が1960年代も1991年から2020年までもあまり変わらないのは何故でしょうか?その理由は日中に太陽から地表に降りそそぐ熱エネルギーが空気(気温)に与える影響がコンクリートやアスファルトの蓄熱量が気温に与える影響よりも圧倒的に強いからでしょうね。それと気温を測定する方法が1960年代も、1991年から2020年までも同じ条件、つまり「気温は風通しや日当たりの良い場所で、直射日光の当たらないように通風筒に格納された電気温度計を用いて、芝生の上1.5mの位置で測定することを標準とします」の下で測定されているからでしょうね。芝生の上と、コンクリートやアスファルトの上では測定温度に差が出ることも先のblogでお話ししました。「ヒートアイランドにオアシスを2」
東京の月別気温平均値の推移 | 2024年02月02日 |
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理科年表2024を購入しました。これで2020年までの東京の月別気温平均値の推移をみることが出来ます。私の所有している数冊の理科年表を遡ると1961年代からの東京の月別気温の平均値を知ることが出来ます。1961年というと日本が復興して経済成長が始まった時期ですね。以前のblog(都市の温暖化と地球の温暖化)でもお話ししましたが当時、私の生まれた新宿の自宅から周囲を見回すと、ビルも少なく富士山が見えました。またアスファルト舗装も今ほど普及していませんでした。コンクリート建造物やアスファルト舗装に覆われる面積が少なかった1961年代の東京の冬の気温は、その後の冬の東京の平均気温よりも低いことがわかります。
ところが8月の平均気温の推移をみると1961年代の8月の平均気温は、その後60年経過した8月の気温と同じかやや高いことに驚かされます。(データのとり方が1961年代は10年の平均気温であるのに対し、その後のデータは30年の平均気温であるこも影響しているかもしれませんが。)1961年代以降と比べ東京の冬の気温が高くなったのは、経済成長期に入った東京がコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドに変貌したからではないかと思います。そして夏の気温にあまり変化が見られないということは、気温の測定方法にヒントがあるのではないでしょうか?気象庁のホームページを見ると「気温は風通しや日当たりの良い場所で、直射日光の当たらないように通風筒に格納された電気温度計を用いて、芝生の上1.5mの位置で測定することを標準とします」とあります。
以前の夏、東京のマンションのベランダので午後2時ごろ日陰でコンクリートの表面と芝生の表面温度を測定したことがありました。その時の測定ではコンクリートの表面温度は58.8℃、そして芝生の表面温度は32℃でした。「ヒートアイランドにオアシスを2」コンクリートと芝生の表面温度の差は芝の水が水蒸気に変わるときに必要な熱エネルギーを芝生の表面から奪う気化熱の働きがある事と、コンクリートと芝生の熱伝導率の違いから生まれるのでしょうね。ちなみにコンクリートの熱伝導率は1.6W/MK,芝生の熱伝導率は0.7W/MKです。コンクリートの半分の熱伝導率の芝生は断熱効果がコンクリートの2倍ほどあるので、建物に蓄熱される熱量もコンクリートよりも少ないということです。
これまで60年に及ぶ東京の気温の変化に、コンクリートと芝生がどのように影響を及ぼしたかにつきましてはつきましては次のblogでお話ししようと思います。写真はまだ休眠中の新宿御苑の芝生です。2月3日撮影