三佐和ブログ


東京の月別気温平均気温の推移2 2024年02月05日

先のblogで1960年代の冬の平均気温はその後1991年から2020年までの冬の平均気温よりも低いことをお話ししました。1960年代は2020年の東京よりもコンクリート建造物が少なく、アスファルトの被覆面積も少なかったのが原因です。それは先のblogでもお話ししましたが芝生や土、コンクリートやアスファルトの熱伝導率の差が影響しているのではないかと思います。芝生の熱伝導率は0.7W/mK,土の熱伝導率は0.69W/mK,そしてコンクリートの熱伝導率は1.6W/mKです。「ガーデンクリートが建物の温度を下げる仕組み」コンクリートは芝生や土よりも熱伝導率が高いので、日中降りそそぐ太陽からの熱エネルギーを内部に蓄熱しやすいからです。そして熱伝導率がコンクリートよりも低い芝生や土は太陽からの熱エネルギーが内部に届く時間を遅らせることで蓄熱量をコンクリートやアスファルトと比べて少なくすることが出来ます。それと芝生や土に含まれている水分が蒸発するときに必要な熱エネルギーを地表から気化熱として奪うからでしょうね。(下の写真は渋谷区のビルの屋上から見た夕暮れの大山です。)

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それでは夏の平均気温が1960年代も1991年から2020年までもあまり変わらないのは何故でしょうか?その理由は日中に太陽から地表に降りそそぐ熱エネルギーが空気(気温)に与える影響がコンクリートやアスファルトの蓄熱量が気温に与える影響よりも圧倒的に強いからでしょうね。それと気温を測定する方法が1960年代も、1991年から2020年までも同じ条件、つまり「気温は風通しや日当たりの良い場所で、直射日光の当たらないように通風筒に格納された電気温度計を用いて、芝生の上1.5mの位置で測定することを標準とします」の下で測定されているからでしょうね。芝生の上と、コンクリートやアスファルトの上では測定温度に差が出ることも先のblogでお話ししました。「ヒートアイランドにオアシスを2


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