7月の新宿御苑 | 2024年07月31日 |
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朝の御苑の木立の中を歩いていると涼しさを感じます。頭上を覆うモミジの葉が太陽光を遮り、日陰を作ります。
プラタナスの並木は、根を通して地中から水を吸い上げて幹や葉に送ります。プラタナスは葉にあたった太陽光のエネルギーを利用して、吸い上げられた水を気化させて葉の表面温度を低く保ちながら周囲の温度も少し低くななります。
植物たちは周囲の気温が高くなっても、太陽光と地中の水を利用して自らの力で周囲の温度を調節しながら生命活動を続けます。
東京は連日30℃を超える猛暑日が続いています。人々は水分の補給に気を付けたり、クーラーで室温を調節しながらなるべく屋外に出ることを避けて生活していますが、植物たちは自らの力で猛暑に立ち向かいます。人間は御苑の植物たちの生命力にはかないませんね。7月31日撮影
オアシスⅡからの水分蒸発量11 | 2024年07月26日 |
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7月20日から7月26日までのオアシスⅡからの水分蒸発量は3.55㍑/㎡・日で前回の測定とほぼ同じでした。またオアシスⅡの周囲の水分蒸発量は2.85㍑/㎡・日で前回の測定よりも増えました。そして芝生からの水分蒸発量は0.7㍑/㎡・日で前回よりも減りました。下記のレイアウトとグラフをご覧ください。
芝生からの水分蒸発量が減ったのは、ここにきてベントグラスの枯れむらが増えて芝生の表面積が減ったからかもしれませんね。今の芝生の状態をご覧ください。
オアシスⅡの給水は7日に一度のインターバルで行われているので、水の問題はないのですが、ヒートアイランド東京の気温と湿度がクリーピングベントグラスに試練を与えているようです。今の気候は二十四節気で言うと大暑が過ぎたところです。これから8月上旬の立秋、そして中旬の白露を迎えるころまでが、寒冷地で育ちやすいクリーピングベントグラスにとっては厳しい気候です。何とか残った芝生で夏を乗り越えてもらいたいですね。7月26日撮影
7月のフローラカスケード3 | 2024年07月25日 |
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東京は連日30度を超える天気が続いていますが、フローラカスケードの植物たちは、高温、高湿度の環境が合っているのか、カスケードブロックをすっかり覆ってしまいました。
6月に茎までスッキリと剪定したミントがあっという間にほかの植物たちを押しのけて、大きく伸びてきました。ミントはとても丈夫な植物です。
境内ではブミコンの補修工事を行いました。明後日7月27日は隅田川の花火大会が行われます。
7月25日撮影
サクラランも生きている17 | 2024年07月23日 |
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昨年の7月19日から始めたサクラランからの水分蒸発量の測定ですが1年が経過した数値は、ペットボトルからの水分蒸発量は82g、サクラランを入れたペットボイトルからの水分蒸発量は116gでした。下の写真をご覧ください。ペットボトルの水面とサクラランを入れたペットボトルの水面の差が、サクラランから蒸発した水分量です。
サクラランから蒸発した水分量は1日当たり約0.1gです。ペットボトルから蒸発した水分量が1日当たり約0.2gなので、サクラランを入れたペットボトルからは合わせておよそ0.3gの水分が蒸発していることがわかります。下記のグラフをご覧ください。
このグラフをみて、植物を植えることで植物からの水分蒸発量が加わり、その土地の保水力が高まることがわかります。植物はコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドに潤いを与えます。
1年を通して液肥も入れず、水と光だけの環境でサクラランの葉は大きく育ちました。7月23日撮影
オアシスⅡからの水分蒸発量10 | 2024年07月20日 |
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7月13日から7月19日までのオアシスⅡからの水分蒸発量は3.5㍑/㎡・日でした。この数値は以前、大田区産業プラザPIOや新宿事務所で測定したオアシス1の年間平均の数値に近い数値です。そしてオアシスⅡ周囲からの水分蒸発量は2.1㍑/㎡・日、芝生からの水分蒸発量は1.4㍑/㎡・日でした。下記のレイアウトをご覧ください。
今回の測定でも、オアシスⅡからの水分蒸発量や周囲からの水分蒸発量の変化とくらべて、芝生からの水分蒸発量の変化は少ないようです。下記のグラフをご覧ください。
オアシスⅡで育てている芝生は西洋芝クリーピングベントグラスです。クリーピングベントグラスは他の西洋芝であるケンタッキーブルーグラスやトールフェスク、ペレニアルライグラスと比べてデリケートな芝生です。ベントグラスは昨年の8月下旬から種から育ててきましたが、これから8月のお盆に向けて、ヒートアイランド東京は厳しい気候の山場を迎えます。
この時期、給水環境の整ったオアシスⅡの上で育っているベントグラスはよく検討していますが、水以外の要因である気温、湿度、そして風の影響がベントグラスに試練を与えているようです。あとひと月、頑張ってもらいたいですね。7月20日撮影
オアシスⅡからの水分蒸発量9 | 2024年07月12日 |
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7月6日から7月12日までのオアシスⅡからの水分蒸発量は4.35㍑/㎡・日でした。オアシスⅡ周囲からの水分蒸発量は2.85㍑/㎡・日、芝生からの水分蒸発量は1.5㍑/㎡・日でした。下記のレイアウトをご覧ください。
今回の測定でもオアシスⅡへの給水量や周囲からの水分蒸発量は増えましたが、芝生からの水分蒸発量は少し減りました。生命のある芝生からの水分蒸発量は周囲の気温、湿度、風からの影響で大きく変動することはないようですね。下記のグラフをご覧ください。
ここにきてオアシスⅡで育てているクリーピングベントグラスに枯れむらが見られるようになりました。寒冷地で育ちやすいベントグラスは、ヒートアイランド東京の夏の気候の中で懸命に生き抜こうとしています。これから来月の中旬までの気候がベントグラスにとって厳しい環境です。
8月のお盆を過ぎると気候も少し変わります。それまでの間、クリーピングベントグラス007の成長を注意深く見守ろうと思います。7月12日撮影
7月のフローラカスケード2 | 2024年07月11日 |
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東京は気温と湿度が高い日が続いていますが、浅草寺様のフローラカスケードの植物たちは、このような気候が好きなのか元気に日々を過ごしています。
6月に剪定したツルニチニチソウも再び弦を下に向けて伸ばしてきました。ツルニチニチソウはとても丈夫な植物です。
境内では夏の風物詩、四万六千日のほおずき市が開かれていました。次の風物は月末に行われる隅田川の花火大会です。
7月10日撮影
手づくりフラワーポット | 2024年07月08日 |
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ガーデンクリート手作りフラワーポットは、必要最小限の土でで様々な植物を大きく育てます。
コーヒーの木も苗から育てて6年以上が経過しました。小さなフラワーポットでも光を当てて水を給水続けることで植物は大きく育ちます。手作りフラワーポットの役割は植物を根から支えることですね。
トックリランのような植物は、フラワーポットに囲まれた環境で、外に向かって膨らもうとしておしくらまんじゅうを続けています。
通気性と保水性に優れたガーデンクリート手作りフラワーポットは土に似た性質を持ち、育てようとする植物に合わせて鉢を作れます。参考サイト:ガーデンクリートで手作りフラワーポットを作る
地表からの水の循環 | 2024年07月06日 |
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先のblog「オアシスⅡからの水分蒸発量8」でお話ししたように、地表からの水の循環は、太陽光を浴びた水面や土の表面から水が気化して大気中を上昇して液化して雨となり地表に降る方法と、植物の葉を通して気化した水が水蒸気となり大気中を上昇して雨として地表に降る方法があります。
地表や水面で太陽光を浴びた水は気化し大気中に放出されますが、地中に根が生えた植物は、地中の水を根から吸収して葉の表面で気化して大気中に放出します。根から葉に向けて水が上昇してゆくのは、葉の表面から気化した水の影響で吸引力が働くことは先のblogでもお話ししました。「芝生の吸引力」そして水を気化して吸引力を生み出すのは太陽光エネルギーであることもお話ししました。「芝生から水を蒸発させるエネルギー」オアシスⅡからの芝生の水分蒸発量を観察していると、土や水からの水分蒸発量と、芝生からの水分蒸発量の動きに違いが見られますが、これらのことが影響しているみたいですね。
新宿御苑を歩いていると、木々が根から水を吸い上げて、大気中に水蒸気として放出している様子を実感することが出来ます。7月6日撮影
オアシスⅡからの水分蒸発量8 | 2024年07月05日 |
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6月29日から7月5日までのオアシスⅡからの水分蒸発量は3.7㍑/㎡・日でした。そしてオアシスⅡ周囲からの水分蒸発量は1.9㍑/㎡・日、芝生からの水分蒸発量は1.8㍑/㎡・日でした。下記のレイアウトをご覧ください。
今回はオアシスⅡからの水分蒸発量、周囲からの水分蒸発量、そして芝生からの水分蒸発量いずれも増加しましたが、芝生からの水分蒸発量は周囲の水や土からの水分蒸発量と比べて増加量が少ないようです。前回のblogでもお話ししましたが、土や水が太陽エネルギーと直接反応して蒸発するのと比べて、芝生から水分が蒸発する仕組みはやや複雑ですね。
芝生は地表で生育するために、雨水を利用して強い太陽光エネルギーから自らの体を守る仕組みを作りました。植物は遠い昔から自然界の水の循環を利用して、自らも体内で水が循環する仕組みを作り上げたのでしょうね。
写真は強い太陽光を浴びながらも、根を通して地中からしっかりと水分を吸い上げて、葉から蒸発させる仕組みを作り成長を続ける御苑の芝生です。7月5日撮影
7月のフローラカスケード | 2024年07月04日 |
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