三佐和ブログ


オアシスⅡからの水分蒸発量の変化 2024年09月07日

新宿事務所のベランダのオアシスⅡの試作品は雨が当たらないように設置されています。そこで人為的に給水することで芝生の緑を維持しています。給水方法は緑化ブロックを受け皿に置いて受け皿の容器の縁まで水を満たします。受け皿の水がなくなったら水を補給しますが、水がなくなった時点でも緑化ブロックには保水された水があります。給水のインターバルを7日にしていますが、給水と蒸発の様子のグラフをご覧ください。

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給水量とオアシスⅡの水分蒸発量の差が緑化ブロックの保水量ですね。これまで大田区産業プラザPIOや新宿事務所のベランダで、緑化ブロックの上で芝生を育ててきましたが、緑化ブロックと芝生を合わせて蒸発した水分量は年間平均で約3.8㍑/㎡・日前後でした。上のグラフを見ると7月から8月にかけてのオアシスⅡからの水分蒸発量は、7月の中旬に芝生が枯れたにも拘わらすほぼ平均値を維持していました。これから気温が下がり、芝生が回復してきた状態でオアシスⅡからの水分蒸発量がどのように変化してゆくか楽しみです。

下記のグラフは東京の月別の降水量を1日当たりに換算して上記のグラフに加えたものです。

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このグラフを見ると東京の夏の降水量はオアシスⅡへの給水量よりも約1㍑/㎡・日ほど上回っています。9月に入るとその差はさらに大きくなっています。おそらく9月の東京の降雨量は梅雨前線や台風の影響で夏よりも多いのでしょうね。しかし11月から2月にかけて東京の降雨量は減る傾向です。まだ先の話ですが、冬の気候の中でオアシスⅡからの水分蒸発量がどのように変化してゆくのか?芝生からの水分蒸発量がポイントになりそうです。

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写真は豊富な降水量に支えられて元気に育っている新宿御苑の芝生です。9月6日撮影


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