人工軽量骨材が不足している? | 2024年10月10日 |
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東京では高層ビルの建築に使用する人工軽量骨材が不足しているようです。日経ニュース 人工軽量骨材は膨張性頁岩を粉砕・造粒・焼成して作ります。一方で日本は火山国で火山の周辺には大量の軽石・スコリアが埋蔵されています。軽石・スコリアの物性は人工軽量骨材に似ています。例えば代表的な人工軽量骨材であるメサライトの絶乾密度は1300kg/㎥ そして富士山のスコリアの乾燥密度はおよそ800kg/㎥です。軽量骨材が不足しているのなら富士山のスコリアを使用すればいいのではないかと思いますが、そうはいきません。今不足している軽量骨材は建物の構造物用のコンクリートとして使用するために、様々な試験をクリアしなければなりません。古くはJIS規格に適合した軽量骨材でしか使用できません。それと日本の軽石・スコリアが構造物用のコンクリートとして大量に利用できないもう一つの理由は、日本の火山が国立公園法で守られているからですね。
話は変わりますが、アメリカ合衆国では天然の軽石を構造物用のコンクリートとして使用しているようです。その理由はおそらく軽石の埋蔵量がとても多いことと、軽石を使用したコンクリートの経験と実績があるからでしょうね。過去のイエローストーンの大爆発以来、火山の噴火で生成された軽石がイエローストーンの周辺の地下に大量に埋蔵されていて、それを採掘から製造までを行う企業があるようです。HESS PUMICE
当社で開発したガーデンクリートの乾燥比重は900kg/㎥、保水時の比重は1200kg/㎥で人工軽量骨材や富士山のスコリアに似ていますが、ガーデンクリートは構造物を被覆する断熱緑化コンクリートです。コンクリートジャングルやアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドをガーデンクリートで被覆することで、植物が育つオアシスを作ります。