三佐和ブログ


フィトンチッド 2025年04月05日

新宿事務所の机の上で、サクラランの水分蒸発量を測定していますが、面白いことに気づきました。サクラランからの水分蒸発量の測定には、同じ容器を2個使用しています。ひとつの容器にはサクラランを入れて、もうひとつの容器には水だけを入れて、それぞれの容器からの水分蒸発量を計量しています。測定は昨年の10月の終わりから始めて、これまで水を変えたことがありません。

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容器をよく見ると、水の蒸発を測定している容器の周囲には、藻のようなものが発生しているのですが、サクラランを育てている容器には藻の発生が見られません。上の写真は藻が発生した水の蒸発量を測定している容器です。そして下の写真は根が水中に伸びた、サクラランからの水分蒸発を測定している容器です。

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植物には自らを周囲の微生物から守るフィトンチッドという働きがあるようです。サクラランも化学物質を根から体外に出して、水中の微生物の発生を抑制しているようですね。

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サクラの木の周囲には芝生が生えにくいようですが、これは日陰だけの問題ではありません。サクラも周囲に化学物質を放出して、芝生の侵略を抑えているようですね。今、新宿御苑では様々な桜が咲き乱れています。4月5日撮影


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