三佐和ブログ


断熱・緑化コンクリート  2025年01月04日

昨年は日本周辺の海水温が高くなり、それに伴い東京の気温も高く推移しました。コンクリートやアスファルトに覆われたヒートアイランド東京に海水温の上昇という新たな気候変動要因が加わる中で、「ヒートアイランドにオアシスを!」をテーマに掲げる、断熱・緑化コンクリート ガーデンクリートの機能を改めて確認しようと思います。

まず芝生とコンクリートの表面温度の比較ですが、真夏の直射日光を浴びた状態で、ガーデンクリートの上の芝生の表面温度は32℃、コンクリートの表面温度は58℃でした。その違いは水分を含んだ芝生は、太陽光の熱エネルギーを利用して気化熱の働きで水分を蒸発させて表面温度を下げます。一方コンクリートは水分を含でおらず、気化熱が生まれないので表面温度を下げることが出来ず、太陽光の熱エネルギーをコンクリート内部に蓄熱させます。このように太陽光エネルギーを気化熱に利用できるか、出来ないかで芝生とコンクリートの表面温度に大きな差が生まれます。

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次に芝生とガーデンクリートを載せた建物の下の階の天井温度と、コンクリートむき出しの下の階の天井温度の違いですが、下のグラフをご覧ください。キーワードは夏は断熱効果、冬は保温効果です。

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芝生下とコンクリーと下の温度の推移をみると、夏の間は芝生下の温度がコンクリート下よりも低く、冬になると芝生下の温度がコンクリート下の温度よりも高く推移していることがわかります。その理由は夏の間は芝生とガーデンクリートを通して建物に伝わる太陽光エネルギーが気化熱の働きで少なくなったり、ガーデンクリートの熱伝導率が、コンクリートの熱伝導率よりも低いので、建物の天井下の表面温度を低く保ちます。(断熱効果)冬になるとコンクリートよりも熱伝導率の低い芝生やガーデンクリートが室内の暖気が外に逃げるのを抑えるので、芝生下の室内の温度が高く推移します。(保温効果

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ガーデンクリートが普通の断熱材と違うのは、材料を保水できることです。断熱材は材料を通して熱が伝わる時間を遅くすることはできますが、熱を減らすことはできません。材料に保水できるガーデンクリートは、保水された水が気化することで熱を減らすことが出来ます。そしてガーデンクリートの熱伝導率はコンクリートの1/10から1/5で、熱が伝わる時間も遅らせることが出来ます。コンクリートやアスファルトの上にガーデンクリートを載せることで、植物を育てて表面温度を低く保ち、建物を断熱することが出来ます。

一つの要因だけでは決められない自然の動き 2024年12月31日

新宿事務所のベランダで芝生からの水分蒸発量を調べていますが、芝生からの水分蒸発量は周囲の湿度、温度の変化、光や風の当たり具合などの影響を受けています。芝生が根から水を吸って葉から蒸発させてゆくシステムにも、微妙な変化があるようですね。例えば葉が成長して水分を蒸発させる面積が増える事などです。

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芝生からの水分蒸発量の変化という一つの現象を追いかけてみても、その変化には先に述べたような様々な要因が絡み合っています。我々は周囲を取り巻く自然現象の変化の要因を簡単に決めつけてはいけないと思います。最近では地球の気候変動要因を、人間が大気中に排出する温室効果ガスにあるという考え方がありますが、地球を取り巻くスケールの大きな自然現象の変化をわずかな要因だけに決めつけることはできません。我々日本人は縄文時代から、自然に宿る八百万の神々を感じながら生命をつないできました。これからも我々は自然に対して対立するのではなく、畏敬の念を持った姿勢で向き合いたいものです。写真は箱根大涌谷の水蒸気です。12月24日撮影 関連ブログ:都市の温暖化と地球の温暖化

みどり率と水の循環 2024年11月20日

東京都にはみどり率という調査データがあります。みどり率とは「緑が地表を覆う部分に公園区域・水面を加えた面積が地域全体に占める割合」を表したもので令和5年の調査データを見ると、都全域で52.1%,区部で24%,多摩部で67.4%だそうです。また理科年表によると降水量は全国各地の気象台や観測所による測定値に基づいているようです。東京の観測点(露場)は千代田区大手町の気象庁から(平成20年以降は付近の北の丸公園)に移って測定されているようです。

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東京の降水量は年間1598.2mm、4.4mm/日です。(理科年表2024年版)つまり東京の降水量はみどり率が24%の場所で測定されているということです。それではみどり率が67.4%の多摩部での降水量はどうなるのでしょうか?緑が多いということは植物からの水分蒸発量も多くなるので、降水量も多い水の循環が見られると思います。

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私がガーデンクリートに芝生を載せて芝生の水分蒸発量を測定しているのは新宿区や大田区など区部なので、千代田区で測定されている降水量とは関連性がありそうですね。降水量は大気中の湿度の数値にも影響を及ぼすと思いますが、多摩部を始めとして東京23区よりもみどり率が多い場所で芝生からの水分蒸発量を測定するとどのようになるか楽しみです。関連ブログ:植物は土地の力

植物は土地の力 2024年11月13日

古代都市は水の枯渇で滅びました。それは地中に保水された水を吸い上げて循環させる、植物の消失が大きな原因です。私は東京都内でガーデンクリートの上に芝生を載せて水分の蒸発量を測定しています。この水分の蒸発に伴う水の循環をザックリ述べると下記のとおりです。

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東京の降水量の年間平均値が4.4mm/㎡・日、芝生からの水分蒸発量の年間平均値が約2mm/㎡・日、土や水からの水分蒸発量の年間平均値が約2mm/㎡・日です。つまり4.4mm/㎡・日の降雨量に対して芝生と土、水からの水分蒸発量の合計4mm/㎡・日、その差の0.4mm/㎡・日の水がガーデンクリートや土に保水される計算です。東京では降水量よりも植物を含めた地表からの水分蒸発量が少ないことで、都市の枯渇をま逃れているようですね。

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他にも東京が都市の枯渇化からま逃れているのは、東京周辺の土地や、山々に豊富な緑が残されていて雨水の循環が保たれているからです。地中に伸びた植物の根が保水された水を吸い上げて葉から蒸発させることで雨水の循環が保たれます。ヒトは生活空間を豊かにするために植物を利用していますが、植物を利用しすぎて地中の保水力が衰えることに気が付いてもらいたいものです。植物は地中の水を蒸発させて、循環する力を持つ土地の力です。

人工軽量骨材が不足している? 2024年10月10日

東京では高層ビルの建築に使用する人工軽量骨材が不足しているようです。日経ニュース 人工軽量骨材は膨張性頁岩を粉砕・造粒・焼成して作ります。一方で日本は火山国で火山の周辺には大量の軽石・スコリアが埋蔵されています。軽石・スコリアの物性は人工軽量骨材に似ています。例えば代表的な人工軽量骨材であるメサライトの絶乾密度は1300kg/㎥ そして富士山のスコリアの乾燥密度はおよそ800kg/㎥です。軽量骨材が不足しているのなら富士山のスコリアを使用すればいいのではないかと思いますが、そうはいきません。今不足している軽量骨材は建物の構造物用のコンクリートとして使用するために、様々な試験をクリアしなければなりません。古くはJIS規格に適合した軽量骨材でしか使用できません。それと日本の軽石・スコリアが構造物用のコンクリートとして大量に利用できないもう一つの理由は、日本の火山が国立公園法で守られているからですね。

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話は変わりますが、アメリカ合衆国では天然の軽石を構造物用のコンクリートとして使用しているようです。その理由はおそらく軽石の埋蔵量がとても多いことと、軽石を使用したコンクリートの経験と実績があるからでしょうね。過去のイエローストーンの大爆発以来、火山の噴火で生成された軽石がイエローストーンの周辺の地下に大量に埋蔵されていて、それを採掘から製造までを行う企業があるようです。HESS PUMICE

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当社で開発したガーデンクリートの乾燥比重は900kg/㎥、保水時の比重は1200kg/㎥で人工軽量骨材や富士山のスコリアに似ていますが、ガーデンクリートは構造物を被覆する断熱緑化コンクリートです。コンクリートジャングルやアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドをガーデンクリートで被覆することで、植物が育つオアシスを作ります。

オアシスⅡからの水分蒸発量を基に世界各地の給水量を想定すると 2024年10月03日

露天の大田区産業プラザPIOのテラスや雨の当たらない新宿事務所のベランダで緑化ブロックを使用したオアシスやオアシスⅡで芝生を育てていますが、オアシスやオアシスⅡからの年平均水分蒸発量はおよそ3.6から3.8㍑/㎡・日前後です。そして東京の降水量はおよそ4.4㍑/㎡・日です。241003表.png

この数値をもとにして、世界各地でオアシスやオアシスⅡを使用して芝生を育てる場合の、水分蒸発量や給水補正量を計算してみました。上の表をご覧ください。熱帯のクアラルンプールは東京よりも降雨量が多いので、給水量を補正する必要はありません。乾燥地帯のニューデリーや砂漠のリヤドは東京よりも降雨量が少ないので、給水量を補正する必要がありますね。

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今回基準にした数値は東京でオアシスやオアシスⅡで西洋芝を育てる場合の、水分蒸発量と給水量です。そして比較する世界各地の指標は降雨量です。気温や相対湿度は比較対象には入れていませんが、降雨量は気温や相対湿度と連動しているので、関連した指標にはなると思います。

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芝生を育てる緑化基盤であるオアシスやオアシスⅡが同じでも、場所が変わるとその土地の自然の力である、気温、湿度、降雨量が芝生の生育に影響を及ぼします。東京の土地の力を基準にして、世界各地の土地の力に対応した芝生の生育を想定するのは面白いですね。上の写真は秋分を迎えたころの新宿御苑の芝生です。9月20日撮影

室温と湿度の推移 2024年08月01日

2023年7月20日から2024年7月20日までの新宿事務所の室温と湿度の推移がグラフになりました。このグラフをザックリ見ると、昨年の7月20日と今年の7月20日の室温はほぼ同じです。昨年は7月20日から8月20日にかけて室温は横ばいに推移しました。そして8月20日を過ぎたころから室温は若干下がりました。

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「暑さ寒さも彼岸まで」という諺がありますが、グラフをよく見ると9月20日前後から気温が下がり始め3月20日前後から気温が上昇しているのがわかります。グラフで3月20日から数日間、室温と湿度が横ばいなのは、この時期に1週間ほど室温と湿度の測定が出来ず、その結果がグラフに現れたようです。

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今年の東京は猛暑が続いているので、これから先の室温と湿度の変化を注意深く見てゆこうと思います。写真は新宿御苑の芝生です。芝生は猛暑の中、地中から水を吸い上げて蒸発させることで暑さをしのいでいます。8月1日撮影

ヒートアイランドのビオトープ オアシスⅡ 2024年06月22日

人類学者ブライアン・フェイガンの著書「古代文明と気候大変動」河出文庫を読みました。南米にあるチチカカ湖周辺テイワナクで行われていた盛り土耕による農作物の生産は西暦600年以降に大規模な広がりを見せましたが、1300年ごろに気候変動による干ばつがピークに達した後、耕地は放棄されて行ったようです。テイワナクの盛り土耕地のレイアウトをご覧ください。


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私はテイワナクの盛り土耕地をヒントにしてオアシスⅡによるビオトープをイメージしてみました。オアシスⅡでは盛り土耕地の砂層、砂利層をガーデンクリートに置き換えています。下記のレイアウトをご覧ください。

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オアシスⅡを使用したビオトープはコンクリートやアスファルトの上に設置することを目的とした薄層緑化システムなので、自然の雨水の循環に加えて給水で水を補う方法をとっています。東京の年間降水量は1598.2mm(4.4mm/日)です。雨の当たらない新宿事務所のベランダに設置されたオアシスⅡからは、およそ3.5~3.8mm/日の水が蒸発しています。そして7日分の水を容器に給水する方法で芝生を育てています。

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上の写真は新宿御苑の芝生の広場です。オアシスⅡでの芝生と土からの水分蒸発量から推察すると御苑の芝生の広場からもおよそ3.5~3.8mm/日以上の水が蒸発(output)していると考えられます。東京の年間降雨量(input)が4.4mm/日です。新宿御苑の芝生の広場はinputの降水量がoutputの蒸発量を上回り、残りの水が土中に保水されるようなので、1年を通してスプリンクラーなどによる散水をあまり見かけたことがありません。テイワナクの盛り土による農業は、気候変動によりinputの降雨量がoutputの蒸発量より下回ったことが原因で衰退したのでしょうね。ヒートアイランドのビオトープオアシスⅡでは、給水することで水の循環であるinputとoutputのバランスを保ちます。6月22日撮影

オアシスⅡの断熱効果 2024年06月12日

オアシスⅡはガーデンクリートの緑化基盤に芝生などの植物を育てることが出来ますが、断熱コンクリートとしても効果があります。以前、神奈川県伊勢原市にある工場の屋上をガーデンクリートに芝生を張り、その下の階の天井の温度変化を測定したことがありました。屋上をガーデンクリートと芝生で緑化した建物の天井下と、コンクリートむき出しの建物の天井下の温度比較です。下のグラフをご覧ください。

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このグラフを見ると夏の間、コンクリートむき出しの天井下の温度は、朝日が昇ると温度が上昇し、午後になり気温が下がると温度も下がる波動を繰り返しています。それに対して、青いい線で示された緑化された天井下の温度は横ばいです。青いグラフが波動を示している原因は、朝、作業が始まるとクーラーを入れて作業が終わるとクーラーを消すことによる温度変化です。青いグラフが横ばいを示している期間は、夏のお盆休みで室内のクーラーが休止されたことによります。

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冬になるとコンクリート下の温度が緑化した芝生下の温度よりも下回ります。上の緑と紫色のグラフをご覧ください。測定期間は1月26日から3月1日です。冬の間は外気温が室内よりも低くなるので、ガーデンクリートと芝生は室内の温度が外に伝わるのを遅くする断熱効果が、コンクリートよりもあることがわかります。オアシスⅡを屋上に設置することで、夏はオアシスⅡに保水された水が気化することで太陽光エネルギーを奪う働きと断熱効果で建物の温度を低く保ちます。そして冬は室内の温度が外気に向かうのを断熱する効果があります。

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植物を育てなくても、ガーデンクリートだけで建物の断熱効果は得られます。そしてオアシスⅡへ水を給水するのは夏至から秋分の間だけで十分です。ちなみにコンクリートの熱伝導率は1.6w/mk、ガーデンクリートの熱伝導率は乾燥状態で0.16w/mkでコンクリートの十分の一です。保水されたガーデンクリートの熱伝導率は0.3w/mkです。関連サイト:ガーデンクリートが建物の温度を下げる仕組み

芝生から水を蒸発させるエネルギー 2024年05月28日

オアシスⅡからは最近、約1㍑/㎡・日の水が蒸発しています。「オアシスⅡからの水分蒸発量2」1gの水を水蒸気にするのに2300ジュール(9614カロリー)のエネルギーが必要です。つまりオアシスⅡから芝生を通して水が蒸発するのに2300kジュール(9614kカロリー)/㎡・日のエネルギーが使用されています。白米の茶碗一杯のエネルギーが約234キロカロリーですからオアシスⅡから水分が1g蒸発するのに、茶碗41杯(9614÷234)/㎡・日のエネルギ-が消費されている計算です。

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蒸気機関は水が気体に膨張するエネルギーを利用しますが、芝生は水が蒸発するときの吸引力を利用して葉脈から水を蒸発します。そして芝生から水を蒸発させるエネルギーは太陽からいただきます。芝生は太陽からのエネルギーと、地球からの引力を利用して命を繋ぐplantです。関連ブ5月29日ログ:「芝生の吸引力」写真は土中から水分を吸引して蒸発させる芝生の広場です。5月29日撮影

芝生の吸引力 2024年05月27日

先のblogで「植物が生えている場合は、植物の根が降った雨を地中に引きこみ保水します。」とお話ししました。「土地の保水力」今回は土地の保水力を詳しくお話ししたいと思います。新宿事務所のベランダに設置したオアシスⅡからの最近の水分蒸発量は2.6リトル/㎡・日、そして芝生からの水分蒸発量は1.0㍑/㎡・日です。つまり芝生の葉に無数に張り巡らされている葉脈から1平方メートル当たり、1リットルの水が蒸発するということですね。そして水が蒸発した後の葉脈の空隙に根から水が上がってきます。

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芝生の水が蒸発することで吸引力が働き根から水が吸い上げられます。このほかに根には周囲の土や水から根圧がかかり、水がが入ってきます。植物が生えている土地の周囲には葉からの蒸発による吸引力と根圧が常に働いています。この力が植物の生えた土地に保水力を生む仕組みですね。写真は自然の力である引力をうまく使いながら水を吸収し蒸発させているオアシスⅡの芝生です。5月27日撮影

土地の保水力 2024年05月25日

先のblogで土地の降雨量から水分蒸発量を引いたものが土地の保水量であるお話をしました。「タンカーにオアシスⅡをのせて水を蒸発させると?」土地の降雨量をinput、水分蒸発量をoutputとするとinputがoutputを上回る土地は保水力があり、inputがoutputを下回ると、土地は乾燥するということですね。そして降雨量inputを地中に保水keepするのが植物です。

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土地に植物が生えていない場合は、降った雨は土の表面から蒸発します。植物が生えている場合は、植物の根が降った雨を地中に引きこみ保水します。そして保水された水は、根から葉を通して蒸発することで、雨水の循環が続くのです。私はコンクリートジャングルとアスファルト砂漠抜覆われたヒートアイランド東京で、保水性のある緑化コンクリート「ガーデンクリート」で植物を育て、土地の保水力を回復する緑化システムを開発しています。写真はヒートアイランド東京のオアシス新宿御苑です。5月25日撮影

三佐和ブログ「自然は土地の力」がホームページにアップされました 2024年05月03日

三佐和ブログ「自然は土地の力」がホームページにアップされました。トップページの資料ダウンロードからご覧いただけます。「自然は土地の力土地の力を表す指標として気温、湿度、そして降水量があります。これらの指標が入り組みながら、その土地固有の力が生まれます。それは雨水の循環活動でもあるのです。

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雨水の循環が止まり土地が乾燥して、人間が生活する環境が失われた歴史は古代から繰り返されてきました。人間の力で雨水の循環を作り出すには膨大なエネルギーが必要です。しかし砂漠にオアシスがあるように、コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドに緑のオアシスを作る事は可能です。ガーデンクリートと緑化システムを組み合わせることでヒートアイランドに無数のオアシスを作る事が当社の仕事です。

古代文明と気候大変動 2024年04月27日

以前のブログで「古代メソポタニア、エジプト、インダス、黄河などの文明が滅んだのは、その土地の力である自然の上に人間が生活する都市を作り、植物の棲息する自然を覆うことで雨水の循環という土地の力が失われたからです。」というお話をしました。「ヒートアイランドにオアシスを」しかし雨水の循環という土地の力を弱めるには、都市化の他にも大きな要因があるようです。

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古代文明と気候大変動 Bフェイガン著 河出文庫」を読んでいます。この本によると古代のシュメールやエジプトの文明が滅んだり衰えた原因は紀元前2200年から300年間続いた干ばつの影響だったようです。この干ばつはエルニーニョ・南方振動ENSO現象が立て続けに起きたからのようです。エルニーニョ現象の影響で気圧配置が変わり風の流れが変化した事で、気候は乾燥して古代の人間の生活空間(土地の力)に大きな影響を与えました。

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植物や人間が生活する自然を左右するのは水の循環です。気候が変わり乾燥して水の循環が失われた場所では、人間はもちろん植物も生育することが出来ません。水の循環が失われる大きな要因は、気圧配置が変わり気候が変動する事ですが、古代から人間による植物の生育域の消失や都市化などの積み重なりが、水の循環に影響を与え土地の力を弱める原因にもなったようですね。写真は新宿御苑のメタセコイアの木とラクウショウの気根です。4月28日撮影

グラフで見る土地の力 2024年04月19日

以前のblogで「自然とはその土地の力である」というお話をしました。「自然は土地の力」今回は世界各地の土地の力をグラフで見てみたいと思います。土地の力を表す指標は、降雨量、気温、相対湿度です。そして比較する土地は温帯の東京、熱帯のクアラルンプール、乾燥地帯のニューデリー、そして砂漠地帯のリヤドです。今回の数値は理科年表2024を使用しました。まずは土地の力のグラフです。

東京

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クアラルンプール

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ニューデリー

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リヤド

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次に世界各地の土地の力を、降雨量、気温、相対湿度別に比較しました。

降雨量

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気温

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相対湿度

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私は温帯のヒートアイランド東京で、寒冷地で育ちやすいクリーピングベントグラスと、熱帯で育つサクララン(ホヤ:カルノーサ)の水分蒸発量を測定していますがクリーピングベントグラスは東京の平均気温(15.8℃)や降雨量(年間1598.2mm(4.4mm/㎡・日)に応じた水分蒸発をしています。しかしサクラランは室内で計測していることもありますが水分の蒸発量は極めて低いようです。

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植物や動物はその土地の力に順応した生命活動を続けているようです。写真は新宿御苑の芝生です。御苑の芝生は春を迎え休眠から目覚めて、再び青い葉を伸ばし始めました。芝生は御苑の土地の力に順応した生命活動を行っているようです。4月19日撮影

植物と湿度の関係 2024年04月17日

先のblogで「植物は常に水分を体内に取り込み体外に蒸発させることで自らが乾燥するのを防ぎ、生命をつなぎます。」というお話をしました。「サクラランも生きている13」それではサクラランを育てている東京の湿度はどのようになっているのでしょうか?下記の表をご覧ください。

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この数値は理科年表に基づくものですが、それによると東京の相対湿度は年平均で65%です。そして年平均気温は15.8℃です。この数値をもとにすると飽和水蒸気量は12.8g/㎥、そして空気中の平均水蒸気量は8.32g/㎥になります。その差は4.48g/㎥でこの数値が空気中の乾燥につながるのでしょうね。

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上の表は東京の数値を1にした時の、世界各地の湿度と水蒸気量の指数を示したものですが、熱帯のクアラルンプールは東京と比べて相対湿度が高く、空気中の水蒸気量は東京の約3倍であることがわかります。そして乾燥地帯のデリーでは東京と比べて相対湿度は低いのですが気温が高いので飽和水蒸気量が膨らみ、それに伴い空気中の水蒸気量も多いようです。なお砂漠の国サウジアラビアのリヤドでは、東京と比べて相対湿度と空気中の水蒸気量が低いことがわかりますが、これは植物の少ない砂漠の年間降雨量が少ないことが影響しているようです。

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年間の相対湿度が65%の東京では、植物たちは乾燥して枯れることを防ぐために根や茎から水分を取り込み,空気中に葉から水分を蒸発さ続けて生命を維持しています。写真は若葉が芽吹いてきた御苑のメタセコイアです。4月17日撮影

土地の力を回復させる! 2024年03月26日

ガーデンクリートはコンクリートやアスファルトの表面を被覆して、植物が育つ環境を整えて土地の力を回復します。しかしコンクリートやアスファルトに覆われたヒートアイランドは、人間が快適に生活するための空間でもあります。

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人間が快適に過ごせる空間が広がると、それまで広がっていた植物が生活する空間が縮小します。コンクリートやアスファルトに覆われたヒートアイランドをガーデンクリートで被覆して給水する事で、保水された空間ができます。植物はここから水を吸収しながら成長を続けます。IMG_0754 (002).jpg

植物が成長する空間が広がることで雨水の循環が始まり、土地の力が回復します。

人間と植物の生活圏を作る剪定の重要性 2024年03月13日

私が尊敬する政治家Lee Lwan Yewのリーダーシップのもとシンガポールは1960年代から都市の緑化が始まりました。そして緑豊かなGarden Cityが実現したのですが、2020年に世界を覆ったCovid-19の影響でシンガポールの緑を支えてきた海外労働者がシンガポールに入国できなくなりました。その結果、一時、市街の樹木が伸び放題になりました。Garden cityの問題点

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人間が生活する都市空間の緑化を支えるには給水や、街路樹の剪定や下草の刈込などのメンテナンスの継続が必要です。人間はひげや髪の毛が伸びると髭剃りや散髪をしますね。髭剃りや散髪は人間が生活するのに不快感を感じないための行動だと思います。人間はそれと同じ感覚で植物の剪定をするのでしょうか?もちろん剪定することで植物の生長を促す事もありますが、自らの意思で成長を続ける植物にとってはいい迷惑かもしれません。

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都市空間で人間と植物たちがお互いに満足して過ごせる結界を作るために、植物への給水や剪定や刈込のメンテナンスの継続が必要です。上の写真は東京体育館の横の選定された街路樹です。  3月13日撮影

オアシスⅡへの給水量の推移8 2024年03月10日

2月29日から3月10日までのオアシスⅡへの給水量は2.2㍑/㎡・日,周囲からの水分蒸発量は1.27㍑/㎡・日,オアシスⅡへの給水量から周囲の水分蒸発量を引いた値は0.9㍑/㎡・日でした。これは前回の計測(2月17日から2月28日まで)の数値と同じです。

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東京は2月8日ごろから22日ににかけて気温が高くなりましたが、その後は今日に至るまで気温が下がり寒い日が続いています。この気温の変化が2月18日以降の給水量と周囲からの水分蒸発量に影響を与えているようですね。240310室温グラフ.png

今週からは東京の気温も高くなるようですが、これから春分に向けて変化する気候に合わせて、芝生への給水量と周囲からの水分蒸発量がどのように変化するのか、注意深く観察を続けようと思います。

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先週は冬の間に伸びたクリーピングベントグラスの選定を行いました。東京は春分から5月のゴールデンウイークにかけて、西洋芝の成長に適した気候が訪れます。3月10日撮影

世界各地の気温と降雨量2024 2024年03月09日

理科年表2024年度版をもとにして世界各地の都市の気温と降雨量を調べました。理科年表2024年版では1991年から2020年までの各地の平均気温と降雨量がわかります。その中で私がガーデンクリートの施工をしたり、訪れたりした都市と世界平均の数値をまとめてみました。下の表をご覧ください。

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次に東京の気温と降雨量を1としたときの世界各地の気温と降雨量の指数を計算しました。

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この指数をみると温帯のヒートアイランド東京の気温は、亜熱帯の香港や熱帯のシンガポール、そして乾燥帯のニューデリーや世界平均よりも低いことがわかります。また降雨量は亜熱帯の香港や熱帯のシンガポールよりは少ないですが、乾燥帯のニューデリーや世界平均よりは多いこともわかります。

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この気温や降雨量の違いが各地の土地の力、つまり各地の気候(自然)を生みます。そしてその土地の気候に馴染んだ人々にとっては住めば都の感覚が生まれるのかもしれませんね?写真は早春の新宿御苑の芝生の広場です。3月9日撮影

世界の気温と降水量 2024年02月12日

2024年度版理科年表では1991年から2020年までの世界の気温と降水量がわかります。記録されている数値は米国の国立気候データセンターが配布しているGlobal Historical Climatorogy Networkや、世界各国の気象機関から通報された記録をまとめたもので、地球上の240ポイントの観測データがわかります。

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理科年表に記載されている240ポイントの1991年~2020年までの年間平均気温は17.6℃(東京15.8℃)、年間降水量は1038.3mm(東京1598.2mm)でした。そして世界最高の年間平均気温を記録したのはアフリカ大陸スーダンのハルツームの30.5℃、最低年間平均気温は南極大陸のヴォストーク一基地の-54.7℃でした。また世界最高の年間降水量を記録したのはインドCherrapunjiの10166.1mm、最低の年間降水量は南米大陸ペルーのリマ2.1mmでした。

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理科年表には記録した240ポイントの所在地の地図が載っています。これを見ると気温や降水量を測定している場所は主に海沿い川沿いの都市が多いようです。また飛行場の観測ポイントも見かけます。そしてロシアの東にかけての広大な土地やアジア中央部、アフリカ中央部、南アメリカ中央部の測定記録はあまり見られません。つまりこれら240ポイントの記録は、人間が記録しやすい都市部の数値が多いということだと思います。

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人間が生活する環境は住宅やオフィスとしての建造物、道路、また電気、ガス、水道などのインフラの整備がすすみ、測定する気温や降雨量も過去と比べると変化が見られることと思います。それは過去60年の東京の観測記録を見てもわかります。これら環境の変化による気温や降雨量の変化は人間が生活している環境の記録の変化が主であり、まだ人間が生活していない自然環境の変化とは区別しなければいけないですね。

東京の月別気温平均気温の推移2 2024年02月05日

先のblogで1960年代の冬の平均気温はその後1991年から2020年までの冬の平均気温よりも低いことをお話ししました。1960年代は2020年の東京よりもコンクリート建造物が少なく、アスファルトの被覆面積も少なかったのが原因です。それは先のblogでもお話ししましたが芝生や土、コンクリートやアスファルトの熱伝導率の差が影響しているのではないかと思います。芝生の熱伝導率は0.7W/mK,土の熱伝導率は0.69W/mK,そしてコンクリートの熱伝導率は1.6W/mKです。「ガーデンクリートが建物の温度を下げる仕組み」コンクリートは芝生や土よりも熱伝導率が高いので、日中降りそそぐ太陽からの熱エネルギーを内部に蓄熱しやすいからです。そして熱伝導率がコンクリートよりも低い芝生や土は太陽からの熱エネルギーが内部に届く時間を遅らせることで蓄熱量をコンクリートやアスファルトと比べて少なくすることが出来ます。それと芝生や土に含まれている水分が蒸発するときに必要な熱エネルギーを地表から気化熱として奪うからでしょうね。(下の写真は渋谷区のビルの屋上から見た夕暮れの大山です。)

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それでは夏の平均気温が1960年代も1991年から2020年までもあまり変わらないのは何故でしょうか?その理由は日中に太陽から地表に降りそそぐ熱エネルギーが空気(気温)に与える影響がコンクリートやアスファルトの蓄熱量が気温に与える影響よりも圧倒的に強いからでしょうね。それと気温を測定する方法が1960年代も、1991年から2020年までも同じ条件、つまり「気温は風通しや日当たりの良い場所で、直射日光の当たらないように通風筒に格納された電気温度計を用いて、芝生の上1.5mの位置で測定することを標準とします」の下で測定されているからでしょうね。芝生の上と、コンクリートやアスファルトの上では測定温度に差が出ることも先のblogでお話ししました。「ヒートアイランドにオアシスを2

東京の月別気温平均値の推移 2024年02月02日

理科年表2024を購入しました。これで2020年までの東京の月別気温平均値の推移をみることが出来ます。私の所有している数冊の理科年表を遡ると1961年代からの東京の月別気温の平均値を知ることが出来ます。1961年というと日本が復興して経済成長が始まった時期ですね。以前のblog(都市の温暖化と地球の温暖化)でもお話ししましたが当時、私の生まれた新宿の自宅から周囲を見回すと、ビルも少なく富士山が見えました。またアスファルト舗装も今ほど普及していませんでした。コンクリート建造物やアスファルト舗装に覆われる面積が少なかった1961年代の東京の冬の気温は、その後の冬の東京の平均気温よりも低いことがわかります。

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ところが8月の平均気温の推移をみると1961年代の8月の平均気温は、その後60年経過した8月の気温と同じかやや高いことに驚かされます。(データのとり方が1961年代は10年の平均気温であるのに対し、その後のデータは30年の平均気温であるこも影響しているかもしれませんが。)1961年代以降と比べ東京の冬の気温が高くなったのは、経済成長期に入った東京がコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドに変貌したからではないかと思います。そして夏の気温にあまり変化が見られないということは、気温の測定方法にヒントがあるのではないでしょうか?気象庁のホームページを見ると「気温は風通しや日当たりの良い場所で、直射日光の当たらないように通風筒に格納された電気温度計を用いて、芝生の上1.5mの位置で測定することを標準とします」とあります。

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以前の夏、東京のマンションのベランダので午後2時ごろ日陰でコンクリートの表面と芝生の表面温度を測定したことがありました。その時の測定ではコンクリートの表面温度は58.8℃、そして芝生の表面温度は32℃でした。「ヒートアイランドにオアシスを2」コンクリートと芝生の表面温度の差は芝の水が水蒸気に変わるときに必要な熱エネルギーを芝生の表面から奪う気化熱の働きがある事と、コンクリートと芝生の熱伝導率の違いから生まれるのでしょうね。ちなみにコンクリートの熱伝導率は1.6W/MK,芝生の熱伝導率は0.7W/MKです。コンクリートの半分の熱伝導率の芝生は断熱効果がコンクリートの2倍ほどあるので、建物に蓄熱される熱量もコンクリートよりも少ないということです。

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これまで60年に及ぶ東京の気温の変化に、コンクリートと芝生がどのように影響を及ぼしたかにつきましてはつきましては次のblogでお話ししようと思います。写真はまだ休眠中の新宿御苑の芝生です。2月3日撮影

始まりの木 2024年01月06日

新宿事務所のベランダや室内で、芝生やサクラランからの水分蒸発量を測定していると植物が生きていることを感じます。正月休みに弟に勧められて「始まりの木」夏川草介著・小学館を読みました。

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物語の中で民俗学者の先生が「日本人にとって、森や海は恵みの宝庫であり、生活の場そのものであった。だからこそ、それらはそのまま神の姿になったのだ。木も岩も、滝も山もことごとく神になった。」と語っています。新宿事務所で植物への給水と蒸発という循環を見ていると、その現象の背後に自然の摂理を感じます。太古の人々も木々や、滝の流れなどの背後にある自然の法則(雨が降り植物を潤し、川や滝となり海にそそぐ雨水の循環)に神を感じたのかもしれませんね。

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また民俗学者先生は「日本の神は大陸の神に見られるような戒律や儀式もない。教会やモスクを持たない。それゆえ、都市化とともにその憑代(よりしろ)である巨岩や巨木を失えば、神々は、その名残りさえ残らず消滅していくことになる。ニーチェは「神は死んだ」と告げたが、その死に自覚さえ持たなかったという点で、欧米人より日本人にとっての方がはるかに深刻な死であったと言えるかもしれない。」と語ります。

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先生曰く、自然に囲まれた太古からの日本人にとって神(自然)は心を照らす灯台でした。私はささやかではありますが、コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京で、神々である植物たちが生きるための雨水が循環する環境作りたいと思います。「始まりの木」素晴らしい本です。皆さんもお読みください。写真は御苑に生息しているメタセコイアとユリノキです。1月5日撮影

12月の新宿御苑 2023年12月26日

新宿御苑も年末を迎え開苑日はあと二日になりました。今年の東京の気候は温暖で苑内ではモミジの紅葉がまだ見られます。

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プラタナスの並木は葉をすべて落としたようですね。新宿御苑の前身である内藤新宿試験場では日本の都市の環境にあった並木の研究開発が行われていました。今から100年以上昔の話です。百年の巨木

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私も新宿御苑のそばに事務所を構えるものとして先人たちの研究努力を見習い、ヒートアイランド東京で植物たちが育ちやすい緑化基盤と給水システムの研究開発を続けてゆこうと思います。

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          苑内では藪椿の花がよく咲き始めました。12月26日撮影

11月のフローラカスケード2 2023年11月29日

11月も終わりも迎えていますが浅草寺様境内のフローラカスケードではまだ夏の花インパチェンスが咲いています。例年ですと11月の初旬にビオラを植え替えるのですが、しばらく様子を見よう思いました。そしてほぼ一月が経過しましたが花はまだ咲いていました。

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今年の東京の気温は暖かく、マンションのベランダで浅草寺様と同じインパチェンスをカスケードブロックで育てていますが、一度花が終わって再び花を咲かせ始めました。11月19日撮影

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12月に入ったらカスケードの壁面の植物たちを剪定して、本格的な寒さを迎える来年まで植物たちが寒さに耐えることが出来るか見極めたいと思います。

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                      11月28日撮影

11月の新宿御苑 2023年11月21日

新宿御苑の芝生の広場の芝生もようやく黄色くなってきました。芝生は冬に向けて休眠の準備を進めているようですね。

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今年の東京は気候が暖かく苑内ではイチョウやラクウショウ、そしてケヤキやポプラなどの紅葉は進んでいますがモミジの紅葉や芝生の休眠が遅れているようですね。

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モミジは木々の葉がまだ緑色で、今年の見ごろは遅れるのではないかと思います。

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苑内では海外からの観光客が御苑の秋の自然を楽しんでいました。菊花展が終わり温室では洋ラン展が始まりました。11月21日撮影

10月の新宿事務所 2023年10月30日

10月も終わりを迎えましたが、今年は気候も穏やかで新宿事務所のベランダの植物たちも元気です。8月の下旬から9月の初めに植栽装置オアシスの緑化ブロックの上にクリーピングベントグラスの種を蒔いたのですが、葉がよく伸びてきました。そろそろ芝刈りをしなければ。PA300001.jpg

カスケードブロックで育てているベゴニアも、新宿事務所のベランダの環境との相性が良いのでしょうか元気です。

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9月の初めにカスケードブロックにエデイブルフラワーのカレンジュラの種を蒔いたのですが、午後になると直射日光がよく当たる場所でよく伸びてきました。そろそろカスケードブロックの穴に株分けをしようと思います。

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ヒートアイランド東京のマンションベランダの植物たちも風と水、そして光の恩恵を受け、土の役割をするカスケードブロックや緑化ブロックに支えられながら元気に育ち続けています。10月30日撮影

宗清寺様ブミコン舗装3 2023年10月24日

中野区上高田の宗清寺様のブミコン舗装が終了しました。天候にも恵まれて美しい仕上げになりました。

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ブミコンは通気性のある透水性コンクリートです。通気性があるということはブミコンの下の水分を含んだ土からは水蒸気が蒸発するということですね。気温が低い冬にブミコンを施工すると、施工直後にこの水蒸気がブミコンの表面で結露することがあり、その影響でブミコンの表面が白くなる白華現象が起こることがあります。

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今回はお寺様のご意向で10月に施工させていただくことになりました。10月の気温は25度から20度前後でブミコンの隙間から蒸発した水蒸気が結露することがありませんでした。そしてこの季節は施工をされる皆さんにとっても良い気候です。

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ブミコンは参拝される方々の足元を守り、バリアフリーの快適な歩行環境をご提供します。 10月24日撮影

芝生の広場オアシスⅡからの水分蒸発量の測定 2023年09月14日

新宿事務所のベランダで福徳岡ノ場の軽石を使用した芝生の広場オアシスⅡの試作品からの水分蒸発量の変化について測定を始めました。まず縦横33cm(内寸)の容器に緑化ブロック(縦横30cm、高さ4cm)を置きその上に土を2cmほどの厚みで載せて、芝生を種から育てます。この状態で4㍑の水を注いだ様子が下記の写真です。写真の左下に軽石が水に浮いているのがわかります。9月13日撮影

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翌日の朝、オアシスⅡの様子を見ると水が緑化ブロックと土に吸収されていることがわかります。写真左下の軽石が容器の底にありますね。9月15日撮影P1200541.jpg

内寸およそ33cmの容器に4㍑の水を注いだということは1平方メートル当たりおよそ37㍑の水が保水されているということです。2021年4月から2022年3月にかけて新宿事務所のベランダで芝生の広場オアシスで水分蒸発量を測定したところ、年間平均値でおよそ3.7㍑/㎡・日の水が蒸発しました。「芝生の広場オアシスⅡ」この数値をもとにこれから蒸発してゆく水分量を予測すると10日後、9月23日ごろにオアシスⅡからの水分は蒸発しきるということですが、これからどのように変化するか、芝生の成長と合わせて観察してみたいと思います。

芝生の広場オアシスからの年間水分蒸発量 2023年09月03日

大田区産業プラザPIOや新宿事務所のベランダにおける芝生の広場オアシスからの水分蒸発量はおよそ3.8㍑/㎡(大田区産業プラザ)から3.6㍑/㎡(新宿事務所)でした。大田区産業プラザPIOでの芝生の広場オアシスの設置場所は1年を通して雨が当たり、春夏には直射日光が当たる環境でした。一方新宿事務所の芝生の広場オアシスⅡの設置場所は1年を通して雨や直射日光の当たらない環境でした。そして東京の年間降雨量は1528.8mm(4.2mm/㎡・日)です。

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芝生の広場オアシスからの水分蒸発量は芝生からの水分蒸発量が2.1㍑/㎡・日と、土からの水分蒸発量が1.5㍑/㎡・日を合わせて3.6㍑/㎡・日になります。以前神奈川県伊勢原市にあります山武asbil様の屋上でガーデンクリートを4cm施工してその上で芝生を育てたことがありました。施工面積は1000㎡でした。芝生の広場オアシスを1000㎡設置した場合、芝生と土からの水分蒸発量はおよそ3600㍑/日、1年を通しての水分蒸発量はおよそ1314000㍑、つまり1314トンになります。

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今、放射能汚染処理水の海洋放出が問題になっています。汚染処理水の処理方法につきましては以前のblogでもお話ししました。1979年3月にアメリカのペンシルヴァニア州スリーマイル島で発生した原子力発電所の事故では87000トンのトリチウム水を2年かけて蒸発させたようです。「芝生の水分蒸散力」1000m2の芝生の広場オアシスIIを100箇所施工するとおよそ年間131400トンの水を大気中に蒸発させる事が出来ます。

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芝生からの水分蒸発量の測定で分かったことは、芝生と土からの水分蒸発量を合わせると、地面からの水分蒸発量のおよそ2倍の水分が大気中に蒸発するということです。放射能汚染処理水の海洋放出はこれから30年ほど続くと言われています。芝生などの植物の力を借りて処理水を大気中に蒸発させる事で、海洋への放出時間を短縮する事をご提案いたします。関連サイト:芝生の広場オアシスⅡ

八月の新宿御苑 2023年08月25日

8月も下旬に入りましたが、ヒートアイランド東京はまだ気温が30度を超える日が続いています。空に浮かぶ雲も夏の雲です。

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それでも7月に続いた高温の日々と比べるとしのぎやすい気候で、秋の気配を感じます。台湾閣の池の周りも心地よい朝を迎えています。

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芝生の広場の芝生も夏の雲の下でたくましく成長を続けて葉の緑色も深まっています。御苑の芝は気温が下がると色も変わります。

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気候もやや落ち着いてきたようなので御苑のそばの新宿事務所では、西洋芝クリーピングベントグラス007の種を蒔いたのですが4日ほどで発芽して葉を伸ばし始めました。

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ヒートアイランド東京も夏の峠は越えたようです。これから秋に向けて御苑の自然も徐々に移り変わります。8月24日撮影

スコールとブミコン舗装 2023年08月22日

8月22日午前11時ごろの浅草寺様境内はスコールのような通り雨に見舞われました。

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その中で浅草寺様境内のブミコン舗装は雨水をよく透水していました。特に2020年に舗装させていただいた境内東のブミコンの透水性は良好です。ブミコン浅草寺日記2020

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2020年4月から11月まで行われた境内東のブミコン舗装では、材料となる砂利や材料の調合方法に改良を加えました。最近では浅草寺様を訪れる海外からの観光客も増えていますが、雨の日でも快適な歩行環境をご提供いたします。

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同じく境内東に設置された透水性と保水性に優れたブミコンの姉妹品であるフローラカスケードでは植物たちが雨に濡れて気持ちよさそうでした。

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           8月22日撮影

ヒートアイランドにオアシスを 2023年08月10日

先のブログで田中英道先生が「自然とは土地の力である。」とおっしゃっていたことをお話ししました。「自然は土地の力」また田中先生は「文明(都市文明)は自然に抵抗してできる。」というお話もしていました。ヒートアイランド東京で、コンクリートの上で植物を育てていると、田中先生のおっしゃることがよくわかります。植物が地中から根を通して吸い上げた水は葉や茎から蒸発して水蒸気となり、それが上空で冷却されて再び雨となり地上に降りしきる雨水の循環,この植物を通して行われる雨水の循環という自然現象が土地の力ですね。

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都市では人間の生活が快適に行われるように地面はアスファルトで舗装され、人間は鉄やガラス、コンクリートで作られた建物の中で仕事をしたり生活をします。こうしてコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われた都市、ヒートアイランドが誕生します。ヒートアイランドはその土地の土や植物を覆うことで成立します。そしてそれは土と植物によって作られる雨水の循環が損なわれるということです。古代メソポタニア、エジプト、インダス、黄河などの文明が滅んだのは、その土地の力である自然の上に人間の生活する都市を作り、植物が棲息する自然を覆うことで雨水の循環という土地の力が失われたからです。

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私の仕事はコンクリートジャングルとアスファルト砂漠の表面を地球からの贈り物である軽石と石灰で固め、雨水の自然循環を利用した灌水システムと組み合わせることで植物を育てることです。ヒートアイランドにオアシスを作る事がテーマです。写真はヒートアイランド東京のオアシス新宿御苑の温室とプラタナスの並木です。8月9日10日撮影

バケツ一つで世界をめぐる 2023年07月24日

当社で開発してきた断熱緑化コンクリート「ガーデンクリート」と灌水・植栽システム「オアシス」に関するブログの中からいくつか選んでPDF「バケツ一つで世界をめぐる」にまとめました。ホームページの資料ダウンロードや緑化コンクリート・ヒートアイランド現象対策に興味のある方へからご覧いただけます。IMG_9927 (002).jpg

断熱緑化コンクリート「ガーデンクリート」は地球からの贈り物である軽石や石灰を利用して、世界中で資源を調達して容易に製造できる製法を目指しました。そして灌水・植栽システム「オアシス」は雨水の自然循環を利用して植物を育てたり建物を断熱するシステムの実現を目指しました。

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21世紀は赤道を中心に南北回帰線の間で人口増加が見込まれます。それに伴い都市化が進み新たなヒートアイランド現象の問題が発生することと思います。このように変化する都市環境の中で人々が快適に過ごすことが出来る環境をなるべく容易に作れる製法とシステムを開発することが当社の目的です。

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この情報をPDF「バケツ一つで世界をめぐる」にまとめました。皆様にご覧いただければ幸いです。

自然は土地の力 2023年07月09日

Youtubeを見ていたら東北大学名誉教授田中英道先生が「自然は土地の力」というお話をしていましたが、的を得た言葉ですね。自然を一つの言葉で表現することはできません。地球上の様々な土地には様々な自然があります。その自然の違いは温度、湿度、降雨量など数値で表現することができます。下記のグラフをご覧ください。アジア各地の気温と降雨量が視覚的に理解できますね。「地図で知る東南・南アジア 平凡社より引用」

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私が生活しているヒートアイランド東京の年間降雨量は1528.8mm(4.2mm/㎡・日),平均気温は15.8℃(2017年),平均相対湿度は65%です。「理科年表第92冊引用」私がヒートアイランド東京で測定した芝生と土からの水分蒸発量はおよそ3.6㍑/㎡・日です。東京での測定で感じたことは降雨量4.2mm/㎡・日と芝生と土から水分蒸発量3.6㍑/㎡・日の間には関連性があるようだということです。つまり水の循環がみられるということですね。

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世界各地の降雨量と土地からの水分蒸発量にも水の循環があるとすると、その土地での芝生や土からの水分蒸発量も降雨量と関連する数値が見込まれるのでしょうか?芝生を育成する植栽装置オアシスを使って世界各地で芝生と土からの水分蒸発量を測定してみたいものです。写真はヒートアイランド東京のオアシス神宮外苑のイチョウ並木です。7月8日撮影

S邸ブミコン舗装3 2023年07月08日

5月にブミコンとハナマサを施工させていただいた世田谷区用賀のS様の土地ですが草が生えることなく無事に2ヶ月が経過しました。

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2021年10月に最初の舗装をさせていただいたときに、一部の土を残し砂利舗装で仕上げました。

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翌年になるとこの場所は草で覆われてしまいました。植物のたくましさを感じますね。

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そこで今回は砂利舗装の場所をブミコンとハナマサで覆ったのですが、透水性のあるブミコンから水は下に流れますが光が届かないので、さすがの植物たちも成長することがありません。

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それでも光が届くブミコンと周囲の境の隙間には、ごくまれですが植物が葉を伸ばしていました。植物の粘り強い生命力を感じます。 7月8日撮影

熱帯の植物 2023年07月05日

先のblog「水の命」で温帯のヒートアイランド東京に比べて熱帯のヒートアイランドシンガポールに降り注ぐ太陽光エネルギーが強いとお話ししました。それは赤道直下に位置するシンガポールの方が、北回帰線よりも北に位置する東京よりも一年を通して当たる太陽光の密度が高く、それに伴い太陽光エネルギーの量も多いということですね。

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事務所で熱帯の植物であるサクラランからの水分蒸発量を計測しているのですが、これまで計測したミントや芝生と比べてその数値が著しく低いようです。その理由はいくつかありますが、まず熱帯に生息する植物は温帯に生息する植物と比べて1年を通して葉にあたる太陽光エネルギーが多いので、葉からの水分蒸発量を抑える働きがあるのではないでしょうか?サクラランの葉はミントと比べて厚みがあり表面につやがあります。

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ヒートアイランド東京での芝生と土からの水分蒸発量は何度もお話ししていますが、芝生からの水分蒸発量がおよそ2.1㍑/㎡・日、土からの水分蒸発量がおよそ1.5㍑/㎡・日、そして降雨量が4.2㍑/㎡・日です。降雨量が5.7mm/㎡・日のシンガポールでは芝生と土からの水分蒸発量がどのように変化するのでしょうか?

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東京での測定では芝生と土を合わせた水分蒸発量3.6㍑/㎡・日と降雨量4.2mm/㎡・日には、水分蒸発量と降雨量の間に関連性がありそうですが、水分蒸発量が少なそうな植物に囲まれた熱帯の、植物と土を合わせた水分蒸発量と降雨量の間にはどのような関連性があるのでしょうか?光と土と水、そして空気が作り出す自然が生命に与える影響を観察するのは楽しいですね。写真は新宿御苑の温室で生育されている熱帯の植物たちです。7月5日撮影

水の命 2023年07月04日

水(H²Oの塊)に命はありませんが、水は太陽光エネルギーの働きでH²Oの動きが活発化して分散し、気化して水蒸気となり上昇します。そして上空で冷却されて雲(氷の塊)となり再び地上に降り注ぎます。この命を感じる水の循環を詩人の高野喜久雄が詩にしています。「海よ」

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私は温帯のヒートアイランド東京のベランダやテラスで、緑化ブロックに芝生を載せて、芝生と土からの水分蒸発量を計測していますがその数値はおよそ3.6mm/㎡・日です。芝生からの水分蒸発量が2.1㍑/㎡・日、土からの水分蒸発量が1.5㍑/㎡・日です。そして東京の降雨量は4.2mm/㎡・日です。

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熱帯のヒートアイランドシンガポールの降雨量は5.7mm/㎡・日です。シンガポールの降雨量が東京よりも多いのは、シンガポールに降り注ぐ太陽光エネルギーが東京よりも強くそれに比例して地上からの水分蒸発量も多くなっているからだと思います。シンガポールに設置したガーデンクリートと芝生と土からの水分蒸発量はどのようになるのでしょうか?ヒートアイランド東京での経験を生かして測定してみたいものです。

6月の新宿御苑 2023年06月17日

梅雨に入りましたが、御苑の芝生の広場の緑も色が濃くなってきました。御苑では一年を通しておよそ4mm/㎡・日の雨が降り、芝生と土からもおよそ4mm/㎡・日の水が蒸発する水の循環が繰り返されています。

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玉藻池の横を歩いていたら青大将が前を素早く滑るように横切りました。御苑はヘビやカメ、カエルなどの爬虫類にとってもヒートアイランドの中のオアシスなんですね。

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梅雨はまだ続きますが梅雨の晴れ間の一日、御苑の自然を楽しみました。御苑ではあとひと月もするとセミが鳴き夏が訪れます。

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                      6月16日撮影

芝生の広場オアシスⅡ 2023年06月15日

「芝生の広場オアシスⅡ」のサイトがアップされました。ホームページの「緑化コンクリートに興味のある方へ」からご覧いただけます。コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京で、軽石を原料とした緑化基盤「ガーデンクリート」を開発して、芝生や様々な植物を育てて15年ほどが経ちました。開発のポイントは、アスファルトやコンクリートに覆われたヒートアイランドの表面を、保水性のある緑化基盤ガーデンクリートで覆うことで様々な植物を育てる環境を作ることです。そして灌水システムを組み合わせてガーデンクリートの保水性を補います。

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東京の年間降水量はおよそ4.2mm/㎡・日、緑化されたガーデンクリートからはおよそ3.6mm/㎡・日の水が蒸発することがわかりました。つまり東京では緑化されたガーデンクリートからの水分蒸発量は降雨量とほぼ同じであるということですね。ガーデンクリートを4cm厚みで施工すると保水量は12㍑/㎡です。これはガーデンクリートから蒸発するおよそ3日分の水量です。植物からは毎日水分が蒸発しますが、雨は毎日降り続けることはありません。そこでガーデンクリートと灌水システムを組み合わせて一年を通し継続して、植物から蒸発する水分を満たすシステムを開発してきました。

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もう一つの開発のポイントは地球からの贈り物である軽石の利用方法です。最近では日本近海の海底火山が噴火して発生した大量の軽石が沖縄に漂着しました。この大量の軽石を篩分け等の前処理をせずに緑化コンクリートとして利用するシステムを考え試験を行いました。それが「芝生の広場オアシスⅡ」です。「芝生の広場オアシスⅡ」の特徴は、軽石で緑化基盤ガーデンクリートを作り自然法則に従った灌水システムと組み合わせることで、様々な場所を緑化できることです。

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軽石も、大量に漂着すると人の生活にマイナスの影響を与えます。「芝生の広場オアシスⅡ」は、地球からの贈り物である軽石を利用して緑化基盤を作り、自然法則に従い植物に灌水しながら様々な場所を広く緑化するシステムです。

室温と湿度の推移 2023年03月01日

今日から3月です。10月の中旬から始めた新宿事務所の室内の気温と湿度の測定ですが3月1日までの数値がまとまりました。湿度は10月から12月の中旬に向けて徐々に落ちていきましたが、12月の中旬から3月1日までの数値はほぼ横ばいに推移しています。グラフでギザギザの山が見えるのは、雨や雪の影響です。湿度は外気の変化に敏感に反応するようです。

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室温は10月中旬から12月の初めにかけてほぼ横ばいだったのが、12月の初めに急に下がりその後は横ばいで推移しました。今年の東京は1月26日前後に大きな寒気に覆われて、室温も急に下がったのですがその後は徐々に上がってきました。

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測定機器は気温と湿度の測定ができるデジタル時計です。測定は朝事務所に入ってすぐに行いました。ちなみに室内では空調機による暖房は行わずに冬を越しました。精度の高い観測とは言えませんが秋から冬、そして春にかけての室温と湿度の推移の傾向は把握することが出来たと思います。この間にペットボトルのミントも葉と根を伸ばしながら成長を続けています。

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10月の中旬にベランダで、緑化ブロックに灌水クロスを敷いた上に種を蒔いた西洋芝007も無事に冬を越して春を迎えました。3月1日撮影

チューブも凍る! 2023年01月27日

昨日のブログで日本列島を覆った寒波で新宿御苑の池にも薄氷が張ったことをお話ししました。「1月の新宿御苑」同じく浅草寺様境内のフローラカスケードのドリップチューブも凍りました。東京の1月25日、26日の明け方の気温は氷点下まで下がりましたが27日の明け方の気温は3度程までに上がりドリップチューブからの灌水も回復しました。下の写真は灌水を回復したドリップチューブから滴る水の様子です。(10時20分撮影)

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浅草寺様境内にフローラカスケードを設置して様々な植物を育てて9年目になります。これまでにドリップチューブから流れた水がカスケードブロックの上で凍ったことはありますが、ドリップチューブの中で水が凍った記憶はありません。それほど今回の日本列島を覆った寒気は低かったのでしょうね。下の写真はカスケードブロックの上で凍った氷。2019年1月18日撮影

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冬の気温が高くなってきたヒートアイランド東京でドリップチューブが凍った現象を受け止めて、これからの冬の東京の気象の推移を注意深く見守りたいですね。そして氷点下の気温が続く環境でも植物に適時水を届けられるシステムを考えたいと思います。

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                  1月27日撮影

三佐和ブログ 地球環境・都市環境編100選がアップされました 2023年01月18日

三佐和ブログを始めて15年が経ちました。今までにアップされたブログの中から地球環境・都市環境に関するブログ100編を選んだ「三佐和ブログ ヒートアイランドにオアシスを地球環境・都市環境編100選」がアップされました。ホームページトップの資料ダウンロードからもご覧いただけます。

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ヒートアイランド東京で生活する中で感じたり考えたりした、地球環境や都市環境に関するブログです。皆様にご一読いただければ幸いです。

12月の新宿御苑 2022年12月21日

12月も中旬を迎えて御苑の気温も下がってきました。朝の中の池ではカモたちがお互いに体を寄せ合って回りながら寒さをしのいでいました。

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10月から始まった御苑の紅葉も終盤を迎え、下ノ池の周辺では楓が赤や黄色の輝きを見せています。

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東京は大陸から張り出した冬の高気圧の影響で寒い朝を迎えています。しかし東京では過去およそ60年の間に冬の気温が高くなったようです。「何故冬の気温が高くなったのか?」これまで東京には様々なインフラストラクチャーが整備され、土と水と木々に覆われた自然がコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドに変貌したからでしょうね。

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新宿御苑は東京23区のほぼ中央にあり、その自然は水と木々に覆われていてコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京のオアシスです。 12月20日、21日撮影

観察と観測 2022年12月19日

観察とは「対象の実態を知るために注意深く見ること。その様子を見て変化を記録すること。」 観測とは「自然現象の推移や変化を観察したり測定したりすること。様子を見て成り行きを推し測る事。」Wikipedia

事務所の机にペットボトルの容器を並べて、茎から伸びる根の様子を見たり、容器から蒸発してゆく水分量とミントを入れた容器から蒸発してゆく水分量を記録しています。これは観察ですね。 この記録を2か月続けてわかったことは、容器から蒸発した水分量は18g,ミントを入れた容器からの水分蒸発量は108gでした。この数値からミントから蒸発していった水分量が90g(108g - 18g)であることが推し測れます。つまり観測ですね。

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以前のブログでアメリカの物理学者S.E.クーニンの言葉を紹介しました。気象と気候 「気候はこれから見込まれるもの。気象はそこで起こっているもの。」気候は長年の平均だから、ゆっくり変化する。気候を決めるには少なくとも10年間の観察が必要だし、その変化を明らかにするには20年以上を要する。中略 気候を決めるのはその何十年かの平均的な性質である。

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ここでクーニン先生が述べている気象とは観察ですね。そして気候は観測です。 気候を語るには日々の観察による膨大な量の観察記録の積み上げが必要であることがよくわかる言葉です。  関連ブログ: ミントも生きている3

福徳岡ノ場の軽石で断熱緑化コンクリートを作る 2022年12月13日

福徳岡ノ場の軽石で断熱緑化コンクリートを作るのサイトがホームページにアップしました。トップページの「ヒートアイランド現象対策に興味のある方へ」の見出しからご覧いただけます。                                福徳岡ノ場の軽石P1200029.JPG

2021年8月に東京からおよそ1300㎞南の太平洋の海底火山、福徳岡ノ場で大噴火が起こり、それにより発生した軽石がその後、琉球諸島に漂着しました。沖縄に漂着した軽石の仮比重を調べたところ秋田県十和田湖産の軽石の仮比重に近く、当社で開発してきた軽石の配合技術や緑化システムが応用できるとできると思いました。十和田湖の軽石PB300089.JPG

十和田湖産の軽石は丁寧に水洗、乾燥、ふるい分けなどの前処理がされているので製品として安心して利用できます。沖縄に漂着した軽石は今のところ、これらの前処理をする設備が整っていないようです。そこで野積されている軽石を前処理することなく断熱緑化コンクリートにできないかと考えました。幸いなことに福徳岡ノ場の軽石は沖縄に漂着するまでに2か月ほどかかり、その間に比重の重い石は海に沈んだようで、福徳岡ノ場の軽石も十和田湖の軽石も仮比重がほぼ同じでした。                                  福徳岡ノ場の軽石で作った断熱緑化コンクリート

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軽石の仮比重の問題は解決しましたが一つ大きな問題がありました。それは沖縄に漂着した軽石は海水を含んでいたことです。海水に含まれる塩分は、マグネシウムなどのミネラルの量が植物の生長を促す以上に大量に含まれていて植物の成長を阻害するようです。そこで当社で開発した緑化システムの技術を応用して、断熱緑化コンクリートを灌水クロスで包み薄く土を蒔いて芝生の種を蒔いたとこと芝生は成長を続けています。12月13日撮影

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これまで当社で培ってきた軽石の配合技術や緑化システムを応用することで、福徳岡ノ場に限らず火山の噴火で大量に発生する軽石を断熱緑化コンクリートとして利用することが可能です。

ベゴニアも生きている3 2022年09月09日

新宿事務所の机の上で同じ形をした容器に、水を入れたものと茎から根を出したベゴニアを並べて、容器から蒸発してゆく水分量を観察して2か月が経ちました。2か月が経過してベゴニアを入れたペットボトルから蒸発していった水分量はおよそ95cc,ペットボトルだけの蒸発水分量はおよそ25ccでした。

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水を入れただけの容器からの水分蒸発量は、ほとんど容器の筒の部分からだけの蒸発量だったので計測しやすくおよそ1.28㍑/㎡・日でした。ベゴニアを入れた容器からの水は蒸発するに従い容器の表面積が広がるので、蒸発する水分量も比例して増えます。今回は蒸発してゆく水分量を毎日計測しなかったのでベゴニアを入れたペットボトルから広がった面積を時間軸を加味して計測できませんでしたが、時間経過も合わせてベゴニアを入れたペットボトル面積の広がりを、筒の面積の30%増と仮定すると、ベゴニアを入れたペットボトルから蒸発していった水分量はおよそ3.75㍑/㎡・日となります。帳尻合わせのようで恐縮です。

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昨年の4月から今年の4月まで1年かけて観察した、植栽装置オアシスから蒸発してゆく水分蒸発量は3.7㍑/㎡・日、計量容器から蒸発してゆく水分量は1.5㍑/㎡・日でした。「芝生は生きている」この二つの植物からの水分蒸発量を比較してみると、観察した場所が室内と室外、植物を育てる環境がペットボトルと植栽装置と違いますが数値に似ているところがあるようです。

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                  9月9日撮影

高温日と低温日 2022年09月05日

気候変動の真実」S.E.クーニン著にアメリカの過去120年の記録的高温日と記録的低温日の日数の推移についての記述がありました。アメリカ全土で725の観測所の過去120年のデータをもとにしているようです。それによると「記録的高温のグラフを見ると1930年代が明らかに暖かいが、観測期間中の120年を通してこれといった傾向はみられない。中略 対照的に記録的低温日の数は100年以上にわたって減少しており、1985年以降はその傾向に拍車がかかっている。147P」

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以前私は理科年表を利用して東京の1961年と2017年の年間温度の変化を比べたことがありました。それと同時に1961年から2017年にかけての8月の温度の変化も比べてみました。「何故冬の気温が高くなったのか?」下記のグラフをご覧ください。

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私はクーニン先生の説明を見て、過去から現在にかけてのアメリカと東京の気温の変化に似ている傾向があると思いました。アメリカ全土に及ぶ725の観測地点の名前はわかりませんが、おそらく東京の観測地点のように都市部の観測が含まれていると思います。そしてアメリカも東京と同じように都市化が進んだところでは冬の気温が上昇傾向にあるのに対して、夏の気温は過去100年以上にわたりあまり大きな変化が見られないということではないでしょうか?

8月の新宿事務所 2022年08月23日

8月も下旬に入りヒートアイランド東京は、ようやく暑さのピークを超えて、かすかに秋の気配が感じられるようになりました。新宿事務所のテラスの植物たちは夏の暑さの中でさらに大きくなったような気がします。

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室内ではベランダで育てているベゴニアの葉と茎を小さなペットボトルに入れて観察していますが、水中に伸びた根から水を吸収して葉から蒸発させている様子が、水位の低下の比較からよくわかります。

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カスケードブロックのベゴニアも花は咲き終えましたが、緑の葉から水分を蒸発させて夏の暑さの中でも元気です。

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これから秋分に向けてヒートアイランド東京の気温も下がり始め、人や植物にとって住みやすい季節を迎えます。 8月23日撮影

世界各地の芝生が育つ水の循環予想 2022年08月18日

先のブログで世界各地で植物が育つ水の循環を調べたいというお話をしました。水の循環  今回は新宿事務所で測定した芝生からの水分蒸発量・気温・湿度の実測値をもとにして、台北、シンガポール、バンコック、エルサレムの水の循環の予想をしてみました。新宿の降水量と各地の気温、湿度、降水量などのデータは理科年表2019年度版から引用しています。下の表をご覧ください。

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こうして各地の都市の測定値を見ると各都市の特徴がよくわかります。降水量が最も多いのは台北、バンコックは気温が最も高いのですが降水量はシンガポールや台北よりも少なく東京に近い数値です。そして砂漠に覆われたエルサレムはやはり降水量が少ないようですね。下のグラフをご覧ください。

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新宿事務所のベランダで植栽装置オアシスを使って芝生からの水分蒸発量を測定したところ、芝生からの水分蒸発量は気温に比例し、湿度に反比例する傾向が見られました。これらの現象を参考にして計算したのが世界各地の芝生からの水分蒸発量予測です。台北、シンガポール、バンコックは東京よりも平均気温が高いので芝生からの水分蒸発量も多くなることが予想されます。

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今回の都市の比較で難しかったのは東京よりも平均気温や降水量の少ないエルサレムの予想です。エルサレムの平均降水量は東京の半分以下の1.7mm/日です。ここで一つある予測をしてみました。新宿事務所のオアシスから蒸発していった水分蒸発量は芝生から直接蒸発した水分量と、オアシスの表面の土や緑化ブロックから蒸発した水分量を合わせて3.7㍑/㎡・日で、芝生からの水分蒸発量はその半分のおよそ2.1㍑/㎡・日ほどでした。エルサレムの平均気温は新宿事務所よりも低いこともあり、オアシス全体から蒸発する水分量を2.09㍑/㎡・日としました。その根拠は芝生から蒸発してゆく水分量だけを毎日灌水し続けることで芝生は命をつなぐことができるのではないかと考えました。

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エルサレムは砂漠を緑化した灌水システムの発祥の地であるイスラエルの首都ですね。植栽装置オアシスも、灌水システムお水番も必要最小限の水を供給し続ける底面灌水システムで、そのヒントと技術は砂漠を緑化し続けているイスラエルの灌水システムにあります。

水の循環 2022年08月15日

今年の夏、日本や韓国では大雨に見舞われて、多くの雨水が川から海に流れ出しています。一昨年の中国でも大雨で、長江から大量の雨水が海に流れました。しかし大量の雨水が海に流れても海の水があふれたという話は聞いたことがありませんね。地球の表面を覆う水は、気化(水蒸気)と液化(水)の循環を繰り返しています。そして世界中の川から海に向けて大量の水が流れ込んでも気化して水蒸気や雲となるので海があふれることは無いのです。

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ヒートアイランド東京のテラスやベランダに緑化ブロックを敷いた上に芝生を載せて芝生から蒸発している水分量を測定しました。大田区産業プラザPIOのテラスに設置した灌水装置「お水番」を組み合わせたシステムから大気に蒸発した年間平均水分量は3.8㍑/㎡・日でした。一方で新宿事務所のベランダに設置した植栽装置オアシスから蒸発した年間平均水分量は3.7㍑/㎡・日でした。そして理科年表によると東京の年間平均降水量は4.2mm/日です。

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つまりヒートアイランド東京でも緑化ブロックに芝生を載せてお水番やオアシスで灌水しながら芝生を育てると、だいたい年間平均4mm/日の水が芝生から大気に向けて蒸発し、それと同時に大気中の水蒸気がだいたい年間平均4mm/日の雨に液化する水の循環が生まれるということですね。気化と液化の水の循環が生まれることでコンクリートジャングルやアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京に植物が命をつなぐ環境が生まれるということです。

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ただこの水の循環の話は温帯のヒートアイランド東京の観測データなので、熱帯や、乾燥地帯ではその地域の環境が作る雨水の循環があると思います。植栽装置オアシスやお水番を利用して世界各地で植物が育つ水の循環を調べたいですね。関連ブログ:芝生は生きている 大田区産業プラザ6Fテラス

The Grass is alive 2022年08月10日

新宿事務所のベランダで観測した芝生からの水分蒸発量の観察記録「芝生は生きている」の英文パワーポイントデータ「The Grass is alive」がアップされました。ホームページの英文資料ダウンロードからご覧いただけます。

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今回の観察記録はヒートアイランド東京のマンションベランダにおける、緑化ブロックを組み合わせた植栽装置オアシスからの芝生からの水分蒸発量の記録ですが、海外の都市でもその地域の年間降水量、気温、湿度をもとにして芝生からの水分蒸発量を予測したり、植栽装置オアシスを利用して記録することができると思います。

8月の新宿御苑 2022年08月06日

東京は7月の後半から続いていた30度を超える猛暑日はひとまず落ち着きました。今朝の新宿御苑は猛暑日と比べて涼しく高原を歩いているような気がしました。猛暑日が続いていたころ、御苑の木立の下を歩いているとつくづく涼しさを実感しました。これは木々の緑が太陽からの日差しを遮るとともに、葉から蒸発してゆく水分の働きで気化熱が発生して木々の周囲の気温を調整しているからですね。

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今、東北や北陸地方など各地では大雨に見舞われています。昨年の8月の東京は雨曇りの日が多かったです。一昨年前の夏も日本をはじめ中国、韓国など東アジアの地域で大雨に見舞われた記憶があります。地球全体を見回すと降雨量が増えているのでしょうか?または降雨量が増えた地域があるとともに降雨量が減った地域もあるのでしょうか?

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昨年の春から今年の春にかけて新宿事務所で芝生からの水分蒸発量と計量カップから蒸発してゆく水分量を、周囲の温度や湿度の変化と合わせて観測しました。そして地球(計量カップ)から蒸発してゆく水分量の変化は植物(芝生)から蒸発してゆく水分量と比べると変化が少ないようでした。芝生から蒸発してゆく水分量15

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地球規模で行われている降雨と地面や水面から蒸発してゆく水の循環のスケールはとてつもなく大きく、どこかの地域で雨量が増えてもどこかの地域では雨量が減って地球全体のバランスが取れているかもしれませんね。新宿事務所のベランダで芝生や計量カップからの水分の蒸発量を観察したり、新宿御苑を歩きながら微妙な自然の変化を感じると都市と地球の環境について様々なことが考えられます。 8月5日撮影

「芝生は生きている」パワーポイントデータがアップされました 2022年07月12日

芝生の水分蒸発量と温度、湿度の関係を観察したブログ「芝生は生きている」がパワーポイントデータとしてホームページにアップされました。芝生は生きているフロントページの資料ダウンロードからもご覧いただけます。フロントページ

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芝生は周囲の温度、湿度、風など環境の変化に合わせて根から水分を体内に吸収し、茎や葉から蒸発させて体内の水分を調整します。その様子を1年を通して記録にまとめて、傾向をグラフで表現できたことはうれしい限りです。ご興味のある方はご覧ください。

環境の変化に順応する芝生からの水分蒸発量 2022年07月01日

昨年の4月から今年の3月まで新宿事務所のベランダで芝生からの水分蒸発量と、周囲の気温と湿度の変化について観察しました。芝生も温湿度計もベランダの直射日光や雨が当たらない場所に設置しました。1年を通して芝生からの水分蒸発量と気温・湿度の変化をグラフにしましたのでご覧ください。グラフでの変化を見やすくするために芝生からの水分蒸発量は、測定の数値を10倍して表記しています。

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芝生からの水分蒸発量と気温の変化を表したのが下記のグラフです。気温は春から夏に向けて上がり冬に向けて下がります。そして芝生からの水分蒸発量は基本的に気温の変化に比例するようにして変化しますが、湿度の変化にも影響されているようです。例えば春から梅雨にかけて湿度が上昇すると芝生からの水分蒸発量は湿度の変化に反比例するように下がるのですが、気温の上昇が進む6月の下旬から突然上昇します。これは太陽からのエネルギーの強さが芝生と湿度の間のバランス以上に影響しているからではないかと思います。

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芝生からの水分蒸発量と湿度の変化を表したのが下記のグラフです。芝生からの水分蒸発量と湿度とは基本的に反比例する傾向ですが、夏になり太陽光のエネルギーが強くなるとこのバランスが崩れて芝生からの水分蒸発量は上昇します。そして冬になり気温が下がると湿度はほぼ横ばいに推移するのに対して、芝生からの水分蒸発量は下がります。この傾向にも太陽光のエネルギーの減少が影響しているのではないでしょうか?芝生が光合成で利用する水分量はごくわずかで、多くの水分が葉から蒸発して芝生の水分量を調整します。太陽光のエネルギーが強いときは蒸発してゆく水分も多く、太陽光のエネルギーが芝生にあたる量が少なくなると蒸発してゆく水分量も少なくなります。芝生は周囲の環境の変化を敏感に感じながら根から水分を吸収し、葉から水分を蒸発さて、枯れるのを防ぎながら生命をつないでいます。

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芝生からの水分蒸発量は気温や湿度の変化、風に影響されて変化します。そして気温や湿度の変化は太陽から地球に降り注がれる太陽光のエネルギー量の変化によって決まります。

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              新宿御苑の芝生の広場 6月28日撮影

夏至 2022年06月21日

今日6月21日は夏至です。太陽の南中高度が最高点78度まで達し、再び冬至の南中高度31度まで下がってゆきます。南中高度が高いということは日照時間が長いということで、太陽のエネルギーが地球にそそがれる時間が長いということにつながります。これから徐々に太陽高度が下がり日照時間が短くなるにつれて太陽エネルギーが地球にそそがれる時間も短くなるということです。それではこれからは地球の温度も下がるのでしょうか?下記のグラフをご覧ください。これは昨年の4月から今年の4月まで新宿事務所のベランダで測定した平均外気温の推移の様子です。測定時間は午前11時前後です。

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このグラフを見ると夏至を過ぎても気温は上昇し8月の中旬ごろにピークを迎えた後、気温は下降し9月の秋分を迎える頃、夏至とほぼ同じ温度になる様子が見られます。日中、太陽からそそがれるエネルギーは地中に蓄熱され、夜になり気温が低くなると蓄熱されたエネルギーは外気に向けて放熱されます。これから8月の半ばまではこのエネルギーのバランスが、昼間に地中に蓄熱されたエネルギーの量が、夜になり外気に向けて放熱されるエネルギー量よりも大きいので、それに伴い気温も上昇してゆくのですね。そして秋分の日あたりから、蓄熱と放熱のエネルギーバランスが逆転して冬に向けて気温が下がる仕組みです。

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東京の北西の方角に沈む夕日。これから太陽の沈む位置も、徐々に西から南西の方角に移動してゆきます。6月20日撮影

デング熱と水たまり 2022年06月09日

ネットのニュースを見ていたらシンガポールでデング熱が広がる兆しが見られ始めたようです。コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われた都市では、雨水が地面に浸透できずに水たまりになったり、降雨量に下水の処理能力が追いつかずオーバーフローする現象がよく見かけられます。特に1年を通して気温が20度以上、そして雨が多く降る赤道から南北回帰線の間の熱帯地方の都市部では、この問題が身近で発生しています。

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当社ではコンクリートジャングルやアスファルト砂漠に覆われた都市の雨水の循環をなるべく自然の形に近づける事を目的として、透水性コンクリート「ブミコン」や緑化コンクリート「ガーデンクリート」を開発して現在に至っています。

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最近の我々を取り巻く環境を見ると降雨量が増えているような気がします。雨が降ることは生物が生存するのに重要なことですが、人間が快適に過ごすために作り出した都市環境で、雨水の自然循環が変わりデング熱の広がりなど新たな問題が生まれています。このような中、ささやかではありますがブミコンやガーデンクリートを通してコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドで、人々が快適に過ごしながらも雨水の自然循環を目指す環境整備のお手伝いをしたいと思います。関連サイト:地球と人の環境保護

保水性のある断熱素材 2022年06月07日

ガーデンクリートの空隙(セル)はコンクリートの1/10の熱伝導率(0.16W/mK)を生み出すとともに、その空隙に水を保水することが可能です。そして空隙に保水された水が蒸発するときに約580cal/g(水温25度)の気化熱をガーデンクリートの表面から奪います。 このガーデンクリートの断熱性と保水性が夏は涼しく冬は暖かい室内の空間を創ります。

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夏の直射日光が降り注ぐ屋上にガーデンクリートを敷いてスプリンクラーで散水すると ガーデンクリートに保水された水が気体に相変化するときにガーデンクリートに蓄熱されたエネルギーが使用されるのです。そのエネルギーが水1グラム当たり約580calなのですね。 一方冬になり、室内の温度が室外よりも高いときは、熱は室内から室外に向かって流れるので、ガーデンクリートの空隙(セル)に閉じ込められた空気が熱が伝わる流れを遅くします。もちろんグラスウールなど熱伝導率の低い断熱素材(0.038W/mK)を室内に設置した方が室内の熱が室外に流出させる時間を遅くすることは可能です。

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しかし夏の直射日光からの熱が室内に入り込むのを防ぐには、熱が伝わる時間を遅くするだけでは足りません。しかも断熱材の内部に太陽光のエネルギーが蓄熱されることも考えられます。ガーデンクリートを屋上に設置して、夏の間はスプリンクラーで水をまき気化熱の働きを利用して建物を冷やすことで、室外から室内に流れ込む太陽光のエネルギーを軽減する効果が生まれます。そしてスプリンクラーで散水する期間は、夏至から秋分にかけての間で室内の体感温度が高いときだけで十分です。もちろんクーラーで室内の体感温度を調整できますが、ガーデンクリートにスプリンクラーで散水して室内に流れ込む熱量を減らすことで、クーラーを稼働させるエネルギーを省力化することが可能ですね。関連ブログ:島津山ハイツ  建物を冷やし芝生を育てます   屋上の断熱と緑化基盤の作成

断熱コンクリート  夏は涼しく冬は温かく 

夏は涼しく冬は暖かく 2022年05月27日

先のブログで工場の屋上に施工した断熱コンクリート(緑化コンクリート)の夏の温度変化のお話をしました。今回は同じ条件で記録した冬の温度変化についてお話しいたします。

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下のグラフをご覧ください。このグラフは9月8日から10月5日までのむき出しのコンクリート下の温度変化とガーデンクリートに芝生をのせたのコンクリート下の温度変化、そして同じ設定で1月26日から3月1日まで行われた温度変化が表されています。このグラフを見て読み取れることは、外気温が室内の温度よりも高い9月は熱が外から室内に向かって流れるので、熱伝導率の大きいコンクリートは熱が伝わりやすく、室内に設置したセンサーの温度は、熱伝導率の小さいガーデンクリート+芝生の温度よりも高く推移します。

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一方室内の温度が外気温よりも高い1月26日から3月1日までのグラフの推移を見ると、熱伝導率の小さなガーデンクリート+芝生の天井下のセンサーの温度がコンクリートむき出しの下のセンサーの温度変化よりも若干ながら高く変化していることが読み取れますね。屋上の下階の天井に設置されたセンサーのレイアウトをご覧ください。

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室外の温度の高い間はガーデンクリートに芝生を載せた場所では太陽からの輻射熱が断熱されます。そして冬になり室内の温度が外気温よりも高くなるとガーデンクリートに芝生を載せた下の階では、室内から外に向かう熱の流れを遅らせる保温効果が得られます。つまりガーデンクリートに芝生を載せると夏は涼しく冬は暖かい環境が得られるということですね。

断熱コンクリート 2022年05月21日

沖縄に流れ着いた福徳岡ノ場の軽石の比重や保水性を調べたところ、当社でこれまで使用してきた十和田やインドネシアの軽石の性質に似ていました。つまり福徳岡ノ場の軽石を使用して断熱コンクリートを作ると、十和田やインドネシアの軽石を使用した断熱コンクリートと似た保水性や断熱性能が得られそうですね。(下の写真は十和田の軽石を使用したガーデンクリートに芝生をのせてスプリンクラーで灌水した屋上緑化の様子です。)

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そこで今回はインドネシアの軽石を使用した断熱コンクリートの熱伝導率と十和田の軽石を使用した断熱コンクリートの遮熱効果についてお話ししたいと思います。まずインドネシアの軽石を使用した断熱コンクリートについてですが下記の表をご覧ください。

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インドネシアの軽石で作ったガーデンクリート(断熱コンクリート)の乾燥時の熱伝導率が0.16W/mKであるのに対してコンクリートの熱伝導率は1.6W/mKであることが示されています。熱伝導率とは厚み1mの素材の両端に1度の温度差があるときに、その素材1㎡を通して1秒間に流れる熱量を表す数値です。つまり断熱コンクリートの熱伝導率はコンクリートの1/10と小さいので熱が伝わりにくいという事です。

次にコンクリートと、芝生を載せてスプリンクラーで散水したガーデンクリートの温度変化についてご説明いたます。まずはガーデンクリートに芝生の載せた時ととコンクリートむき出しの時の、温度センサーの配置のレイアウトをご覧ください。

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このセンサーの配置で温度の変化を測定したのが下のグラフです。


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赤い線のグラフはコンクリートの屋上下の天井に温度センサーを付けて温度の変化を測定したグラフです。朝日が昇るとともに温度が上昇して太陽が沈むにつれて温度が下がる様子が波として示されています。青いグラフは芝生とガーデンクリート(断熱コンクリート)で被覆されたコンクリートの屋上下の天井に取り付けた温度センサーで測定した温度の変化のグラフです。室内のクーラーが稼働しているときは気温が少し下がりますが、クーラーを止めると、気温は横ばいで、スプリンクラーで保水された断熱コンクリートが直射日光を遮熱していることがわかります。

5月の新宿御苑 2022年05月14日

今年の連休明けの東京は雨曇りの日が多いようです。今朝も自宅を出てから新宿御苑を抜けて事務所まで歩きましたが雨が降っていました。そしてその道中の雨の降り方に違いがあることに気が付きました。これは以前のblogでもお話ししたのですが、御苑に近づき緑の量が増えてゆくほど雨が強くなり、御苑を抜けて緑の量が減りコンクリートの建物とアスファルト舗装が増えるにつれて雨が弱くなる現象です。写真は緑に覆われた台湾閣5月13日撮影

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昨年の春から今年の3月まで1年かけて新宿事務所で芝生から大気中に蒸発してゆく水分量を観測しました。その結果、芝生とその周辺の土からは平均しておよそ3.7㍑/㎡・日の水分が蒸発しているのがわかりました。ちなみに同じ環境で計量容器から蒸発してゆく水分量は1.5㍑/㎡・日でした。芝生は生きている つまり緑に覆われた新宿御苑では、大気中に蒸発してゆく水分量が周囲のコンクリートやアスファルトに覆われた環境より多いので、大気中の水蒸気が飽和して露点を迎えるまでの時間が周囲の環境よりも早く雨が降りやすいということですね。

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御苑の芝生の広場は今年も新緑に覆われてきました。5月14日撮影 関連ブログ:気温と湿度とヒートアイランド東京 植物からの蒸散作用を肌で感じる?

新宿事務所のベランダと東京の温度比較2 2022年05月06日

先のblogでは2021年から2022年にかけての新宿事務所のベランダの気温の変化と2017年の東京の気温の変化についてお話ししました。今回は同じく2021年から2022年にかけての新宿事務所の気温の変化と1978年の東京の気温の変化についてお話ししようと思います。下記の表とグラフをご覧ください。

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この表やグラフを見てもやはり真夏の温度は新宿事務所も理科年表の温度もほぼ同じであり、冬から春、そして秋から冬にかけての新宿事務所のベランダの温度は理科年表の温度よりも高いことがわかります。つまり今から44年前の東京の気温と比べても真夏の気温は新宿事務所のベランダも緑に覆われた測定場所でも、大きな変化がないこと。そしてそれ以外の季節ではヒートアイランド現象の影響でコンクリートジャングルに囲まれた新宿事務所のベランダの温度が高いことがわかりました。

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ただ一つ気が付いたことがあります。それは理科年表に記載されている1978年の気温の変化が,都市化(ヒートアイランド化)が進んだ2017年の気温の変化よりも高いことです。平均気温で0.3度の開きがありました。下記の表をご覧ください。

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2017年の平均気温が1978年の平均気温よりも低いのは2014年以降、気温の観測場所をそれまでの大手町から少し離れた北の丸公園に移したことが一つの要因のようです。ヒートアイランド東京の気温参照 国際基準に従った気温の測定方法でも、測定場所が少し変わっただけで気温の微妙な変化が見られるようですね。その中で緑に囲まれた中で測定された気温も、コンクリートジャングルに覆われたベランダで測定された気温も、真夏の気温に大きな差がないということは、夏の太陽から届くエネルギーがいかに大きいかということですね。

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そして地球を覆う水蒸気をはじめとする大気が、生物がすみやすい環境を整える大事な役割を果たしています。わたしたちを取り巻く自然環境は常に様々な要因で変化を続けながら、生命を守ってくれているようです。東京の夕暮れの空 5月5日撮影

新宿事務所のベランダと東京の温度比較 2022年05月05日

2021年から2022年にかけて新宿事務所のベランダに設置した植栽装置オアシスで芝生からの水分蒸発量を測定しましたが、それと同時に新宿事務所のベランダの年間温度も観測しました。今回はベランダの年間温度と東京の年間温度の比較についてお話しいたします。東京の温度につきましては理科年表2019年度版「各都市の平均気温(℃)東京」から2017年のデータを利用しました。ベランダで観測した平均気温から東京の平均気温を差し引いた数値が下記の表とグラフで表されています。

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理科年表で採用されている東京の気温の測定方法は、世界(WMO)基準に準じた方法で芝生の上、地上1.5mの測定地点に百葉箱やファン付きの通風筒の中に入れた温度計で測定されているようです。東京の気温の測定場所は皇居の隣の北の丸公園で測定されているようです。ヒートアイランド東京の気温新宿事務所のベランダでは、セラミックタイルの上に時計と温度・湿度がデジタルで表示される時計を置いて測定しました。測定時間は午前11時前後です。

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この表とグラフから7月から8月にかけての夏の気温は新宿事務所も北の丸公園もほぼ同じであることがわかりました。緑に囲まれた北の丸公園で芝生の上で測定した気温も、ビルに囲まれたマンションのベランダでセラミックタイルの上で測定した気温も、直射日光が当たらない真夏ではほぼ同じ気温であるようですね。そして冬から春にかけてと秋から冬にかけての気温は新宿事務所の方が高いことがわかりました。つまりコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドは緑のオアシスと比べて真夏の気温はあまり変わらず、冬の気温に大きな差があるということですね。

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          新宿事務所のベランダに置いた温度・湿度が計測できるデジタル時計

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              千鳥ヶ淵から北の丸公園を望む 5月4日撮影

三佐和ブログ地球環境・都市環境編Ⅶがアップされました 2022年04月23日

三佐和ブログ「ヒートアイランドにオアシスを 地球環境・都市環境編Ⅶ」がアップされました。2021年5月から2022年4月までの地球環境・都市環境にかかわるブログをまとめたものでホームページの資料ダウンロードからもご覧いただけます。2021年の地球環境・都市環境に関する大きなテーマは芝生から大気に蒸発してゆく水分の観察と、福徳岡ノ場から噴出した軽石の質量や成分が断熱コンクリート、緑化コンクリートとして利用できるか調べることでした。

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1年を通して新宿事務所のベランダに設置した植栽装置オアシスに芝生を載せてオアシスから蒸発してゆく水分量を測定したところ、その平均値は3.7㍑/㎡・日でした。これは2018年から2019年にかけて大田区産業プラザのテラスで、灌水装置お水番の上に芝生を載せてお水番から蒸発していった水分量の平均値3.8㍑/㎡・日とほぼ同じでした。そして計量容器から蒸発していった水分量の平均値が1.5㍑/㎡・日であったことも観察されました。つまり新宿事務所のベランダの環境では、水や水分を含む土からは毎日およそ1.5㍑/㎡・日の水が大気中に蒸発しているということです。そしてこれとは別に芝生からはおよそ2.2㍑/㎡・日の水が大気中に蒸発することがわかりました。これでコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドを緑化することで、潤いのあるオアシスに変わることが数字からも実証されました。

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徳富岡ノ場の軽石は、その嵩比重が十和田湖のケイ石やインドネシアの軽石とほぼ同じであることがわかり断熱コンクリートとしては利用できそうです。緑化コンクリートとして利用する場合、軽石に含まれている塩分などが植物にどのような影響を及ぼすか見極める必要があるので、福徳岡ノ場の軽石で作った緑化ブロックに芝生を載せて成長の様子を観察しています。

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福徳岡ノ場の軽石で作った緑化ブロックに芝生を載せて2週間ほど経過した様子。4月23日撮影

芝生は生きている 2022年04月09日

昨年の4月から今月の初めまで、1年を通して新宿事務所のベランダで測定した、芝生から蒸発してゆく水分の変化をまとめたブログ「芝生は生きている」が、ホームページ「ヒートアイランド現象対策に興味のある方へ」からもご覧いただけるようになりました。「ヒートアイランド現象対策に興味のある方へ」一番下のフッターをクリックしてご覧ください。

今回の測定でわかったことの一つは計量容器から蒸発していった水量の年間平均値が1.5㍑/㎡・日であったことです。計量容器を置いた場所は1年を通して雨が当たりません。つまり地上の水や水分を含んだ土からは平均して毎日およそ1.5㍑/㎡・日の水が蒸発してゆくようです。そして植栽装置オアシスからの水分の蒸発量の年間平均値が3.7㍑/㎡・日であったことは、植栽装置オアシスを構成している、水や土、そして緑化ブロックから蒸発してゆく水分蒸発量に、芝生を通して大気中に蒸発していった水分が加わったということだと思います。

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今回の測定を通して地上の水や水分を含む土、そして芝生からは1日当たりおよそ1.5~2㍑/㎡・日の水分が大気中に蒸発する現象が続いていることがわかりました。水分が大気中に蒸発することで地表に発生する気化熱の働きで太陽からの輻射熱を軽減できます。コンクリートやアスファルトは水を含むことができないので気化熱が発生せず、太陽からの輻射熱を軽減できないので熱は内部に蓄熱します。それでコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われた都市ではヒートアイランド現象が発生するということですね。

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        新宿御苑の芝生の広場では大地から芝生の葉が芽吹いてきました。4月9日撮影

芝生から蒸発してゆく水分量20 2022年04月06日

2021年4月6日から2022年4月5日までの新宿事務所のベランダに設置した植栽装置オアシスから蒸発してゆく芝生の水分蒸発量のデータがまとまりました。年平均値に置き換えると植栽装置オアシスから蒸発していった水分量は3.7㍑/㎡・日、計量容器から蒸発していった水分量が1.5㍑/㎡・日でした。そして植栽装置オアシスから蒸発していった水分量から計量容器から蒸発していった水分量を差し引くと2.1㍑/㎡・日でした。

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以前2018年10月から2019年10月まで、大田区産業プラザPIOのテラスに設置したテストフィールドで灌水装置お水番で芝生を育てて、お水番から蒸発してゆく水分量を測定したところ年間の平均値はおよそ3.8㍑/㎡・日でした。PIOのテラスは1年を通して雨が降り直射日光も当たる環境でした。

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今回、植栽装置オアシスで芝生から蒸発した水分量を測定した新宿事務所のベランダは、建物の上の階のベランダが庇の働きをしていて1年を通してオアシスや計量容器に雨が当たることはありません。このような環境で測定された数値の平均が3.7㍑/㎡・日と、PIOのテラスのお水番で測定した平均値3.8㍑/㎡・日とほぼ同じであったことに驚いています。

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今回の新宿事務所のベランダでの測定では1年を通して計量容器から蒸発してゆく水分量も測定しました。その数値は冒頭に述べたように1.5㍑/㎡・日でした。これは芝生を載せた植栽装置オアシスから蒸発した水分量から計量容器から蒸発した水分量を差し引いた残りが芝生から蒸発していった水分量と考えられないでしょうか?

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今回測定した場所は雨が当たらないとともに、直射日光が当たらない日陰で西洋芝の成長にとっては厳しい環境でした。その中で1年を通して芝生は水分を緑化ブロックを通して根から吸収し、葉から蒸発させて生命をつないできました。その様子を数字で表すことができたのは大きな喜びです。

3月の新宿御苑 2022年03月19日

3月も中旬から下旬に移り東京の気候も暖かくなってきました。新宿御苑では様々な桜が咲き始めています。以前のblogでもお話ししましたが2月1日以降の一日の最高気温を積算して600度を超えると桜が開花するという考え方があるようです。御苑の桜今年の東京の気温は昨年よりも低いようですが積算気温は600度を超えたようですね。(ちなみに昨年の積算気温が600度を超えたのは3月14日だったそうです。)

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玉藻池ではカメが冬眠から覚めて甲羅干しをしていました。カメも気温の変化を感知して動き始めるようですね。(3月16日撮影)

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芝生の広場では休眠していた芝生も目覚めたようで、うっすらと緑の葉を伸ばし始めています。

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新宿御苑では今日から入園するのに予約制を設けて人の出を制限しています。春の陽気に誘われて人の動きも活発になってきました。3月19日撮影

西光寺様A工区ブミコン舗装 2022年03月01日

葛飾区四つ木にあります天台宗西光寺様墓所のA工区ブミコン舗装が終了しました。これで昨年5月から始まった墓所の透水性バリアフリー舗装が完成しました。

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墓所の通路をブミコンで舗装することで通路の敷石と地面との段差がなくなり、お墓参りにいらっしゃる方々の足元を安全に守ります。

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ブミコンには無数の空隙があり、空隙を通して雨水を地面に浸透させるので、水たまりができたり通路がぬかるんだりすることがありません。

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また天然砂利を石灰系固化材で固めたブミコンを舗装することで、地面から草が生えてくることも防ぎます。3月1日撮影

芝生から蒸発してゆく水分量17 2022年02月26日

2月8日から2月26日までの芝生から大気に蒸発してゆく水分量の観測データがまとまりました。今回は2月の測定で期間中の気温は低く横ばいに推移しました。

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その中で芝生からの水分蒸発量と湿度が上昇し、芝生を除いた植栽装置オアシスからの水分蒸発量は下がりました。

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今回の測定期間中、芝生からの水分蒸発量が増えたということは早春を迎えて芝生の活動が活発になり始めたということかもしれませんね。

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新宿御苑の芝生の広場では気温が暖かくなり、芝生よりも先に人が眠りから覚めて寛いでいました。
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                2月26日撮影

蒸発と沸騰 2022年02月20日

蒸発は水面の水が気体に気化すること。気化する時の蒸気圧は大気圧よりも小さい。 新宿事務所のベランダで植栽装置オアシスの上で芝生からの水分蒸発量を観察しています。芝生は生きている

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沸騰は水中の水が気体に気化すること。気化する時の蒸気圧は大気圧よりも大きい。 水を温めると沸騰して気泡が出てきまね。 水が気化する時、容量(体積)は1700倍に膨らみます。

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火山の噴火は地下のマグマ(700℃から1200℃位)の上の水が暖められて沸騰し気体となり体積が膨張して爆発する水蒸気爆発と 地殻の沈み込みで、地殻に含まれた海水がマントルに流れ込みマグマとなり、海水がマグマの熱で沸騰して無数の気泡となり マグマと混ざり合いながら上昇して爆発する現象があります。最近発生した福徳岡ノ場やトンガの火山の噴火がこの爆発ですね。富士山も日本を代表する火山です。

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この時軽石が生まれます。軽石は自然の仕組みから作り出され天然の骨材です。ガーデンクリートは軽石を使って緑化コンクリートや断熱コンクリートを作ります。

2月の西光寺様ブミコン舗装 2022年02月19日

今週から葛飾区四つ木の天台宗西光寺様の墓所A工区のブミコン舗装が始まりました。まずはいつもの通り墓所の土をスコップやシャベルで鋤取り下地を作ります。

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土を鋤取った後に砕石を入れて転圧し路盤を作ります。路盤は表層のブミコンから流れてきた水を貯留するとともに、ブミコンが沈下するのを防ぐ重要な役割を果たします。

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西光寺様の墓所ではブミコンと下地路盤を合わせて約20mmの雨水が貯留できる仕様で工事が行われています。

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来週は表層のブミコン舗装が始まります。まだ寒い日が続いているので材料の調合や施工に工夫をしながら工事を進める予定です。2月19日撮影

芝生から蒸発してゆく水分量16 2022年02月08日

1月22日から2月8日までの芝生から大気に蒸発してゆく水分量のデータがまとまりました。今回は測定期間中の気温が下がり、植栽装置オアシスから水分が完全に蒸発するまで前回より2日延びて18日かかりました。

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今回は前回(1月6日から1月22日まで)の測定期間と比べて気温が0.3℃、湿度が4%下がったのに対して芝生からの水分蒸発量は横ばいで大きな変化はありませんでした。東京は気温が最も下がる季節を迎える中で、芝生からの水分蒸発量に変化が見られないということは、芝生が寒さの中で活動を続けるために必要な最小限の水分を蒸発させているということでしょうか?

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今回の測定期間中、芝生からの水分量を除いた植栽装置オアシスから蒸発した水分量も、前回の測定期間とほぼ同じでした。東京は気温が最も下がる期間を迎えて芝生の活動が停滞するとともに、土や水から蒸発してゆく水分量も底を迎えているようです。(今回は前回からの芝生から蒸発した水分量の推移と芝生を除いた植栽装置オアシスからの水分蒸発量の推移が同じなので、グラフでは芝生からの推移が芝生を除いた数値の下に隠れています。)

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立春が過ぎましたが今週は東京にも雪が降る予報が出ています。新宿御苑の広場の芝生は寒さに耐えながら春を待ちわびているようですね。

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                        2月8日撮影

1月の新宿御苑 2022年01月30日

1月も終わりを迎えましたが、新宿御苑では春の訪れを感じます。下ノ池のそばで紅梅を見かけました。紅梅は白梅よりも先に咲くようですね。

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    日差しのよく当たる台湾閣の前の庭では、今年も里桜の蕾がふくらんできました。

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ヒートアイランド東京のオアシス新宿御苑の植物たちは、太陽の周りを公転する地球の軌道が作る自然の変化に対応しながら成長を続けます。

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           あと5日もすれば立春です。1月30日撮影

1月の西光寺様ブミコン舗装 2022年01月27日

1月に入り葛飾区四つ木にあります天台宗西光寺様墓所のB工区のブミコン舗装をさせていただきました。今回の工区は通路が入り組んでいましたが、一輪車で材料を運搬しながら墓所と敷石の間にブミコンを施工しました。

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墓所と敷石の間に敷き詰められたブミコンをコテで丁寧に仕上げます。

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仕上がったブミコンは硬化するまで養生期間を設けますが、気温が低いのでじっくり時間をかけて硬化させようと思います。

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                         1月26日撮影

芝生から蒸発してゆく水分量15 2022年01月22日

1月6日から1月22日までの16日間の芝生から大気に蒸発してゆく水分量のデータがまとまりました。今回は前回の観測と比べて湿度と気温が若干増えたのに対して芝生からの水分蒸発量は減りました。やはり大気中の湿度や気温と芝生からの水分蒸発量の推移には相対的な関係があるようですね。

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一方で今回も、芝生からの水分蒸発量を除いた植栽装置オアシスからの水分蒸発量には大きな変化が見られませんでした。地球規模で覆われている土や水からの水分の蒸発量はの変化は、その上で生命の営みを行っている生物の水分蒸発量よりもスケールが大きいようですね。つまり太陽から地球に届くエネルギーに対する地球の反応と、生物にスポット的に届くエネルギーに対する生物の反応には大きな違いがあるということですね。

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新宿御苑の広場の芝生もまだ休眠中ですが、冬至から一月が経ち太陽の当たる時間も長くなってきました。そろそろ芝生も春に向けての活動の準備を始めているようです。

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                           1月22日撮影

1月のフローラカスケード 2022年01月13日

1月に入り東京も寒い日が続いています。昨年12月の中旬に植え替えたビオラはカスケードブロックの穴に根を下ろして活着したようです。

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ビオラはフローラカスケードの立面の環境にも慣れてきたようで、花も大きくなってきました。

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寒い気候の中でフローラカスケードの植物たちは静かにエネルギーを蓄えながら、春の訪れを待ちわびているようです。

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お正月でにぎわった境内も落ち着きを取り戻し、穏やかな朝の光に包まれていました。次は節分を迎えるころに再び賑わいを見せるでしょうね。

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                  1月13日撮影

福徳岡ノ場の軽石でガーデンクリートを作りました 2022年01月11日

先のblogでもお話ししましたが当社で開発した配合技術で福徳岡ノ場の軽石を使ってガーデンクリートを作りました。写真の左が福徳岡ノ場の軽石で作ったガーデンクリート、右が十和田湖の軽石を使用したガーデンクリートです。共に乾燥した状態で撮影しました。

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福徳岡ノ場の軽石は前処理(乾燥、ふるい分け等)がされていないので水の配合を決めるのに手間がかかりましたが、出来上がったガーデンクリートはいつも使用している十和田湖の軽石を使用したガーデンクリートと品質が似ていました。軽石の色は十和田湖の軽石より黒みを帯びていて、その色合いはインドネシア産の軽石に似ているようです。写真の左端が福徳岡ノ場の軽石、その右の二つが十和田湖の軽石です。

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福徳岡ノ場のガーデンクリートが十和田湖やインドネシア産の軽石で作ったガーデンクリートと似ているということは、当社で開発してきた構造物を被覆する断熱コンクリートや、保水性に優れた透水性コンクリートとして利用できそうです。緑化コンクリートとして利用するには、福徳岡ノ場の軽石に含まれている海水の成分が植物にどのような影響をもたらすか見極める必要がありますが、当社で開発したガーデンクリートと灌水システムを組み合わせた底面灌水を利用すれば、芝生や様々な植物を育てることができそうです。

芝生から蒸発してゆく水分量14 2022年01月06日

12月23日から1月6日までの芝生から大気に蒸発してゆく水分量のデータがまとまりました。今回の期間は晴れの日の連続で湿度が下がり芝生からの水分量が増ました。やはり大気中の湿度と芝生からの水分蒸発量の変化は反比例するようですね。

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一方で芝生からの水分蒸発量を除いた、植栽装置オアシスからの水分蒸発量には大きな変化がみられませんでした。9月の秋分の日を過ぎて以来、植栽装置オアシスからの水分蒸発量は安定しているようです。秋分を過ぎてからの東京の気温と湿度の変化と、地面や水面からの水分の蒸発量の変化に何か関係がみられるのでしょうか?

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新宿御苑の芝生の広場は、完全に休眠に入ったようです。これから東京も立春が過ぎるまで真冬の気候が続くのでしょうか?春の訪れが待ち遠しいです。

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                   1月6日撮影

ガーデンクリートと軽石 2021年12月30日

ガーデンクリートは石灰系固化材と軽石と水を調合してして作ります。これまで国内では秋田県十和田湖産のケイ石、海外ではインドネシア産の軽石を配合して軽量で保水性に優れたコンクリートを作り、緑化、断熱、そして透水性コンクリートとして使用してきました。(下の写真はインドネシア産の軽石を使用したガーデンクリート)

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今回、南の島、福徳岡ノ場の噴火で生まれた軽石でガーデンクリートを作ったところ、その性質は十和田湖やインドネシアの軽石と似ていました。下の写真の左は福徳岡ノ場の軽石を使用したガーデンクリートです。色が濃いのはまだ試験体を作り日が浅いので水を保水しているからです。そして右は十和田湖の軽石で作ったガーデンクリートで、自然乾燥させて水分は含まれていません。

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北はカムチャッカから南は南洋諸島まで、太平洋を取り囲む大陸や島々には無数の火山があり噴火を繰り返しています。そしてその噴火から生まれた軽石は、人々の生活に様々な影響を及ぼしますが地球からの贈り物とも考えられますね。

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これからも地球からの贈り物である軽石を利用させていただき、ヒートアイランドにオアシスを作ってゆこうと思います。関連ブログ:熱帯のガーデンクリート施工

福徳岡ノ場火山噴火の軽石

芝生から蒸発してゆく水分量13 2021年12月23日

12月3日から12月23日までの芝生から大気に蒸発してゆく水分量のデータがまとまりました。今回の測定では気温が下がり湿度が上がった環境で芝生からの水分量が減ったことがわかりました。

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芝生からの水分蒸発量が減った要因は気温が下がった中で湿度が増えたことや、気温が下がったことで芝生が生命を維持するために体外に蒸発させる水分量が少なくなったことなどが考えられます。

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芝生からの水分量が下がった中で、植栽装置オアシスからの水分蒸発量が芝生ほどの落ち込みが見られなかったということは、土や水からの水分の蒸発量は自然の法則に従って気温と湿度に反応しているのでしょうか?

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気温が下がり新宿御苑の広場の芝生も冬の眠りについたようですね。植栽装置オアシスの西洋芝は冬でも光合成などの活動を続けますが寒さの中で活動量も下がり、水分の蒸発量が減ってきたような気がします。 12月23日撮影

12月の新宿御苑 2021年12月21日

今日は冬至です。今年の東京の気候は穏やかで、12月も下旬に入りましたが下ノ池の横の楓が色鮮やかに紅葉しています。

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台湾閣前の池の松に雪吊りの縄が張られました。これから来年にかけて東京も積雪が見込まれるのでしょうか?

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落葉したメタセコイアが青空に向けて伸びていました。ヒートアイランドのオアシス新宿御苑もこれから本格的な冬を迎えます。

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                     12月22日撮影

12月の西光寺様ブミコン舗装2 2021年12月20日

葛飾区四つ木にあります天台宗西光寺様の墓所のブミコン舗装E工区が終了しました。今回も天候にも恵まれて施工は順調に進みました。

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12月も半ばを過ぎて気温が下がり、施工したばかりのブミコンの表面の一部にうっすらと白華がでました。ブミコンには空隙がありブミコンの下の土からの水蒸気が大気中に蒸発してゆくのですが、気温が下がると水蒸気がブミコンの表面に結露する場合があります。

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特に施工したばかりで水分を含んだブミコンの表面に余分な水が結露すると固化材の石灰CaOが結露した水に溶けて水酸化カルシウムCa(OH)2を作ります。そしてこの水酸化カルシウムが乾燥するときに空気中に含まれている二酸化炭素Co2と反応して炭酸カルシウムCaCo3になるのが白華の仕組みです。炭酸カルシウムは白墨やグランドに白い線を引くのにも利用されています。

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白華(炭酸カルシウム)は固化する力が弱いので自然に表面から消えてゆきますが、クエン酸などの薄い酸性の溶液で洗い落とすことも可能です。白華の様子を見ながら気温が高くなるのを待って対処してゆこうと思います。

12月の西光寺様ブミコン舗装 2021年12月11日

12月に入り葛飾区四つ木にあります天台宗西光寺様のブミコン舗装E工区が始まりました。

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墓所の通路に敷き並べられている御影石の横を掘り起こし土を除きます。手掘りで掘り出された土は一輪車で墓所の外に運び出します。

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土を取り除いた後に砕石を入れて転圧しブミコンの下地になる路盤を作ります。来週は路盤の上にブミコンを敷き詰める作業が行われます。

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今年の東京の12月は穏やかな気候が続いていますが、気温が下がってきているのでブミコンの空隙を通して地面から蒸発してくる水蒸気と、ブミコンの固化材が反応して発生する白華に気を付けなければなりません。

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                       12月10日撮影

芝生から蒸発してゆく水分量12 2021年12月02日

11月15日から12月2日までの芝生から大気に蒸発してゆく水分量のデータがまとまりました。今回の測定では気温や湿度が下がったのに対して芝生からの水分蒸発量は増えたました。

211202表.png気温や湿度が下がったのに芝生からの水分蒸発量が若干ではありますが増えたことは芝生が生きていることの証ですね。

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先の測定では気温や湿度が下がっても芝生を除いた植栽装置オアシスからの水分蒸発量が横ばいであったのに対し、今回は蒸発量が若干下がりました。やはり土や水からの水分蒸発量は気温や湿度が下がるとともに減る傾向にあるのでしょうか?

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新宿御苑の広場の芝生も黄色くなりました。御苑の芝生は気温が下がるにつれて活動を徐々に停止して休眠するのですが、植栽装置オアシスで育てている芝生は西洋芝クリーピングベントグラスなので気温が下がっても緑色を保ちながら光合成を続け、体内の水分量を蒸発することで調整しているようです。

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                        12月2日撮影

11月の新宿御苑 2021年11月26日

11月も下旬を迎え新宿御苑の木々もようやく本格的な紅葉の時期に入ってきたようです。下ノ池の周りのもみじも赤く色づいてきました。

PB250669.JPGラクウショウの林の隣のメタセコイヤも黄色くなってきました。ラクウショウの赤とメタセコイアの黄色が朝日に浴びていい感じです。

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今年の東京の気温は温かく、十月桜がまだ咲いています。長期予報では今年の冬は寒くなりそうですが、植物たちは寒さを迎える前の気候を過ごしています。

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                     11月26日撮影

11月のフローラカスケード2 2021年11月19日

11月も中旬を迎えています。浅草寺様境内ではフローラカスケードで育てているインパチェンスがまだ花を咲かせ続けています。

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例年ならば11月上旬にビオラに植えるのですが、今年は気温が暖かいせいかインパチェンスがまだ元気です。

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今年フラワーカスケードではインパチェンスとツルニチニチソウという2種類の植物を同時に植えました。ツルニチニチソウは越年する丈夫な植物ですが、インパチェンスもツルニチニチソウに刺激されてか懸命に生命を保ち続けているような気がします?

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それでも東京の気温も朝は10度を下回り昼の気温も20度を切ってきました。そろそろ冬から春にかけての花ビオラの植え替えの時期を見極めてゆこうと思います。11月18日撮影

11月の西光寺様ブミコン舗装 2021年11月02日

 葛飾区四つ木にあります天台宗西光寺様の墓所のブミコン舗装が始まりました。今回の施工個所はF工区です。まずは表土を鋤取り砂利を入れてブミコンの下地路盤を作ります。

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墓所の通路は幅が狭くプレートによる路盤の転圧ができないので、関東地方ではタコと呼ばれる木で作った槌で下地路盤を転圧します。

PA290045.JPG通路に敷かれた御影石の隙間にブミコンを詰めてコテで仕上げる丁寧な作業が続きます。

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芝生から蒸発してゆく水分量10 2021年10月30日

10月13日から10月29日までの芝生から大気に蒸発してゆく水分量のデータがまとまりました。今年の東京は10月の中旬から気候も落ち着いて晴れの日が続いています。大気中の湿度が下がるにつれて芝生から蒸発してゆく水分は増えたようです。

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新宿事務所のベランダは北からの風の通りがよく芝生からの水分蒸発にも影響を与えているようです。

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芝生からの水分蒸発量を除いた植栽装置からの水分蒸発量が前回の測定期間の数値と同じであったのに対して、全体の表面積の広い芝生は、風が表面に当たり乾燥するのを防ぐために、自らの意思で水分の蒸発量を増やししていることでわかります。下記のグラフをご覧ください。

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新宿御苑の芝生も緑から黄に変色しながら、冬に向けて休眠の準備を進めているようですね。

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                  10月30日撮影

10月の新宿御苑 2021年10月22日

東京も10月下旬を迎え気温が下がってきました。新宿御苑の芝生もやや黄色くなり始めてきたようです。御苑の芝生は冬の間は休眠して春に備えます。

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春から夏にかけて緑を保ってきた木々も落葉し始めました。植物たちは季節の移り変わりを感知して周囲の環境に対応しているようですね。

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1年を通して周囲をコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京の真ん中にある新宿御苑の自然を観察していると、御苑の植物たちも地球の公転が作り出す四季の変化に合わせて身を処してゆくのがよくわかります。そして太陽から届く光の量が植物たちの生育に大きな影響を与えていることを実感しますね。

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                    10月22日撮影

10月の浅草寺様境内 2021年10月21日

浅草寺様境内のブミコン舗装をしてほぼ一年が経過しました。今から13年前に1回目のブミコン舗装をさせていただいたときの砂利よりも粒の大きな砂利を使用して透水性もさらに良くなりました。

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浅草寺様境内は透水性コンクリートと排水溝を組み合わせて、境内に降った雨水を処理するシステムです。ブミコンと下地路盤を組み合わせることで1時間当たりおよそ20mmの雨水を保水することができます。最近の東京の夏に良く発生する時間当たり50mmの雨が降ってもブミコンからオーバーフローした雨水は排水溝を通して処理されます。

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東京の年間降水量はおよそ1528mmです。(理科年表1981年から2010年までの平均値)これを365で割る地と1日当たり約4.2mmの降雨量ですね。ブミコンと排水システムを組み合わせた鋪装をしておけば、東京の気候では1年を通してほぼ安心できる雨水の循環ができます。

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今年の夏も雨曇りの日が多かったようです。身近な環境の変化に気をかけることで気候の変動を感じることができるようですね。10月18日撮影

芝生から蒸発してゆく水分量9 2021年10月14日

 9月24日から10月13日までの芝生から大気に蒸発してゆく水分量のデータがまとまりまりました。東京の気候も10月に入りようやく晴れの日が続くようになりました。晴れの日と雨曇りの日数はほぼ同じでした。しかも気温は10月の気温とは思えないような暑い日がありました。

211013表.png今回の測定では湿度と気温が下がったのに対して灌水装置や芝生から大気に蒸発してゆく水分量は再び上昇を始めました。以前のblogでも話しましたが大気中の湿度と芝生からの水分蒸発量は反比例し、気温と芝生からの水分蒸発量は比例する傾向がみられるようです。

211013グラフ.png秋から冬に向けて東京の気候は湿度と気温が下がりますが、芝生から大気に蒸発してゆく水分量がどのような反応を示してゆくのか楽しみですね。ちなみに植物栽培装置オアシスで育てている芝生は西洋芝クリーピングベントグラスで冬になっても休眠することなく日々の活動を続けます。

PA140431.JPG新宿御苑の芝生は高麗芝系で、冬に向けて休眠する準備を進めています。10月14日撮影

10月のフローラカスケード 2021年10月05日

浅草寺様境内のフローラカスケードで育てているたツルニチニチソウとインパチェンスですが、5月に植えて夏を乗り切り秋の気候の中で元気です。

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ツルニチニチソウとインパチェンスの成長の様子を見ると面白いことに気が付きました。フローラカスケードの前の大イチョウの影響で光が届きにくいところではツルニチニチソウがよく育ち、オオイチョウの影響が少なく光が当たりやすい場所ではインパチェンスの花がよく咲いているのです。

            ツルニチニチソウがよく育っているフローラカスケード。

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             インパチェンスの花がよく咲いているフローラカスケード

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植物は光の当たり具合でも生息する場所を住み分けているようですね。インパチェンスの花にアゲハ蝶がとまっていました。

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                   10月5日撮影

S邸ブミコン舗装 2021年10月01日

9月は世田谷区用賀にありますS様の土地の整地と駐車場のブミコン舗装のお仕事をさせていただきました。まず夏の間に生い茂った草を刈り取ります。

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                次に土を鋤取り下地路盤を作ります。

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コンクリートの縁石で境を縁取るために木目地で仕切りブミコンの施工です。乗用車の駐車スペース仕様に7cmの舗装厚みで施工しました。

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お施主様のご要望で、今まで育ててきた木を一部残して縁石で囲みました。そして周囲をブミコンに使用する砂利をまいて石庭の雰囲気です。

P9300022.JPG庭と駐車場をフェンスで仕切り真砂土でカラー舗装してアクセントを付けました。

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                施工 山内石材株式会社様 9月30日撮影

都市を潤す植物からの水分蒸発量 2021年09月28日

先のblogの続きですが、植栽装置オアシスから蒸発した水分量から、芝生のみの水分蒸発量のお話しをしようと思います。4月から9月までの間に植栽装置オアシスから蒸発した平均蒸発量は4㍑/㎡・日でした。

210927表.png植栽装置オアシスから蒸発した水分量は、芝生から蒸発した水分量、芝生の周囲の土や緑化ブロックヒルダから蒸発した水分量、そしてオアシスのタンクから蒸発した水分量に分けられます。

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今回の観測では植栽装置オアシスの横に計量カップを置き、カップから蒸発してゆく水量を計測しました。そして植栽装置オアシスからの水分蒸発量の平均値4r㍑/㎡・日から計量カップからの水分蒸発量の平均1.7㍑/㎡・日を引いた2.3㍑/㎡/日を芝生のみの水分蒸発量としました。この数値を見ると芝生からの水分蒸発量は、水や土、緑化ブロックヒルダから蒸発水分量よりも0.6㍑/㎡・日多い結果になりました。芝生のみからの水分蒸発量は周囲の水や土などよりも1日当たり約26%多いことになりますね。これは土壌に芝生などの植物が生息することで、土壌から自然に蒸発してゆく水分量に加えて、1日当たりより多くの水分を大気に蒸発することができるということです。

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以前私は植物は自らの意思で土中の水分を吸収して体内に取り込み消費したり体外に蒸発させたりする能力があるお話をしました。土壌を潤す植物の力そして土中の水分を吸収する植物の根の周囲は毛細管現象の働きで土が濡れることもお話ししました。つまり植物が生きていることで土壌の砂漠化が防げるということですね。都市から植物が消えたことで砂漠化が進み、廃墟となった都市の事例は過去の人類の歴史を見るとよくわかります。写真は豊かな緑に囲まれた台湾閣(新宿御苑)9月28日撮影

灌水装置オアシスから大気に蒸発してゆく水分量 2021年4月から9月 2021年09月27日

2021年4月から9月までの新宿事務所のベランダに設置した植栽装置オアシスからの水分蒸発量の平均値は4㍑/㎡・日ででした。この数値は2018年10月から2019年10月までの大田区産業プラザのテラスに設置された自然灌水システムお水番から蒸発した平均蒸発量3.8㍑/㎡・日に近い数値でした。

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新宿事務所のベランダに設置された植栽装置オアシスの取り巻く環境は、外部から雨が降ることはなく直射日光が当たることもありません。そして4月から9月までという春から夏にかけての半年間の観測です。一方、大田区産業プラザのテラスに設置された自然灌水システムお水番は、雨が当たり、直射日光も当たる環境でした。そして期間も2018年10月から2019年10月までと1年に及ぶ観測でした。芝生をめぐる水の循環

              自然灌水システムお水番

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                 植栽装置オアシス

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上の図を見ていただければわかると思いますが、自然灌水装置お水番も植栽装置オアシスも緑化ブロックヒルダの上に灌水クロスを載せて、毛細管現象を利用して底面から灌水クロスを通して水を吸い上げて、その上に土を薄く敷いて芝生を育てる植物栽培システムです。それぞれ設置された場所が、雨や日光が当たったり当たらなかったりと違いますが、芝生に灌水される水分量はお水番が3.8㍑/㎡・日、そしてオアシスが4㍑/㎡・日とほぼ同じであったのは驚きです。新宿事務所では4月から9月までとまだ1年の半分、しかも春から夏にかけての観測でした。

P9270037.JPGこれから秋から冬にかけて、植栽装置オアシスからの水分蒸発量がどのように変化してゆくか興味深く観察しようと思います。写真は新宿事務所に向かう途中で見かけたフヨウの花です。9月27日撮影

芝生から蒸発してゆく水分量8 2021年09月24日

9月8日から9月24日までの芝生から大気に蒸発してゆく水分量のデータがまとまりました。9月に入っても東京の天気は雨曇りの日が多く観測した20日間の間で晴れた日は8日でした。9月に入り、すべての測定データの数値が8月と比べて下降を始めたことが観測されました。そして数値の下降率を詳しくみると芝生からの水分蒸発量と湿度の下降率が約13%と均衡していました。また計量容器からの平均蒸発量と芝生を除いた灌水装置からの蒸発量の下降率もほぼ50%で均衡していました。

210924表.png4月から観測を始めて梅雨が明けるまでは、芝生からの水分蒸発量は大気中の湿度の変化と反比例しましたが、梅雨が明けて気温が高くなると湿度が下がり芝生からの水分蒸発量は一時期増えました。今年の東京は雨曇りの日が続き再び湿度が上がり芝生からの水分蒸発量が減る傾向が続きました。そして9月も中旬が過ぎて大気中の湿度が下がるにつれて、下降を続けていた芝生からの水分蒸発量も下降率がやや落ちて、湿度の下降率に比例するように下がり始めたようです。

210924グラフ.png4月から始まった観測ですが春から梅雨、夏、そして夏の終わりにかけて芝生からの水分蒸発量は、大気中の湿度の変化に反応しながら推移してきました。東京も秋の気候を迎えています。これから芝生からの水分蒸発量が大気中の湿度の変化にどのように反応してゆくか楽しみです。

P9240002.JPG           新宿御苑の芝生の広場 9月24日撮影

タクシーの屋根が菜園に 2021年09月21日

インターネットニュースを見ていたら驚くニュースが載っていました。タイのバンコクにあるタクシーの協同組合で、新型コロナウイルスの感染拡大による客の激減に伴い、大量に放置されたタクシーの屋根で野菜を栽培する取り組みが始まったそうです。タクシーの屋根が菜園に

これまで屋上や屋根の緑化を仕事としてきた私にとって、車の屋根を緑化しようとする発想はありませんでした。それを実現させた経営者に対し何を考えているのかと言いたいと共に、やるならもっと良い方法があると提言したいですね。

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記事にあった動画を見るとタクシーの緑化は、屋根にシートを敷いてその上に土を載せて野菜の根鉢を置くという方法をとっていましたが、これでは土が飛散したり流れたりして車の劣化を進めることは間違いありません。車のボディをあまり傷めずに緑化するには、車の屋根にシートを敷いてその上に穴の開いたプランターブロックマーガレットを載せて、植物の根鉢を灌水クロスでくるみ、マーガレットの穴に挿入して植物を育てるのが良いと思います。ガーデンクリート三姉妹

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P5140072.jpgプランターブロックマーガレットは土の性質をしながらも固まっているので、風で飛散したり雨に流されることがありません。この性質は車の屋根に土を載せて植物を育てるよりも車のボディーの劣化を防ぎます。

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これまではコンクリートやアスファルトの上で植物を育てることを検討してきましたが、次は鉄を素材とした乗り物を緑化する方法についても考えてみましょうか?今回のタイの経営者の行動は、私にも大きな刺激を与えてくれたようです。(笑)

9月の新宿御苑 2021年09月17日

9月も中旬に入りましたが新宿御苑もようやく良い天気になりました。中の池では大きなスッポンが泳いでいました。御苑ではスッポンやカメなどのほかに時々蛇も見かけます。

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草むらでアオサギを見かけました。気温も下がりアオサギも日中歩き始めるようになりました。草むらで餌になるトカゲやヘビを探しているようですね。

IMG_5943.jpg芝生の広場の芝生はまだ緑を保っていますが、これから季節が秋に移り少しずつ色が変わり休眠の準備を始めます。

P9150080.JPG中の池では池に伸びた木々が水面に映っていました。東京も気温が25度を下回るようになり御苑の動物や植物たちにとっても住み心地の良い季節を迎えています。

P9150088.JPG                          9月15日撮影

9月のフローラカスケード 2021年09月14日

浅草寺様境内のフローラカスケードは灌水システムの水が断ち切れることなく無事に8月を乗り切りました。今年の東京は9月に入り雨曇りの日が続いていますが、太陽からの直射日光が雲にさえぎられる中でも、植物たちは安定した水の供給を受けながら元気に育っています。

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インパチェンスとツルニチニチソウの生存競争も活発で、今はインパチェンスがツルニチニチソウの生活領域を上に押し上げているようですね。6月、7月ぐらいまではフローラカスケードの上層に植えたツルニチニチソウが下層のインパチェンスに覆いかぶさるように成長しましたが、8月の中旬から9月に入り下層のインパチェンスが上層のツルニチニチソウを押し上げるように成長しています。IMG_7521.jpg

これからもンパチェンスとツルニチニチソウの生存競争は続きますが、季節ごとに変化する植物の姿を見ると改めて植物たちが生きていることを実感します。

IMG_7523.jpg                         9月14日撮影

芝生から蒸発してゆく水分量7 2021年09月06日

8月18日から9月4日までの芝生から大気に蒸発してゆく水分量のデータがまとまりました。東京は8月の後半になっても雨曇りの日が多く、観測期間中で晴れた日はわずか5日でした。芝生からの水分蒸発量は、気温や湿度のほかに太陽からの光が影響しているような気がします。

210904表.png8月も後半に入り雨曇りの日が続く中で湿度は再び上昇を始めました。そして気温は下降を始めたようです。このような環境の変化に芝生は敏感に反応して水分蒸発量が下がりました。一方で芝生からの水分蒸発量を引いた、土や水から大気に蒸発してゆく水分量は少し上昇したようです。下記のグラフをご覧ください。

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灌水装置オアシスからおよそ5㍑の水が完全に蒸発するのに、8月2日から18日までは16日間、そして8月18日から9月4日まで17日間でその差は1日です。つまり灌水装置オアシスの芝生や土、そして水から蒸発してゆく水分量を吸収する大気には、水蒸気を吸収する限度があるようです。大気の飽和状態ですね。そしてこの飽和状態を作り出すのが、その時々の気温と湿度,そして気圧です。

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            霧雨に煙る新宿御苑の芝生の広場 9月4日撮影

今年の夏の世界の気候 2021年09月03日

今年の夏はドイツやベルギーで大洪水が発生したようですが、その原因は大西洋を南北に循環するか海流(大西洋南北熱塩循環)の影響だそうです。大西洋南北熱塩循環とは赤道付近で暖められた海水が北上してヨーロッパ周辺の気温の低い地域に入り水が冷えて沈み込み再び南に向かって循環する現象です。(半日経ったお風呂の水が表面は暖かく底は冷たいことからイメージできますね。)そして海水の塩分濃度が海水の沈み込みに大きな影響を与えます。最近、グリーンランドの氷河が融けて真水が海に流れ込み海水の塩分濃度を薄め、北上してきた海水の沈み込みが浅くなることで、南北に循環する海流の力を弱めているという考え方です。「地球温暖化で欧州は逆に寒冷化する?

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一方アメリカのニューヨークでもハリケーンの影響で洪水に見舞われているようです。そして今年も中国では都市が洪水による災害に見舞われているようですね。このように今年の夏は世界各地で大雨、洪水の影響に見舞われたようです。東京の8月も雨曇りの日が多かったようです。情報のグローバル化が進み、世界各地で起きている気候の変動がリアルタイムで把握できます。そして気候変動の原因として、人類が消費する化石燃料から発生するCo2などの物質が増えること、太陽の黒点の数値の減少により地球を覆う太陽からの磁力線バリアが弱まり、その結果地球に降り注ぐ宇宙線量が増えることで地球を覆う大気と反応して雲の量が増えること、そして先にお話しした海流の力が弱まることなどが考えられます。

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人類が発生させるCo2の量や太陽の黒点の数値、そして海水の塩分濃度の変化など様々な要因に影響されながら地球規模で気候は変化を続けています。以前私は自然現象の変化を「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざに例えながらお話ししました。「ある事象の発生により、一見すると全く関係がないと思われる場所、物事に影響が及ぶことの喩えである」が吹けば桶屋が儲かる?

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地球は温暖化に向かわせる要因、そして寒冷化に向かわせる要因が複雑に絡み合いながら大きなスケールで変化を続けています。関連ブログ:今年の梅雨

8月の浅草寺様境内 2021年08月31日

8月も終わりを迎えましたがまだ暑い日が続いています。朝の浅草寺様境内ではアオスジアゲハが打ち水をしたブミコンの隙間の水を吸っていました。トリや蝶などの生物は保水して濡れたブミコンの環境が好きなようですね。

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今年の8月の東京は雨曇りの日が多かったようです。9月に入っても台風やゲリラ豪雨などによる集中豪雨が見込まれますが浅草寺様境内のブミコンは下地の路盤と合わせて1時間当たりおよそ20mmの雨を保水します。それでもオーバーフローした雨水は排水溝に流れる仕組みになっていて、これまで境内が水浸しになったことはありません。

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浅草寺様の境内に設置されたフローラカスケードでは、夏に入りインパチェンスの成長が高まり、同じカスケードブロックに植えられたツルニチニチソウと住み分けながら花を咲かせています。

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明日から9月。浅草寺様の境内にも秋の気配が漂い始めたようです。8月30日撮影

地球規模の人口減少 2021年08月26日

「世界人口は2064年の97億人をピークに減少に転じる。」という米ワシントン大学の予測が8月23日付の日本経済新聞にのっていました。(ワシントン大学は以前も日本のコロナ患者数で大きな予測をして外したことがあり、どこまで信用できるかわかりませんが?)ちなみに国連の試算では2100年まで109億人の世界人口が増え続けるようです。世界人口がピークを迎え下降期に向かう大きな要因は、世界規模で起こっている出生率の低下です。いずれにせよ世界人口はこれから100年ぐらいの間にピークアウトを迎えるでしょう。以前2030年には50億人の世界人口が都市生活を送るというお話をしました。21世紀を迎え世界人口のおよそ半分が都市に集まるという予測です。さらに言うとその中のおよそ26億人の人口が熱帯地方の都市に集まるだろうという事です。内訳は熱帯アジアが14億人、熱帯アメリカが6億人、熱帯アフリカが6億人です。「熱帯の人口増加と都市化

P1540189.JPGいま世界はコロナの影響で人々の行動には大きな制約があり今後、世界規模での都市への人流がどのようになるかはっきりしませんが、情報や人流、物流がさらにグローバル化することは間違えありません。世界規模で情報、人流、物流が広がる中で少子化と高齢化が進むということは、グローバル社会を支える労働力にも様々な影響が出てくるでしょうね。物つくりの拠点には、減少する労働力を補うために周辺地域から人が集まって来ることでしょう。そしてこれからも物つくりの拠点は世界規模で分散されてゆくと思います。しかしこれからの物つくりには、IT(information technology情報技術)の活用で人口減少による生産性の低下を多少なりともを補うことができるかもしれません。

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人が集まる拠点にはインフラストラクチャーの整備された生活空間が生まれます。その意味で世界規模での都市化はさらに進んでゆく事でしょうね。これからは赤道を中心にして北回帰線と南回帰線の間に広がる中南米、アジア、アフリカの熱帯地方の都市人口はまだ増え続ける事でしょう。そしてガーデンクリートと灌水システムを組み合わせた植物栽培システムは世界規模でヒートアイランド化の進む都市に潤いを与えるオアシスを創ります。

芝生から大気に蒸発してゆく水分量6 2021年08月18日

8月2日から8月18日までの灌水装置オアシスから大気に蒸発した芝生の水分量のデータがまとまりました。オアシスのタンクを満水にして水分がなくなるまでの日数は16日でした。今年の東京は8月に入り7日から天気が雨曇りの日が続きました。大気中の湿度が増えそれに反比例するかのように芝生から大気に蒸発してゆく水分量が減ったことがグラフからよくわかります。気温も梅雨明けから続いた晴れの日の期間に比べて少し下がりました。

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湿度が低かった4月から5月にかけて、土からの水分蒸発量が芝生からの水分蒸発量を上回る時期がありましたが、気温と湿度が高くなるにつれて芝生からの水分r蒸発量が土からの水分蒸発量を上回りました。気温と湿度が高くなり芝生から大気中に蒸発してゆく水分蒸発量が土からよりも増えているということは、芝生が自らの意思で大気中の気温と湿度の変化に反応して水分蒸発量を増やしているからでしょうね。

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8月も中旬を過ぎて東京の天気もようやく回復してきました。これから再び暑い夏の気候が続くようですが8月の後半から9月にかけて、大気中の気温と湿度の変化に対して芝生がどのように反応してゆくのか楽しみです。

P1540057 (2).JPG            写真は緑が美しい新宿御苑の芝生です。8月18日撮影

8月の新宿御苑 2021年08月08日

8月7日は二十四節気の立秋。この日は太陽の位置が黄径135度にあり夏至と秋分のちょうど中間です。大陸性気候の中国では、このころから気温が下がり始めることを感じられるようですが海に囲まれた日本では湿度が勝り、気温の変化が感じられるのはまだ先ですね。昔の人はこの現象を残暑という言葉で現しました。

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人間は1年を通して移り変わる自然現象を気温や湿度で体感します。植物たちも体内の敏感なセンサーが働いて、気温と湿度に反応しているようですね。新宿事務所のベランダで芝生から蒸発してゆく水分量を観測しているのですが、芝生は周囲の気温や湿度の変化に反応しながら水分の蒸発量を調整しているようです。

210808グラフ.png上のグラフは4月初めから8月初めまでの春、梅雨、そして夏の芝生からの水分蒸発量と温度、湿度の変化をまとめたものですが梅雨が明けて夏に入り気温が上がり、湿度が下がると芝生からの水分蒸発量が増加に転じたことがわかります。

IMG-7326.jpgこれから秋分に向けて新宿御苑の植物たちが周囲の気温や湿度の変化にどのように反応してゆくのか眺めてゆこうと思います。新宿御苑8月7日撮影

芝生は生きている 2021年08月06日

新宿事務所のベランダで、植栽装置オアシスの上に西洋芝ベントグラス07の種を蒔いて芝生から蒸発してゆく水分蒸発量の変化の様子をまとめたサイト芝生は生きているがアップされました。

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新宿事務所のベランダでカスケードブロックや手作りフラワーポッドなどで様々な植物を育てていますが、その中で植栽装置オアシスで育てている西洋芝の灌水量が、冬に入ってほかの植物に比べて多いようだと気が付きました。「2月の新宿事務所」そこでオアシスから蒸発している芝生からの水分蒸発量を測定してみようと思い、オアシスを直射日光や雨の当たらない空調機の室外機の上に置いて4月上旬から本格的な測定を始めました。まだ春、梅雨、夏のデータしか測定されていませんがそれぞれの季節の気温や湿度の変化に応じて芝生からのからの水分蒸発量も変化しているようです。

P8060294.JPGネットのニュースを見ていたらアメリカのスリーマイル島の原子力発電所で起こった事故で発生した汚染水を蒸発して大気中に戻したという記事を見かけました。「日本政府、福島の水の海洋放出と水蒸気放出を提案」私は以前、福島の原子力発電所事故で発生した放射能汚染水から芝生のファイトレメデイエーションの力で放射性物質を芝生に吸着させるシステムを考えましたが、その当時は芝生の水分蒸発量については、あまり考えてはいませんでした。

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福島の原子力発電所の事故から10年が経過して、事故現場では汚染水を貯留したタンクがほぼ満杯になり、汚染水の海洋放出が検討されています。海洋放出される汚染水の量を少しでも減らすために芝生からの水分蒸発の機能が活かされないかと思いつつ、植栽装置オアシスからの芝生の水分蒸発量の変化を測定しています。これから夏を乗り越え秋、冬を迎えるにあたり、生きている芝生が自然環境(湿度と気温)にどのように対応してゆくのか楽しみです。

芝生からの水分蒸発量と湿度の関係 2021年08月05日

先のブログで4月6日から7月20日までの植栽装置オアシスで育てている西洋芝の水分蒸発量と湿度の関係のグラフを説明しました。

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今回は引き続き8月2日までのデータをもとにして、湿度と芝生からの水分蒸発量の推移の平均値を出してみました。このグラフを見てわかる傾向は、芝生からの蒸発量と湿度の平均値が4月から測定して、ほぼ横ばいだったのが梅雨に入り湿度が高くなるにつれて芝生からの蒸発量がさがり平均値も下がる傾向だったのが、梅雨明けとともに湿度が下がり芝生からの水分量が増えるにつれて平均値のグラフも上昇を始めたということです。

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芝生からの水分蒸発量を観測している場所は直射日光が当たらず雨も入り込まず、芝生からの水分蒸発量を観測には理想的な環境です。梅雨が明けて東京も夏の気候に入り気温がさらに高くなるにつれて芝生の動きも活発になってきたようです。

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ヒートアイランド東京の真夏の気候の中で伸び放題の西洋芝ベントグラス007が、これからどのように育ってゆくのか楽しみです。8月5日撮影

イスラエルの灌水技術 2021年07月28日

ネットを見ていましたら「東南アジア各国イスラエルの技術で農業増産を目指す」という記事がありました。イスラエルには砂漠を緑化して国土の緑化を進めてきた素晴らしい灌水システムの技術が蓄積されています。この技術を活用して東南アジアの各国が農産品の増産を進めようとする話です。

P1530574.JPG当社で開発しましたガーデンクリート植物栽培システムにもイスラエルの灌水システムの技術が利用されています。ガーデンクリート植物栽培システムはガーデンクリートを緑化基盤として、灌水システムお水番を組み合わせた緑化システムでコンクリートやアスファルトの上で様々な植物を育てることができます。特許第5692970号

P1530576.JPG灌水システムお水番の原理は水を点滴化して灌水することで、イスラエルで開発された点滴灌水システムと当社で開発した点滴灌水システムの2種類のシステムがあり、植物を育てる環境に応じてこれらのシステムを使い分けています。水道水が利用できる場所ではイスラエルの灌水システムを、そして水道水が利用できない場所では当社で開発した灌水システムが利用できます。

P1530500.JPG21世紀は気候変動と人口増加の時代です。世界規模での人口増加に伴い人々がインフラストラクチャーの整備された都市に集まってきています。世界規模で大都市化が進み、それに伴い都市のヒートアイランド化が様々な場所で発生しています。ガーデンクリート植物栽培システムはコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドを緑化して、都市に無数のオアシスを作るのが目的です。私は第二次大戦後イスラエルに移住して砂漠を緑化していったイスラエル人の英知と忍耐力から様々なことを学ばせていただきました。関連ブログ:「砂漠の緑化から都市の緑化へ

芝生から大気に蒸発してゆく水分量4 2021年07月21日

6月29日から7月20日までの植栽装置オアシスから蒸発した芝生の蒸発水量のデータがまとまりました。

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6月29日から7月20日までの東京は梅雨の気候で7月16日に梅雨が明けました。今回の測定では湿度の上昇率が高く、それに伴い芝生や植栽装置オアシスからの水分の蒸発量が減少傾向に向かったのが大きな特徴でした。下のグラフでその傾向が読み取れます。

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このグラフを見て気が付いたことは、湿度の上昇グラフと、芝生やオアシスからの水分蒸発量の下降のグラフに対称性がみられることです。そこで湿度の推移の数値と芝生の蒸発量の推移の数値を足して2で割り平均値を出してみました。下記のグラフをご覧ください。

210721グラフ2.pngオレンジ色で示されたグラフが平均値の推移ですが、ほぼ横ばいでここに来て少し下降してきました。考えられることは、芝生からの水分蒸発量と大気中の湿度の間には、相互のバランスがある程度取れるポイント(飽和点)があり、ここにきて大気中の湿度の上昇に伴いそのポイントが下がる傾向がみられることです。

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しかし7月16日に梅雨が明けてからの晴れの日の1日当たりの芝生からの水分の蒸発量も再び増加し始めたようです。芝生からの水分蒸発量と湿度や気温の関係も夏の気候の中での観測に入りました。これから8月中旬に向けて芝生からの水分蒸発量がどのように変化してゆくのか楽しみです。

自然の方から教えてもらうんだ 2021年07月17日

「ファインマン先生最後の授業」レナード・ムロディナウ著(ちくま文庫)を読みました。この中で著者がファインマン先生と交わした面白い会話があります。

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著者が先生に「統一場理論ですよ。僕たち誰もが望んでいる理論ですよね。」と問うたところファインマン先生は「僕は何も望んじゃいないよ。自然は、僕の望みなんかとは関係ないからな。統一理論があるかなんて、どうしてわかるんだ?理論は四つだよ!それぞれの力に一つだ!僕にはわからんよ。自然に向かってどうしろこうしろなんて、とても言えんね。自然の方から教えてもらうんだ!」130ページ

P7150006.JPGファインマン先生らしい考え方ですね。自然現象に対して好奇心(興味)を持つことがファインマン先生の行動の第一歩です。自然現象の変化に対して興味を持ち、それを数字やグラフに置き換えてゆく事は楽しいことです。

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私も事務所のベランダの芝生が毎日吸い上げる水量の変化を数値とグラフに置き換えていますが、毎日芝生が吸い上げる水分が周囲の気温や湿度の影響を受けながら変化してゆくのを見ると、芝生は生きているということが実感できて、大変興味深く感じます。

西光寺様ブミコン舗装2 2021年07月07日

葛飾区四つ木にあります天台宗西光寺様墓所ブミコンD工区の舗装が終了しました。 梅雨に入った6月半ばからの仕事でしたが。お盆の前に終了して一安心です。

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西光寺様の墓所はもともと水はけは悪くない土地ですが、ブミコンで表面を覆うことで、歩きやすいバリアフリーの歩行環境に変わります。7月7日は二十四節の小暑ですね。これから東京も暑い季節を迎えます。

IMG-7008.JPG次の施工は夏の暑さを乗り越えた8月下旬から9月上旬を予定します。秋のお彼岸前までには施工を終わらせようと思います。

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               7月7日撮影

7月の浅草寺様の境内 2021年07月06日

7月に入り昨年、宝蔵門の横をブミコンで透水性舗装をさせていただき1年が経過しました。浅草寺様境内のブミコンは下地の路盤と合わせて約20mmの雨を透水させることが可能です。

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浅草寺様の境内ではU字構をグレーチングで覆い雨水を排水するシステムが整備されています。瞬間的に1時間当たり20mm以上の雨が降ってもブミコンからオーバーフローした雨水は排水構を通して下水に流すことが可能です。

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今年の梅雨も日本各地で大雨による被害が発生しています。コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われた都市環境では、短時間で降った雨水を処理するのに限界がありますね。東京都では浸水対策として1時間当たり50mmの降雨量を排水できるシステムが整備されつつあります。(全地域の整備が完成させるには 30年ほどかかりそうですが?東京都の下水道2013参照

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これからもブミコンと排水システムを組み合わせながら、ヒートアイランド東京の集中豪雨、ゲリラ豪雨の対策を目指したいと思います。参考サイト:ゲリラ豪雨・雷雨対策に(透水性舗装)7月5日撮影

芝生が生きている証 2021年07月01日

先のブログで灌水装置全体からの水分蒸発量の変化と芝生からの水分蒸発量の変化の比較を、温度と湿度の変化を交えてお話ししました。

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今回は灌水装置全体から蒸発する水分蒸発量から芝生からの水分蒸発量を除いたデータと芝生からの水分蒸発量の変化を、温度と湿度の変化を交えてグラフにしてみました。

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このグラフでグレーの線で表示されているのが灌水装置全体から蒸発する水分蒸発量から芝生からの水分蒸発量を除いたデータの変化です。そして緑色で表示されているのが芝生からの水分蒸発量の変化です。グレーのグラフは湿度の青のグラフが4月下旬に下がった時にピークを迎えその後、下降して推移しています。一方で緑色の芝生の水分蒸発量のグラフもグレーのグラフと同じ時期にピークを迎え下降し始めますが、グレーのグラフを上回るポジションを保ちながら推移しています。

P7010001 (2).JPG4月の下旬から大気中の湿度や気温が上昇してゆく中で、芝生からの水分蒸発量が灌水装置、つまりガーデンクリートと表面の土よりも高いポジションを保つということは、無機質の土や緑化コンクリートと比べて芝生が生命を保つために水分の蒸散作用を続けている証ではないかと思います。これから夏にかけて気温や湿度が上昇してゆく中で、芝生からの水分蒸発量と、土やガーデンクリートからの水分蒸発量がどのように変化してゆくのか興味深く観察してゆこうと思います。写真は灌水装置オアシスで成長を続けるクリーピングベントグラス007 7月1日撮影

芝生から大気に蒸発してゆく水分量3 2021年06月29日

6月14日から6月29日までの植栽装置オアシスから蒸発した芝生の蒸発水量のデータがまとまりました。

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6月14日から6月29日までの平均気温は、6月2日から6月14日までの平均気温と同じでしたが、平均湿度は4%ほど上昇しました。この自然環境の変化が芝生の水分蒸発量に及ぼした影響は、平均蒸発量がやや下がったことです。下のグラフをご覧ください。

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芝生からの水分蒸発量は大気中の湿度と反比例するようですね。今回の測定期間中の大気中の平均気温は梅雨の影響で曇り、雨の日の連続で上昇しませんでした。これから本格的な夏に入り気温が上昇して行きますが芝生からの水分蒸発量と気温はどのような関係をもちながら推移してゆくか楽しみです。

unnamed.jpg今回は植栽装置全体からの水分蒸発量のグラフも表記しましたが、植栽装置からの水分蒸発量と芝生からの平均蒸発量は正比例していますね。

6月のPIOのテラス 2021年06月25日

6月にはいり梅雨入りしたPIOのテラスの野菜フィールドではイチゴの成長がますます旺盛になってきました。その様子はイチゴへの灌水量の増加からもよくわかります。この2週間の間に野菜フィールドには約48㍑(3.8㍑/㎡・日)の水が灌水されました。梅雨に入り降雨量が増えているにもかかわらず灌水量が増えるのは、イチゴが成長して大きくなっているのも原因の一つでしょうね。似たような現象は2年前に野菜フィールドでキュウリ、ナス、ピーマンを育てた時にも見られました。「植物が必要とする鵜灌水量

P6250123.jpg成長を続けるイチゴはライナーを隣の芝生フィールドにも伸ばして周りの芝生を制圧して存在感を見せています。P6250109.JPG

イチゴの花もまた咲いて実が付き始めました。そのうちPIOのテラスの野菜フィールドと芝生フィールドは統合されてイチゴ畑になりそうです。

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一方植栽装置オアシスでは、強い直射日光の影響で枯れたミントに変わり、ミントの下に隠れていた西洋芝007の種が発芽してあっという間に葉を伸ばしてきました。

P6250118.JPGPIOのテラスでは,植物たちの激しい生存競争が日々繰り広げられているようです。  6月25日撮影

6月の西光寺様ブミコン舗装 2021年06月19日

葛飾区四つ木にあります天台宗西光寺様の墓所のC工区ブミコン舗装が始まりました。まずは墓所の表土を鋤取り下地路盤を作ります。

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ブミコン舗装をする前の水たまりも、下地路盤を作り表層をブミコン舗装することで透水性が改善され、雨の日でも歩きやすいバリアフリーの歩行空間を作ります。

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5月に施工したD工区のブミコンも周囲になじみ雨をしっかり透水していました。東京も梅雨に入り今回は雨の合間を縫っての仕事になりそうです。

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                       6月16日撮影

芝生は正直である? 2021年06月15日

新宿事務所のベランダで植栽装置オアシスを使って芝生から大気に蒸発してゆく水分量の観察をしていますが4月6日から6月14日までの数値がまとまりました。下記の表をご覧ください。210615表.png今回は芝生から大気に蒸発してゆく水分量と温度と湿度の関係ついてお話ししたいと思います。芝生からの水分蒸発量と温度、湿度の関係がよくわかるようにグラフをにまとめてみました。測定期間は4月6日から6月14日の間です。芝生の蒸発量と温度、湿度の推移がわかりやすくなるように芝生からの水分蒸発量の単位を10倍しました。下記のグラフをご覧ください。

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このグラフで、4月6日から4月29日までの芝生からの水分蒸発量と大気中の湿度を比較すると、大気中の湿度が下がるにつれて芝生からの水分蒸発量が増えて行くのがわかります。そして4月29日から6月2日までのグラフの推移を見ると大気中の湿度が増えるにつれて芝生からの水分蒸発量が減るのがわかります。また6月2日からは大気中の湿度が増えるに従い芝生からの水分蒸発量も増加に転じました。

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その理由を見極めるにはまだデータが少ないですが、大気中の気温が上昇していることが要因として考えられます。大気中の気温は4月の初めから6月の中旬まで一貫して上昇する傾向がグラフから読み取れます。ちなみに温度と湿度を測定する時間は、大体午前11時から12時の間です。測定に使用しているのは、市販されている湿度と温度が計測できるデジタル時計なので、気象台や研究機関のように厳密な数字が得られるとは思いませんが、芝生の成長と気温や湿度の関係をザックリ捉えることはできます。芝生は自然の変化に正直に反応するようですね。東京もようやく梅雨入りしました。これから気温や湿度も上昇する中で芝生がどのように反応するのか楽しみです。

土壌を潤す植物の力 2021年06月09日

先のブログで植物から蒸発してゆく水分量が、地表や水面から蒸発してゆく水分量とザックリ同じではないかとお話ししました。「芝生から大気に蒸発してゆく水分量2」今回はこの現象を掘り下げて考えたいと思います。

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私は以前のブログで「芝生が育っている周囲は土が濡れているのですが、芝生がない場所の表面の土がか乾くことがあるのです。」ということをお話ししました。「毛細管現象と蒸散作用」植物には浸透圧、根圧、凝集力の働きで土中の水分を吸収して体内に送る機能があるようです。「関西造園株式会社サイト引用」自らの命を保とうという目的意識のある植物は、自分の力で土壌の水分を吸収するので植物の周囲はいつも濡れた状態を保つことができるのですが、目的意識がなく物理法則に支配される土壌は雨が降れば土壌内に水分を保ちますが、それが蒸発すると水分がなくなり表面が乾くのです。

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つまり植物から大気中に蒸発してゆく水分は、植物から蒸発してゆく水分に加えて、植物の周囲の土壌に毛細管現象の働きで伝わり蒸発してゆく水分が含まれるということですね。植物が生息する環境は植物の生命力で土壌から水分を吸い上げて大気中に蒸発させます。そして大気中の水分が飽和状態を迎えると雨となって大地を潤し再び植物が水を吸収して蒸発させるというサイクルが生まれますが、植物が生息していない場所では土壌は、雨となって降ってきた水を保水はできますが、土壌の水分が乾燥してしまうと再び水分が大気中に蒸発することはありません。

P6090185.JPG以前私はブログで、エジプトのスフインクスが作られたころは、周囲は雨に恵まれた緑豊かな環境であった話をしました。その後、スフインクスの周囲の環境は緑がなくなるにつれて砂漠に覆われるように変化していったようです。「香港上海銀行のライオン像

P6100199.JPG 写真:新宿御苑の植物たち6月9日,10日撮影

6月のフローラカスケード 2021年06月07日

浅草寺様境内のフローラカスケードに夏の花インパチェンスと常緑蔓性植物ツルニチニチソウを植えて半月以上が経ちましたが、ここにきてツルニチニチソウがカスケード(小滝)のように伸び始めました。

P6070066.JPGツルニチニチソウの下ではインパチェンスが懸命に自分たちが生存する場所を主張しているようです。昨年もインパチェンスはフローラカスケードで育てたので、その生命力の強さは承知していますが、今年はツルニチニチソウと生存をかけた競争が始まっています。

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インパチェンスを覆うようにツルニチニチソウをカスケードブロックに植えたので、お互いが共生できるように責任をもってツルニチニチソウの蔓や葉を剪定しなければなりませんね。

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今年の夏は灌水量の調整に加えて、インパチェンスとツルニチニチソウが共生できるように気を配りながら植物たちの成長を見守ってゆこうと思います。6月7日撮影

6月の新宿御苑 2021年06月05日

桜の季節が終わりその後一月以上閉園された新宿御苑ですが、ようやく開園しました。その間も植物たちは元気に成長を続けていました。ポプラ並木も緑の葉が茂っていました。

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御苑が閉園中、新宿事務所のベランダでは植栽装置オアシスで西洋芝から蒸発してゆく水分量を測定しましたが、その結果はザックリ言うと芝生から蒸発してゆく水分量は地面や水面から蒸発してゆく水分量とほぼ同じでした。「芝生から蒸発してゆく水分量2」写真はラクウショウの森の様子ですが、ここでは地面から蒸発する水分に加えてラクウショウの下を覆う植物の葉から蒸発してゆく水分量が見込まれるということですね。

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そして、木々とその下に生息する植物に覆われた空間は、地面の土や植物から蒸発してゆく水分量に加えて木々の葉から蒸発する水分が加わり潤いのある場となります。

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新宿御苑が閉園中の間は外苑西通りを通り事務所に通っていましたが、久しぶりに新宿御苑を歩いて心地よさを感じるのは、この空間に漂う潤いではないでしょうか。6月5日撮影

芝生から大気に蒸発してゆく水分量2 2021年06月03日

4月6日から6月2日までの2か月間にわたる芝生から大気に蒸発してゆく水分量(平均)の測定結果がまとまりました。

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今回の測定データは5月17日のblogの続きのデータが含まれています。これで4月から5月にかけての芝生からの水分蒸発量の平均データがまとまりました。その結果は灌水装置オアシスからの平均蒸発量が4.07㍑/㎡・日、計量容器からの平均蒸発量が1.96㍑/㎡・日、芝生からの平均蒸発量が2.11㍑/㎡・日でした。また測定期間中の平均温度は21.7℃、平均湿度は38.7%でした。下の写真は6月2日に撮影したオアシスから伸びたベントグラス007の様子です。オアシスから無数に伸びたベントグラスの葉から蒸発してゆく水分の1日当たりの平均値が2.11㍑/㎡ということですね。

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植栽装置オアシスや計量容器が設置された場所は雨や直射日光が当たらないので、2か月に及ぶ計測の間、雨や太陽光の影響を受けることがありませんでした。今回の測定で得られたデータをザックリまとめると、芝生から蒸発してゆく水分量と、水面や芝生を支える土やガーデンクリートから蒸発してゆく水分量はほぼ同じではないかということです。つまり地表から蒸発してゆく水分量とほぼ同じ水分量が芝生を通して大気に蒸発してゆく事です。地面に芝生などの植物を植えることで、地表から蒸発してゆく水分量+植物からの水分の蒸発量が見込めるということですね。

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地球表面の土壌がコンクリートやアスファルトで覆われることで、土壌から蒸発してゆく水分が遮断されるのですが、地表に植物を植えることで土壌から蒸発する水分量+植物から蒸発する水分量が見込まれるということです。コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドで暮らす人々が癒されるためには、地表に植物を植えることが大事であることが今回の測定を通してよくわかりました。

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上の写真は大田区産業プラザPIOのテラスに設置された灌水装置オアシスで育つミントや、カスケードブロックフローラで花を咲かせている花菖蒲です。カスケードブロックの穴にしっかり活着した花菖蒲は今年で3回目の花の季節を迎えています。これからもコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京のいたるところで、手軽に植物が育つ場所をご提供して、人々の心が癒される空間を創ってゆこうと思います。 6月3日撮影

芝生から大気に蒸発してゆく水量 2021年05月17日

2021年4月6日から5月17日まで新宿事務所のベランダで測定した芝生からの水分蒸発量のデータがまとまりました。41日間にわたる測定の結果、灌水装置オアシスから芝生と土、ガーデンクリートを通して大気に蒸発していった水分は4.45㍑/㎡・日でした。同じく計量容器から大気に蒸発していった水分は2.19㍑/㎡・日でした。つまり芝生からの大気へ蒸発してゆく水分は4.45㍑/㎡・日-2.19㍑/㎡・日=2.16㍑/㎡・日です。地表から大気に蒸発してゆく水分とほぼ同じ水分が芝生から蒸発してゆくようです。

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また芝生から蒸発してゆく水分は大気中の湿度からも影響を受けるようで、その傾向は4月21日から4月29日にかけての測定データを見るとよくわかります。これからは芝生の水分蒸発量に対して気温と湿度がどのように影響を及ぼすか詳しく調べてゆこうと思います。クリーピングベントグラスも良く伸びてきました。5月20日撮影

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今年の東京は梅雨入りが例年よりも早くなりそうですね。街を歩いていたら梅雨の花アジサイを見かけました。植物は気温と湿度に敏感に反応しているようです。

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三佐和ブログ都市環境・地球環境編Ⅵがアップされました 2021年05月14日

三佐和ブログ「ヒートアイランドにオアシスを都市環境・地球環境編Ⅵ」がアップされました。2020年6月から2021年5月までの三佐和ブログの中から都市環境や地球環境について述べたブログをまとめたものでホームページの資料ダウンロードからもご覧いただけます。

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2020年の東京は梅雨明けが8月にずれ込む雨が多い気候でした。これは日本に限らずお隣の中国や韓国でも似た気候に覆われました。今年はどのような梅雨を迎えることでしょうか?世界の気候は地球規模で変動していることは間違えありません。東京は過去56年の間に冬の気温が上昇してその結果、年間の平均気温が上昇しました。「ヒートアイランドにオアシスを2021」私は都市の温暖化と、地球の温暖化の違いを見極める必要があると思います。人工物に囲まれた都市の気候と植物に覆われた自然の気候は分けて考えなければならないと思います。そのヒントとなるのが世界各地で測定されている気温の測定ポイントです。「世界に散在する240の気象観測施設

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私は芝生からの水分の蒸発量を測定していますが、土や水に覆われた地表から大気へ水分が蒸発してゆく量に近い水分が芝生から蒸発しているようです。そしてコンクリートやアスファルトに覆われた都市では、地表は土や水、植物から蒸発してゆく水分量が見込めないので大気中の水分量に影響して都市のヒートアイランド化、ドライアイランド化が進んでいるようですね。「気温と湿度とヒートアイランド東京IMG_3948 (002).jpg

2020年は人類が作り出した人工物の重量が地球を覆う植物を中心とした生物の重量と並んだという研究報告が発表された年でもあります。「地球上の人工物と生物の総重量が並ぶ?」人工物と植物を質量比で比べた場合、まだ地球上の植物の質量が人工物よりも4倍以上はあると考えられますが、人工物が増え続けると質量比でも人工物と植物が並び、やがて人工物の質量が植物の質量を上回る時代が来るでしょうね。人工物の増加のカギを握るのは建築材料にあるようです。「これからの建築資材の開発」私が開発した軽量緑化コンクリート「ガーデンクリート」は植物と人工物の間の緩衝材としての働きをします。灌水システムと組み合わせることで人工物の表面で植物を育てることが可能です。これからも地球上で人工物と植物を中心とした生命が共存できるように日々活動を続けてゆこうと思います。

西光寺様のブミコン舗装 2021年05月10日

葛飾区四つ木にあります天台宗西光寺様のブミコン舗装が始まりました。墓所の透水性舗装とバリアフリー鋪装を兼ねたブミコン舗装です。

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今回はお寺様のご要望でブミコンに着色した仕上げにすることになりました。顔料は工場でBGパウダー製造の時に調合する方法をとりました。

P5100027.JPG墓所をいくつかの工区に分けて、これから数か月かけて施工する予定です。

P5100040.JPG           5月10日撮影

芝生から大気に蒸発してゆく水量の測定 2021年05月08日

4月29日から5月8日にかけての10日間で芝生から蒸発してゆく水量を測定しました。場所は新宿事務所のベランダで、雨や直射日光が当たらない場所に植栽装置オアシスと計量容器を置いて測定しました。その結果1日当たりの芝生などの蒸発水量は下記の表とレイアウトの通りになりました

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まず植栽装置から芝生や土そしてガーデンクリートの緑化ブロックを通して大気中に蒸発してゆく平均水量は約4.85㍑/㎡・日でした。そして計量容器から蒸発してゆく平均水量は約2.33㍑/㎡・日でした。つまり芝生から蒸発してゆく平均蒸発水量は4.85-2.33=2.52㍑/㎡・日となります。

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西洋芝クリーピングベントグラスを伸び放題にして蒸発してゆく水量を測定したところ、地表の土や水から大気に向けて蒸発してゆく水量よりやや多めの水分が大気に向けて蒸発していったようですね。これは植物が自らの意思で水分を根から体内に吸収して、さまざまな用途に使用しながら大気に蒸発させて行った水分量です。水分を含んだ土は別としてアスファルトやコンクリートには備わっていない植物の素晴らしい能力ですね。

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保水性と通気性のあるガーデンクリートを植物とアスファルトやコンクリートの間に置いて緩衝領域を作り植物を育てることで、容易にコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド都市に潤いを与えることができます。5月8日撮影 関連ブログ:気温と湿度とヒートアイランド東京 芝生の水分蒸散量

芝生の水分蒸散量 2021年04月28日

新宿事務所のベランダで植栽装置にオアシスに植えた西洋芝の水分蒸散量の変化について調べています。4月21日から4月28日までの芝生の水分蒸散量の変化は平均6.2㍑/㎡・日です。また計量容器に入れた水の水分蒸散量はこの7日の間で平均3.1㍑/㎡・日でした。

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植栽装置オアシスや計量容器が設置された場所はベランダで太陽光や雨が直接当たる場所ではありません。またこの7日間の日中の平均気温は約20度、平均湿度は約30%でした。

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オアシスからの芝生の蒸散量から計量容器の水の蒸散量を引くと3.1㍑/㎡・日という数字が残ります。これが芝生から大気へ蒸散したり芝生の体内に残る水分量ですね。光合成で使用された水量も多少あります。2018年10月から東京都大田区南蒲田にあります大田区産業プラザPIOの6Fに設置された試験フィールドで、芝生と野菜が吸収する灌水量を計測しました。1年かけて計測した芝生の蒸散量を計測したレイアウトが下記の図です。

78e7f82f224577f236f84d723076d2cae28c2e7d.pngこの図を説明しますと大気からの雨水の降雨量の平均が4.2㍑/㎡であるのに対し自然灌水システムお水番を通して芝生から大気に蒸散されてゆく水量が4㍑/㎡・日ということです。大気から降ってきた雨水はまた大気に蒸散してゆきます。それに加えてお水番から芝生を通して蒸散してゆく水量が1日当たり約4㍑/㎡となるということです。自然灌水システムお水番と植栽装置オアシスを通して芝生の蒸散量を観察していますが、芝生はもちろんのこと植物からの水分蒸散量がコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京に潤いを与えているのがよくわかります。これからもお水番やオアシスを通して植物の水分蒸散量を観察してゆこうと思います。 関連ブログ:「テストフィールドの年間灌水量」「芝生をめぐる水の循環」4月28日撮影

4月のフローラカスケード 2021年04月24日

4月も下旬に入り浅草寺様境内も初夏の気候を迎えています。フローラカスケードの灌水量は例年であればゴールデンウィーク明けに初夏の設定に切り替えるのですが、今年は早めに切り替えました。

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昨年の11月に植えたビオラもオレンジと黄色の花模様が鮮やかになってきました。植物たちは人間を取り巻く環境にお構いなしにたくましく成長を続けています。

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今朝の境内は気持ちよい朝を迎えてご本堂の上の青空に美しい雲が浮かんでいました。これから東京は植物の成長とともにさわやかな初夏の季節を迎えます。

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                        4月24日撮影

気温と湿度とヒートアイランド東京 2021年04月14日

自宅から新宿御苑を抜けて事務所に通っています。今日4月14日の渋谷区、新宿区は朝から雨模様でしたが道を歩きながら面白いことに気が付きました。それは場所により雨の降る様子が違うということです。自宅から千駄ヶ谷駅にかけての道のりでは雨はそれほど強く降っていませんでした。                写真は千駄ヶ谷駅前の東京体育館

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千駄ヶ谷駅の前を通り新宿御苑に向かう途中から雨は強くなってきました。千駄ヶ谷門から御苑に入り大木戸門にかけての道のりは雨が本降りでした。そして大木戸門を出て事務所に向かう道のりで雨は再び御苑の中を歩いたときよりも弱くなってきました。写真は雨の日の新宿御苑

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なぜこのような現象がみられるのでしょうか。以前もこの現象についてお話したことがあります。植物からの蒸散作用を肌で感じる?雨の強度は雲の動きはもちろんですが、その環境を取り巻く気温や湿度からも影響を受けると思います。コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京の環境と芝生と木々の緑に覆われた新宿御苑の環境では、気温と湿度が微妙に異なり、それが雨の強度にも影響を及ぼすのではないでしょうか?

P4140192.JPG写真は事務所のそばの花園公園に咲いていた雨に濡れたモッコウバラです。 4月14日撮影

4月の新宿御苑 2021年04月07日

今年の東京の春は例年と比べて進むのが速いようです。御苑ではすでにソメイヨシノは終わり木々の緑が芽吹いています。

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しばらくの間、閉苑していた御苑ですが今年はざまざまな桜が同時に咲き乱れています。

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ヒノキの若葉が芽吹いてきました。芽吹いたばかりの若葉は美しいですね。御苑ではすでに新緑の季節が始まっています。

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コロナの影響でまた閉苑する可能性もあるので時間が許す限り、春から初夏に移り行く自然を満喫したいと思います。4月7日撮影

3月の浅草寺様境内 2021年03月30日

3月も終わりを迎えました。昨年、浅草寺様境内を舗装させていただいたブミコンも施工終了から4か月がたち、全体的に境内になじんできたようです。

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世の中がコロナの影響で落ち着かない中、昨年の4月から始まった施工でしたが、二天門、宝蔵門、おみくじ売場、そして境内東の周辺を無事に施工する事ができました。これから東京は降雨量が増える季節を迎えますが、ブミコンと下地路盤でおよそ20mmの雨水を一時的に貯留しながら地面に浸透させてゆきます。

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境内東に設置されているフローラカスケードでは昨年の11月に植えたビオラが元気に冬を越して元気に咲き続けています。

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                         3月29日撮影

3月のフローラカスケード 2021年03月01日

今日から三月です。浅草寺様境内のフローラカスケードではビオラが無事に冬を乗り切りました。それにしても今年の東京の冬は気候も穏やかで雪もほとんど降りませんでした。

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フローラカスケード全体でおよそ180個のビオラが植わっていますが、カスケードブロックの穴に植わっているビオラの根鉢に、霧吹きのノズルを調整して水鉄砲のような状態で液肥をあげました。

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3月になり植物たちの活動も活発になってきます。この時期に肥料を与えることでビオラたちもより一層成長を高めることでしょうね。

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明日は春の嵐の予報です。雨が降り気温がだんだん上がり春がそばまでやってきます。3月1日撮影

PIOのテラスのイチゴ 2021年02月20日

2月も中旬を過ぎて大田区産業プラザPIOのテラスのイチゴがまた白い花を咲かせ始めました。植物たちも春に向けて動き始めたようです。

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PIOのテラスには緑化ブロックを縦6枚、横2枚に敷き詰めて自然灌水システムお水番で灌水する野菜フィールドと、緑化ブロックを縦6枚、横4枚に敷き詰めて自然灌水システムお水番で灌水する芝生フィールドがありますが、イチゴがライナーを芝生フィールドまで伸ばしてきました。

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初夏にかけてまたイチゴが赤い実をつけるのが楽しみですね。人間社会はコロナの影響で生活様式に変化が起きていますが、PIOのテラスの植物たちは、水量管理だけうまく調整してやれば、寒い冬の間でも太陽の光を浴びながらたくましく成長を続けているようです。

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                         2月18日撮影

これからの建築資材の開発 2021年01月26日
何度もブログで人間が生み出した人工物の総量が、地球上の生物の量を上回ろうとしていることをお話ししました。このペースで行くと20年後には人工物の量が生物量の3倍近くに達するようです。何故このようになったか?その鍵を握るのは建築資材だそうです。これからの時代はとてつもないスピードで人工物の量が増えてゆくようですね。「人間が作った「人工物」の総重量は、こうして地球上の生物量を上回った」
人工物が重量比で生物の3倍になるということは、質量比でも植物を中心とする生物のおよそ75%に近づくということですね。「生物と人工物の縄張り争い
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このような未来の姿に対して、建築資材の開発を仕事にする者として何かしなければと思います。私が開発しているガーデンクリートは天然の軽石を石灰系個化材で固めた保水性と通気性のある緑化コンクリートです。通常の建築資材は天然素材を加熱したり粉砕したりして作りますが、ガーデンクリートに使用する軽石は、火山の噴火により作り出されます。まさに地球によって作られた建築資材ですね。しかし軽石を固める固化材を作るには天然の石灰岩を粉砕したり加熱したりする必要があります。「火山と軽石
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いま使用している固化材はビルやダムを作るための強度がありますが、ガーデンクリートで使用する固化材は植物の根を支え、水分をが保水出来る機能があれば良いので、この点はまだまだ改良する余地があります。極端なことを言うと、遠い昔に原始人が石灰石(Caco3)の上で焚き火をした時に石が割れて生石灰(Cao)になり、そこに雨が降り、消石灰石(Ca((OH)2)になり固まっているのを発見したレベルまで遡ることも可能です。(ローマンセメント)これからの課題は天然素材をあまり加工することなく使用できる建築資材を作る技術の開発です。
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私が暮らしている東京23区のみどり率は約24%,つまりコンクリートやアスファルトに覆われた面積が76%あることを先のブログでお話ししました。「ヒートアイランドにオアシスを2020」東京23区のみどり率をこれ以上減少させないためにもコンクリートジャングルとアスファルト砂漠の表面をガーデンクリートで被覆して保水性を高めて、植物が育つ環境をご提供したいと思います。
一隅を照らす 2021年01月23日

一隅を照らすとは、平安時代に天台宗を開いた最澄の言葉です。 一隅とはみんなが気づいていないほんの片隅、一角のことを指します。転じて、本当は直視しないといけないにもかかわらず、目をそむけているものという意味もあるようです。「一隅を照らすもの、これ国の宝なり

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人類が作り出した人工物と植物や生物の総重量が並び、化石エネルギーの埋蔵量がピークアウトを迎え世界人口の半数が都市に集まるという、今地球が直面している大きな環境の変動に対して、これから人類はどのように対応すれば良いのでしょうか。
それはこれまで莫大な量の人工物を作り出した人類がこれから植物や生物とどのようにして共生するのか、どのようにして化石エネルギーに代わる新しいエネルギーを作りだすか、そして増え続ける都市人口に対応する都市の環境をどのように整備するかという事です。

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これらスケール大きな問題に対応するには人類がそれぞれの問題に対する課題を持ち、各自が一隅を照らす気持ちで活動を続ける事だと思います。私の課題はコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京の透水性と保水性を改善して人が過ごしやすく植物と共生出来る環境を整えて行く事です。関連ブログ:ヒートアイランドにオアシスを2020」「ヒートアイランドにオアシスを2021
転換期を迎えている地球環境 2021年01月14日

人類が作り出した人工物の総重量と生物の総重量が並び、人類が消費してきた石油の累積生産量が近い将来、埋蔵量(これから開発される見込みの石油埋蔵量と、すでに開発された石油埋蔵量の合計)の半分を超えるpeak out の時期を迎えようとしています。「石油Peak Out」そして世界規模で増え続ける人口は、電気、ガス、水道などのライフラインが整備された都市にさらに集まり、世界の人口の半分に達しようとしています。「熱帯の人口増加と都市化

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このように地球は今、人類が作り出した様々な要因が作用して大きな変動期を迎えています。地球に蓄積された化石エネルギーの埋蔵量が半分になりつつある今、人類は化石エネルギーに変わるエネルギーを開発しなければならない事は間違いありません。そして新しいエネルギーの研究開発は、次の世代を担う若者たちに引き継がれてゆかれることでしょう。それには若者たちが今、世界で起こっている気候変動の要因をCo2の排出量を規制することだけで解決しようとする視野の狭い視点に立つのではなく、彼らには自然法則に基づく科学的な知識と広い視野を育むことが必要です。「若者を利用するな!

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繰り返しになりますがこれからの地球で人を含む生命が共存してゆく道を模索するには、我々が今置かれている地球環境を把握すること、つまり人工物と生物の総重量が並び、人類が使用する化石燃料の埋蔵量がほぼ半分になり、さらに世界人口の半分が都市に集まりつつある現状を見極めながら、科学的な視野と思考に立ち問題の解決法を見出してゆくことです。それは途方もなく大きなテーマです。その中で私に課せられたテーマは都市の保水性と透水性を改善することですが、この活動を次の世代を担う若者たちと共にコツコツと積み重ねてゆこうと思います。企業理念

世界に散在する240の気象観測施設 2021年01月12日

20世紀以降,世界の平均温度は高くなっているといわれていますが、その根拠となる世界の気温はどのようにして観測されているのでしょうか?その一つが理科年表の気温年表に掲載されている世界各地240地点で観測された気象観測平年値です。理科年表ではWMO(世界気象機関)の資料に記載された世界240の観測地点で計測された気象データや、アメリカの国立気候データセンターが配布しているデータに基づき気象庁がまとめた数値が掲載されているようですね。一方で私が活動をしている東京の気温は、日本全国の気象台、測候所など156地点の一つとして観測されています。観測場所は2013年までは東京都千代田区大手町にある気象庁に設置された観測施設で観測されました。そしてその後は、気象庁の測定場所から900メートルほど離れた北の丸公園に観測施設が移されたようです。世界の気象観測施設の位置を示した地図をご覧ください。

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この地図を見て気が付くことは世界に分散された気象観測施設の多くが都市に置かれていること、そしてロシア、中国、インド、南北アメリカなどでは空白の地帯が多く見受けられることなどです。もっとも地球規模の視点に立つと、ここに見られる気象観測施設の設置された場所は限られた点にすぎませんね。地球上の人工物と植物の重量が同じになったい現在でも、植物が生息する面積は人工物が集積する都市の面積よりも圧倒的に広いようですね。

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それでは都市で計測された気象観測データと自然の中で観測された自然観測のデータではどのような違いがあるのでしょうか?私の生活している東京23区の温度測定は千代田区大手町にある気象庁で計測されてきたことは先のブログでもお話ししました。「ヒートアイランド東京の気温 過去56年の気温の変化2」東京の過去56年の気温の変化を見ると、都市の人工物が増えるに従い冬の気温が高くなる一方芝生(植物)の上で測定された夏の気温には大きな変化がみられず、それにより年間の平均気温が高くなっているようです。

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この傾向は東京に限らず、世界中の人工物が増えつつある都市でも見られるのではないでしょうか?そして地球規模で圧倒的に広い植物が生息する場所では,地中の水分を吸収して体外に蒸散させて体温を調節する植物による水の循環が行われ、この機能を持たない人工物に覆われた場所よりも気温の上昇を防いでいるのではないでしょうか?人工物に覆われた都市の気温の変化を見ただけで,地球規模で気温が上昇していると結論づけることは難しいと思います。関連ブログ:「都市の温暖化と地球の温暖化

気候変動の要因 2021年01月08日

人類がエネルギーとして利用してきた石炭や石油は動植物が大気中のCo2などを取り込み化石化された資源です。「化石燃料」また構造物を作るのに利用されるセメントは、海水中に含まれていた二酸化炭素Co2を有孔虫やフズリナなどの生物が吸収し化石化されたものが原料ですね。「ヒトは西からホネは東から」人類はこの100年の間に生物が太古の昔から蓄積してきた資源を利用して、地球上に人工物を作り続けてその重量は地球上に存在する生物と同じになり、質量比でも生物のおよそ25%まで増大しました。「地球上の人工物と生物の総重量が並ぶ」46億年に及ぶ地球の歴史のなかで、人類の作り出した人工物の重量が地球上の生物の重量に並び質量が生物の25%に達した今、人工物の重量や質量が地球の環境に影響を及ぼしていることは間違いありません。

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人類がこの100年の間に人工物を作り出すために太古の昔から石炭、石油、石灰などに固着されていたCo2を大気に排出してきました。「ローマンセメント」人類がここ100年ほどの間に大気中に排出したCo2の影響で地球が温暖化しているという風潮が見られますが、果たして今地球上で起こっている気候変動の要因を大気中のCo2の増加だけに絞り込めるでしょうか?「二酸化炭素は魔女じゃない」地球の気候変動は人類がおよそ100年かけて地球上に建造、製造して人工物を作り出してきた時代以前にもありました。「江戸東京湾の海進と海退」人類が化石に固化したCo2を大気中に排出していない時代にも、地球上では大きな気候変動が行われていたのです。太陽の黒点活動の盛衰「宇宙万物の根源」や、地球の地軸のブレによる歳差運動「地球の歳差運動」も気候変動の要因です。

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この100年で建造、製造されてきた人工物やそれを作り出すために地球から採掘されたエネルギーや資源の増加が、最近の気候変動の要因の一つになっていることは間違いありませんが、それとともに太陽の黒点活動の盛衰、地軸の歳差運動など様々な要因が重なり合いながら今の地球の環境、気候が形成されていることを忘れてはいけないと思います。「風が吹けば桶屋が儲かる

生物と人工物の縄張り争い 2021年01月05日

先のブログで地球上の人工物と生物の総重量が並ぶというお話をしました。「地球上の人工物と生物の総重量が並ぶ」地球上の生物の総重量は約1兆1000億トンで、そのうち植物の重さが約90%を占めているようです。質量で比べてみると人工物の質量を2000kg/㎥、植物の質量を500kg/㎥と仮定すると、人工物と生物の重量が同じになっても、まだ生物の質量は人工物の4倍あるということですね。20世紀初頭には人工物の総重量は350億トンで、生物の総重量の約3%、質量は植物比の1%以下であったようです。人工物はこの100年の間に重量比で約31倍伸びて生物の重量に追いつきました。そして質量も植物比で約25%までになりました。

P7120074.JPG生物と人工物の違いは何でしょうか?その一つは生物は体内から水分を体外に蒸散させることで体温を調整する機能があることです。ブログで何回も取り上げていますが真夏の東京で外気温が30度の時にコンクリートの表面温度が約50度、芝生の表面温度が約32度と約18度ほどの開きがあるのは、芝生が体内の温度が高くなると体内から水分を蒸発させて、気化熱の働きを利用して表面温度を下げて生命を維持する機能があるからでしょうね。「7月の風のガーデン」人間も真夏の暑さの中で汗をかきながら体温を調整しますね。いま私が住んでいる東京23区は緑化面積はおよそ24%、人工物の面積の比率が76%です。「ヒートアイランドにオアシスを2020」これは水分を地中から吸収して大気中に蒸散させる植物の循環機能が24%まで減少したということですね。これが人工物に覆われたヒートアイランド東京の環境を作る大きな原因の一つになっています。

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ヒートアイランド現象というと夏の暑さが話題になりますが、先のブログでもお話ししたように、東京の気温を過去56年にさかのぼって測定したデータでは、夏よりも冬の気温の上昇が大きいようです。「ヒートアイランドにオアシスを2021」そして東京の夏の気温に変化が見られないのは今も56年前も測定する場所が植物(芝生の上)という条件が変わらないからでしょうね。

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それに対して冬の気温が上昇してきた理由は、人工物(コンクリート、アスファルト、車、室外機等)が56年前よりも増えてきたことで、太陽からの放射熱がコンクリートやアスファルトに蓄熱されたり、車や室外機からの廃熱が増えたりしている影響が原因ではないでしょうか?

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生物は自らに備わっている機能で体温を調整できますが、人工物には温度を調整する機能がありません。これからも当分の間、地球上では生物と人工物との間で縄張り争いがくり広げられると思いますが、最終的に地球上に生き残るのは生命力の強い植物や生物だと思います。

ヒートアイランドにオアシスを2021 2021年01月01日

先のブログで「私の仕事は人工物に覆われた76%の東京を透水性コンクリートブミコンと緑化コンクリートガーデンクリートで被覆してオアシスを作ることです。ただ76%の人工物をすべてブミコンとガーデンクリートで覆うことなどは全く考えていません。」と述べましたが、その理由は東京23区の人工物をすべてブミコンやガーデンクリートで覆う事が不可能であることがもちろんですが、ほかにも理由があります。

P1520442.JPG以前私はブログで過去56年にわたる東京の気温の変化についてお話したことがありました。「ヒートアイランド東京の気温 過去56年の気温の変化2」理科年表のデータに基づいて過去56年の東京の気温の変化をグラフにしたものですが、それによると真夏8月の東京の気温は1961年も2017年もあまり変わらずにほぼ同じ数値になっていました。それに対して1月、2月の気温は2017年の方が高くなっていることがわかります。下記のグラフをご覧ください。

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2017年は1961年に比べて、東京は都市化が進み人工物の質量(重量)が確実に増えているのに、なぜ真夏の温度に変化がないのでしょうか?その答えは気温の測定方法にあるようです。東京の気温は大手町の気象庁で測定されてきましたが、その測定方法は世界(WMO)基準に準じた方法で芝生の上、地上1.5mの測定地点に百葉箱やファン付きの通風筒の中に入れた温度計で測定されているようです。

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都市化が進み人工物が増えても真夏の芝生の上の気温は、都市化が進む前と比べて温度にあまり変化がないということですね。もちろん、真夏のコンクリートやアスファルトなど人工物の上の気温は芝生よりも20度以上の開きがありますが。

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私はこの現象に注目しています。コンクリートやアスファルトなどの人工物が増えた東京でも、その上に芝生などの植物を載せて育てる空間が都内の各地に広がると、そこは日陰で56年以上前の東京の夏に似た環境に近づくのではないでしょうか。

P1520417.JPG上のグラフを見てわかることは都市化が進み人工物が増えると冬の気温が高くなり、それに伴い年間の平均気温が高くなるということです。人工物が増えることで都市の温暖化が進んでいるといえるでしょうね。でも冬の気温が高くなることは人間や植物にとり過ごしやすい環境になっているのではないでしょうか?

ヒートアイランドにオアシスを2020 2020年12月31日

先のブログで「地球上の人工物と生物の総重量が並ぶ」というお話をしました。東京都にはみどり率という調査データがあります。みどり率とは「緑が地表を覆う部分に公園区域・水面を加えた面積が地域全体に占める割合」を表したもので平成30年の調査データを見ると、都全域で53%,区部で24.2%,多摩部で67.8%だそうです。これは緑化されていない人工物に覆われた面積が東京都全域で47%,区部で75.8%,多摩部で32.2%ということになりますね。

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私が日常活動をしている場は区部に属し、人工物に覆われている面積が75.9%になります。私の仕事は人工物に覆われた76%の東京を透水性コンクリートブミコンと緑化コンクリートガーデンクリートで被覆してオアシスを作ることです。ただ76%の人工物をすべてブミコンとガーデンクリートで覆うことなどは全く考えていません。

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何回もブログでお話ししていますが真夏の東京でコンクリートの表面とガーデンクリートで芝生を育てている表面では表面温度におよそ20度以上の開きがみられます。ヒートアイランドにオアシスを コンクリートやアスファルトの表面をガーデンクリートで被覆して植物を育てることで、真夏の直射日光の照り返し温度を軽減することができるのです。

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私がオアシスを作ろうとする場所は、は、人々が生活をしている建物の周囲、テラス、ベランダ、屋上などです。これらの場所をブミコンやガーデンクリートで被覆し保水性を高めたり緑化することで、小さなオアシスを無数に作り皆さんに快適な環境を提供することです。

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ガーデンクリートで作った緑化ブロックやプランターブロックは、土の性質をしていて、さらに固まっているので、植物を平面や立面で育てることができます。テラスやベランダ、屋上に置くだけで手軽に様々な植物を育てることができます。室外機の上やベランダにプランターブロックを置いてビオラやCervezan Limeを育てています。12月31日撮影

地球上の人工物と生物の総重量が並ぶ? 2020年12月26日

NATIONAL GEOGRAPHICのニュースを見ていたら「地球上の人工物と生物の総重量が並ぶ、研究」という面白い記事がありました。記事の冒頭「コンクリート製の橋からガラス製の建物からコンピューターや衣服まで、人間が作ったあらゆるものの総重量が、地上の生物の総重量を超えようとしていることが新たな研究で明らかになった。」とあります。地球の生物の総重量は約1兆1000億トンで、人間が建造、製造したものの総重量がほぼ同じで、年内に人工物の方が上回る可能性があるそうです。現在の地球環境を面白い視点から研究している人がいるようですね。

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記事の途中で近年、人類が地球環境に重大な影響を及ぼすようになってからをその新しい地質時代を新人世と扱う提案があるようですが、人工物の重量が地球の生物の重量を上回ろうとしている今、地球環境が新人世に入った可能性があるようです。以前のブログで「人類が消費してきた石油の累積生産量が近い将来、石油埋蔵量の半分を超えるpeak outの時期を迎えるようです。」ということをお話ししました。石油 peak out 今我々が生活している地球環境は大きな転換期を迎えているようですね。

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私の仕事のテーマはコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京にオアシスを作る事です。コンクリートやアスファルトといった人工物で覆われた東京を、当社で開発した緑化コンクリート「ガーデンクリート」や透水性コンクリート「ブミコン」で都市の保水性を高め、生物が育つ環境を作る事です。その活動を通して「地球環境の保護と再生を目指し次の世代に引き渡すことです」というのが当社の理念です。それはとてつもなくスケールの大きな仕事ではありますが、ハチドリクリキンディ話のように、毎日少しでも前向きに都市環境の保水性を高めることで自然環境の保護と再生を目指してゆきたいと思います。ハチドリクリキンディとアフリカの言葉

12月の新宿御苑 2020年12月20日

12月も中旬を過ぎましたが、御苑の下ノ池のまわりの紅葉が美しく色づいていました。新宿御苑の紅葉は近所にある代々木公園よりも、紅葉の盛りを迎えるのがやや遅めです。同じ東京で立地も近いのに、植物の紅葉の時期に差があるのは面白いですね。

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下の写真は12月20日に撮影した代々木公園のイチョウですが、すっかり落葉して黄色の絨毯になっていました。

IMG_2711 (002).JPG新宿御苑も代々木公園もヒートアイランド東京の中でほぼ隣接しているのに、そこで育つ植物たちの生育に差がみられるのは、光や風、土壌など、植物が育つ環境に微妙な違いがあるからでしょうね。

PC190084.JPG           新宿御苑下ノ池 12月19日撮影

風が吹けば桶屋が儲かる? 2020年12月12日

今年は4月から11月にかけてブミコン舗装の立ち合いで東京都浅草にある浅草寺様の境内で過ごす時間がありました。その中で感じたのですが今年の東京は雨の日や曇りの日が多かったような気がします。梅雨が明けるのも8月にずれ込みました。中国地方や九州では梅雨の間に大雨による洪水も発生しました。今年の梅雨 それと同じ時期、日本のお隣の中国や韓国も大雨や洪水に見舞われていたようです。

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日本やアジアで雨が増えている現象は12月6日付の日本経済新聞でも1面で紹介されていました。「異常降雨 アジアに脅威」記事の冒頭で「地球温暖化による自然災害の増加がアジアの経済の脅威になってきた。」とあります。また記事の中で学者先生が「温暖化で大気中の水蒸気が増えると、雨量がかさ上げされる。」と語っていました。しかし今年の梅雨、日本や東アジアで雨が増えた原因を地球温暖化の一言でかたずけられるのでしょうか?

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私は今から12年前の2008年の2月から10月にかけても、同じく浅草寺様の境内でブミコン舗装の現場に立ち会う機会がありました。その年の7月の三佐和ブログを見ると「地球寒冷化?」というブログがありました。2008年7月5日 朝日新聞夕刊の記事を紹介したもので見出しには「黒点減少ミニ氷河期の前兆」となっていました。2008年というと世界中で盛んに温暖化が叫ばれていた時期でした。2008年の梅雨の記憶を思いだしてみると、確かに梅雨はあったかもしれませんが今年の梅雨のように、中国の長江をはじめ韓国や日本が大洪水にさらされていたとは思えません。

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先ほどの2008年の朝日新聞の記事の見出しに「黒点減少ミニ氷河期の前兆」というのがありましたが2018年1月の三佐和ブログ「宇宙万物の根源」中で「今年の東京は久しぶりに本格的な寒い冬を迎えています。理由は諸説あるようですがその一つに太陽の磁場活動の変化と黒点の数を関連付けた考え方があるようです。黒点の数が多い時期は太陽の磁場活動も活発で地球などの惑星も太陽の磁場に覆われる状態が続くようです。そして黒点の数の少ない時期は太陽の磁場活動も不活発になり地球を覆う磁場も小さくなるようですね。例えると黒点の多い時期は太陽が磁場の傘を開き、黒点が少ないときは磁場の傘が閉じられるとでも言うのでしょうか?」と語られていました。

IMG_1478.JPG2008年に語られた黒点減少による気温の低下が10年かけて実現しているような気がします。私は10年以上にわたりコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京でブミコン舗装の現場に立ち会ったり、ガーデンクリートで様々な植物を育ててきましたが、現場で周囲の自然を体感すると、東京の環境は長いスパンでとらえると常に変化していて、それを地球温暖化や寒冷化の一言で語ることは難しいと思います。

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「風が吹けば桶屋が儲かる」という日本のことわざがありますがその意味は「ある事象の発生により、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶことの喩えである。」そうです。Wikipedia 四季を通じて様々な自然現象に包まれた日本の風土が作り出した言葉ですね。地球環境の変化も地球の温暖化や寒冷化と単純に一直線でとらえてはいけないと思います。しかし私は「太陽の黒点が少ないときは磁場の傘が閉じられる。」という考え方に魅力を感じます。

12月のPIOのテラス 2020年12月09日

12月に入り東京の朝の気温は10度を下回るようになってきました。大田区産業プラザの6Fテラスに設置された緑化ブロックヒルダと自然灌水システムお水番を組み合わせた芝生フィールドと野菜フィールドの植物たちも冬の寒さの中で元気に育っています。芝生フィールドのお水番の灌水量もここにきて約1mm/㎡・日に下がってきました。

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野菜フィールドの灌水量も同じく約1mm/㎡・日の水量です。1日当たりの灌水量が下がった理由は水温が低くなるにつれて水の粘度が高くなったからでしょうね。スリースバルブの開閉で水量を調節するお水番にとり、微妙な水の粘度の変化がバルブの隙間を通る水量に影響します。気温が下がり灌水量は減りますが、植物からの水分蒸散量も減るので灌水量と蒸散量のバランスは今のところ取れています。

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芝生フィールドに進出してきたイチゴのライナーの周りにミックスフラワーの種をまいてワイルドガーデン風に仕立てる計画も,種が発芽して順調に進んでいます。どのような花が咲くのか楽しみですね。

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今年の東京の冬は寒いようです。ヒートアイランド現象のおかげで東京の気温は多少は高くなると思いますが、テラスの植物たちが寒さに負けず元気に育つように見守ってゆこうと思います。12月9日撮影

ブミコン浅草寺日記2020 2020年12月02日

今年は4月の初めから11月の終わりまで浅草寺様境内でブミコン舗装の施工をさせていただきました。その様子をまとめたブミコン浅草寺日記2020がアップされました。ホームページの資料ダウンロードからご覧いただけます。

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2008年に浅草寺様ご本堂建築50周年の事業のひとつとして境内をブミコン舗装させていただき12年が経過しました。今回は二天門周辺から始まり宝蔵門周辺、おみくじ売場周辺、そして境内東と8か月におよぶ工事でした。春から梅雨、夏の日照りを経て秋の長雨と変化する気候に対応しながらが様々な経験を積むことができました。これからも浅草名物の雷オコシに似た透水性コンクリートブミコンが境内を訪れる方々の足元を支えます。

境内東オオイチョウ前ブミコン舗装 2020年11月28日

まだ一部の補修工事が残っていますが、境内東オオイチョウ前のブミコン舗装が終了しました。これで4月から始まった二天門周辺、宝蔵門周辺、おみくじ売場周辺、そして境内東のブミコン舗装が完成しました。

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厳しい社会状況が続く中で、境内を訪れる人が少ないタイミングを縫ってお仕事をさせてくださった浅草寺様に心から感謝いたします。

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そして春、夏、秋と気候条件が大きく変化する中で8か月に及ぶブミコンの施工を続けた山内石材株式会社のの皆さん、ご苦労様でした。P1510928.JPG

今回は作業の途中から移動式プラントが導入されて、施工効率がアップしましたが、人の目によるブミコン表面のレベル調整とコテを使った手作業による仕上げは12年前と変わらず美しい仕上げになりました。 11月26日撮影

11月の新宿御苑 2020年11月23日

今日は11月23日、勤労感謝の日です。新宿御苑では様々な木が紅葉して一年で最も色鮮やかな季節を迎えています。台湾閣の前ではモミジが紅葉していました。

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湿地ではヌマスギ科の落葉針葉樹の高木ラクウショウが赤く変色していました。

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今年の東京の秋はやや気温が高めのようですが、ようやく温室の前の大イチョウも色づいてきました。

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ポプラやケヤキなどの紅葉は盛りを過ぎましたが、モミジやイチョウなどの紅葉は今が盛りです。ヒートアイランド東京のオアシス新宿御苑の秋はまだまだ深まって行くようですね。11月23日

境内東藤棚前ブミコン舗装 2020年10月29日

浅草寺様の境内東藤棚前のブミコン舗装が終了しました。今回の施工場所は今までの施工場所よりもマスの面積が広いのですが、移動式プラントのおかげで作業は順調に進みました。

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移動式プラントは骨材と固化材、そして水量を一度決めると、ほぼ同じ品質の材料が混錬できるので、ブミコンをコテでのばしたり抑えたりする作業も同じ力で行うことができるようです。

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気温が25度から15度の間の気候は良質なブミコンを混錬して仕上げることができるようです。次は境内東オオイチョウの前のブミコン舗装が始まります。

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                       10月29日撮影

10月の新宿御苑 2020年10月24日

今朝の新宿御苑は久しぶりに気持ちの良い朝を迎えています。今年の東京は秋になっても雨曇りの日が多く秋晴れに恵まれた日が少ないような気がします。

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今年の東京の秋は気温もやや高いようで下ノ池の周りの紅葉も、まだ緑色をしています。あとひと月もすると美しく紅葉するのでしょうね。

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        バラ園では明るい光を浴びてバラが元気に咲いていました。

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        ポプラ並木では、葉がまだ緑を保ちながらも落ち始めたようです。

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玉藻池ではナンテンが赤く実っていました。ヒートアイランド東京のオアシス新宿御苑も、これから秋が深まって行きます。

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                         10月24日撮影

10月のPIOのテラス 2020年10月18日

10月も中旬を迎え夏の間、芝生フィールドを覆っていたキタメヒシバも終わり、枯れ草を除いてミックスフラワーの種をまきました。従来であれば西洋芝ベントグラスの種をまくのですが、今年は野菜フィールドからイチゴのライナーが芝生フィールドまで伸びてきたので、イチゴの周囲を花や芝生で囲むイメージでフィールド作りをしようと思います。

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野菜フィールドではイチゴのライナーがフィールドの半分以上を覆い、昨年の秋に蒔いたミックスフラワーの中からアリッサムの種が生き残って再び白い花を咲かせています。

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野菜フィールドでイチゴの苗を3鉢植えて1年が経過しましたが、イチゴの成長力はたくましく、ライナーがタイルの上まで伸びてきました。

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植物栽培装置オアシスのミントやプランターブロックマーガレットの菖蒲も元気です。

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これから秋から冬にかけてはPIOのテラスをヒートアイランドの中のワイルドガーデンに仕上げてゆこうと思います。10月16日撮影

9月の新宿御苑 2020年09月24日

秋分の日が過ぎて新宿御苑には秋の気配が漂ってきました。千駄ヶ谷門の入り口付近でヒガンバナが咲いていました。

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  上の池のほとりではススキが穂をそよがせていました。

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  日本庭園では秋の七草の萩が咲いていました。

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夏の名残のサルスベリの花が台湾閣を遠くに臨みながら咲いていました。

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秋の彼岸も終わり気温が下がってきたようです。これからヒートアイランド東京のオアシス新宿御苑の自然も美しい色どりを添えてゆくことでしょうね。9月24日撮影

過ぎたるは及ばざるが如し 2020年09月17日

今回も中国関連のニュースですがネットを見ていたらすごい集合住宅の写真と記事を見つけました。中国四川省成都に建てられた集合住宅で全戸8棟286室のテラスがすべて緑化されていてその姿はジャングルに覆われた都市のようです。しかし現在のとこところ入居しているのはわずか10世帯ほどだそうで、その理由は蚊の来襲にあるようです。286室のテラスすべてを緑化したのですが、植物たちは伸び放題でそれをメンテナンスする人もいなく蚊が大発生しているようです。

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写真でしか緑化の様子を確認できないのですが、建物各戸のテラスには40cmから50cmの厚さで土が盛られたプランターに低木などの植物が植えられているようです。これだけの植物を育てるには灌水の継続が必要ですが、写真で見たところ枯れた植物はないようなので灌水の継続性は保たれているようですね。緑化システムの観点からみるとこの建物の緑化は成功しているようです。

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この集合住宅は植物たちにとっては住み心地の良い環境のようですね。また記事にあるように蚊が大量発生しているように植物と共生している虫などにとっても住み心地は良さそうです。その一方で莫大な資金をかけてこの環境を作り上げた人間にとっては、住み心地の良い環境とは言えないようです。この集合住宅の環境作りから得られた教訓は「過ぎたるは及ばざるが如し」。人、植物、そして虫などの生物が共生できるバランスの取れた環境を作ることが必要だということです。

写真は新宿御苑の樹木です。9月17日撮影

メンテナンスの継続性 2020年09月12日

ネットのニュースを見ていたら「中国の次なる治水事業スポンジ都市構想」という記事を見つけました。中国でスポンジ都市(海綿城市構想)が始動したのは2015年からのようです。屋上庭園、景色のいい湿地公園、浸透性の舗装、地下貯蔵タンクの活用などが事業化されたようですが、それから5年が経過した現在、事業化された屋上庭園などは荒廃しているようです。詳しくは記事をご覧いただくとして私なりの意見を述べさせていただきたいと思います。

P9070011.JPG透水性コンクリートと緑化コンクリートの開発と事業化を目指して会社を設立して以来、コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京を舞台にして試行錯誤を続けながら現在に至っています。様々な経験を積み重ねた中で、ヒートアイランド東京の厳しい自然環境で製品システムの継続性を如何に維持するかが重要なポイントであることがわかりました。製品のメンテナンスの継続性が大事だということですね。

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東京都台東区にあります浅草寺様の境内をブミコン舗装させていただき12年が経過しました。これまで舗装させていただいた延べ面積は約10,000㎡に及びます。ブミコンで境内を舗装した後も浅草寺様では、境内を訪れた皆さんが快適に歩行できるように常に監理、散水、掃除、などのメンテナンスをしてくださり今日に至っています。今年は境内の排水システムの改修に伴いブミコンも再鋪装させていただいています。

P9080005.JPGまたコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京では、屋上や壁面で植物を育てるには灌水の継続性が必須条件です。東京で植物を育てるということは砂漠で植物を育てるようなものです。年間降水量の数値でみると東京は砂漠よりも多いですが、当社で開発した緑化基盤と灌水システムの組み合わせは、東京の年間降水量を有効に利用しながら必要最小限の灌水量で植物を育てます。下の写真は浅草寺様境内に設置されたフローラカスケードでインパチェンスやハーブなどを育てている様子です。9月11日撮影

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冒頭で紹介した中国の事例は構想が事業化された後にメンテナンスが滞ったことで、荒廃した現状をもたらしたということですね。いかに夢のある構想を描いても、それを実現させた後に地道なメンテナンスの継続性が保たれなければ夢は砂上の楼閣に終わってしまうという教訓です。

8月の新宿御苑 2020年08月14日

久しぶりに朝の御苑を歩きました。日本庭園の池は波もなく水面に木橋が映っていました。

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         ポプラ並木も葉がすっかり大きくなり緑が深くなっていました。

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          温室ではクワズイモが紫の花を咲かせていました。

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木立の間を歩くと涼しさを感じます。コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われた東京で新宿御苑はヒートアイランドの中のオアシスです。8月12日13日撮影

境内東ブミコン舗装 2020年08月05日
 8月に入り浅草寺様境内東のブミコン舗装が始まりました。

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雨を気にしながら作業をした梅雨が明けて、日差しの強い8月はブミコンにとって水分量を気にしながらの作業が必要です。

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また真夏の気候の特徴である夕立や、最近のヒートアイランド東京でよく発生するゲリラ豪雨にどう対処するか、現場では天気予報をにらみながらの作業がまだまだ続きそうです。

P8050005.jpg                8月5日撮影

宝蔵門ブミコン舗装5 2020年07月31日

      浅草寺様宝蔵門周辺のブミコン舗装がようやく終了しました。P7310039.jpg

       今回は宝蔵門の左を守る阿形の仁王様前の舗装でした。

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先のブログでもお話ししましたが今年の梅雨は雨が多いようでした。ブミコンは雨が降ると工事ができないので,現場でも天予報をにらみながらの工事が続きました。

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       東京もようやく梅雨が明けそうです。

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        施工 山内石材株式会社様 7月31日撮影

今年の梅雨 2020年07月22日

昨年の関東地方の梅雨明けは7月24日でしたが今年の東京の梅雨明けは8月にずれ込む可能性もあるようです。今年は昨年と比べて雨の降る量が多いような気がします。浅草寺様の境内では、梅雨の合間を縫いながらのブミコン舗装が続いています。

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浅草寺様境内のブミコン舗装の延べ面積は約10,000㎡ですが、ブミコンが保水できる雨量はおよそ175㎥です。これは1時間当たり17.5mmの雨を保水する計算です。東京都の下水は1時間当たり50mmの雨水を排水できるので、ブミコンと合わせて約70mm/時の雨水を保水・排水できる仕組みですね。

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今年の梅雨は九州地方や中部地方で大雨による災害が発生しています。一方、海の向こうの中国では長江の河川流域で洪水による大規模な河川の氾濫が発生しているようです。中国の河川氾濫の映像を見ていると気象の異常性を感じます。

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中国を含め何故今年の梅雨は雨が多いのでしょうか?気温や雲の量など様々な要因が今年の東アジアの梅雨の気候配置を形成しているようです。地球を覆う雲の量が多くなってきた原因については以前ご紹介したブログ宇宙万物の根源をご参照ください。写真は隅田川の様子です。7月22日撮影

根を養えば樹は自ら育つ 2020年05月05日

「根を養えば樹は自ら育つ」朝、散歩をしていたら家のそばのお寺の山門で見つけました。私の仕事のテーマを一言で現す素晴らしい言葉です。IMG_2122 (002).jpgコンクリートやアスファルトに覆われたヒートアイランド東京で軽石を石灰系固化材で固めた土壌代替基材ガーデンクリートと灌水システムを組み合わせて様々な植物を育てて10年以上が経過しました。

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これまでの経験からヒートアイランド東京で植物を元気に育てるには、植物の根に水や空気を供給し続ける環境を作る事が必要であることがわかりました。

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ガーデンクリート植物栽培システムは、「根を養えば樹は自ら育つ」環境を作ります。

関連ブログ:植物植栽装置OASIS カスケードブロック お水番

植栽装置オアシスに芝生の種をまく 2020年03月20日

先のブログに続き、植栽装置オアシスに芝生の種をまく様子をご紹介します。まずオアシスの表面の培養土に水をかけて濡らします。

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育てる芝生はベントグラスにしました。ベントグラスの種は粒が細かいので、天ぷらの揚げカスを取り除くのに使用する網状の道具を利用すると種を分散させるのが容易になります。

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網の上にベントグラスの種を載せて篩ながら培養土全体に分散させて蒔きます。

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ベントグラスの種をオアシスの培養土に蒔き終わった様子  ベントグラスに関する詳しい情報はこちらからご確認ください。 クリーピングベントグラス007

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ベントグラスの種の表面をスプレーで濡らします。種が発芽して根がオアシスの灌水クロスに届くまでの間はスプレーで表面を濡らすと良いでしょう。

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今日3月20日は春分です。これから夏に向けて植栽装置オアシスでベントグラスが成長してゆく姿をご紹介してゆこうと思います。3月20日撮影

植栽装置オアシスを組み立てる 2020年03月18日

先のブログで植栽装置オアシスによる植物の栽培記録をご紹介しましたが、今回はオアシスの組み立て方についてご説明いたします。まず縦横30cm厚み4cmの緑化ブロックの中央に直径2cmぐらいの穴をあけます。

     幅2cm長さ30cmのヒモ状にカットした灌水クロスを緑化ブロックの穴に通す。

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     縦横30cmにカットした灌水クロスを緑化ブロックの上に敷く

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     ヒモ状にカットした灌水クロスが緑化ブロックからぶら下がっている様子。

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緑化ブロックから土がこぼれないように幅3cmのL型アングル(プラスチック製)を長さ30cmにカットして正方形の枠を作り灌水クロスのを敷いた緑化ブロックの上に置く。

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緑化ブロックを受け皿となるアクリル製の容器に置いた様子。受け皿にはバットを使用すると便利です。ブロックを浮かせるために受け皿の四方のコーナーに突起をつける。受け皿は平たいものでよく、ブロックを浮かせるために受け皿の四方のコーナーに消しゴムのような個体を置いてもよい。ブロックを浮かせて使用することがポイント。

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受け皿に水を注入する。ジョウロを使用して緑化ブロック全体に水をまいても良い。緑化ブロックに保水性を持たせることでヒモ状の灌水クロスから水が上がりやすくなる。緑化ブロックを保水させて受け皿に水をためて3時間ほどたつと、水が灌水クロス全体に伝わり始める。

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灌水クロスに水が伝わり始めたら土を薄く敷き種まきの土壌を作る。写真は培養土を1cmほどの厚みで敷いた様子。

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     次回はこの土の上に芝生の種をまく様子をご紹介いたします。3月18日撮影

3月の新宿御苑 2020年03月12日

3月に入り暖かい日が続き御苑の桜も咲き始めました。先日新聞を読んでいるとダイポールモード現象という言葉を目にしました。(日本経済新聞3月6日朝刊)今年の冬の日本の気候が暖かかった原因は、ダイポールモード現象で偏西風が蛇行して、本来であれば日本列島の北を通る偏西風が日本列島の南を通っているのが原因ではないかということです。今朝の御苑では桜が綺麗に咲いていました。桜の開花の標準木のソメイヨシノもあと数日で咲くみたいですね。

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私は昨年のブログで新宿御苑の桜の開花が早くなったのは、コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドの出現が原因であると述べました。地表がアスファルトやコンクリートに覆われて都市の保水性が低下して冬の気温が高くなったことは確かだと思います。それに加えて大気の動きと海水温の変化が引き起こすダイポールモード現象という、スケールの大きな自然現象が新宿御苑の桜の開花を早めたのでしょうね。御苑の桜

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ヒートアイランド現象、ダイポールモード現象をはじめとして様々な自然現象が作用しながら我々が生活する地球環境を作り出しているのでしょうね。そして先のブログでもお話ししましたが、日本列島とそれを取り巻く海が作り出す地学的な要因が各地の気候風土を作り出しているようです。

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今年はコロナウイルスの影響で閉塞的な状況が続いていますが、少しでもみじかな自然と接する時間を作られてみてはいかがでしょうか。 新宿御苑3月12日撮影

東京の年間降水量 2020年03月10日

1981年から2010年までの東京の年間降水量の変化をグラフにしてみました。気象庁 過去のデータ検索参照

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1981年から2010年までに全国80の観測地点で観測された年間降水量の平均値を表にしてみました。(理科年表92冊参照)そしてこの数値をもとにして全国の年間降水量の平均値を計算したところ1943.7mmでした。全国80の観測地点のうちこの平均降水量を上回った観測地点は21か所ありました。また東京の年間降水量1528.8mmを上回った観測地点は41か所ありました。

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東京の年間降水量よりも低かった地域は北海道と太平洋沿岸の東北地方、熊谷、宇都宮、、長野、甲府などの内陸地方、京都、大阪、神戸、奈良、和歌山などの関西地方、そして岡山、徳島、高松、松山などの瀬戸内地方でした。

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一方で秋田、酒田、富山、金沢、鳥取、松江など日本海に面した地方の降水量は東京の年間降水量を超えていました。そして静岡、浜松、名古屋、津、尾鷲などの東京よりも南の太平洋沿岸地方も東京より降水量が多いようです。九州地方も東京よりも年間降水量が多いですね。また東京でも大島や八丈島、そして沖縄の那覇など周囲を海に囲まれた島嶼部も年間降水量が多いようです。

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今回は30年という時間軸と、日本全国という平面の中から東京の年間降水量を眺めて見ました。ちなみに日本全国の平均年間降水量1943.7mmは5.3mm/㎡・日、東京の年間降水量1528.8mmは4.2mm/㎡・日に換算されます。関連ブログ:毛細管現象と蒸散作用

2月の新宿御苑 2020年02月20日

今年の東京の二月は暖かく御苑も穏やかな気候に包まれています。朝の苑内は人も少なく静かです。

P2200036.JPG暖かいせいか苑内では冬桜がよく咲いていました。今年もまた4月にかけて様々な桜を楽しむことができそうですね。

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梅も見ごろを迎えています。梅は紅梅が先に咲いて、あとから白梅が咲くようです。

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                  2月20日撮影

ヒートアイランドにオアシスを2 2020年02月04日

先のブログで「コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドに無数の緑のオアシスを作り人々が癒されるか空間をご提供することが当社の目的です。」と述べました。真夏、日陰でガーデンクリートと芝生を組み合わせて緑化した表面温度を測定すると日陰のコンクリートの表面温度より20度ほど低かったです。この表面の温度差が体感温度を下げることにつながります。風のガーデンの温度測定

2015年8月6日午後1時57分 外気温(日陰33度)、湿度56%の時、コンクリートの表面温度(日陰)は58.8度、芝生の表面温度(日陰)は32度でした。東京都文京区建物9Fテラスにて測定

IMG_1574.jpgコンクリートやアスファルトと芝生の表面温度に大きな差がみられるのは保水性の違いですね。コンクリートやアスファルトは太陽光のエネルギーを内部に蓄熱するのに対し、保水性のあるガーデンクリートの上に育つ芝生は太陽光のエネルギーを利用して、内部に保たれた水分を液相から気相に相転移(気化・蒸発)するので、芝生表面からの放射される熱はコンクリートやアスファルトよりも低くなる仕組みです。

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理科年表にみられる東京の気温は東京都千代田区大手町の気象庁(2014年からは近くの北の丸公園に移転)で計測されています。理科年表で採用されている東京の気温の測定方法は、世界(WMO)基準に準じた方法で芝生の上、地上1.5mの測定地点に百葉箱やファン付きの通風筒の中に入れた温度計で測定されているようです。以前のブログでもお話ししましたが1961年から2017年にかけての東京の8月の気温は25度から30度の間でほぼ横ばいに変化しています。何故冬の気温が高くなったのか?これは芝生の表面温度が液相から気相に変わるときに太陽からの光がエネルギーとして使われるので、年が変わっても気温に大きな差がみられないのではないでしょうか。それに対してコンクリートやアスファルトは保水性がないので、液相から気相へ変わることがなく、太陽光エネルギーはコンクリートやアスファルト内部に蓄熱されるので放射される熱も芝生よりも大きくなり、気温の上昇をもたらしてヒートアイランド現象を引き起こすと考えられます。

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ガーデンクリートとお水番を利用して緑化することでヒートアイランド全体の気温を下げることはできませんが、ヒートアイランドで生活する人々の身の回りの体感温度を下げることは可能です。ガーデンクリートはコンクリートやアスファルトの上にのせたり、施工するだけで保水性のある緑化基盤が作れます。自然灌水システムお水番と組み合わせることで無数の緑のオアシスを容易に人々の生活空間に作ることができるのです。

ヒートアイランドにオアシスを  2020年02月03日

地球温暖化を緩和するためにCo2をはじめとする温室効果ガスの排出を規制する運動が世界規模で行われています。その中で当社の製品開発のテーマはコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われた地表や壁面で植物を育てて保水率を高めヒートアイランド現象を緩和して体感温度を下げたり、植物と共生することで人々が癒される環境を身近に作ることです。そのためにヒートアイランド東京で、当社で開発した土壌代替機材ガーデンクリートと灌水システムを組み合わせて、一年を通して様々な植物を育てる経験を積み重ねてきました。写真は浅草寺様の境内に設置されたフローラカスケードです。穴の開いたカスケードブロックと灌水システムの組み合わせで、ビオラやニチニチソウ、インパチェンスなどの花や、イチゴ、野菜、ハーブなどを丸5年かけて育ててきました。2020年2月3日撮影 関連ブログ:フローラカスケード

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これまでの活動を一言で表現すると「コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドにオアシスを」ということになります。私が想定しているオアシスとはヒートアイランド都市の中で生活をしている人々の身近に植物が育つ空間です。そのためにコンクリートやアスファルトの上で植物を育てるガーデンクリートを開発しました。ガーデンクリートは保水性と通気性に優れ性質が土に似ています。しかも固化しているので土のように飛散することなくコンクリートやアスファルトの上に植物が育つ空間ができます。IMG_0990 (002).jpgまたコンクリートやアスファルトの上で植物を育てるためには水の供給の継続性が求められます。そこで開発されたのが自然灌水システム「お水番」です。お水番の原理は毛細現象の働きを利用して植物の根に直接水を供給することです。ガーデンクリートと自然灌水システムお水番を組み合わせて、コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドに無数の緑のオアシスを作り人々が癒されるか空間をご提供することが当社の目的です。関連ブログ:大田区産業プラザ6Fテラス

P2030022.JPGPIOのテラスに設置されたガーデンクリートとお水番の組み合わせで、試行錯誤を繰り返しながら西洋芝を10年以上にわたって育てています。2020年2月3日撮影

今年の冬は暖かい❕ 2020年01月15日

今年の東京は暖かい冬を迎えています。昨年の1月、新宿御苑の台湾閣の前では池の水が凍っていました。2019年1月8日撮影

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同じ場所から撮影した今年の写真を見るとご覧の通り池は凍っていません。2020年1月15日撮影

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ウエザーニュースに初氷の観測日を記録したグラフが載っていました。このグラフを見て驚いたのは東京では1920年代には11月の初旬に初氷がみられたようですね。1970年や80年にも11月の初めに初氷が観測されたようですが。その後、初氷の観測日が12月から1月に向かうようになったのは東京のヒートアイランド化が進んだからではないでしょうか?東京の都市空間のコンクリートの構造物やアスファルト舗装面が増えることで保水率が下がり、自動車や空調機からの排熱の増加などと複合してもたらすヒートアイランド現象の影響で東京の冬の平均気温が高くなり初氷の観測日が遅れるようになったと思います。202001140055_top_img_A.jpg以前のブログでもお話ししましたが、今日までの東京のの気温の変化は冬に大きくみられるようです。何故冬の気温が高くなったのか?もちろん1970年や80年の11月初めに初氷が見られたように地球規模による気候の変化に基づく影響も忘れてはいけませんが。今から7年前2013年1月14日の朝、東京は大雪に見舞われていました。JR山手線原宿駅の雪景色

thumbnail_IMG_0894.jpg冬の東京の気候に大きな影響を与えるのは冬のシベリア高気圧(冬将軍)の配置ですね。これから将軍様がどのような行動に出るのか気を付けて見てゆこうと思います。

12月のフローラカスケード 2019年12月12日

今日の東京は暖かい陽気です。浅草寺様境内のフローラカスケードも植物の植え替えのタイミングをつかむことができません。夏に植えたインパチェンスはネットで調べると熱帯アフリカ原産の常緑多年草(春蒔き一年草扱い)と紹介されていました。おそらく熱帯では多年草だが日本の気候では1年で命を終えるという説明なんでしょうね?フローラカスケードで育てているインパチェンスは花は盛りを過ぎ葉の色は褪せてきましたがましたが、葉や茎、根はまだ生きています。この状態で植え替えるのは忍び難く、もう少し様子を見ようと思います。

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夏に植えたミックスベジタブルの種はしっかり成長してフローラカスケードは野菜畑の様相を呈してきました。

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同じくミントやゼラニウム、ローズマリーなどのハーブも元気でこちらは立面で育つハーブガーデンです。

PC120125.JPGフローラカスケードは横90cm高さ30cm厚み6㎝のカスケードブロックを3段に重ね、最上部からドリップチューブで灌水する仕組みです。立面で育てるので植物たちへの日当たりはよく、カスケードブロックの穴に適時灌水される水と空気が植物の根にバランスよく供給され、花や野菜、ハーブなど様々な植物が一年を通し咲き続けます。

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それにしても今年の東京、そして日本の気候は一年を通して劇的に変動してきました。これから本格的な冬を迎えどのような気候になってゆくのか見守ってゆこうと思います。

PC120138.JPG                           12月12日撮影

11月の新宿御苑 2019年11月19日

今年の東京は気温がやや高めに推移してきましたが、ようやく新宿御苑も秋が深まってきたようです。ポプラ並木の紅葉も見ごろです。

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今年は二つの台風に見舞われて新宿御苑の木々も倒れたりしましたが、そのような中でもカモが北から渡ってきて御苑で冬を過ごします。

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今夜は北風が吹いて寒くなるようですが、バラ園ではエーデルワイスが元気に咲いていました。

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                        11月19日撮影

浅草寺様ブミコン舗装 2019年10月25日

浅草寺様境内のブミコン舗装が始まりました。まずは受香所横の電気工事に伴うブミコンの斫りと補修工事です。ブミコンには体積の25%ほどの空隙があるので、コンクリートと比べてカッターの通りも良いようです。

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ブミコンを斫った後は、夜間に電気工事が行われ翌朝には土が埋め戻され、丁寧に整地されていました。

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整地された路盤の上にブミコンをコテを使い施工して仕上げます。人の眼を頼りにしたブミコンの施工は手作業で行われるので丁寧に仕上げることができます。

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ブミコンを施工してから2日目には雨が降りましたが、施工したばかりのブミコンは雨を地面に透水させていました。

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ブミコンは雨の日でも水たまりができずに境内を訪れる方々の足元を濡らしません。10月25日撮影

東京と札幌の8月の気候 2019年10月19日

東京オリンピック2020のマラソンなどの開催地が東京から札幌に代わりました。そこで東京と札幌の8月の気候について気温と湿度の数値を理科年表92冊から確認してみました。測定方法は先のブログでもお話ししましたが世界(WMO)基準に準じた方法で芝生の上、地上1.5mの測定地点に百葉箱やファン付きの通風筒の中に入れた温度計で測定されているようです。湿度計も同じ場所で計測されていると思います。ヒートアイランド東京の気温 過去56年の気温の変化2

8月の東京札幌の気温と湿度.pngまた参考までに日本周辺のアジアの国々の8月の気温と相対湿度も調べてみました。アスリートが走る道はアスファルト等で舗装されているので、これらの数値以上の体感気候になると思います。

IMG_0477.jpg今から来年の8月の日本の気候を予測することはできませんが日本を始め日本に近い気候条件で暮らすアジアの国々のアスリートたちが活躍することを期待します。

夏の野菜フィールドの灌水量の変化について 2019年09月24日

先のブログで今年の夏の野菜フィールドの灌水量は梅雨の間約210リットルあったものが65リットルに減少したことをお話ししました。夏の灌水量の変化と今後の課題再び夏の灌水量の変化をまとめた表をご覧ください。

灌水量の変化 2019夏.png

夏の間に野菜フィールドの灌水量が減った大きな理由は二つあります。一つは梅雨の間、成長期を迎えたナス、ピーマン、キュウリ等の夏野菜が8月に入り成長のピークを越えて、それに伴い葉からの水分蒸散量や、実を作るために使う水分量が減ってきたことでしょうね。下の写真をご覧ください。上の写真が成長旺盛な梅雨の時期に撮影した野菜フィールドの写真です。(7月15日撮影)そして下の写真が夏野菜の成長がピーク越えた野菜フィールドの撮影です。9月16日撮影

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もう一つの理由は夏の間,野菜フィールドでは手まき散水が行われていて、それに伴いお水番からの灌水量が減ったのではないかと思います。なぜ手まき散水を行ったのでしょうか?それは継続してキュウリ、ナス、ピーマンなどの夏野菜の実を成らせながら育てるためです。今年の野菜フィールドは選んだ苗も良かったせいかと思いますが、梅雨の成長期からキュウリやナスが大きな実をつけました。8月に入っても手まき灌水を加えることで、ナスやキュウリの実が成り続けました。8月26日撮影

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お水番は植物が光合成や蒸散作用を通して植物が生きてゆくのに必要最小限の水を植物に灌水しますが、実を成らせ続けるためには人による野菜の観察と、それに応じて手まき散水を続けることでより安定した効果が生み出せるようですね。お彼岸も過ぎて野菜フィールドではこれから秋から冬にかけて何を育てるか検討を始めようと思います。

夏の灌水量の変化と今後の課題 2019年09月23日

先のブログで大田区産業プラザPIOの芝生フィールドと野菜フィールドの灌水量の変化について夏が終わったころご報告しますとお伝えしました。お水番の灌水量の変化と環境の変化の関係について

そこで秋分の日の今日までの灌水量の変化を表にまとめましたのでご覧ください。

灌水量の変化 2019夏.png

梅雨の32日の間わずか12リットルであった芝生フィールドは夏の灌水量が87リットルになりました。しかし梅雨の間約210リットルもあった野菜フィールドの灌水量は64.5リットルと大幅に減少しました。その理由についてご説明いたします。まず芝生フィールドの芝ですが、今年の東京は太陽が雲に隠れ雨の続いた梅雨が終わったとたんに30度以上の気温の真夏日が続きました。さすがの芝も気温の急な変化についてゆくことが出来ず、弱って枯れました。その後種をまきようやく面積の70~80パーセントほどが復活してきました。現在の芝生フィールド9月23日撮影

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芝生フィールドでは西洋芝ベントグラスを育てています。先のブログでもご説明しましたがベントグラスの生育に最適な気温は15度から25度ぐらいといわれています。ヒートアイランド東京の夏2今年の東京の夏の気温は夜でも25度を超える日が続きました。気温が25度を超えるということは芝生の根を支えている地温も25度を超えるということですね。ベントグラスの根にとり25度を超える環境は生存するのに危険です。日中の気温が40度を超えるアリゾナ砂漠でもベント芝が育つのは、夜間の気温が25度を下回るからと言われています。PIOの外気温28.1度 9月23日午前9時30分

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ここにきてPIOの芝生フィールドの外気温は30度を下回り水温も25度を下回るようになってきました。それにつれて芝生の根も元気になってきたようです。お水番の灌水量も急に増えてきました。お水番のタンクの水温23.2度 9月23日午前9時30分

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今後の課題として気温が25度を上回る夏の間は、芝生の根を包むお水番の緑化基盤の温度が25度を下回りる技術を確立したいと思います。幸いPIOのある大田区の町工場には、好奇心と技術力に優れた匠がいらっしゃるので相談してみようと思います。野菜フィールドの灌水量の変化につきましては次回のブログでご説明いたします。

ヒートアイランドにオアシスを フロントページのデザインが更新されました 2019年09月19日

ヒートアイランドにオアシスを」をテーマにして活動を続けていますが、今年の東京は梅雨が明けたらすぐ真夏日の連続という厳しい夏を迎えました。そこで国立天文台が編集している理科年表を使って東京の過去の気温の変化を調べてみたところ意外な結果に驚きました。1961年から2017年までの東京の気温の変化をグラフにしてみたところ、冬の気温は高くなりましたが夏の気温はあまり大きな変化が見られませんでした。

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私なりにその理由を考えてみたのですが、一つは人間が作り出すエネルギーと太陽が作り出すエネルギーに大きな差があるという事ではないでしょうか。太陽から離れて気温が低い冬の間は、ヒートアイランド東京が作りだすエネルギーが年とともに増えてゆくことで、気温が高くなりましたが、太陽が近づく夏の間は、そのエネルギーが人間が作り出すヒートアイランドのエネルギーよりも、とてつもなく強い事で気温に大きな変化が見られないのではないかと思います。

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もう一つは、東京の気温が皇居のそばの気象庁や北の丸公園といった、都内では木々の多い自然に恵まれた中の、芝生の地表から1.5m離れた百葉箱や通風筒の中で測定されていることも過去56年の間に気温の大きな変化をもたらさなかった一因ではないかと思います。芝生の表面とコンクリートの表面では真夏の暑さの中では20度以上の温度差がみられます。

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コンクリートジャングルとスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京で、強烈な真夏の太陽エネルギーに対処するには、都市の様々な場所を緑化したり、透水性舗装面を増やして保水性を高めることで、人が体感する温度を下げる事ではないでしょうか。「ブミコンとガーデンクリートで保水性を高めて都市に潤いを与えます」。これが当社の目標です。

関連ブログ:何故冬の気温が高くなったのか?

ヒートアイランド東京の気温 過去56年の気温の変化 ヒートアイランド東京の気温 過去56年の気温の変化2

何故冬の気温が高くなったのか? 2019年09月14日

先のブログで1961年から2017年の気温の変化についてご説明してきましたが、その中で気になったことは1961年の1月、2月の気温が2017年と比べて低く、9月から11月にかけての気温が1961年よりも2017年の方が低いことです。7月、8月の気温は1961年も2017年もあまり変わらないようですね。

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2017年の9月から11月にかけての気温が低いのは、2014年から気温の測定地が気象庁から北の丸公園に移ったことによることが原因であることが新聞報道で説明されていました。それでは1961年の1月、2月の気温が最近の気温と比べて低いのはなぜでしょうか?確かに子供のころ、私が住んでいた新宿区大久保でも冬になると空き地に霜柱が立つのを良く見かけました。その後、東京の都市化がより進むことで冬の気温が高くなったのではないでしょうか?人間が作りだす都市化によるヒートアイランド現象の影響は気温の低い冬に見られるようですね。

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それに対して1961年から2017までの8月の気温の変化にあまり大きな差がみられないのはなぜでしょう?先のブログでもお話ししましたが、太陽を中心とした自然が都市環境に与える影響が、人間が作りだすヒートアイランド現象よりも圧倒的に大きいことが下のグラフから見られるような気がします。

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ヒートアイランド現象を56年にわたる東京の気温の変化を見ながら考えたことは、東京はすでに1961年当時から、人、車、建物、舗装などが原因のヒートアイランド現象がみられ、その後、その影響がさらに大きなったことで冬の気温は高くなる一方、夏の気温にあまり大きな変化が見られないのは、太陽エネルギーの影響が都市のヒートアイランド現象を作りだすエネルギーをはるかに超えて大きいということではないでしょうか?

ヒートアイランド東京の気温 過去56年の気温の変化 2 2019年09月11日

今回は1961年から2017年までの東京の気温の月別の変化についてご説明いたします。まず1961年から2017年までの月別の気温の変化の平均値のグラフ、1961年の月別気温の変化、そして2017年の月別気温の変化のグラフをご覧ください。

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次に1961年と2017年の月別気温変化のグラフをご覧ください。1961年と1月、2月の気温が低いことがわかります。

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次に1961年と961年から2017年までの月別の気温の変化の平均値のグラフをご覧ください。

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次に2017年と961年から2017年までの月別の気温の変化の平均値のグラフをご覧ください。2017年の秋以降の気温が低いようですが、2014年以降、気温の観測場所を大手町から北の丸公園に移したことが一つの要因のようです。日本経済新聞2014年10月3日参照

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1961年というと私が小学二年生のころです。私が生まれ育った新宿区大久保では、職安通りや明治通り周辺にまだ空き地(原っぱ)がありそこで野球などして遊んでいました。当時の東京は1964年の東京オリンピックに向けて都市の大改造が行われているさなかで、その後、高度成長と共に東京は都市化が進んでいきました。写真は2020年東京オリンピック会場の新国立競技場

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都市化の途中の東京の気温と都市化が進んだ東京の気温を比べてみて、大きな気温差がないという原因はどこにあるのでしょうか?一つは気温の測定方法にある気がします。理科年表で採用されている東京の気温の測定方法は、世界(WMO)基準に準じた方法で芝生の上、地上1.5mの測定地点に百葉箱やファン付きの通風筒の中に入れた温度計で測定されているようです。測定場所は1964年から2014年までが大手町の気象庁の敷地内、それ以降が900メートルほど離れた北の丸公園内の観測地点のようですね。写真はヒートアイランド東京のオアシス新宿御苑のポプラ並木。夏でも木陰の体感温度は低いです。

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自然により近い環境で測定された気温は、アスファルトやコンクリートの上で測定された気温とは大きな差が出ます。私は以前、8月の始めの午後2時に日陰の状態でコンクリート表面と芝生の表面で温度を測定したことがありますが、コンクリートと芝生の表面温度差は20度以上ありました。風のガーデンの温度測定

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1961年から2017年までの気温の変化を見て、自然に近い環境設定をした東京の測定地点での気温は、冬の気温は上がりましたが夏の気温は大きな変化が見られないようです。そして測定地点が変わり秋の測定気温が低くなったようですね。56年にわたる東京の都市化の影響で、コンクリートやアスファルトに覆われた場所での気温測定値は高くなりましたが、自然に近い環境設定の基では東京の夏の気温に大きな変化が見られません。それは人間が作りだす都市環境への影響に比べて、太陽を中心とした自然が都市環境に与える影響力がとても大きいということかもしれませんね。しかしながら風のガーデンの温度測定でも見られるように、コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京に緑のオアシスを作ることで、そこで人が体感できる温度を下げることは可能です。

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コンクリートのベランダの上に3㎝厚みのガーデンクリートと灌水システムを組み合わせた緑化基盤の上では真夏でも様々な植物が元気に育ちます。関連ブログ:都市の温暖化と地球の温暖化

ヒートアイランド東京の気温 過去56年の気温の変化 2019年09月10日

先のブログで過去40年間の東京の気温の変化についてお話ししましたが、今回はさらに観測年次をさかのぼり過去56年にわたる東京の気温の変化につきましてグラフをご覧いただきたいと思います。まず1961年から2017年までの平均気温の変化のグラフです。(1961年から2017年まで)理科年表第76冊、第92冊参照)

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次に各月別の気温の変化のグラフをご覧ください。冬と夏では気温の変化に違いがあることがわかりますね。

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皆さんはこのグラフを見てどのような印象を受けられたでしょうか?私は冬(12月、1月、2月)の温度が56年間で上昇したのに対して夏(6月、7月、8月、9月)の温度変化が56年前とあまり変わっていないような気がしました。詳しいことは次のブログでお話させていただきます。

ヒートアイランド東京の気温 過去40年の気温の変化 2019年08月30日

理科年表第92冊を見ると東京の1978年から2017年までの40年にわたる気温の変化がわかります。理科年表では数値で記録されていますが、グラフにするととても面白いことに気がつきます。今日はこの変化をグラフにまとめてお話ししたいと思います。

          1978年から2017年までの年平均気温の変化

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        1978年から2017年までの冬(12月、1月、2月)の気温の変化

東京気温12月.png

東京気温1月.png

東京気温2月.png      1978年から2017年までの夏(6月、7月、8月、9月)の気温の変化

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このグラフを見て思ったことは、冬の気温変化の差が夏の気温変化に比べて大きいということです。そして過去40年の間に冬の気温は少しづつ上昇しているようですね。それに比べて夏の気温は過去40年の間にそれほど大きな上昇は見られません。

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この数値は東京に住む私にとり意外な感じがします。東京という1000万人の人口が生活する世界でも有数のヒートアイランドの夏の気温の変化が40年前とそれほど大きくないということは、コンクリートジャングルやアスファルト砂漠に覆われ、クーラーの室外機からの廃熱や多くの車が行き交うヒートランド東京の夏の素地はすでに40年前には出来上がっていたのでしょうか?

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1978年から2017年までの東京の気温の変化の大きな要因は、夏の気温の変化よりも冬の気温の変化が関連しているような気がします。特に2月の気温は年が経つにつれて高くなっているようですね。私個人としては、冬でもやや暖かいヒートアイランド東京の気候のほうがありがたいですが?

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それと少し気になるのは2014年以降、東京の年間を通しての平均気温が下降始めていることです。皆さんも、この過去40年にわたる東京の気温の変化を見てお気づきになったことをいろいろ考えると面白いと思います。関連ブログ:都市の温暖化と地球の温暖化

ヒートアイランド体感指数 2019年08月27日

先のブログで東京、シンガポールの月ごとの降水量を月ごとの気温合計で割り100をかけた数値について表とグラフでご説明しました。今回はこの数値をヒートアイランド体感指数という言葉に置きかえてご説明しようと思います。東京でヒートアイランドの暑さを感じるのは6月中旬から9月の中旬にかけてですが、グラフで見るとこの季節はヒートアイランド体感指数が気温よりも下回る期間でもあります。

東京HI体感グラフ.png

次にシンガポール、ニューデリーのヒートアイランド体感指数についてご説明いたします。まずシンガポールですが、ここは一年を通して滞在した経験があるので私が体感した気候についてお話することが出来ると思います。シンガポールのグラフを見ると2月から11月までの間がヒートアイランド体感指数が気温よりも下回る期間になります。シンガポールは11月か2月にかけて雨季を迎え気温もやや涼しく過ごしやすくなりますが、それ以外の季節は東京の夏とあまり変わらないような気がしました。

シンガポールHI体感グラフ.png

シンガポールは街中が緑に覆われているので8月ごろ東京からシンガポールに行くと東京の方が体感的に暑いような気がしました。また東京は夏とそれ以外の季節の温度差がシンガポールよりも大きいので、夏のヒートアイランドの体感が高いのかもしれませんね。熱帯に位置するシンガポールの空気は湿度が高くポッテリとした感じです。 アラブストリートの街並み

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次にニューデリーのヒートアイランド体感指数についてお話ししますと、こちらは一年を通してヒートアイランド体感指数が気温よりも下回っています。私は3月の初旬に訪れたのでそれほど気温が高いとは感じませんでしたが、空気が乾燥していることを体感しました。ニューデリーはグラフで見ると4月、5月ごろが特に乾燥していることがわかります。

ニューデリーHI体感グラフ.png

私が訪れた3月のニューデリーは気候もまだ穏やかで、日本のどこかの高原にでも来たような感じでしたが5月から8月にかけての暑さは強烈ですね。インドに行かれた方から飛んでいる鳥が落ちてくるような暑さだというお話しを伺いなるほどと思いました。中央アジア高原の入り口に位置するデリーの空気は、埃っぽいですが乾燥していてサラッとした感じがしました。ニューデリーの街並み

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今年の東京は梅雨が明けていきなり30度を超える日が続きました。このような厳しい環境で木立の下や、地表に植えられた芝生などの植物がある場所とコンクリートやアスファルトだけの場所では体感温度がかなり違うことを感じたました。ヒートアイランド東京の様々な場所に手軽に緑のオアシスを作り、涼しさを体感できる環境を作ることがことが私の仕事です。関連ブログ:風のガーデンの温度測定

ヒートアイランド東京の夏3 2019年08月21日

今回は東京とシンガポールの気候を比べてみようと思います。先のブログでもご紹介した、東京の月ごとの降水量を月ごとの気温の合計で割り100をかけた表とグラフと、同じ方法で計算したシンガポールの表とグラフをご覧ください。

                    東京

東京の降水量月合計÷気温月合計.png

東京ヒートアイランドグラフ.png

                   シンガポール

シンガポール 降雨量÷月合計温度.png

シンガポール ヒートアイランドグラフ.png

上の二つの表とグラフを比較して気がついたことは、降水量を気温の月ごとの計で割った数値が気温よりも下回った期間を体感的ヒートアイランドという言葉で現すと、東京の体感的ヒートアイランドの季節は6月中旬から9月中旬までの3か月間、シンガポールの体感的ヒートアイランドの季節は2月から11月までの10か月間ということになりますね。

P1450443.jpgそしてこの体感的ヒートアイランドの季節は、東京における寒地型芝草のGrowth Potentialが低下する季節でもあります。芝生とヒトでは大きな違いがありますが、東京に暮らすものとして6月中旬から9月中旬までの東京の夏は気温と湿度が高く体力も消耗することを体感します。

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「ヒートアイランドにオアシスを」をテーマとしている私にとり、コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドで手軽に植物が良く育つ環境を作ること。植物を育てることでヒートアイランドの保水率を高める事。そして植物の蒸散活動を通してヒートアイランドの体感的な温度を下げて、人々により快適な環境を提供することが活動の目的です。

P1450423.jpg私が生活している東京は冬と夏の温度差が大きく、寒地型芝草と暖地型芝草の比較でご説明したように、夏と冬では育てる植物を選ぶ工夫が必要です。また一年を通して温度差のあまりないシンガポールのような熱帯地方では、一年を通して同じ植物を育てることで緑が保てると思います。温度差の大きな東京の環境も、気温の高いシンガポールの環境も、その環境に適した植物を選び、その環境に適した灌水量を計画することで、ヒートアイランドをオアシスに変えることができるのです。

ヒートアイランド東京の夏2 2019年08月19日

先のブログで東京の気温の変化と降水量の変化に関連した数値(降水量/気温)についてご説明しましたが、今日はこれと関連して東京における芝生の成長と気温の関係についてお話ししたいと思います。

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私は以前アメリカの芝草学博士マイカ ウッズ先生が講演されたターフ・サイエンス・セミナーに参加して芝生の成長能力と気温の関係について関連付けたGrowth Potential(成長能)を学んだことがありました。この考え方に基づいて東京における寒冷地型芝草のGP(Growth Potential)を計算しました。下記の表とグラフをご参照ください。

GP東京寒冷地型芝草.png

          寒冷地型芝草のGrowth Potentialのグラフ

東京のGPグラフ.png

この東京の寒冷地型芝草のGrowth Potentialのグラフを見て、東京の降水量を気温で割ったグラフに似ていることに気が付きました。どちらのグラフも春と秋の数値が高く夏の数値が低いのです。

            東京の降水量を気温で割ったグラフ

東京の降水量÷気温.グラフ.png

寒冷地型芝草は、一年を通して光合成を続けエネルギーを作ります。寒冷地型芝草の生育最適気温は20℃(15度から24℃の間)といわれています。気温が20度前後で、降水量を気温で割った数値が高い春と秋は、寒冷地型芝草にとって成長に適した環境なので、Growth Potentialの数値も高くなるのでしょうね。そして気温の高い夏を迎えると、暑さから体温を整えるために芝生の蒸散作用等に使用するエネルギーが増えることで、芝生の成長に回すエネルギーが減るのではないでしょうか?

          暖地型芝草のGrowth Potentialのグラフ

東京暖地型芝草GPグラフ.png

一方で暖地型芝草の生育最適気温は30℃(27℃から35度の間)といわれています。平均気温が27度を上回る東京の夏は暖地型芝草が大きく伸びる季節です。暖地型芝草はGrowth Potentialの高い夏の間にエネルギーを蓄えて、冬になると休眠を迎え夏の間に蓄えたエネルギーを消費しながら生命を保ちます。休眠の間は光合成も行わないので、太陽光を取り込むための葉緑素が不要になり葉が枯れるのでしょうね。

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寒冷地型芝草は暖地型芝草のようにエネルギーを蓄えることができないので、冬の間も光合成を続け生命を保つエネルギーを作ります。そのために太陽光を取り込む葉緑素が必要なので冬の間も葉は緑色をしているのですね。

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新宿御苑の暖地型芝草は夏の暑さの中でも元気に育ち、美しい緑色を保っています。8月6日撮影

ヒートアイランド東京の夏 2019年08月17日

先のブログで「東京の月ごとの降水量を月ごとの気温の合計で割ると、夏の数値が一番低くなります。」と述べました。お水番の灌水量の変化と環境の変化の関係について このことについてもう少し詳しくお話しようと思います。まず下記の表とグラフをご覧ください。

東京の降水量月合計÷気温月合計.png

東京の降水量と温度変化グラフ.png東京の月ごとの降水量を月ごとの気温の合計で割った数値の傾向は緑色のグラフで現わされています。このグラフを見ると3月と10月の数値が高く7月から8月にかけての数値が低いことがわかります。緑色のグラフと水色の気温のグラフを比べてみると、7月から8月にかけての間は、緑色のグラフの数値が気温を下回っていることがわかります。

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少し荒っぽい考え方かもしれませんが、降水量を気温で割った数値は水が空気中に蒸散してゆく数値に関係しているのではないでしょうか?気温が夏より低く降水量が冬よりも多い春や秋の数値が高く、降水量は多いが気温も高い夏の数値が低いことが表やグラフから読み取れます。降水量が多くても、数値が低いということは太陽エネルギーのスケールの大きさが降水量を遥かにしのいでいるということですね。

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上のグラフを見ると7月から8月にかけての間は、水の蒸散量に関連する数値が気温よりも下回っています。水が大気中に蒸散するとき、気化熱の働きで地表の温度が下がるのですが、気温が蒸散効果よりも上回るということは降水量だけでは地表を冷却できないことにつながりそうです。

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特にコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われて地表の保水力が落ち込んでいるヒートアイランド東京の夏は、厳しい暑さに見舞われますね。そこで、保水力が低下したヒートアイランド東京の暑さを補うために植物による蒸散作用の効果が見込まれるのです。植物とヒートアイランド東京の関係につきましては次回のブログでご説明させていただきます。

お水番の灌水量の変化と環境の変化との関係について 2019年08月14日

梅雨の間,灌水量がほぼストップしたPIOの芝生フィールドも梅雨が明けるとともに再び灌水量の変化がみられるようになりました。夏の気候の中で芝生フィールドの灌水量がどのように変化してゆくのか観察中です。結果につきましては夏が終わったころご報告します。そこで今日は、芝生フィールドの灌水量の変化と周囲の環境の変化との関係についてお話しようと思います。下の表は昨年の10月から今年の7月までの灌水量の変化をまとめたものです。

灌水量の変化.png

まず芝生フィールドの灌水量の変化と、東京の降水量の変化の関係についてご説明します。下記の表は昨年の10月から今年の6月までの1日当たりの芝生フィールドの灌水量と東京の降水量を比較したものです。表をよく見ると季節ごとに変化するお水番からの灌水量の変化と、東京の降水量の変化に相関関係があるような気がします。灌水量とは植物が水分を吸収して体外に蒸散させたり光合成で使用するための水量です。光合成で使用される水分は、植物が吸収する水分の2から3パーセント前後と低い数値です。植物が根から吸収した水分の多くは、植物の体内に保たれたり、葉から蒸散されてゆきます。また植物の根を覆う土にも、お水番からの水が毛細管現象の働きで伝わり、土から空気中に蒸散してゆきます。気温が低い時はお水番からの灌水量も、降水量も少なく、気温が高くなるにつれて灌水量も降水量も多くなります。芝生や土に灌水された水が大気中に蒸散され再び降水する水の循環が、灌水量と降雨量に関連性をもたらせているようですね。

芝生の灌水量と東京の降水量の比較.png次に芝生フィールドの灌水量の変化と、東京の気温の変化について面白いことに気がついたのでご説明します。それは季節の灌水量をその季節の気温で割った数値と灌水量との関係です。例えば2018年の10月から12月までの灌水量の合計を、その期間の平均温度の合計で割ると1㎡当たりの数値は0.35になります。そしてその期間の平均灌水量は4.5ℓ/㎡・日です。また2019年6月の灌水量の合計を平均温度の合計で割った数値が0.34で、その期間の平均灌水量は6.6ℓ/㎡・日でした。

気温の変化に対する芝生への灌水量について.png

灌水量を気温で割るということは、芝生からの水分蒸散量の変化につながります。芝生への灌水量と芝生からの水分蒸散量は、季節の気温の変化に応じながら変化する関係にあるのではないかと考えられます。気温が高くなるにつれて芝生の蒸散作用も活発になり、それにつれて灌水量も増える。そして気温が下がると芝生の蒸散作用も下がり、灌水量も減る。付け加えると、東京の月ごとの降水量を同じく月ごとの気温で割ると、夏の数値が一番低くなります。この現象も芝生への灌水量が増える要因ですね。そして自然灌水システム「お水番」は、常に一定の水量を灌水パイプに貯留することで、芝生からの蒸散作用が活発な時は根からの水分吸収量が増えるので灌水量が増え、蒸散作用が活発でないときは、根からの水分吸収量も減るので、パイプ内の水の貯留量にあまり変化が見られなくなる仕組みです。東京の気温と降水量は理科年表第85冊の数値を参考にしました。 関連ブログ:植物の都合に合わせた自然灌水システム「お水番」

木は主として空気からできています! 2019年08月06日

太陽が見えず雨の日が続いた梅雨が明けた東京は、いきなり猛暑日の連続という激しい気候の変化に見舞われました。その中で風のガーデンの植物たちはしっかりと夏の気候に対応しているようです。

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アメリカの物理学者リチャード ファインマンの語録を読んでいるのですが、その中で植物に関する大変面白い記述がありましたのでご紹介いたします。ファインマン語録 ミシェルファインマン編   大貫昌子訳 岩波書店

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木は主として空気からできています。そして燃やすとまた空気へ戻っていきますが、燃え上がる炎から出る熱の中には、空気を木に変えるとき結合された太陽の炎の熱が発散される。そして残った灰は、空気に由来しないごくわずかの部分、つまり個体地球から来た部分の残りかすだというわけです。1966年4月「科学とは何か」

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植物は葉の気孔を通して空気中から二酸化炭素Co2を取り入れ、根から水分を吸い上げ、太陽エネルギーを利用して光合成をおこない炭水化物(エネルギー)を作り出し酸素O2を空気中に放出します。そして炭水化物のエネルギーを利用して木の主要成分であるセルロースなどを形成します。

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ファインマン先生は、植物が燃えて熱を発するときに、光合成で植物の体を作るのに利用された太陽エネルギーが空気中に発散されるということをおっしゃりたいようです。エネルギー保存の法則ですね。

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「木は主として空気からできている。」植物の構造を一言で表現する名言です。風のガーデンでは野イチゴが可愛らしい実をつけていました。8月6日撮影

植物の都合に合わせた自然灌水システム「お水番」 2019年07月27日

「お水番」は変化する季節環境に応じて、植物が必要とする水量を灌水する自然灌水システムです。土壌代替材ガーデンクリートと組み合わせて芝生や花、季節の野菜を育てます。

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システムの説明 「お水番」は灌水タンクに貯留された水をタイマーやバルブで調整しながら灌水パイプに流します。タイマーやバルブの役割は灌水パイプに流れる水がパイプから溢れないように調整することです。灌水パイプの上には切込みが入っていて、そこに灌水クロスを挿入します。灌水パイプに挿入されたクロスはパイプに貯められた水を毛細管現象の働きを利用して吸い上げて灌水クロス全体に伝えます。特許第5692970号

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灌水クロスの下には通気性と保水性のある雷オコシと同じ構造をした土壌代替材ガーデンクリートが置かれています。灌水クロスの上には土が薄く覆われて、植物が種や苗から育ちます。植物の根は灌水クロスを貫通してガーデンクリートに活着しながら水を吸収します。

断面レイアウト.png灌水量の変化 2018年10月から東京都大田区南蒲田にあります大田区産業プラザPIOの6Fに設置された試験フィールドで、芝生と野菜が吸収する灌水量を計測しました。下記の表をご覧ください。

灌水量の変化.png経過 秋から冬にかけて気温が下がるにつれて芝生フィールドも野菜フィールドも灌水量は減りました。冬の間も芝生フィールドの西洋芝は、芝生の表面に当たる直射日光により体内の温度が上昇するのを葉からの水分の蒸散作用で調整したり、光合成を行うためにも水分を必要とするので灌水量は継続して消費されました。野菜フィールドではビオラ、イチゴ、シクラメンなどを育てましたが冬になり気温が下がるにつれて消費する灌水量が減りました。

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初夏になり、気温が上昇し芝生フィールドでは直射日光が強くなるにつれて芝生からの水分の蒸散量も増えるにつれて灌水量も増えました。野菜フィールドでは5月の中旬にナス、キュウリ、ピーマンの苗を植えたところ、これらの野菜の葉が大きくなり実を結ぶスピードも思いのほか速く、灌水量も大きく伸びました。

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梅雨になり芝生フィールドでは気温と湿度が上昇し、太陽からの直射日光もほとんど当たらなくなり、葉からの水分の蒸散量が少なくなったからでしょうか、灌水量が一月以上減りませんでした。野菜フィールドでは梅雨になっても野菜の成長が続き灌水量は減ることなく継続しました。

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考察 

昨年10月から今年の7月末までの芝生フィールドと野菜フィールドの灌水量の変化を測定して感じたことは植物は外気温や湿度、太陽からの直射日光の変化に応じて体内からの水分を蒸散させることで体温を調整するということです。また植物は成長するためにも必要なエネルギーを光合成することで作るために水分を利用します。

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植物は外的要因である気温、湿度の変化、そして太陽からの直射日光の当たり具合に応じて、根から体内に取り込む水分量を調整するようです。自然灌水システム「お水番」と土壌代替材ガーデンクリートを組み合わせた植物栽培システムは、周囲の自然環境の変化に対応して植物の都合に合わせて水分を灌水し植物を育てます。 関連ブログ:植物が必要とする灌水量 7月のPIOのテラス 関連サイト:ガーデンクリート植物栽培システム

7月の風のガーデン 2019年07月16日

今年の東京は6月の下旬ごろから雨の多い日が続いています。風のガーデンでも毎日のように雨が降る中で植物たちは大きく育っていました。

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風のガーデンの灌水システムには雨センサーという装置がついていて、雨の日は植物への灌水が自動的に止まるようになっています。

P1450118.JPG雨量が多くても風のガーデンは風通しが良く、それが植物の成長に大きく寄与しているようでWind GardenというよりWild Gardenの様相を呈してきました。

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先月蒔いたベント芝の種Tyeeが発芽してきました。湿度の高いヒートアイランド東京の気候でも通気性と保水性の良いガーデンクリートの上で西洋芝は育ちます。P1450111.JPG東京も来週には梅雨が明けそうです。風のガーデンの植物たちも久しぶりの太陽の光を待ちわびているようですね。7月16日撮影

セトル新町ブミコン舗装 2019年07月11日

今週は新宿区の正受院様に続き世田谷区新町にあります新築マンション「セトル新町」の外構犬走りをブミコンで舗装させていただきました。

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この辺りでは水質の良い井戸水が酌み出るそうです。雨水がブミコンを通して地面に浸透し、砂や土でろ過されて美味しい井戸水が出来るといいですね。

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家周りをブミコンで舗装すると、水たまりができず土ぼこりもたたず衛生的な環境を造ります。

P1450041.JPG 設計 株式会社隆設計様 施工 山内石材株式会社様 7月11日撮影

正受院様ブミコン舗装 2019年07月10日

今週は新宿区新宿にあります正受院様境内のブミコン舗装をさせていただきました。今回の舗装は針供養塔の跡です。

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正受院様では2006年の8月に境内全体をブミコン舗装させていただいて以来、13年が経過しましたが耐候性に優れたブミコンは大きな劣化も見られずに、雨の日は境内に降り注いだ雨を透水しています。

P1450031.JPG2013年には梵鐘周辺と墓所跡をブミコンで舗装をさせていただきました。ブミコンは境内を舗装することでお墓参りにいらっしゃる方々の足元を守ります。

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境内では天上天下唯我独尊のお姿をしたお釈迦様の立像が皆さんをお迎えしています。

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東京では今週末からお盆を迎えますが、梅雨空の中でお盆までにブミコンの施工が出来て一安心です。関連ブログ:天上天下唯我独尊 7月10日撮影

S邸、K邸ブミコン舗装 2019年06月01日

今週は世田谷区下馬のS様とK様のお庭のブミコン舗装をさせていただきました。

IMG_1701.JPGベンガラを使い着色したブミコンは庭に植えたオオデマリの木の緑を引き立てます。

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今年の夏の東京は、雨が多い予想ですがブミコンは雨水を透水するので、庭の表面に水たまりが出来ず土埃も立たず、カラッとした雰囲気になります。

IMG_1737.JPG猫は土を掘り起こしておしっこをします。ブミコンは土のような性質はしていますが、固まっているので掘り起こすことはできません。猫がおしっこでマーキングする確率も低くなります。

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設計 株式会社隆設計様 施工 山内石材株式会社様 関連サイト:家周りの環境改善舗装 6月1日撮影

真夏日のPIOの西洋芝 2019年05月27日

東京の今日の気温は30度を超えて真夏日を記録しました。5月としては4日連続の真夏日で新記録のようです。先のブログで、来月の中旬まで初夏の灌水計画で乗り切りたいとお話ししましたが、初夏の灌水量では真夏の暑さを乗り切ることができません。5月の中旬に入り気温が高くなり芝生の一部が少し枯れたので、真夏の灌水計画に切り替えました。5月のPIOのテラス

P1430870.jpg大田区産業プラザPIO6Fのテラスでは西洋芝ベントグラスを育てています。ヒートアイランド東京で西洋芝を育てて10年以上がたちましたが、初めのころは芝生にどれぐらいの灌水をしてよいものかわからずに暗中模索の状況でした。

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PIOの芝生フィールドではタイマーと灌水クロスを組み合わせて、3cm厚みのガーデンクリートの上で様々な西洋芝を育ててきました。灌水量をタイマーでコントロールできるので、季節に適した灌水量を調整することができます。

P1430872.jpg季節ごとに芝生の状態を見ながら灌水量を調整してきた経験値を参考にすることで、ようやくヒートアイランド東京に見合った灌水計画を立てることができるようになりました。

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ここ数日続いている東京の真夏日の暑さの中でも、ベントグラスTyeeは、強い太陽光を浴びながらも、暑さに適した水分を吸収しながら大きく伸びてきました。関連ブログ:ガーデンクリート緑化システムの灌水計画について5月27日撮影

温暖化より怖い寒冷化? 2019年05月22日

温暖化より怖い寒冷化というニュースをネットで見かけました。(5月22日産経ニュース)詳しい内容はニュースをご覧いただくこととして、概要をまとめますと、ここ数年太陽の黒点の数が少なくなってきて、それに伴い太陽の活動も低下してきているというものです。太陽から地球に届くエネルギーの量は減少していないのですが、太陽の磁場の活動が低下しているようで、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線(微粒子)の量が増加して、それに伴い雲の量が増えて気温が下がったり豪雨をもたらしたりするという考え方です。太陽の黒点活動と気候

P6190039.jpg以前のブログでもお話ししましたが、太陽の磁場は地球を覆うバリア、雨傘のようなものです。太陽の磁場活動が活発でバリアの傘が開いているときは宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線を跳ね返しますが、磁場活動が弱くバリアの傘が閉じていると宇宙線が土砂降りの雨のように地球に降り注ぎ、それに伴い地球を覆う雲の量も増えるという考え方ですね。宇宙万物の根源

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地球規模での人口の増加に伴い人間の生活で使用される二酸化炭素の量が増加することは間違えありません。しかしそれが地球規模の温暖化に結び付けることには疑問を感じます。人口の増加に伴い都市に人間が集まる都市化は世界規模で進んでいます。そしてコンクリート構築物やアスファルト舗装に覆われた都市の温度が上昇することも間違えありません。しかしそれが果たして地球規模での温暖化に直接つながるのでしょうか?都市の温暖化と地球の温暖化

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地球規模で都市の温度測定地点が広がり、世界規模で、気温が上昇する都市のデータが集まることは考えられますが、それは地球という広大な面のなかで点での広がりにすぎません。地球の気温を面で測定することができて初めて地球は温暖化しているのか寒冷化しているのかがわかると思います。

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地球が温暖化に向かうのか寒冷化に向かうのか定かではありませんが温暖化の要因を二酸化炭素の増加と決めつけることはできないと思います。二酸化炭素は魔女じゃない記事の中にも「平安時代は温暖化だったがそのころ二酸化炭素を排出する活動が活発だったのか」という記述がありました。気候変動の文明史

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私は物理原理に基づく自然法則を人間の都合で政治利用してはならないと思います。以前のブログでもお話ししましたが、緑豊かな自然に囲まれながら生きてきた我々日本人は太古の昔から、自然の中に八百万の神がいる気配を感じていました。自然に対して奢ることなく畏敬の念を抱きながら活動してゆくことが人生の妙みではないでしょうか。自然法則にしたがい中道を行く

5月の風のガーデン 2019年05月14日

立夏も過ぎて東京は初夏の気候になってきましたが、今週は気温がやや低いようです。その中で風のガーデンでは3年前に植えたツルバラが大きく育っていました。

P1430404.JPG風のガーデンではバラに虫がつくことなく自然に育っています。風通しが良い建物の9Fで育てているためか害虫がバラによってこないようです?

P1430418.JPG5月に入り風のガーデン全体の植物たちの活動も活発になってきたようで、葉が大きく繁っていました。そろそろ春の剪定作業を行わなければ。

P1430434.JPG8年目に入った風のガーデンでの植物栽培ですが、ガーデンクリートと灌水システムの組み合わせで、保水量と空気量を調整することで、ヒートアイランド東京の環境に対応しようとする植物の成長を支えてゆこうと思います。5月14日撮影

ガーデンクリート緑化システムの灌水計画について 2019年05月07日

ガーデンクリート緑化システムは3cm厚のガーデンクリートの上に土を2cm前後のせて植物を栽培する薄層緑化システムです。ガーデンクリート3cmと土2cmで1㎡当たり約13リットル前後の水が保水できます。

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夏場に芝生から蒸散する水分は1㎡で1日当たりおよそ5リットルといわれています。ヒートアイランド東京におけるガーデンクリート緑化システムの灌水量は季節により変化はしますが、基本は1日当たり4リットル/m2前後を基準にしています。

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もちろん東京は1年を通して雨が降るので、年間降雨量を差し引くと灌水量をもっと減らしても良い計算です。10年以上に及ぶヒートアイランド東京におけるガーデンクリートを使用した緑化の経験から、冬の間は基準の1㎡当たり4リットルの灌水量以下でも植物を育てることが出来ました。大田区産業プラザPIOの野菜フィールドでは11月から4月までの5か月間、60リットルの水量で灌水してきました。1日当たり0.44リットル/㎡㍑の灌水量です。灌水量が少ない冬でもスナックサヤエンドウのような野菜やイチゴ、ガーデンシクラメン、ビオラなどが育ちます。

大田区産業プラザPIO6Fテラス 2019年2月7日撮影

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植物によっても蒸散量は違います。芝生は葉が無数に生えているので、全体の葉の表面積は野菜や花よりも広く、水の蒸散量も比例して大きくなります。しかし初夏から夏にかけて芝生への灌水量を適正に保ってあげると、ヒートアイランド東京でも西洋芝が元気に育ちます。それでもゴルフ場やサッカーコートを管理するグリーンキーパーさんにとり夏場の芝生の管理がいかに難しいか良く分かります。

ベント芝Tyeeのの生育状況 大田区産業プラザPIO 6Fテラス2016年8月8日撮影

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ガーデンクリートを使用した植物栽培システムの長所はコンクリートやタイル、アスファルトの上に直接施工して、薄層で植物を育てることができる事です。ガーデンクリート緑化システムはヒートアイランド都市で必要最小限の灌水量で植物を育てます。

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これまでヒートアイランド東京で培ってきた経験を活かして日本はもちろんのこと熱帯、亜熱帯地方のヒートアイランド都市でガーデンクリート緑化システムで植物を育ててゆきたいと思います。

関連サイト:土と比較したガーデンクリート緑化システムの特徴について

4月のフローラカスケード 2019年04月26日

4月も終わりを迎え浅草寺様境内に設置されたフローラカスケードの植物たちも元気に育っています。今年の東京の気温は低く昨年の10月の終わりに植えたビオラがまだよく咲いています。

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ここに来てハーブの色も深みを増してきました。ミントやローズマリー、ゼラニウムなどのハーブ類も春の訪れとともに動きが活発になるようですね。

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イチゴも花を咲かせた後は小さな実をつけ始めていました。鳥たちのご馳走になりそうですね。

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これからゴールデンウイークを迎えますが、この間に東京は初夏の気候に代わります。植物たちへの灌水計画も気を付けてゆこうと思います。4月26日撮影

植物は正直である? 2019年04月22日

下の写真は昨日4月21日の朝、外苑イチョウ並木を撮影したものですが、今年のイチョウの発芽は例年よりも遅いようです。たまたま私が2013年の4月21日にSNS投稿したイチョウ並木の写真がアップされていたのですが、イチョウの若葉は今年より大きいようです。2019年4月21日撮影

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この年のイチョウの発芽は今年と比べて早かったようですね。2013年4月21日撮影

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同じく今年の新宿御苑のポプラ並木の写真と2015年4月に撮影されたポプラの写真と比べても今年の若葉の発芽が遅いことがわかります。2019年4月24日撮影

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植物は周囲の気温に反応しながら発芽のタイミングを決めているようです。2015年4月25日撮影

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私は主に新宿御苑、代々木公園、神宮外苑の季節の移り変わりを体感しながら写真を撮影しています。これらの場所はコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に囲まれた中にあるのですが、気温の低い年は植物の成長が始まるタイミングも遅れるようですね。植物は環境の変化に正直に反応するようです。そして太陽や地球が作りだす自然は人間が作りだすヒートアイランド現象も飲み込む大きな力と勢いがあるようです。

関連ブログ:都市の温暖化と地球の温暖化   二酸化炭素は魔女じゃない

4月の風のガーデン 2019年04月16日

今日、4月16日は今からちょうど7年前に文京区のビル9Fのテラスに風のガーデンを設置した日です。

IMG_2296.JPG             2012年4月16日 風のガーデンのフェンス設置の様子

タイルの下地に3㎝厚みのガーデンクリート緑化ブロックを置き、灌水クロスとドリップチューブで水量をコントロールするシステムは継続して灌水を行い様々な植物を育ててきました。

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    緑化ブロックの上に灌水クロスとドリップチューブを施工した上に芝生を載せている様子。

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あれから丸7年が経過しましたが、芝生や低木、そして後から植えた様々な植物たちが、ガーデンクリート植物栽培システムの上で元気に育っています。植物たちが元気に成長を続けられたのは風のガーデンに対するオーナー様の暖かなご理解、ご協力、そして定期的に植物たちのメンテナンスをしている武蔵野園芸さんのご協力からがあったからです。4月16日撮影

御苑の桜 2019年03月30日

肌寒い日が続いていますが新宿御苑では今年も桜の季節を迎えています。桜が開花する日を計算した「600度の法則」というものがあるそうです。その年の2月1日以降の日々の最高温度を足して600度に達したころに開花するという法則ですね。Stastical Discovery参照

P3280340.JPG私が生活をしている東京はこの100年の間に気温がおよそ3度上昇したようです。都市の人口の増加に伴い、建物や道路など人間の生活に必要な構造物や舗装が整備された結果、都市の保水性が低下したことが大きな要因です。コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドの出現ですね。東京で育つ植物たちも平均気温の上昇につれてに体内に備えられた体内時計を前に進めているのではないでしょうか?ヒートアイランド東京では6月中旬から9月下旬の間は暑く、人間にとって住みにくい環境ですが、暑さに強い植物たちにとっては継続して水分の穂補給が出来れば決して住みにくい環境ではないと思います。

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そして冬になるとヒートアイランド東京は自然に囲まれた環境と比べて気温が暖かく、植物や人間にとっても悪い事ではありません。一年を通して新宿御苑の自然と触れあっていると人間の都合でヒートアイランド化が進んだ東京も、植物にとって過ごしやすい場所ではないかと思います? 3月29日撮影   関連ブログ:ドライアイランド現象

3月の風のガーデン 2019年03月20日

春分の日も近づき風のガーデンの植物たちも目覚め始めたようです。春の訪れとともにユキヤナギガ白い花を咲かせています。

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今年もラッパスイセンやヒヤシンスなどの球根が眠りから覚めて美しい花を咲かせはじめました。
        黄色いラッパスイセンが可愛らしいですね。
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        ピンクや紫色をしたヒヤシンスも元気です。
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風のガーデンは3cm厚みのガーデンクリート緑化ブロックの上に灌水クロスを敷き、その上にジーパンなどの布を粉砕した土壌代替素材を載せて植物を支える仕組みです。
緑化ブロックの間にはドリップチューブが配置されていて、水は灌水クロスを伝わり風のガーデン全体に行き渡ります。風のガーデンのシステム断面レイアウトをご覧ください。
風のガーデンシステム断面図.png
わずか3cm厚みのガーデンクリートとジーパンを粉砕した土壌代替素材の上で様々な植物を育てて7年が経過しました。来月には8年目の春を迎えます。薄層の緑化基盤で植物を育て続けるのに大事なポイントは、その土地の環境に適した灌水量を設定して植物たちに与え続けることです。
P319014612.JPG   風のガーデンも春分を迎え灌水量を春モードに切り替えました。 3月19日撮影
2月の新宿事務所 2019年02月21日

新宿事務所ではベランダで様々な植物を育てていますが寒い冬もようやく終わり、植物たちも春の到来を待ちわびているようです。

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昨年の5月からカスケードブロックと手作りフラワーポッドでニチニチソウを育てています。温帯の日本ではニチニチソウは一年草として育ちますが、本来は熱帯マダガスカル原産の多年草です。新宿事務所のニチニチソウはヒートアイランド東京の冬を乗り越えました。今年もまた花を咲かせてくれるでしょうね。
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2年ほど前に百円ショップで買ってきたジャスミンもカスケードブロックの上で2回目の春を迎えようとしています。ジャスミンも熱帯、亜熱帯原産の植物ですがカスケードブロックの上でひっそりと育っていました。いつの日か、香りの良い白い花を咲かせてくれる事を楽しみにしています。
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ベゴニアも昨年の5月から苗から育てていますが、寒い冬の中で2度目の花を咲かせて元気に育っています。
P2210154.JPG2年前の秋に緑化ブロックに灌水クロスを敷き、土を薄く載せた上に蒔いたコリアンダーとベビーサラダミックスの種が残っていて発芽して大きく育ちました。食べられそうですね。
P2210157.JPG自然灌水システムお水番の上では西洋芝が日の当たらない環境で、無事に冬を乗り越えたようです。
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先週のブログでもお話しましたが、少しでも日当たりが良くなるようにカスケードブロックを立ててイチゴの苗を挿入しました。イチゴが抜けた穴にはビオラを植えました。
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5年以上前に緑化ブロックに植えたセダムですが冬になると元気になるようです。
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日当たりのあまり良くない狭いベランダですが、今年もまた様々な植物たちがガーデンクリートで作ったブロックやポッドの上で冬を乗り切ったようです。ヒートアイランド東京の冬は植物たちにとり住みやすい環境なのかもしれませんね。 2月21日撮影
ガーデンクリート植物栽培システム 2019年02月04日
「ガーデンクリート植物栽培システム」のPDFがバージョンアップされました。
ホームページの資料ダウンロードからもご覧いただけます。ガーデンクリート植物栽培システム
ガーデンクリートは土よりも固く、水分や空気を取り込む空隙は有機土壌並みの性質をしていて、アスファルトやコンクリートの上に直接施工して植物を育てたり、狭い土地でも立面で植物を育てることが出来る土壌代替基材です。 ガーデンクリートの上に灌水クロスを敷き土を薄く(1㎝程)載せてホウレンソウを種から育てます。
P11000581.JPGコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京の様々な場所でガーデンクリートを使用して植物を育てて10年以上が経過しました。そして都市環境への負荷を押えるためにガーデンクリートの厚みを薄層(平面3cmから4cm 立面6cm)にして様々な植物を継続して育てることが可能になりました。
    穴の開いたカスケードブロックにビオラを挿入して立面で育てます。フローラカスケード
P41300501.JPG薄層緑化基盤で植物を育てるための大きな課題は安定した灌水の継続ですが、自動灌水システムを組み合わせることで、一年を通して安心して様々な植物を育てることができます。
       カスケードブロックを平面に置き穴に菖蒲やイネの苗を挿入して育てます。
P61400081.JPGガーデンクリート植物栽培システムのパンフレットを差し上げます。webフォームによるお問い合わせ
から「パンフレット希望」とご記入の上お申し込みください。


11月の新宿事務所 2018年11月22日

    5月から手づくりフラワーポッドで育ててきたゴーヤに代わりイチゴの苗を植えました。

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今年の東京は気温が高かったせいかベゴニヤやニチニチソウがまだ花を咲かせていす。カスケードブロックに植えたベゴニアがまた花を咲かせ始めました。
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    カスケードブロックで立面に育てているニチニチソウも元気に花を咲かせています。
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手作りフラワーポッドでコーヒーを育てていますが気温が下がってきたのでそろそろ室内に移して育てようと思います。
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フェンスのガラス越しの光が芝生の成長に良いのでしょうかお水番で育てている西洋芝がまた伸びてきました。芝刈りをしなければ!
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ヒートアイランド東京の建物のささやかなベランダで、様々な植物たちがカスケードブロックやお水番に支えられながら成長を続けてみどりのオアシスを作っています。11月21日撮影
カスケードブロックで植物を育てるコツ 2018年10月29日
新宿事務所のベランダにカスケードブロックを敷き並べ、ブロックにあけた穴に植物の苗を植えて季節の花やハーブを育てています。今年はカスケードブロックで育つ植物を見ていて植物の生育が良いような気がします。
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縦横30㎝厚み6cmのカスケードブロックに直径9cmの穴が4個開いていて、この穴に植物の苗を植えて育てます。土の性質に似たガーデンクリートで作られたカスケードブロックをベランダに敷き詰めても、ブロックは固まっているので土のように飛散することなくベランダを汚すことがありません。
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今年はベゴニア、ニチニチソウやクリーピングミント、ナイトウトウガラシ等の植物を育てています。カスケードブロックを構成しているガーデンクリートの比重は乾燥時900kg/m3,保水時1200kg/m3でカスケードブロックブロック1枚当たり穴の苗の部分の土も含めて約1.6ℓ(約18ℓ/m2)の水が保水できます。これは東京の気候では約4日分の降雨量に相当します。
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だからといって4日に一度灌水すれば良いというわけにはゆきません。なぜならばカスケードブロックの中で生きている植物が生命を維持するために植物体内から水分を蒸散させたり、活動エネルギーとなる炭水化物を光合成するために水分を利用するからです。植物が消費する水分の90%以上は体内に保たれたり蒸散作用で使用されるようで光合成に使用する水分は消費する水分全体の3%前後の模様です。
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今年の夏は猛暑が続いたので毎日8ℓぐらいの水を植物全体に灌水しました。1㎡当たりおよそ8ℓ/m2ℓ前後の灌水量です。これは東京の1日当たりの平均蒸散量のおよそ2倍の灌水量です。カスケードブロックで4日分ぐらいの保水量を保ちながら1日当たりの蒸散量の倍の灌水を続けたことで植物たちに十分な水が補給されたのでしょうね。そして水はけが良く通気性のあるカスケードブロックが過水による根腐れから植物の根を守ったのだと思います。

                10月29日撮影
虫の声 2018年10月15日
今年の秋、ヒートアイランド東京では虫の声があまり聴こえないようです。私は事務所への行き帰りに新宿御苑を抜けるのですが、虫の声があまり聴こえません。夏の間セミはよく鳴いていましたが?今年の夏の東京は暑い日が続きました。先のブログでもお話しましたが大田区産業プラザPIOでもいつのの夏よりも昆虫の活動が鈍くなっているような気がしました。8月のPIOのテラス
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それと今年の東京は台風による強風の影響のせいでしょうか木の葉が紅葉する前に落葉する風景が多いようです。新宿御苑のポプラも紅葉する前に落ちる葉が多いようです。
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ヒートアイランド東京を歩くだけでも、変化する気候の影響による自然の移り変わりを見たり聴いたり感じたりすることができますね。今年もまた御苑の秋薔薇が美しく咲き始めました。
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                 10月13日撮影

10月の新宿事務所 2018年10月04日

新宿事務所のベランダでは5月の始めに手作りフラワーポッドに植えたゴーヤが実をつけていました。

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事務所のそばの新宿御苑とご縁のある内藤トウガラシもカスケードブロックで実を付けました。
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カスケードブロックは直径9cmの穴に苗を植えるだけで様々な植物を育てることができます。カスケードブロックを構成しているガーデンクリートが土の役目を果たすのでベランダを汚すことがありません。今年の夏も厚み6cmのカスケードブロックの中でベゴニア、日日草、ミント、そして内藤トウガラシが良く育ちました。日に日に緑が濃くなるベランダを眺めていると心が満たされます。
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カスケードブロックは壁に立てかけて立面でも植物が育てられるので狭いスペースも有効に利用できますね。
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江戸時代、御苑前の大木戸門には、玉川上水から流れる上水を江戸市中に送るためのお水番の番所がありました。お水番の名前をいただいたガーデニングキットお水番を使用して西洋芝を育てていますが今年も無事に夏の暑さを乗り越えました。
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「ヒートアイランドにオアシスを!」 ささやかではありますがこれからもヒートアイランド東京のいたるところに、無数の緑のオアシスを作ってゆこうと思います。
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10月4日撮影
10月の風のガーデン 2018年10月03日
10月1日未明、東京は台風24号の影響で風速30メートル以上の強風に見舞われました。
文京区にあります風のガーデンは名前のとおり風通しの良い建物9Fのテラスに設置されているので少し心配になり、庭の様子を見に行ったところ植物たちや、フェンス、パーゴラの無事を確認することができて安心しました。ジャスミンのツルがパーゴラにしっかりと絡みついていました。
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 設置してから7年を経過した木製のフェンスも金属製のフェンスにしっかりと固定されていました。
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台風が過ぎた後の風のガーデンでは植物たちが平然とした姿で静かにたたずんでいました。暴風雨のなかでもしなやかに対応する植物たちの逞しさに敬意を表したいですね。
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10月に入り秋も深まりつつある風のガーデンでは、1年前にやって来たナデシコが今年も花を咲かせていました。
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                 10月3日撮影            
ヒートアイランド東京に適した灌水量 2018年09月22日
先のブログで「これから秋にかけて風のガーデンの灌水量をヒートアイランド東京に適した灌水量に設定しました。」と述べましたが、ヒートアイランド東京に適した灌水量とはどのような灌水量なのでしょうか?それはドリップチューブから灌水クロスを通して植物に灌水される水量が緑化基盤のガーデンクリートの保水量を上回り周囲にオーバーフローしないぎりぎりの灌水量です。
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東京都文京区にあります建物の9階に設置した風のガーデンで、ガーデンクリートと灌水システムを組み合わせて植物を育てて7年目を迎えています。7年にわたる植物栽培の経験を通して作りだされたのがヒートアイランド東京に適した灌水計画です。目安として冬は東京の年間降水量、夏は香港シンガポールの年間降水量、そして春と秋はその間の数値を参考にして灌水計画を立てています。

P1350857.JPG風のガーデンでは3cm厚みのガーデンクリートと布を粉砕した代替土壌の上で様々な植物を育てています。そこでの灌水計画は地植えの植物への灌水よりも気を配らなくてはいけません。
7年に及ぶ風のガーデンでの植物栽培の経験から、植物が必要とする水分量を一年を通して把握することが出来ました。
P13509341.JPG植物が根から吸い上げる水分の内、光合成で利用される水量はおよそ3%前後のようです。残りは植物の体内にとどまる水分と体外に蒸発してゆく水分です。気温が高くなるにつれて植物から体外に蒸発する水分は増えます。そして気温が低くなるにつれて蒸発する水分が減る仕組みです。
P13509441.JPGつまり植物からの水分の蒸発量は、植物を生育しているその土地からの水分蒸発量に近い数値ではないかと思います。地植えの植物は土に保水量があるので必要な水分を地面から吸い上げることができますが、保水性のないアスファルトやコンクリートの上で植物を育てるには、太陽熱により植物の体内から蒸発するのに見合う水分量をどこかに確保しなければいけません。3cm厚みのガーデンクリートとドリップチューブと灌水クロスを組み合わせて灌水される水分量を調整することで、植物から蒸発する水分量を確保するのがガーデンクリート植物栽培システムのしくみです。


9月の風のガーデン 2018年09月19日
9月に入り東京の気温も下がり始めました。風のガーデンの灌水量も気温に合わせて変更しました。風のガーデンでは3か月ごとに灌水量を調整して植物に灌水しています。冬の3か月間(12月中旬から3月中旬まで)は東京の年間降水量を参考にしています。春の3か月間(3月中旬から6月中旬まで)と秋の3か月間(9月中旬から12月中旬まで)はヒートアイランド東京に適した灌水量、そして夏の3か月間(6月中旬から9月中旬まで)は香港・シンガポールの年間降水量を参考にして灌水計画を立てています。
P9180062.JPGヒートアイランド東京にある風のガーデンで夏至冬至、春分秋分を目安にした灌水方法ですが、古代中国では暦をを24まで分割して季節の動きを見ていたようですね。中国中原の人々が季節の移り変わりを感じながら見出してきた素晴らしい暦です。二十四節気
P9180068.JPG自然に囲まれていたであろう中原の人々は季節の移り変わりを敏感にとらえて二十四節気まで分けることが出来たのでしょうね。コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京では季節の移り変わりを二十四節気まで微細にとらえることが出来なくなったようです。
弁解がましいですがIT・ライフラインの整備された都市環境で暮らす私自身が、自然に囲まれた古代中原の人々のように自然環境の変化を敏感にとらえる感覚を失っていることも大きな要因です。
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9月も半ばを迎え風のガーデンの灌水量をヒートアイランド東京の環境に適した灌水量に調整しました。来週は秋分です。 関連ブログ:啓蟄に虫を見る 9月18日撮影
ヒートアイランドにオアシスを! 都市環境編Ⅲ 2018年09月14日
今年の夏、東京は35度を超える猛暑日が続き例年にない暑さを経験しました。そして埼玉県熊谷市では8月23日に日本歴代最高気温41.1度を記録しました。ヒートアイランドの規模が東京と比べて小さい熊谷が最高気温を記録した原因はいくつかあると思われます。
その一つは熊谷が内陸部に位置しているからではないでしょうか?東京は熊谷に比べてヒートアイランドの規模は面積、人口などを比較しても大きいのですが海に面しており海水表面のアルベドが土よりも小さいことが影響していると思います。また、コンクリート構造物やアスファルト舗装にこもった輻射熱による暑い空気が上昇しながら南風に運ばれて内陸の熊谷を覆ったことも最高気温更新に影響を与えたような気がします。熊谷にお住いの方も昔は今ほど暑さを感じなかったとおっしゃっていました。
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ヒートアイランド東京を作りだす原因は、コンクリート構造物、アスファルト舗装、人口、クーラーや自動車からの廃熱など様々な要因がありヒートアイランド現象を解消することは一筋縄ではいきません。しかしヒートアイランドの中で暮らす人々が身近な空間を緑化して保水率を高めることで対処することが可能です。
ブミコンとガーデンクリートは保水率を高めたり植物を育てることで都市に潤いを与え広大なヒートアイランド砂漠に無数のオアシスを作るお手伝いをいたします。
P1410829.jpg最近の三佐和ブログ中からいくつかのブログをまとめてPDFにアップしました。ホームページトップの資料ダウンロードのコーナーからもダウンロードできます。ご利用ください。
ヒートアイランドのオアシス新宿御苑 2018年09月08日
私は新宿御苑を抜けて事務所に通っています。猛暑日が続いた今年の夏は、御苑の木陰を歩く度に涼しさをつくづく体感しました。新宿御苑はまさにヒートアイランドの中のオアシスです。
以前、ブログでもお話しましたが真夏の午後、コンクリートの表面と芝生の表面では20度以上の温度差があります。ヒートアイランド現象を緩和する植物の蒸散作用とガーデンクリートの保水性
御苑の芝刈り 芝を刈る車と刈り芝を集める車が対になって芝生のメンテナンスをしていました。
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新宿御苑は江戸時代、信州高遠藩、内藤家の江戸中屋敷でした。そして江戸の町で流行していたソバの薬味としてトウガラシが人気になったのが内藤トウガラシの始まりだそうです。内藤トウガラシ
今年も5月の始めから新宿事務所や大田区産業プラザPIOで内藤トウガラシを苗から育てていますが白い花が咲き赤い実をつけ始めました。
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明治8年に内藤家の中屋敷は日本初の農業試験場「内務省内藤新宿試験場」に変わりイチゴやメロンなどの果物や街路樹用の樹木の開発が行われました。以前のブログでもお話しましたが新宿駅東口の高野フルーツパーラーは当時、農業試験場で作られた果物を販売していたそうです。百年の巨木
   モモのフルーツパフェ お値段は張りますが品質の良いモモで美味しかったです。
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農業試験場はその後、皇室の御苑になり昭和天皇が皇太子であられたころ、ここでゴルフを楽しまれたそうです。確かに今の御苑にもゴルフ場の面影がありますね。冬の新宿御苑ゴルフコース?
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東京でヒートアイランドの不快感を味わうのは6月中旬から9月の中旬にかけての3か月間です。ヒートアイランド東京は冬を迎えると、自然に恵まれた周囲の環境と比べるとやや暖かい気候になるのですが、これはヒートアイランドで育つ植物にとっては悪い気候ではないような気がします。

         美しい御苑の芝生もこれから秋から冬に向けて休眠の準備を進めます。
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                 9月8日撮影
ヒートアイランドにオアシスを! 2018年08月24日
ヒートアイランドにオアシスを!ブミコンとガーデンクリートで保水性を高めて都市に潤いを与えます。
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これから地球が温暖化に向かうのか寒冷化に向かうのか良く分かりませんが、世界規模で人口の増加が進み、多くの人々がIT環境やライフライン(電気ガス水道)の整備された都市に集まることは間違いありません。それに伴い世界規模でヒートアイランド化した都市が増えることでしょうね。
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都市のヒートアイランド化には様々な要因があるようですが、その一つに都市の保水性の低下があります。東京も過去100年の間に保水性が低下したことで相対湿度が78%前後から62%前後に低下したようです。ドライアイランド現象 人口が都市に集まることで都市化が進みコンクリート構造物やアスファルト舗装が増えました。
P1400986.jpgコンクリート構造物やアスファルト舗装は私たちに快適な生活空間を与えることは間違いありません。しかしそれと引き換えに私たちは緑豊かな自然を失ってきました。透水性コンクリートブミコンと透水性と保水性のある緑化コンクリートガーデンクリートはコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドの保水性を高めることで都市の様々な場所に緑豊かなオアシスを作ります。当社のホームページのフロントレイアウトが変わりました。
毛細管現象を利用した植物の育て方2 2018年08月15日
マンションベランダのドレインにたまった水を利用して植物を育てて3年が経過しました。緑化ブロックに灌水クロスを敷き、その上に植物の苗を置き周囲を軽石やミズゴケで薄く覆う方法です。
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灌水クロスの端を雨水やクーラーの水がたまったドレインに浸します。灌水クロスが毛細管現象の働きでドレインにたまった水を吸い上げて植物の根に給水します。2015年10月撮影
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あれから3年が経過して植物たちは大きく育ちました。緑化ブロックの置かれた場所は東南に位置してはいますが、高さがおよそ1.2mほどの手すりの腰壁の下にあり、あまり日当たりが良い場所ではありませんがご覧のとおりの状況です。2018年8月15日撮影
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コンクリートやアスファルトの上で植物が育つためには、安定した水の給水が継続されることが重要であることが良く分かりますね。
様々な場所でガーデンクリートの上で植物を育ててみて、水と光と風と土(ガーデンクリート)の調和が大事であることが良く分かります。
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同じ場所ではカスケードブロックでイネの苗を育てていますがヒートアイランド東京の夏の暑さの中でてまき灌水で順調に育っています。 
  関連ブログ:毛細管現象を利用した植物の育て方 8月15日撮影

ガーデンクリート植物栽培システムと土との比較 2018年08月07日
ガーデンクリート植物栽培システムはアスファルトやコンクリートの上で植物を栽培するために開発されました。都市のアスファルトやコンクリートの上で土を使い天然の雨水を利用して植物を栽培するには土の厚みを15cm以上にする必要があります。
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ガーデンクリートと土を使用した植物栽培システムはおよそ5cm厚み(3cm厚のガーデンクリートと2cm厚の土)で植物を育てます。そのために水道水やタンクにためた水を利用してドリップチューブと灌水クロスを組み合わせて、毛細管現象の働きで植物の根に直接灌水する仕組みです。(灌水クロスの上に植物の苗を置きクロスを土で薄く覆います。)
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土は保水量や土圧の関係で空隙率が変化するので密度もおよそ1500kg/m3から1800kg/m3前後で変動します。ガーデンクリートは軽石と固化材BGパウダーを固めた凝固性のある透保水性コンクリートです。重量は保水時1200kg/m3乾燥時900kg/m3で,空隙はおよそ300㍑/m3で変化しません。ガーデンクリートは土よりも軽く、硬い土壌代替基材です。
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ガーデンクリートと灌水システムを組み合わてコンクリートやアスファルトに覆われた都市の様々な場所で植物を育てて10年以上が経過しました。そしてこのシステムで育つ植物たちがヒートアイランド東京で新たな生態系を作り始めたようです。
  
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皆さんもガーデンクリート植物栽培システムでコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われた都市の様々な場所を緑のオアシスにしてみませんか? パンフレットを差し上げます。ご遠慮なくご連絡ください。 関連サイト:土と比較したガーデンクリート緑化システムの特徴

7月のフローラカスケード 2018年07月25日
7月の東京は気温が高く雨も2週間ほど降っていません。その中で浅草寺様境内のフローラカスケードでは1日当たりおよそ10㍑/m2の灌水量でハーブを育てています。カスケードブロックの1穴当たりの灌水量はおよそ200cc/日です。この灌水量は従来の夏の灌水量の5割増しほどの水量ですが、これからの植物の状態や気温の推移を見ながら調整して行こうと思います。
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今月は断水で一時的に灌水が止まった事がありました。その中でたくましく生き続けたのはローズマリー、ミント、タイム、ゼラニウムなどでした。  ローズマリー
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                                                                ミント
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ジャーマンカモマイルは断水で枯れましたが、ニチニチソウでその穴埋めをしました。浅草寺様のフローラカスケードではタイプの違うカスケードブロックが数種類設置されているのですが、断水を通してそれぞれのブロックの機能と特徴が良く分かりました。

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東京の気温もようやく落ち着いてきたようですが、まだまだ本格的な夏の気候は続きます。これからもヒートアイランド東京の夏を乗り切るために、植物たちへの継続的な給水活動を注意深く続けて行こうとおもいます。
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                                                                      7月25日撮影

ガーデンクリート植物成栽培システム 2018年04月25日
ガーデンクリート植物栽培システムのPDF資料がホームページにアップされました。ガーデンクリート植物栽培システム
土の性質をした軽量緑化コンクリート ガーデンクリートと毛細管現象を利用した灌水システムを組み合わせたガーデンクリート植物栽培システムには4つのタイプがあります。

平面システム1ガーデンクリート ガーデンクリートを現場施工する緑化システムです。タイルやコンクリートの上に直接施工することができます。
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                                                平面システム
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                          平面システム1 レイアウト

平面システムレイアウト1.pngのサムネール画像
平面システム2 緑化ブロック 緑化ブロックは移動性に優れ建物テラス、ベランダ、屋上などに敷くだけで容易に緑化基盤が作れます。
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            平面システム2 レイアウト
平面システムレイアウト2.png平面システム3 カスケードブロック カスケードブロックは緑化ブロックに穴が開いていて根に実のなる根菜類を育てます。台の上にのせて野菜を育てることが出来るので、かがむことがなく腰を痛めません。
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             平面システム3 レイアウト
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                                   立面システム     
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立面システムフローラカスケード カスケードブロックを立てて立面で花やイチゴを育てます。立面で使用できるので狭いスペースを活かして植物栽培ができます。家を囲むフェンスとしても利用が可能です。
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                                          立面システム フローラカスケード レイアウト
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今から10年ほど前にコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京で芝生を育てることから始まった緑化プロジェクトですがその後、多くの方々のご協力を得ながら、芝生の他に花や野菜など様々な植物を平面でも立面でも育てる緑化システムが出来ました。特許も取得が出来た植物栽培システムで、これからもヒートアイランド現象に苦しむ都市の緑化を進めてゆこうと思います。


4月のPIOのテラス 2018年04月11日
4月に入り大田区産業プラザPIOのテラスの植物たちも動き始めています。お水番の上で一度収穫した春菊が再び芽を出し成長して花を咲かせようとしています。まさに春咲く菊ですね。
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昨年の12月にカスケードブロックに植えた玉ねぎが実をつけていました。カスケードブロックで野菜を育てるのは初めての試みですが根に実をつける植物がで出来たことはうれしい限りです。これを機にガーデンクリートを使った根菜植物の生育にも視野を広げて行こうと思います。
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昨年の10月にPIOのテラスにやってきた葡萄ピオーネが葉を出し始めました。これからどのように成長してゆくのか楽しみですね。
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イチゴが今年もまた白い花を咲かせています。イチゴは花から実をつけるのですが、白い花から赤い実に代わってゆく姿をみたいですね。
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お水番の上の芝生やスミレの花も元気に育っています。これから初夏に向けてPIOのテラスの植物の成長を見ながら夏の野菜作りの準備を進めてゆこうと思います。
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                                                                        4月10日撮影
9月の風のガーデン 2017年09月27日
東京は秋分が過ぎて、真昼の日差しも柔らかくなってきたようです。風のガーデンにも秋の気配が漂っていました。
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風のガーデンは文京区のビルの9階のテラスにあるのですが、美しい蝶が花の蜜を吸っていました。花の香りを感じる蝶の嗅覚も優れていますが、ビルの9階まで蝶を集める花の香りの広がりも大したものですね。
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           パーゴラに巻き付きながら成長を続けているツリバナが可愛らしい実をつけていました。
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8月に熱帯地方の降雨量に合わせて設定した風のガーデンの灌水量も秋分が過ぎたので、徐々に東京の降雨量に合わせて調整して行きます。
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ヒートアイランド東京のコンクリートジャングルに広がる風のガーデンの自然は地上に広がる自然とは多少違いますが植物たちは気温が下がる中で気候の変化に適応を続けます。
9月26日撮影

輻射熱 2017年08月16日
台風5号の去った8月8日の夜、神宮球場でプロ野球を観戦しました。当日の東京は台風が運んできた熱風の影響で気温が30度を超える暑い日でした。
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野球を見た場所はネット裏の最上段、おそらく建物の4階ほどの高さに位置する場所でした。野球が始まるころにはセンター方向から風も吹いて暑さはそれほど感じられず、集中して野球を見ることが出来ました。
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神宮球場は土の上に人工芝を張ったグランドです。天然芝に比べて樹脂製の人工芝の表面温度は高いのですが、高い場所にいたせいでしょうかグランドからの熱気は感じられませんでした。野球が終了したのは9時過ぎでしたが暑さを忘れて野球を観戦した後、球場を出たとたんに地面のアスファルトからの輻射熱を体感しました。
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保水性の少ないアスファルトは気化熱の働きで表面温度を下げることが出来ないので、太陽光エネルギーがより多くが内部に蓄積され、輻射熱として空気中に放出されます。この日の東京の最高気温は33.9度でした。夜になっても気温があまり下がらず気温も高かったことからアスファルトからの輻射熱を体感することが出来たのでしょうね。 関連ブログ:アルベド 8月8日撮影
7月の風のガーデン 2017年07月27日
今年の東京都内の7月は、前半から中盤にかけて雨が少なく気温も高く推移しました。先日、ようやく一定量の雨が降ったところです。
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文京区の風のガーデンではこれまで、東京の年間降水量に基づいた灌水量を設定して灌水を続けてきましたがこれから8月にかけて熱帯地方の降雨量に基づいた灌水計画を立てようと思います。
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温帯地方に属し、海に囲まれた日本の風土は春夏秋冬と4つの季節に分かれ、雨にも恵まれて豊かな自然を形成してきました。しかしコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われた東京の夏は、ヒートアイランド砂漠に様変わりします。
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保水力の低下や人口の集中などに起因するヒートアイランド現象を生み出す都市の環境は、季節の気候の変化と雨の恵みを利用しながら植物たちにより作り出されてきた日本の風土とは別物として対応しなければなりません。ガーデンクリートと灌水システムを組み合わせた風のガーデンは、ヒートアイランド東京で、植物の生育が保てるように灌水量をコントロールします。 
関連ブログ:9月の風のガーデン2015年 7月25日撮影
アルベド 2017年07月18日
アルベドとは地球に入射する太陽光エネルギーのうち反射する光のエネルギーの割合を言います。
地球に入射する太陽光エネルギーは地球全表面の平均で342w/㎡といわれています。その3割は反射され、2割は水の蒸散に使用されるそうです。地球を覆う海のアルベドは0.06,森林のアルベドは0.09から0.15、そして砂漠のアルベドは0.4だそうです。
    地表に届く太陽エネルギーとアルベド江頭教授東京工科大学工学部応用化学科blog参照
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以前ブログで外気温度が39度の時にコンクリート、アスファルトの表面温度が約60度、保水されたガーデンクリートの表面温度が43度であることをお話ししました。また外気温度が33度の時にコンクリートの表面温度が58.8度、芝生の表面温度が32.7度の測定記録についてもお話ししました。
コンクリートやアスファルトは砂漠と同じように水分の保水率が低く太陽光を反射するアルべドが大きいので表面温度も高いのでしょうね。そして芝生の表面は森林と同じように保水力があり水分を蒸散出来るのでアルベドが低いのだと思います。
P1360334.JPGそれでは保水されたガーデンクリートのアルベドはどのぐらいになるのでしょうか?アスファルトやコンクリートの表面温度が60度前後の時に保水されたガーデンクリートの表面温度は43度、そしてガーデンクリートの上の芝生の表面温度が33度前後でした。コンクリートやアスファルトのアルベドが砂漠のアルベドと同じとすると0.4,芝生のアルベドが森林と同じとすると0.09から0.15とすると、保水されたガーデンクリートのアルベドは0.25から0.3前後になるのかもしれません?ちなみに土のアルベドは0.2から0.3前後のようです。各種の裸地土壌 におけるアルベ ドと分光反射率の土壌水分依存性参照
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アルベドの数値を見てもガーデンクリートが土の性質に似ていることがわかりますね。
水は蒸散するときに地表の太陽光エネルギーを使用します(気化熱)。それにより地表の温度を低く保てるのです。植物の優れているところは、太陽光エネルギーを利用して光合成を行うだけでなく、水を利用して必要以上の太陽光エネルギーを蒸散させることで生命を維持する体温の調整機能を備えていることです。
このような機能を得るために生命は地球上で35億年以上の歳月を重ねてきました。
P1360497.JPG写真は今の季節の新宿御苑の様子です。木々の下を歩くと涼しく、芝生の上の照り返し温度がアスファルトよりも低く、まさにコンクリートジャングルとアスファルト砂漠の中の緑のオアシスですね。
三佐和ブログ 都市環境編Ⅱがアップされました。 2017年07月11日
三佐和ブログ都市環境編Ⅱがアップされました。都市環境の保護と再贅を目指して都市環境編Ⅱ
ホームページの資料ダウンロードのコーナーからダウンロードすることが出来ます。

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これから日本をはじめとして世界各地で人口の都市集中が進むことが予想されています。人口が減少傾向にある温帯地方でも、人口が増加傾向にある熱帯地方でも人々はライフラインの整備された快適な都市空間を求めて集まってゆくことでしょう。
温帯地方ではヒートアイランド現象の発生により、人々が不快感を覚えるのは夏の間の3か月程度ですが熱帯地方の都市のヒートアイランド現象は一年を通してより厳しい環境が予想まれます。

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都市では人々が快適な空間で過ごせるように建物や道路が整備されています。それに伴いコンクリートジャングルやアスファルト砂漠が増加して、世界規模でヒートアイランド都市が生まれています。
都市のヒートアイランド現象を解消するには都市の保水力をアップして雨水を貯留できる環境を造ることです。透水性能、保水性能、通気性能に優れたガーデンクリートはコンクリートジャングルやアスファルト砂漠を緑のオアシスに変えてゆきます。
6月の風のガーデン 2017年06月28日
6月に入り雨の日が多くなってきました。風のガーデンでは毎日継続されている灌水システムからの灌水量に加えて自然の雨の恵みも増えて植物たちの成長が旺盛になってきました。(風のガーデンの灌水システムは雨の日は灌水が自動的に停止される仕組みになっています。)
                            2か月ぶりに剪定作業を行いました。 剪定前の様子
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                  剪定後の様子
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                                                        剪定前の様子
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                  剪定後の様子

P1350935.JPG東京都内のビルの9Fに設置された風のガーデンで植物の成長が旺盛な理由は、ガーデンが建物の東に設置されていて、毎日朝日を浴びながら植物たちが活発に光合成を行える環境であること(光)  、ガーデンの北と南が吹き抜けになっていで一年を通して風の通りが良いこと(風)、自動灌水システムと自然の雨の組み合わせで、常に適量の雨水を植物が吸収できる環境であること(水)、そして通気性と保水性に優れた緑化基盤ガーデンクリート が常に植物の根に、適度の水と空気を供給すること(土)の要素がそろっているからだと思います。風のガーデンで育つ直物たちを見ていて、光、風、水、土のバランスがいかに大事であるかを感じます。 
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5月の風のガーデンのブログでお話しした柏葉アジサイが白い美しい花を咲かせました。6月27日撮影
  


             

4月のPIOのテラス 2017年04月25日
4月も下旬を迎えPIOのテラスの植物たちの生育も旺盛になってきました。今年の東京の4月は雨の日が多くテラスのお水番のタンクの水量もあまり減りません。3月6日にタンクの水位を測定してから50日経過した4月25日のタンクの水位が約11cmで約2cmの水位の変化でした。前回は14日で5cmの水位が下がったのに対して、今回は50日で2cmの水位の変化です。この違いは何が原因でしょうか? 3月のPIOのテラス参照
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2つの理由が考えられます。一つは降雨量の違いです。気象庁の数字を参考にするとPIOの近くの大田区羽田で観測された2月の降雨量は18mm(0.64mm/日)、3月が79mm(2.5mm/日)、4月が25日までに104mm(4.2mm/日)です。もう一つの理由は日本法蓮草の葉が大きくなった時期が2月の下旬であったことですね。(3月6日に撮影した日本法蓮草の葉)
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自然灌水システム「お水番」の優れているところは、植物の都合に合わせて水を供給出来ることです。植物が成長するためのエネルギーが必要な時期や、植物が大きくなり水分の蒸散量が増える時期にお水番の水の供給量も増えます。そして自然の恵みの雨が多い時は緑化基盤のガーデンクリートや土が雨を保水するので、植物は保水された水を利用して、お水番のタンクからの灌水量は減る仕組みです。 
                            日本法蓮草は美味しくいただき、イチゴが成長してきました。
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東京では5月のゴールデンウイークにかけて初夏の気候に変わります。この時期、陽ざしが強くなり気温も急に上昇しますので、お水番からの灌水量にも注意しながら植物たちの成長を見守ってゆこうと思います。
               4月に入り西洋芝ベントグラスが成長してきました。
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                    4月25日撮影
熱帯地方の都市人口の増加とガーデンクリート 2017年04月20日
以前のブログで、熱帯(地球の北回帰線から南回帰線に挟まれた地域)で人口が増えているという話をしました。熱帯の人口の増加と都市化
1950年の熱帯アジア(南アジア、東南アジア)の都市人口が1億人であったのが2010年には9億人に、熱帯アメリカ(中央アメリカ、南アメリカ)の都市人口が1950年に8千万人であったのが、2010年には5億人に、熱帯アフリカ(中央アフリカ、東アフリカ)の都市人口が5千万人であったのが2010年には3億人になりました。合計すると1950年に2億3千万人であった熱帯地方の都市人口が2010年には17億人に増えたと言う事です。
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さらに予測では2030年には熱帯アジアの都市人口が14億人、熱帯アメリカの都市人口が6億人、熱帯アフリカの都市人口が6億人で合計26億人の都市人口が熱帯地方で見込まれます。
地球規模で見て、2030年の都市人口が50億人と予想されている中で、熱帯地方の都市人口が26億人と言う事は、世界の都市人口の半分以上が熱帯地方に集中すると言う事ですね。
出典Tropical Urban Heat Island (Nyuk Hien Wlng Yu Chen共著)
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熱帯地方は暑いわりには一年を通して雨が多く緑にも恵まれているので、人々が生活できる環境を保っていますが、熱帯地方で都市化が進むと言う事は、緑豊かな熱帯のジャングルがコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われた保水力を失ったヒートアイランドに変貌すると言う事です。熱帯地方のヒートアイランド化は温帯地方のヒートアイランド化よりもより深刻な問題が生まれることが予測されます。
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幸い、熱帯地方には多くの火山があり軽石の入手が可能です。そして石灰石も豊富です。これから2030年に向けて、熱帯地方で都市化が進むとともに軽石と石灰石を原料としたガーデンクリートで熱帯地方の都市のヒートアイランド現象の緩和に貢献できればと思います。
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             関連サイト: 環境改善にガーデンクリート

ガーデンクリートによる建物と周囲の環境改善のご提案 2017年04月05日
ガーデンクリートにのプレゼン資料がPDFでアップされました。ホームページの資料ダウンロードからもダウンロードできます。ガーデンクリートによる建物と周囲の環境改善のご提案
これから地球が温暖化に向かうのか、寒冷化に向かうのか定かではありませんが、多くの人々が生活する都市環境はヒートアイランド現象の影響で温暖化に向かうことは間違いありません。そして地球規模で進む人口増加の影響で人々が都市に集まる傾向が続き、大都市の数は世界規模で広がってゆこうとしています。
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都市のヒートアイランド現象の大きな要因は人口の集中と都市の保水力の低下です。私が生活している東京も1000万人を超える人々が生活をしています。そして人々が快適に過ごせるように建物が建てられ道路の舗装が進んでいます。ビルや道路を作る素材であるコンクリートやアスファルトは土や木と比べて保水力が劣ります。それで都市はコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドになってゆくのです。
ガーデンクリートはコンクリートやアスファルトの弱点である保水力を補うと同時に植物を容易に育てることが出来るので、コンクリートジャングルやアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドを緑のオアシスに変えてゆきます。。 
            ユリカモメは東京都民の愛鳥です
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21世紀は都市化の時代と言われています。世界規模で進む人口増加により多くの人々が都市に集まり、それに伴い都市周辺のヒートアイランド現象も世界規模で広がってゆくことは間違いありません。
ガーデンクリートの原料は火山が作り出す天然軽石と石灰系固化材で構成されているので、世界規模で入手することが容易です。これからもガーデンクリートの普及を続け、都市の保水量を高めて緑化を進めることでヒートアイランド現象の緩和に貢献して行こうと思います。
コンクリートジャングルとアスファルト砂漠 2 2017年01月05日
先週のブログで温帯に属する東京は、夏はヒートアイランド現象の影響で都市全体の気温が高くなり人が不快な思いをしますが、その他の季節は気温が暖かく推移する都市環境は植物や人にとって不快な環境ではなく、さらに植物にとっては成長に良い影響を及ぼすようなことを述べました。極論すると四季のある日本の都市では、ヒートアイランド現象の影響で人が不快な思いをするのは夏の3か月ほどで、春、秋冬の9か月ほどの間は生物が暮らすのには決して悪い環境ではないと思います。
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それでは熱帯や亜熱帯地方の都市環境はどうでしょうか?熱帯地方の気候は雨季と乾季に分かれている地域が多いようです。そして植物に覆われたジャングルは保水力も高く、雨水の循環も自然に行われるので、地表の温度が異常に高くなることはありません。ところが熱帯地方の都市は、東京と同じようにコンクリートジャングル、アスファルト砂漠に覆われて、雨季にはせっかく降ってきたスコールも地表に保水されることなく流失して蒸散効果も少なく、地表の温度は周囲の自然環境と比べて高く推移します。そしてこのような季節が6か月ほど続きます。さらに乾季は降雨量も雨季と比べて少なく、都市の気温は周囲の自然と比べてさらに高く推移するようです。

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保水性と通気性があるとともに、直射日光、紫外線に強い無機系の保水性素材として開発されたのがガーデンクリートです。ガーデンクリートでコンクリートジャングルやアスファルト砂漠を覆うことで一年を通してヒートアイランド現象に苦しむ熱帯、亜熱帯の都市環境を改善します。
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フローラカスケードは緑化基盤ガーデンクリートが表面に現れた緑化壁で、強い太陽光、紫外線が一年中降り注ぐ熱帯、亜熱帯の都市環境を緑で覆います。 浅草寺様の境内に設置されたフローラカスケード12月26日撮影
コンクリートジャングルとアスファルト砂漠 1 2016年12月27日
東京都内で緑化基盤ガーデンクリートの上に芝生をはじめ様々な植物を育てて10年以上が経過しました。コンクリートやアスファルトに囲まれた、都市環境の中でガーデンクリートで育つ植物を通して様々なことを学びました。そしてヒートアイランド東京は人にとってはネガティブな環境かもしれませんが植物にとってはポジティブな環境ではないかと思うようになりました。
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ヒートアイランド東京の大きな問題点の一つが保水力の著しい低下です。東京は年間およそ1600mmの降水量が見込まれます。一日当たり平均しておよそ4mmの降水量です。また東京に雨が降る日数は年間115日前後と言われています。3日に一度は雨が降る計算です。つまり3日に一度12mm前後の雨が降る計算ですね。
コンクリートジャングル、アスファルト砂漠に覆われた都内ではこの雨の多くが地面に浸透することなく排水溝を通して河川や海に流れてゆくのが現状です。
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コンクリートやアスファルトの上にガーデンクリートを4cm施工するとおよそ12mmの水を保水することができます。つまり東京のコンクリートジャングルとアスファルト砂漠の上をガーデンクリートで覆うことで、都内に降る雨水を保水して蒸散作用の働きで大気に戻し、雨水を河川や海に流す量を減らすとともに、ヒートアイランド東京の保水力も回復しますね。
真夏の昼間、コンクリートやアスファルトの表面温度が60度から50度の時に保水されたガーデンクリートの表面温度は40度前後です。さらにこの時のガーデンクリートの上で育つ芝生の表面温度は30度前後まで下がります。人が汗をかいて体温を調整するのと同じように植物も、自らの力で根から水を吸い上げて葉から蒸散させることで体温を調整するようですね。
         関連サイト:ヒートアイランド対策 関連ブログ:風のガーデンの温度測定
 
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ところで東京の気温が高く推移して人々が不快な思いをするのは6月中旬から9月中旬ぐらいまでの3か月の間です。そして自らの力で体温を30度前後に保つことができる植物にとって、この夏の季節は照り続ける太陽光を浴びながら光合成をおこないエネルギーを蓄える実り多い季節です。
                       今年の夏PIOのテラスのお水番で収穫されたピーマン
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そして11月下旬から3月中旬にかけて気温の下がる冬、東京都内の気温は周辺の地域と比べてやや高く推移するので人も植物もヒートアイランド現象で作り出された、やや暖かい冬を過ごすことができます。
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                                               冬の新宿御苑 12月27日撮影
フローラカスケードの植え替え 2016年11月23日
6月から咲き続けてきたニチニチソウに代わり、これから冬、春に向けて昨年に続きヴィオラをフローラカスケードに植え替える作業を行いました。同じく6月から試しに植えたイチゴがまだ花を咲かせて実を成らせているので、今回はイチゴも本格的に育ててみることにしました。 
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                イチゴがまだ花と実をつけています。11月22日撮影
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                                 今回はイチゴの苗を本格的に植えてみました。
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                             これから冬に向けて暖かい配色のヴィオラを選びました。
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今年の夏は台東区にあります浅草寺様の境内ではニチニチソウとイチゴを、大田区のPIOでは芝生、トマト、ピーマン、ナスなどを育ててみましたが、みなよく育ちました。先のブログでもお話した文京区にあります風のガーデンの植物たちも元気です。東京はコンクリートジャングルに囲まれ、アスファルト砂漠に覆われ、多くの人や車が集まり気温や二酸化炭素の濃度もやや高めに推移しているようですが、このような環境が植物の成長にはよいような気がします。 
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                                                           11月22日撮影


東京の夏の暑さを決める太平洋高気圧 2016年08月25日
先のブログでもお話ししましたが、東京都荒川区西日暮里にある住宅展示場の屋根にガーデンクリートを施工させていただき温度をした2004年の夏は7月6日から8月14日にかけて、40日連続して最高気温が30℃を超えて、記録的な猛暑日が続きました。特に7月20日には最高気温が39.5℃、21日が38.1℃を記録しました。(気象庁のデータ)同じ日に私が測定した気温とガーデンクリートの表面や屋根の表面温度のデータは左記のとおりです。2004年7月温度測定.pdf 今振り返ってみると、私が温度を測定した2004年の夏は東京で最も気温が高い年でした。偶然とはいえその時期に気温やガーデンクリートの温度を測定できたことは、とても貴重な体験だと思います。

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2004年の夏の東京の気温が高かったのは6月から太平洋高気圧が日本に張り出していたことが大きな原因のようです。この年の台風の上陸地点はほとんどが西日本で、東京は太平洋高気圧に覆われ続けていたようですね。今年の夏の太平洋高気圧は日本の東の位置にあるようで、高気圧の西を巡ってやって来た台風が11年ぶりに関東地方を直撃しました。(8月22日 台風9号)
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ガーデンクリートを使用して都市のヒートアイランド現象を緩和する開発を本格的に始めたのが2004年でした。それ以来、東京の気候にはとても関心を持って今日まで来ましたが、これまでの経験を振り返ると、コンクリートジャングルやアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京の夏の暑さを決めるのは太平洋高気圧であることがよくわかります。
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太平洋高気圧に覆われたヒートアイランド東京の夏を植物の蒸散作用の力を借りて、温度を下げて緑のオアシスにするために、これからもコンクリートやアスファルトの上に直接施工できる緑化基盤ガーデンクリートの普及を進めてゆこうと思います。
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ヒートアイランド現象を緩和する植物の蒸散作用とガーデンクリートの保水性 2016年08月12日
大田区南鎌田にあります大田区産業プラザPIOのテラスと、台東区浅草の浅草寺様境内でガーデンクリートと灌水システムを組み合わせて芝生や野菜、花など様々な植物を育てています。ガーデンクリートには30%ほどの空隙があります。厚みが3㎝から6cm(フローラカスケード)のガーデンクリートの上で植物を育てるには、この30%の空隙内の保水性の継続が求められます。
               PIOのテラスのトマト
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芝生から蒸散される水量は、真夏で4mmから5mmと言われています。3cm厚みのガーデンクリートに保水される水量は9mmです。つまり2日に一度、雨が」継続して降る気候であれば3cm厚みのガーデンクリートの上でも植物は生命を繋いでゆくことが出来る計算ですね。(ガーデンクリートの保水性を補うために灌水システムが植物への灌水量を調整します。)    PIOのテラスの西洋芝
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一方、コンクリートやアスファルトは水分を内部に保水することが出来ません。降った雨も表面にとどまることがありません。以前、荒川区西日暮里にありますデベロッパーさんの住宅展示場の屋根にガーデンクリートを施工させていただき温度の測定をしたことがありました。測定した年は2004年の7月20日から8月14日にかけてでした。この時の測定データに基づき作成されたのが下記のグラフです。この年は東京で真夏日が7月6日から8月14日にかけて40日連続した年で記録的な暑さが続いた夏でした。グラフで示されているように外気温度が39℃のときに保水されたガーデンクリートの表面温度は43℃、そしてアスファルトやコンクリートの表面温度は60℃前後です。ガーデンクリートとアスファルトやコンクリートの表面温度に大きな差があるのはガーデンクリートに保水された水の蒸散作用の働きで表面温度が下がるからですね。
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そしてガーデンクリートの上で芝生を育てると、表面温度はさらに低くなります。文京区の建物のテラスでガーデンクリートと灌水システムを組み合わせて芝生や様々な植物を育てています。昨年の8月6日にここで、ガーデンクリートの上の芝生とコンクリートの表面温度を測定したのが下記の写真です。外気温が33度の時、芝生の表面温度は32.7℃、コンクリートの表面温度は58.8℃でした。
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植物は根から吸い上げた水の90%以上が葉などから蒸散されるといわれています。植物たちが生きてゆくために炭水化物を光合成で作り出すのに必要な水分量は3%前後のようです。植物たちは太陽の光から受ける熱量を下げるために葉などを通して体内に取り込んだ90%以上の水分を蒸散させるようですね。人間が暑い中で、汗をかいて皮膚の表面温度を下げて体温を調整するのと同じです。蒸散
P8120022.JPG夏の太陽光の下でも、芝生の表面温度が30度前後に保たれるのはこのような仕組みがあるからですね。
関連サイト:ヒートアイランド対策 関連ブログ:風のガーデンの温度測定 PIOのテラスの日日草 8月12日撮影
7月の風のガーデン 2016年07月29日
               梅雨も終わり風のガーデンでは植物たちの繁茂が旺盛です。
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                            5月にやってきたツルバラもツルを伸ばし花を咲かせ続けています。
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風のガーデンも今年で5回目の夏を迎えますが、最初の年に植えたジャスミンや萩などが大きく育ちすっかりパーボラを覆っています。わずか3cm厚みのガーデンクリートと灌水システムの上でジャスミンヤ萩がこれほどまで育つとは当初は想像できませんでした。

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ガーデンクリートの開発を始めて10年ほどが経ちますが、コンクリートジャングルやアスファルト砂漠に覆われてヒートアイランド現象やドライアイランド現象に苦しむ都市環境も、ガーデンクリートと灌水システムが緑に覆われたオアシスに変えるお手伝いをいたします。
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                                       関連サイト:軽量緑化コンクリート ガーデンクリート   7月26日撮影 

軽量緑化コンクリート ガーデンクリート 2016年07月22日
ガーデンクリートは土よりも軽く(900kg/m3),土よりも固く(圧縮強度3.22N/mm2),保水性は土と同等以上(300㍑/m3)の緑化基盤です。ガーデンクリートを利用した10年以上にわたる緑化の経験から厚み3cm~4cmのガーデンクリートの上で様々な植物が育っています。
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ガーデンクリートの上に2cmから3cmの土や砂をのせることで、種から芝生やパセリ、コマツナなどの野菜が育ちます。
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ガーデンクリートに穴をあけて植物を挿入することで立面でもニチニチソウやヴィオラなどの花が育っています。フローラカスケード
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がーデンクリートはコンクリートやアスファルトの上に直接施工が出来るので、灌水システムと組み合わせて、コンクリートジャングルやアスファルト砂漠が原因でヒートアイランド現象に苦しむ、東京、香港、シンガポールなどの都市の一部を緑に囲まれたオアシスに変えてきました。
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ガーデンクリートは天然の軽石を無機系の固化材で固めた緑化基盤なので、ウレタンや植物を使用した有機系の緑化基盤よりも耐候性、耐火性に優れ、屋外で長期にわたって使用しても紫外線や雨水による劣化が見られません。
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軽量緑化コンクリートガーデンクリートのサイト資料ダウンロードが掲載されましたのでご参照ください。


Y邸ブミコン舗装 2016年05月26日
     先週は世田谷区にお住いのY様のお宅の周囲をブミコンで舗装させていただきました。
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                    まず土を鋤取り下地の路盤を作ります。
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今の時期は気候も良く、顔料で土色に着色しました。ブミコンは雨の日でもぬかるまず、土が庭の外に流れ出ることはありません。
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ブミコンを家周りに施工することで水たまりができず蚊の発生も抑えます。梅雨から夏に向けて湿気の少ないカラッとした環境を作ります。 5月20日撮影

神様の通り道 2016年05月18日
          先週は、須賀神社様の参道をブミコンで舗装させていただきました。
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参道は神様の通り道だそうです。ブミコンで舗装された参道は滑りにくく、水たまりができず歩きやすいので、神様もご満足してお通りいただけると思います。
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                     5月18日撮影 関連サイト:神社の透水性バリアフリー舗装
透水性バリアフリー舗装 2016年05月05日
      新宿区須賀町にあります須賀神社様境内のブミコン舗装工事が無事に終了しました。
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参道と地面との段差をなくしたことで境内が広く感じられるとともに、車いすで参詣されたお客様にもご満足いただけたようです。関連サイト:墓所のバリアフリー舗装
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神社には一年を通して初参りや七五三など着物を着て参詣される方々がいらっしゃいますが、透水性能のあるブミコンは雨の日でも水たまりができず、土を遮断するので着物の裾を汚さずに安心してお参りが出来ます。
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またブミコンの表面は多少の凹凸があるので、雨の日に草履や下駄で歩いても滑りずらく歩きやすい歩行環境をご提供します。
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須賀神社様では6月3日から6日まで恒例大祭が執り行われます。境内では露店が出て神楽殿では神楽踊りが行われるそうです。皆さんもぜひお越しください。 5月5日撮影
須賀神社様ブミコン舗装 2016年04月22日
新宿区須賀町にあります須賀神社様境内のブミコン舗装が始まりました。須賀神社様は新宿事務所の隣、四谷総鎮守で須佐之男命が御祭神です。須賀神社
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                  まずは土を鋤取り下地の路盤を作ります。
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                                     4月22日撮影

三佐和ブログ地球環編Ⅱ、都市環境編のPDFがアップされました 2016年03月16日
三佐和ブログ地球環境編のうち2013年10月4日以降のブログと、ヒートアイランド現象、ドライアイランド現象などをまとめた都市環境編のブログがPDFにまとめられました。読みやすく整理されていますので皆さんもご覧ください。フロントページ資料ダウンロードからダウンロードできます。


                                      隅田川のユリカモメ地球環境編Ⅱ
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                                           早朝の神宮外苑銀杏並木都市環境編

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                           関連PDF 地球環境の保護と再生を目指して   
             

11月の風のガーデン 2015年11月20日
今年の東京はエルニーニョ現象の影響で暖かい日が続いています。それでなくとも都市のヒートアイランド現象の影響で気温がやや高めの東京では、今年は落葉樹の落葉の時期の幅が広がっているような気がします。事務所のそばにある新宿御苑では、ポプラやケヤキはすでに多くの葉を落としていますがイチョウやモミジはまだ紅葉の途中です。
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先日、文京区にあります風のガーデンを訪れました。ここではハギが落葉を始め高麗芝も休眠に入りつつあるようです。それでも風のガーデン全体の冬支度のタイミングは昨年の同じ時期とあまり変わらないような印象です。
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大地に育つ植物の環境と空中で育つ植物の環境には何か違いがあるのでしょうか?風のガーデンで様々な植物を育ててみて気がついたのですが、地面から30メートルほど上にある風のガーデンでは秋の七草であるハギや桔梗が6月ごろから咲いていていました。その原因は東京の気温がヒートアイランド現象の影響で周囲の自然環境よりもやや高からではないかと考えました。6月の風のガーデン
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この考え方にさらに進めると、コンクリートヤアスファルトに覆われた都市の地表と同じ場所の空中30メートルとでは温度差があるのではないかということです。コンクリートやアスファルトに覆われた地表の暖かい空気が上昇して、地上30メートルぐらいでは地表よりもやや暖かい環境になるのではないでしょうか?コンクリートやアスファルトに比べて熱伝導率の低い空気の影響で、空中にある風のガーデンでは、コンクリートやアスファルトの地表と比べて、一年を通しての寒暖の差が少なく、気温もやや高めに推移するのではないかということです。 そしてこの環境の違いを新宿御苑や風のガーデンの植物たちが、目に見える姿で教えてくれているような気がします。風のガーデン:11月17日撮影



ガーデンクリート犬走り舗装 2015年10月03日
今週は世田谷区のお客様のお宅でガーデンクリートを使用した犬走り舗装の仕事をさせていただきました。雨が降ると犬走に水が溜まる場所をガーデンクリートを施工して透水性を改善させる工事です。
                 ガーデンクリート舗装前の犬走の様子
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         下地路盤に砂利を敷いてガーデンクリートを施工します。9月28日舗装
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10月1日の夜、東京は低気圧の影響で大雨が降りましたがガーデンクリートで舗装をした犬走は水がたまりませんでした。
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                                                   10月2日朝 撮影

自然法則を利用した技術思想の創造 2015年09月07日
発明とは自然法則を利用した技術思想の創造です。その高度なものが特許で保護されます。発明者には一定期間、一定の条件のもとに特許権という独占的な権利を与えて発明を保護する一方、その発明を公開して利用を図ることにより新しい技術を人類共通の財産として行くことを定めて、これにより技術の進歩を促進し、産業の発展に寄与しようというものです。崇高な理念を持った制度ですね。特許庁ホームページより
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私もいくつか特許権をいただいていますが、確かにその製品開発の発想は自然法則の原理を利用したものでした。たとえば「ブミコン」は天然に存在する石灰石の凝固能力を利用して天然砂利を固める透水性コンクリートです。ブミコンは砂を使わないコンクリートなので砂利と砂利との間に空隙が出来て、そこを水が流れることで雨水を地面に浸透させます。そしてコンクリートやアスファルトに覆われた都市の保水能力を高めます。
            ブミコンの形は浅草名物の雷オコシに似ています。
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ガーデンクリートはブミコンの原理を応用した緑化コンクリートです。使用する骨材を天然砂利から軽石に変えることで、軽石の無数の空隙を利用してそこに水が保水される仕組みです。そして軽石に保水された水が蒸発するときに発生する気化熱の働きで、地表の温度を下げ都市のヒートアイランド現象の緩和に役立ちます。
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ガーデンクリートの空隙には植物の根が活着して植物を育てます。そしてガーデンクリートの保水性と通気性が根の成長を促進させます。ガーデンクリートはコンクリートやアスファルトの上に直接施工出来るので、様々な場所で都市の緑化を容易にします。さらに毛細管現象の働きを利用したドリップチューブと灌水クロスとガーデンクリートを組み合わせた緑化システムが、必要最小量の灌水量で植物を育てるとともに、緑化基盤の厚みを薄くすることが出来るので、屋上に施工しても建物への荷重を軽減します。また石貼りやコンクリート、アスファルトに覆われた歩道でも、土を使用したプランターの厚みの1/3から1/4の厚みで様々な植物を育てることが可能です。
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ガーデンクリート緑化システムの上で芝生や植物を育てている香港の中学校の屋上の写真です。土地が少なく高層の建物の多い香港では、建物の屋上を緑化することで,周囲の建物から緑が楽しめます。     関連サイト:ブミコン・ガーデンクリートについて ガーデンクリート都市緑化システム

フローラカスケード FLORA CASCADE 2015年08月20日
FLORA CASCADE(フローラカスケード)はガーデンクリートを緑化基盤とした立面緑化システムの登録商標です。FLORAは植物、 CASCADEは小滝を意味する英語です。無数の植物が立面を小滝が流れ出るような様子をイメージしました。
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立面型の緑化基盤は平面に敷き並べる緑化基盤とは異なり、外気に直接触れる面積が広くなります。耐候性、耐火性能に優れるガーデンクリートを使用した立面緑化基盤は太陽光、紫外線が一年中降り注ぐ熱帯、亜熱帯の環境での使用に最適です。そしてフローラカスケードは必要最小限の水量で植物が育つように様々な工夫がなされているので水が貴重な砂漠などの乾燥帯でも効果を発揮します。
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日本の都市の夏は、アスファルトやコンクリートに覆われた砂漠のような厳しい環境に置かれています。熱帯、亜熱帯、乾燥帯向けに開発されたFLORA CASCADEですが、ヒートアイランド現象に悩む日本の都市砂漠でも十分に対応できるでしょうね。とくに長時間、長期間にわたり直射日光が当たる場所の緑化基盤として最適です。しかもガーデンクリートは長野県の松本市や秋田県など真冬の気温がマイナス10度以下になる環境でも、十分使用に耐えることが実証されています。

風のガーデンの温度測定 2015年08月06日

連続猛暑日の記録更新が続く東京ですが、文京区にあります風のガーデンで温度測定を行いました。ここでは以前2013年7月25日にも温度を測定したのですがその時のデータは外気温が30度、コンクリートの表面温度が50℃、ガーデンクリート緑化システムの表面温度が32.4℃でした。7月の風のガーデン

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今回も前回とほぼ同じ時間(午後2時)に同じ場所で測定しました。測定に使用した計測器も前回と同じ非接触赤外線表面温度計で測定場所はコンクリート表面もガーデンクリート緑化システム表面も温度計も日陰の場所です。その結果は外気温度が33.0℃、コンクリート表面が58.8℃、そしてガーデンクリート緑化システムの表面温度は32.7℃でした。
            2015年8月6日午後1時57分 気温33度 湿度56%でした。
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コンクリートの表面温度は日陰でも58.8℃で2013年の7月に測定したときよりも8.8℃も高くなっていました、。
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     ガーデンクリート緑化システムの表面温度は32.7℃で前回とほぼ同じ温度でした。
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ガーデンクリート緑化システムでは芝生の部分の温度を測定しましたが、芝生は夏の水分蒸散量が1日当たり約5リットル/m2と言われていており、緑化システムもそれに合わせて灌水量を調整しています。1リットルの水が蒸発するときの気化熱は約540キロカロリーなのでガーデンクリート緑化システムで灌水されている芝生の1日当たりの気化熱は2700キロカロリー/m2ですね。
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水分を保水できないコンクリートは水分の蒸散作用を行うことが出来ず、太陽からのエネルギーを内部に蓄熱して表面温度が高くなりますが、水分を保水するガーデンクリートと灌水システムの組み合わせは常に適量の水を植物に灌水するので、気温が高くなっても植物の表面温度は気化熱の働きで一定に保つことが出来ます。
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                             8月6日撮影
ゲリラ豪雨対策 2015年07月19日
週刊ビル経営7月6日の特集「万全なゲリラ豪雨対策を 製品・サービス」で当社の活動が紹介されました。150717IMG.pdf
私が透水性コンクリートに出会った20年以上前、ヒートアイランド現象やゲリラ豪雨といった言葉はあまり馴染みのある言葉ではありませんでした。その後、東京では臨海地区に高層ビルの建築がはじまり海からの風の道が変わり、上昇気流で急に積乱雲が発生してゲリラ豪雨につながる環境が生まれました。またコンクリートやアスファルトに覆われた都市環境では、地面の保水能力の低下等が原因で発生するヒートランド現象が確認されて今日に至っています。

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当初は雨水を浸透させて快適な歩行環境を作る目的で開発された透水性コンクリートですが、その後の都市環境の変化によりゲリラ豪雨等による雨水を浸透貯留させることで、都市の排水能力を補完する役割が生まれました。台東区浅草にある浅草寺様ではブミコンで境内の環境整備のお手伝いをさせていただいています。
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次に当社が目を向けたのは、透水性コンクリートの骨材として軽石を使用することでさらに保水能力を高めて、植物の育成基盤となる緑化コンクリートの開発でした。当時、東京都は石原都政の下、都市環境の緑化が進められていました。当社の緑化コンクリート・ガーデンクリートの開発が東京都より中小企業創造法の認定を受け、東京都中小企業振興公社のビジネスナビゲーターの皆さんと一緒に、都内の町工場をを廻り、素晴らしい発想力、技術力のある中小企業の協力を得て商品開発を進めました。その間にシンガポールでの特許を取得したほか、今年の2月にはガーデンクリートを使用した緑化ブロックと灌水システムを組み合わせた緑化システムの特許が査定されました。
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緑化コンクリート・ガーデンクリートを使用した緑化システムは、工場やビルの屋上、テラス、ベランダはもちろんのこと、コンクリートやアスファルトに覆われた地面の上を容易に緑化します。そして熱や紫外線に強いガーデンクリートの耐候性は、熱帯のシンガポール、亜熱帯の香港等、一年を通し厳しい太陽光にさらされ、雨量の多い東南アジアで評価されています。
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新国立競技場の建設もようやく目処が立ち、2020年の東京オリンピックに向けて東京の環境整備が始まりました。オリンピックが開催される7月の東京はかなり暑いでしょうね。熱帯・亜熱帯の都市緑化に使われているガーデンクリート都市緑化システムで東京の環境整備のお手伝いをしたいと思います。
植物が育ちやすい都市環境を作ります! 2015年07月11日
6月27日のブログで東京都内にある風のガーデンでは秋の七草であるハギや桔梗が満開を迎えていることをお話しました。その理由としてヒートアイランド現象の影響で都内の気温が緑に囲まれた自然環境の気温よりも多少高めにあるからではないかと述べましたが、今回はその原因についてもう少し詳しく考えてみたいと思います。
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東京都内の屋上、テラス、接道にガーデンクリート緑化システムを施工して様々な植物を育てて10年を迎えました。もともと植物とはそれほど縁のなかった私ですが、都市環境の中で植物に接することで、植物の逞しさを感じると同時に都市環境は植物の生育に適しているのではないかと考えるようになりました。
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東京都内はコンクリート、アスファルトに覆われた面積が多く、ここ10年の間に臨海地域では高層ビルが立ちはだかり、海からの風の道にも影響が出てゲリラ豪雨といった現象も頻繁に発生するようになりました。都内では毎日、動く発熱機?自動車が走り回り1000万人の人間がうごめき、人体から発生する熱量(体温)やCo2の量もかなりの数値になっていることでしょうね。
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コンクリートやアスファルト、そして自動車から放射される熱量や人間が発生する熱量やCo2は植物の生育にとり決して悪い条件ではないと思います?それでは植物の生育に不都合な都市環境とは何でしょうか?それは圧倒的に地面を占有しているコンクリートやアスファルトの保水量が少ないからではないでしょうか。ゲリラ豪雨も保水することで植物の生育にはプラス要因にまります。ガーデンクリート緑化システムはアスファルトやコンクリートに不足している通気性と保水性を補い最適な灌水を継続することで植物が育ちやすい環境を作ります。
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人間にとって不都合なヒートアイランド現象も、一工夫することにより植物が生育するのに都合のよい環境に変わります。
土と比較したガーデンクリート緑化システムの特徴 2015年07月05日
 町の舗道で良く見かける花壇の土の厚みは15cmぐらいです。土中水分量を20%とすると30㍑/m2の水分量です。3日に一度雨が降ると想定して1日当たり10㍑/m2・日の灌水量が必要となります。
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ガーデンクリート緑化システムは3cmのガーデンクリートと灌水クロスの上で2cmぐらいの厚みの土で植物を育てます。5年以上のフィールドワークで1日当たりの灌水量が5㍑/m2以下で植物を育てられることが確認されました。1日当たり5㍑/m2の灌水量を維持するためにガーデンクリート緑化システムでは灌水クロスと灌水チューブを組み合わせた灌水を行います。
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ガーデンクリート緑化システムでは、植物の根が灌水クロスを貫通してガーデンクリートの空隙に活着して育ちます。ガーデンクリートには保水性と通気性があるので植物の根が適度な水分と空気を吸収して植物の成長に良いようです。
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5年以上にわたるフィールドワークを通してガーデンクリート緑化システムの上では芝生はもちろんのこと様々な植物が元気に育つことが分かりました。
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ガーデンクリート緑化システムの特許が査定されました。土と比較したガーデンクリート緑化システムの特徴
お水舎横ブミコン舗装3 2015年06月22日
6月初旬から始まった浅草寺様御本堂前のお水舎横でのブミコン舗装が無事終了しました。これから本格的な梅雨を迎える前に施工が終了して、参拝にいらっしゃる皆さんが雨の日でも心地よく参拝することが出来るので一安心です。
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ブミコンの上を歩いた方の印象をお聞きすると、ブミコンの上の歩行感は柔らかく歩きやすいとのことでした。ブミコンの開発者、施工者にとり元気の出るご感想をいただき嬉しい限りです。
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今日もまた多くの皆さんが浅草寺様を訪れています。これまで浅草寺様境内のブミコン舗装で培った経験を活かしながら、引き続き浅草寺様境内の環境改善のお手伝いをさせていただくように製品、工法の研究開発を続けてゆこうと思います。
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                     6月22日撮影
お水舎横ブミコン舗装2 2015年06月14日
    先週は梅雨の晴れ間に恵まれて、お水舎横のブミコン舗装も半分ほどが仕上がりました。

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ブミコンは施工してから固化材BGパウダーの硬化が始まるまでの時間がとても重要です。梅雨の合間を縫っての作業なので、雨対策として施工した後にシートでブミコンの表面をを覆います。
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今年の東京は長梅雨になりそうなので、本格的な梅雨を迎える前に境内のブミコン舗装を済ませて雨の日でも境内を訪れる皆さんが快適に歩ける環境をご提供しようと思います。
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                                                              6月12日撮影
お水舎横ブミコン舗装 2015年06月07日
先週から浅草寺様御本堂前のお水舎横のブミコン舗装が始まりました。お水舎は参拝に来られる方が手を清めるところです。
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雨の日の境内ではブミコン舗装をした場所としない場所では水たまりの有無がはっきりとわかります。 土の透水率は低いので雨水が表面に溜まります。
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ブミコン舗装をした場所はブミコンが雨水を透水するので水たまりができません。 6月3日撮影
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境内には毎日、多くの修学旅行の学生さんや海外からの旅行客が訪れますが、皆さんが快適に境内を歩行できるようにブミコン舗装がお手伝いします。
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                         6月7日撮影 
植物からの蒸散作用を肌で感じる? 2015年04月09日

2015年4月5日渋谷区の午前7時から9時にかけての天候は曇り時々雨でした。

7時半過ぎに神宮前の自宅を出た時は、雨をかすかに肌に感じましたが、傘をさすほどではありませんでした。自宅の周囲はコンクリートの建物とアスファルト舗装に覆われています。歩いて10分ほどのところに明治神宮がありますが、神宮にに入り20分ほど森を歩いている間雨がけっこう降ってきました。それから神宮の外に出てコンクリートとアスファルトに覆われた市街地に入ると雨足が弱まりました。  明治神宮 南参道

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次に緑の多い神宮外苑に入ると再び雨が体感できるほど降ってきました。10ほど雨の中を歩き外苑の外に出ると、また雨足は弱まりました。 緑の多い森の中では雨が強く、コンクリートやアスファルトに覆われた市街地では雨が弱かったようです私の住んでいる場所は緑地面積よりもコンクリートやアスファルトの被覆面積が多い環境です。そこから徒歩で10分ぐらいのところにある明治神宮や神宮外苑の森の緑地面積は80%以上ではないかと思います。         明治神宮 北参道

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YAHOO気象情報によると渋谷区の45日午前7時から9時までの天候は 気温9度、湿度95パーセント、降雨量1mmでした。当日は気温が低く空気中の水蒸気量もほぼ飽和状態で、降雨量1mmという数字を見ると雨が降り始める微妙なタイミングにあったようです。気温10度の時、空気の飽和水蒸気量は9.39g/m3です。このような気象条件の中で当日の朝、明治神宮や神宮外苑の降雨量が増えたのは植物の蒸散作用働きで、空気中の水蒸気が飽和水蒸気量(9.39g/m3)を超えて凝縮して雨となって降ったからではないかと思います。4月5日の散歩では、植物の蒸散作用を肌で感じる事が出来ました。そしてコンクリートやアスファルトに覆われた都市の環境がドライアイランド現象やヒートアイランド現象を生み出すことを実感することも出来ました。

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ふつう6月ごろに咲く花菖蒲が神宮外苑の横を走る外苑東通りの街路樹の脇に咲いていました。4月5日撮影
Garden CityからCity in the Gardenへ 2015年03月26日
私の尊敬するシンガポール建国の父Mr.Lee KuanYewが先日、91歳の生涯を終えました。Mr.Leeは緑の中にGarden Cityを作るという明確なヴィジョンを掲げ強力なリーダーシップを発揮して今日の緑豊かな都市国家を実現させました。植樹するリー首相 Trees of our Garden City  National Parks Publication引用 
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豊かな緑の中に都市を作ろうというMr.Leeの情熱とリーダーシップは若きSingaporean達を動かし、効率の良い官僚組織を作り、安定した国情と緑豊かな環境は海外から多くの投資を呼び込み今日のシンガポールの繁栄をもたらしました。

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        そしてMr.Leeに続く世代はシンガポールをCity in the Gardenにすることを目指しています。 

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             Gardens by the Bay  関連ブログ:シンガポール植物園2

ブミコンと防災 2015年03月11日
3月10日は東京大空襲、3月11日は東日本大地震が発生した日にあたります。4年前に発生した地震と津波は今でも多くの日本人の記憶に残っていますが災害発生時に避難する場所として学校の校庭や公園、お寺の境内などが想定されます。人々がこれらの場所に避難して一夜を明かす時に、地面が土だと雨が降ると水たまりが出来てあまり快適ではありません。土の上をブミコンで覆うことで水たまりが出来ずに、避難場所での生活環境を多少なりとも向上することが出来ます。
   ブミコンを施工した場所は水たまりができませんが、土の上は水が引くのに時間がかかります。
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3月4日には浅草寺様境内で防災訓練が行われました。写真は地震発生の合図でブミコンの上に身をかがめる防災訓練参加者。 3月4日毎日新聞夕刊

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ガーデンクリート都市緑化システム 2015年02月06日
ガーデンクリート都市緑化システムはガーデンクリートと灌水装置を組み合わせてコンクリートやアスファルトに覆われた都市の様々な場所を容易に緑化して人々の心を癒しヒートアイランド現象対策にもなります。                                  新加波 熱帯
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ガーデンクリート都市緑化システムは、熱帯、亜熱帯、温帯の都市を緑化していますが、そこで育てられている植物は、各都市で流通している植物たちです。ガーデンクリート緑化システムは各地の気候に合わせた緑化環境を作ります。                       香港 亜熱帯
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ガーデンクリート都市緑化システムは、コンクリートやアスファルトの上で土を使用して植物を育てるのと比べて荷重が約1/4、厚み1/3,灌水量1/2以下で植物が育つ緑化環境を作ります。
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 ガーデンクリート緑化システムの特許が査定されました。関連サイト:ガーデンクリート都市緑化システム



新加波・香港・台北・東京の気候 2015年01月24日
寒い日が続いていますが理科年表を見ながらシンガポール・香港・台北・東京の気候を比較してみましょう。熱帯気候に属するシンガポールの1月の平均気温は26.6度です。亜熱帯気候にある香港、台北の1月の平均気温は香港が16.1度、台北は16.3度。そして温帯気候に属する東京の1月の平均気温は6.1度です。また年間平均気温はシンガポールが27.6度、香港が23.0度、台北が23.1度、そして東京は16.3度です。 シンガポールの街並み
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1月の降水量はシンガポールが246.3mm、香港が21.3mm、台北が103.5mm、東京が52.3mm。年間の降雨量はシンガポールが2199.0mm、香港が2246.1mm、台北が2534.0mm、そして東京は1528.8mmです。                   ヴィクトリア・ピークからみた夕日(香港)
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温帯気候の東京と亜熱帯気候に属する香港、台北、そして熱帯地方のシンガポールでは気温、降水量などに違いが見えますが、これらの都市に共通する点は、それぞれコンクリートやアスファルトに覆われた環境に置かれていることです。そして都市環境の大きな問題点は、集中豪雨時の洪水、都市を覆うヒートアイランド現象です。                 空からみた台湾の山々
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ブミコン・ガーデンクリートは、熱帯、亜熱帯、温帯にかかわらず、コンクリートやアスファルトトに覆われた都市の雨水の貯留・浸透性を高め、コンクリートやアスファルトの上を簡単に緑化する緑化基盤として都市の環境を改善を図ります。
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                 朝の新宿御苑 1月24日撮影



過酷な環境で芝生を育てる 2014年08月16日
今年の夏、芝生にとってはチョッといい迷惑ですが、過酷な環境で芝生を育てています。PIOのテラスでガーデンクリート緑化ブロックと灌水装置を組み合わせた緑化システムの上で、6月の始めから西洋芝を種から育てています。ここではこれまでに、ケンタッキーブルーグラスのソッド(発芽した芝生の葉と土のついた根)等を緑化ブロックの上で育てました。また芝生の種を蒔く時期も早春から初夏にかけて、または晩夏から秋にかけてと、種が発芽して根を伸ばすのに最適な時期を選んで種をまき芝生を育ててきました。 5月27日 ベントグラスの種を蒔く。
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今回は盛夏に向けて気温が上昇していく時期に、あえて西洋芝の中でも暑さに弱いといわれているベントグラスの種を蒔きました。夏のPIOのテラスは午前9時から午後3時の間は直射日光が容赦なく芝生に当たり芝生の表面温度も40度を超える事もあります。芝生表面温度.pdfこのような過酷な環境でも、ベントグラスは元気に発芽して成長を続けて来ました。 6月10日 発芽する。

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ヒトの都合で過酷な環境に置かれ、暑さの中で懸命に生き延びようとしているベントグラスには大変感謝しています。そして今回の試みで様々な経験を積むことが出来ました。これからも、この経験を活かししながら、都市環境という砂漠にも似た過酷な環境の下で、様々な植物を育ててゆこうと思います。
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                                            8月15日朝撮影 関連ブログ:植物の都合に合わせた環境づくり
永伝寺様ブミコン舗装 2014年06月01日
先週は台東区清川にあります永伝寺様の境内のブミコン舗装の仕事をさせていただきました。永伝寺様では今から7年前に境内のブミコン舗装をさせていただいたのですが、当時、高さが15メートル以上の立派なメタセコイアの木が境内にありました。今回は、このメタセコイアを伐採したのを契機に境内の整備と透水性改善を目的とした工事になりました。
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先週の東京は天気も良くブミコンの舗装には最適な環境でしたが、長期予報によると今年の東京の夏は冷夏になる可能性があるとのこと。冷夏にともない降雨量も増えることでしょうから、今から雨水対策をすると安心ですね。ゲリラ豪雨/雷雨対策に
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                                 5月31日撮影


リサイクル・循環社会の構築 2013年09月05日
先日、大阪の友人Uさんが東京にいらっしゃりいろいろお話をする機会がありました。Uさんは大手化学メーカーで石油製品の販売を手掛けられ今は独立してペットボトルキャップの再利用を中心とした事業の展開をなさっています。私もUさんが作られたペットボトルキャップを再利用したプラスチックトレーを緑化ブロックを作る型として便利に利用させていただいています。Uさんは石油製品の販売を通して石油の素晴らしさに気が付かれている方です。燃料として利用できる地球資源は石油のほかにも、石炭、天然ガスなど色々ありますが、燃料以外に利用できる資源はまりありません。石油はプラスチックとして様々な分野で利用されています。さらにプラスチックの良さはペットボトルキャップを利用したプラスチックトレーの型のように再利用することができるのです。
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Uさんのお話ではプラスチック製品の大半は廃棄後に燃やされているとのことでプラスチックの再利用率は低いようです。確かに経済合理性の観点に立てばプラスチックを再利用するよりも、燃やしてしまったほうがコストは低いかもしれません。しかし、限りある石油資源を1度の利用で燃やしてしまえば後に残るものはありません。経済合理性とは今を生きる人間の都合に良い考え方ですが、次の世代の都合は考えていませんね。限りある石油を再利用することで次の世代により多くの石油ストックを残そうというUさんのスケールの大きな志と日々の地道な活動に敬意を表します。

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                  関連ブログ:石油ピークアウト 水と石油1    水と石油2



ゲリラ豪雨の緩衝帯を作る! 2013年08月30日

当社は「地球環境の保護と再生を目指して」をモットーとして起業しました。当社で取得している特許は天然素材を利用した固化材と、天然砂利、天然軽石で透水性・緑化コンクリートを作ることです。これまでの10年は、この特許を基に表層材としての透水性・緑化コンクリートを製造・利用する技術を確立しました。これからの10年はこれまで蓄積した経験技術を利用して雨水の貯留性を高める基盤としての役割果たす事にに力を入れたいと思います。雨水を貯留するにはより多くの空隙が必要です。ブミコンやガーデンクリートを15cm施工すると空隙に約40mmほどの雨水を貯留することが可能です。

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より多くの空隙を確保するにはブミコン・ガーデンクリートをより厚く施工しなければなりません。それには製品としての経済合理性が必要ですがブミコンやガーデンクリートを作るには世界中の既存のコンクリート製造プラントが利用できます。そして使用する固化材や砂利、軽石も各地の素材が利用できます。出来上がったブミコン・ガーデンクリートは天然素材でできているので遠い将来に地球に戻っても天然素材としての性質を保ちます。さらに既存のブミコン・ガーデンクリートを剥がして骨材として再利用して新たな雨水の貯留基盤が作れます。このように経済合理性に見合ったブミコン・ガーデンクリートの基盤を厚くすることで、ゲリラ豪雨の緩衝地帯をつくり都市の排水機能を高めます。さらに透水性アスファルトを表層材として組み合わせることで都市の雨水の貯留面積は飛躍的に広がるでしょうね。

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写真はゲリラ豪雨時の浅草寺様ご本堂前のブミコン舗装の様子です。関連サイト・ブログ:ゲリラ豪雨/雷雨対策に 雨水の緩衝帯
M邸ブミコン・ガーデンクリート施工 2013年08月16日
中野区にありますM様の新築住宅のアプローチとフロントヤードでブミコンとガーデンクリートの施工をさせていただきました。道路から玄関に続くアプローチはブミコンのカラー舗装と洗い出し舗装を行いました。洗い出しは無機系の硬化遅延材でBGパウダーの硬化を抑え水で洗いだす工法です。天然砂利の表面がきれいに洗いだされて美しい仕上がりになりました。

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            曲線を生かしたアプローチのデザインが洒落ていますね。(設計デザイン:ミサワホーム東京・ミサワエクステリア様)
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            ブミコンとガーデンクリートを組み合わせたフロントヤードはカーポートとしての役割も果たします。
  
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表層は保水性と通気性があり植物とのなじみの良いガーデンクリートと灌水システムを組み合わせて芝生を育てています。
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M邸には自然エネルギーを利用して住まいと周囲の環境を改善させる様々な創意と工夫が取り込まれています。8月13日撮影
放射率 Emissivity 2013年07月18日
都内の気温が高かった7月12日の午後、浅草寺様の境内で非接触赤外線表面温度計を使用してブミコンとアスファルトの表面温度を測定してみました。同じ時間、同じ場所で測定したところアスファルトの表面温度が55℃の時にブミコンの表面温度は52℃で3度の温度の開きがありました。この温度の違いはブミコンとアスファルトの放射率の違いによるものではないかと思います。
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放射率とは、物体が放射熱で放出する光のエネルギーを、同温の黒体が放出する光のエネルギーを1とした時の比です。また放射率(ε)と吸収率(α)は等しいようです。ε=αそして物体の厚みが十分にある時は吸収率(α)と反射率(σ)の和は1になります。α+σ=1これらの関係から放射率(ε)と反射率の和も1となります。 <アスファルト舗装の表面温度 7月12日 午後1時52分撮影>

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地表面のアスファルト舗装の反射率は15~20%、コンクリートの反射率は15~30%です。材料反射率つまりアスファルトの放射率は80~85%そしてコンクリートの放射率は70~85%になります。このアスファルトとコンクリートの放射率の約6%の差が表面温度の差となって表れるのでしょうね。<ブミコンの表面温度7月12日 午後1時52分撮影 測定場所 浅草寺様境内>
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都市のヒートランドアイランド現象を和らげるには、まず構築物や道路舗装に使用する素材を黒い素材よりも白い素材を使用することが第一歩ですね。そしてその素材に保水性を持たせることでさらに表面温度は下がります。
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地中海沿岸諸国、中近東、南アジア、東南アジアには白い建物が多いようですが、ここにも熱の反射率を高めて放射率を押さえる工夫が見られます。 関連ブログ:ブミコントアスファルトの表面温度測定  7月12日撮影
雷除守 2013年07月05日
今週の浅草寺様境内のブミコン舗装は宝蔵門と藤棚の周辺で行われました。先週のブログでもお話ししましたが今回の施工は天候に恵まれて,ほぼ予定りに作業が進みました。TVを見ていたら気象予報士が東京では来週にも梅雨が明けるのではないかと話していました。
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梅雨が明けると本格的な夏の到来です。浅草寺様で最初にブミコン舗装をさせていただいた2008年の東京の夏はゲリラ豪雨の気候でした。今年も西日本では集中豪雨に見舞われているようですね。都市の雨水の排水能力はだいたい1時間当たり50mmで設計されているようです。浅草寺様の境内のブミコン舗装は路盤も含めて大体20mmから25mmの雨水を保水する計算で設計されています。仮に都市全体をブミコンで舗装すると、都市の排水能力は1時間当たり20mmほどの余裕ができる計算です。これは机上の計算ですがブミコンとガーデンクリートを組み合わせて施工すると時間70mmの雨水も保水することが可能です。ゲリラ豪雨・雷雨対策に参照
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浅草寺様では来週の9日、10日に四万六千日特別大祈祷が行われ、期間限定で授与される雷除のお守りを手に入れることができます。そして境内では夏の風物詩ほおづき市が立ちます。
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三社祭が終わり始まったブミコン舗装もほおづき市の前に終了しました。次回は秋のお彼岸が明けから菊祭りにかけてを予定しています。 関連ブログ:夕立?スコール?  7月4日撮影
浅草寺様境内の植物たち 2013年06月06日
2008年の浅草寺様御本堂落慶50周年の周年事業として境内のブミコン舗装をさせていただき今日に至っています。アスファルトやコンクリートに比べて透水性能の高いブミコンを舗装することで多くの雨水を地面に浸透させて植物にも快適な環境を提供します。
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現在、宝蔵門前でブミコン舗装が行われています。ここでは5年ほど前に植樹したシダレ桜が成長して大きくなり、桜を囲む土の輪を拡張するのに合わせてブミコンを打ち直しさせていただきました。
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ブミコンはアスファルトと比べて太陽光の輻射熱を低く抑えることが出来ます。地面からの照り返し温度を低く抑えられることは人や、犬などの動物はもちろんのこと植物にとってもありがたいですね。ブミコンとアスファルトの表面温度測定 シダレ桜と同じころ植樹されて成長中のタブノキ。タブノキは火に強く津波にも耐える日本の風土に適した木です。
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浅草寺様の境内は昭和20年3月10日の大空襲でj建物とともに多くの樹木が焼失されました。とても残念なことです。その中で生き残ったイチョウがたくましく命をつないでいます。境内では時間をかけて緑を回復する作業が続いています。 焼失を免れたオオイチョウ
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境内の花壇では季節の花々も楽しめます。五重塔の前の時計台の花壇ではかわいらしいデイジーの花が咲いていました。
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これからもブミコン舗装で浅草寺様境内の環境を快適に保つお手伝いを したいと思います。関連ブログ:コツコツ育てる植物への愛情                   6月6日撮影
ブミコンとアスファルトの表面温度測定 2013年05月22日
赤外線放射温度計を使用してブミコンとアスファルトの表面温度の比較をしてみました。場所は浅草寺様御本堂横です。測定日5月21日
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                   温度の測定には非接触赤外線表面温度計(家庭用)を使用しました。
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         ブミコンの表面から約50cmほど離れた所から測定した表面温度は32.2℃でした。(午後2時36分測定)
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                              同じ条件で測定したアスファルトの表面温度は38.5℃でした。
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ブミコンもアスファルトも乾燥した状態でしたが、それでも6℃以上の温度差がありました。温度差の原因はブミコンの空隙や、ブミコンとアスファルトの色の違いなどが考えられます。ブミコンが保水された状態であればさらに温度は低くなります。当日、境内ではブミコンの舗装を行っており、水を含んだ状態のブミコンの表面温度は25℃前後でした。
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ちなみにipad miniのサーモグラフィーを使用した写真は下記のとおりです。おそらくグラフィック用のソフトではないかと思いますが、なかなかうまくできていますね?
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アスファルト舗装をブミコン舗装に置き換えることで都市のヒートアイランド現象やドライアイランド現象を緩和することが出来ます。 関連ブログ:ドライアイランド現象  輻射熱と体感温度
スプリンクラー住宅 2013年03月15日
今週は隆設計様のお仕事で神奈川県横浜市に新築中の住宅の周囲をガーデンクリートとブミコンで舗装させていただきました。スプリンクラー住宅は屋根から水を流して建物を冷やす仕組みの住宅で、流れた水は周囲を囲むガーデンクリートやブミコンに保水されて、地面からの照り返しの熱も抑えるという画期的な仕組みです。庭や犬走りは保水性の高いガーデンクリートで舗装しました。保水されたガーデンクリートとコンクリートやアスファルトでは、夏の日中の照り返し温度が15℃ほど低く抑えることが出来ます。ヒートアイランド対策に
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カーポートは耐摩耗性に優れたブミコンで舗装しました。保水されたブミコンもコンクリートやアスファルトと比べると、真夏の日中の照り返しの温度を10℃以上低く抑えることができます。ブミコンとコンクリート・アスファルトとの温度比較.pdf
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ALCパネルや断熱材は素材の内部に空隙を設けることで、熱が伝わる時間を遅くすることが出来ますが、熱を下げることはできません。ガーデンクリートやブミコンは素材の内部にある水が蒸発することで温度を下げることが出来ます。1gの水が気体に変化するためには約540cal熱量が必要です。その熱量をガーデンクリートやブミコンの周囲から奪うことで気化冷却が起こり周辺温度が下がる仕組みです。 関連ブログ:輻射熱と体感温度 3月14日撮影
ガーデンクリートを庭に施工すると? 2013年03月01日
今週は千葉県市川市にお住まいのお客様の庭にガーデンクリートを施工しました。庭は東に面していて朝日を浴びて植物が元気に育つ環境です。お施主様は庭に防草シートを張って砂利をまいて雑草の発生を防ごうとしましたが、昨年の夏は、防草シートと砂利を突き抜けて植物が元気に伸びてきたそうです。まずは防草シートとはがして敷いてあった砂利を取り除きました。

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ガーデンクリートは緑化基盤として植物が育つために縁の下から植物を支えますが、ガーデンクリートを施工すると土から植物が育つことも防げます。おそらくガーデンクリートを施工すると土に太陽光が届かずに植物たちも光合成が出来なくなることが大きな要因でしょうね。ガーデンクリートは現場施工なので、現場に合わせて様々な仕上げが可能です。

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ガーデンクリートは空隙があり保水性能もあるので、太陽光が反射して発生する輻射熱もコンクリートやアスファルトよりも低く抑えることが出来ます。夏でもガーデンクリートに水をまくと土に近い表面温度を保ちながら、雑草が生えず、埃も立たず快適に過ごすことが出来ますね。
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        ガーデンクリートは植物を育てる環境を作るとともに植物が育たない環境を作ることも出来ます。
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                                                            2月28日撮影 関連ブログ:光合成と芝生の成長

輻射熱と体感温度 2013年02月07日
東京では雪が降り寒い日が続いていますが、今日は外気温度が30℃の真夏のブミコンとアスファルト、コンクリートの輻射熱(表面温度)の差による体感温度についてご説明しようと思います。添付の資料は東京都内のビルのテラスに、ブミコン、アスファルト、コンクリート、土を平板状にしたものを並べて表面温度を測定した時のデータです。季節は夏で、各素材に太陽からの直射光は当たらない状態で測定しました。ブミコンとアスファルト、コンクリートとの表面温度比較.pdf
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水をまく前、外気温度が28℃で各素材の表面温度は、アスファルトは48℃、コンクリートは45.5℃、ブミコンは42.5℃でした。この時点でブミコンとコンクリートやアスファルトとの表面温度には3℃から5.5℃の差が見られますね。
次に各素材の表面に水をまき60分経過した時の表面温度は、アスファルトは40℃、コンクリート37.7℃、ブミコンは27℃でした。アスファルトやコンクリートも水をまき1時間ほどするとおよそ9℃ほど温度が下がりましたが、ブミコンはさらに15.5℃ほど温度が下がりました。各素材の温度が下がった理由は、まいた水が気化するときに素材表面の熱を奪う気化熱の働きが考えられます。そしてブミコンにはアスファルトやコンクリートと比べて空隙があり、そこにより多くの水が保水されたことが数値の差として現れたのでしょうね。
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真夏に水打ちすると、外気温度は下がりませんが地表の温度が下がり、照り返しの輻射熱が減るので体感温度も下がります。ブミコンやガーデンクリートはアスファルトやコンクリートと比べて透水性・保水性が高いので表面温度の降下が大きく、輻射熱も減り体感温度がさらに下がります。夏の暑い日に地表近くを車いすで移動される方々や、乳母車に乗った赤ちゃん、はだしで歩くワンちゃんも楽になりますね。
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                                 関連ブログ:体感温度




体感温度 2013年01月04日
新年を迎え東京では寒い日が続いています。気圧配置の関係で寒気が北から流れて来ているからでしょうね。それと体に風が当たり肌から熱が奪われることで体感する寒さも影響します。また寒い中でも太陽からの放射熱が体に直接当たると体感温度は暖かく感じます。人間が寒さ暑さを感じるのは、周囲の気温のほかに、体にあたる風や太陽からの放射熱による体感温度の変化の影響もあります。人間の肌は暑さ寒さを感じる温度センサーのようなものです。物理的な温度変化と違った尺度で皮膚で感じた周囲の温度を体で感じているのでしょうね。
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夏季日中の日向と木陰では、木陰のほうが涼しく感じますが、日向より木陰の気温が低いために涼しく感じると一般には思われています。しかし実際には、木陰では日射や地面からの放射熱が低減されていることが涼しく感じる主たる要因です。このように、人の暑さの感じ方は気温以外にも日射などの放射熱に大きく影響されます。また、それだけでなく、湿度が高いことで発汗による放熱が抑制されます。風が強い場合には皮膚からの放熱量が増えるなど、多くの環境要素が人の熱の受容や放出に影響を及ぼしています。」ヒートアイランド対策マニュアル(平成24年3月環境省)
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よく夏になると打ち水をしますね。打ち水によって外気温はほとんど下がらないのですが、涼しく感じるのは、打ち水で地表面の温度が下がり、地面からの放射熱が減るからですね。もう少し詳しく説明すると、打ち水された水が地熱の影響で液体から気体に代わる時に、気化に必要な熱量540cal/m2の熱量を地面から奪うからです。それで地面から人に直接あたる熱放射量が少なくなり、涼しく感じるようです。
IMG_45511.JPGコンクリートやアスファルトは内部に水分を蓄えることがないので、蓄熱された熱を水で気化させて熱放射量を下げることはできません。しかしブミコンやガーデンクリートは透水することで水分を内部に保水させたり通気できるので、気化熱の働きで表面温度をコンクリートやアスファルトより低く保つことができるのです。 関連ブログ・サイト:ヒートアアイランド対策に ヒートアイランド現象と対策








屋上の断熱と緑化基盤の作成 2012年11月30日
渋谷区幡ケ谷のビル屋上をガーデンクリートで被覆しました。防水層の保護、建物の断熱、緑化基盤の作成が目的です。                              ガーデンクリート施工前の屋上
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屋上をガーデンクリートで被覆することで防水層を真夏の強い日射しと紫外線から守ります。そしてガーデンクリートに含まれた空気層による保水・断熱効果の働きで、建物の室内を夏は涼しく冬は暖かい環境にします。                                                         ガーデンクリート施工後の屋上
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こちらの建物の屋上は東は新宿副都心、西を向くと富士山が眺められる素晴らしい環境です。ガーデンクリートを被覆することで植物を育てる緑化基盤ができました。将来は、自動灌水システムお水番と組み合わせることで、ハーブや芝生をはじめ様々な植物を育てる事が可能です。そして植物を育てることで建物の断熱・保温効果もより一層高まります。
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                             11月27日撮影
コンクリート砂漠で寒冷地型の植物を育てるには 2012年10月12日
北海道の黒田ハーブ農園さんからクリーピングタイムの絨毯が東京にやってきて1年がたちました。今年の東京の夏は雨が降らずコンクリートも熱がこもりがちで寒冷地型の植物には厳しい環境でした。先のブログでもお話ししましたが、寒冷地型の植物が育つのによい環境温度は24℃が上限といわれています。 (大田区産業プラザのクリーピングタイムとケンタッキーブルーグラス 10月10日撮影)
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都内の様々な場所でガーデンクリートの上で寒冷地型の植物を育てましたが、今年の東京の夏は夜でも25℃以上の気温の日が続きました。日中は気温は30℃を超え、コンクリートの表面温度も50℃を超える時間帯がありましたが、東京のコンクリート砂漠で寒冷地型のハーブや西洋芝を育てるのに役立つ貴重なデータを集めることができました。 (浅草寺様境内のクリーピングベントグラス 10月11日撮影)
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ガーデンクリートの上で寒冷地型の植物を育てる環境も、マンションのベランダやビルのテラス、そしてコンクリートの地面と様々で、直射日光が一日中射し込む場所もあれば、ビル風が吹く場所もありました。そのような環境の中で、風に強い植物もあれば直射日光に強い植物もあるようで、彼らの過ごしやすい環境もわかってきました。(マンションベランダのクリーピンタイム10月12日撮影)
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今年の夏の貴重な経験を通してコンクリート砂漠で植物を育てるには、植物を支える緑化基盤に保水性と通気性(透水性)、コンクリートの地熱を遮る断熱性、そして適度な水が常に供給され続ける灌水が必要であることが改めて確認されました。 関連ブログ: 都市のコンクリート砂漠を緑のオアシスに  コツコツ育てる植物への愛情  

芝生の科学 2012年09月28日
以前、ターフ・サイエンス・セミナー2011という勉強会に参加したことがありました。講師はマイカ・ウッズ博士というアメリカ人の芝生の専門家ですが、芝生の光合成の仕組みや芝生の生育環境について科学的な視点に立った説明でとても勉強になりました。西洋芝の生育最適気温は15℃から24℃。そして西洋芝が,空気中のCo2を取り込んで活発に光合成をおこなう日中の気温は20℃から35℃だそうです。

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また西洋芝にとって日中の気温よりも夜間の地温が大事であることも参考になりました。日中の気温が40度を超えるアメリカのアリゾナ砂漠でも夜間の地温は25℃を下回るのでクリーピングベントグラスは育ちます。浅草寺様の境内のコンクリートの上でクリーピングベントグラスを発芽させて育てましたが、今年の夏の東京の日中気温は西洋芝の生育最適気温の上限である24度をはるかに超えました。日中のコンクリートの表面温度は50度を超えることもあり、まさにアリゾナ砂漠に似た環境です。そのような環境でクリーピングベントグラスが発芽して生育したのは、クリーピングベントグラスを下から支えるガーデンクリートの緑化基盤がコンクリートの地熱温度を遮ったことが大きな要因だと思います。保水されたガーデンクリートの裏面温度は真夏でも夜になると25℃前後、日中でも30℃前後で推移します。
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それと先のブログでもお話ししましたが、浅草寺様ではお寺の皆さんが毎朝芝生に水をまき続けてくださったことが種の発芽の大きな要因でした。そしてまかれた水が芝生の土に溜まることがなくガーデンクリートを通して排水された事も重要なポイントです。植物を育てるには土中の水分と空気量のバランスが大事です。ガーデンクリートは保水性があるとともに通気性があるので植物が必要とする水と空気をバランスよく供給できます。水を毎日まいても水がたまることがなく、コンクリートの地熱温度を断熱するガーデンクリートがコンクリート砂漠を緑のオアシスに変えます。

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          関連ブログ:光合成と芝生の呼吸  都市のコンクリート砂漠を緑のオアシスに 9月21日撮影
萱葺き屋根効果の実証 2012年06月02日
神奈川県伊勢原市にありますアズビル㈱様(旧山武様)の屋上をガーデンクリートと芝生で緑化して4年目を迎えました。ここは北は大山をはじめとする丹沢山系、南には湘南の海が広がる場所で一年を通して日当たりも良く芝生の生育には恵まれた環境です。一方、山と海がそばにあることで、季節によっては強い風も吹く事があります。このような環境で芝生が元気に4年目が迎えられたのは管理に携わられている伊勢原工場や尾瀬林業の皆さんの日々の手入れの積み重ねのおかげです。
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この伊勢原工場の屋上と室内で温度の変化を測定させていただいていますが、とても素晴らしいデータが採れました。日本のように夏は暑く冬は寒い環境では、人々が快適な生活をすごすために、夏は外部から室内に入る熱を断熱し、冬は室内の熱が外部に逃げないように保温する機能が建物には求められます。日本の家屋では茅葺屋根がこの機能を果たしました。
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ガーデンクリートに芝生を載せて建物を被覆することで、茅葺屋根と同じ効果が得られることが数値で実証されました。グラフ参照 このグラフの測定ポイントはガーデンクリートと芝生を被覆した屋上下階の天井と、コンクリートむき出しの屋上下階天井の2点です。夏(9月)の間はガーデンクリートと芝生で被覆した屋上下階天井温度が、コンクリートむき出しの屋上下階天候温度よりも低く推移しました。温度差は最大で8℃、平均で3度ほどでした。そして冬(2月)になるとコンクリート屋上階下天井温度がガーデンクリートと芝生で被覆した屋上階下天井温度よりも低く推移しました。温度差は最大で4℃、平均で2度ほどの差が見られました。
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またガーデンクリートと鉄板の下の騒音測定をしたところガーデンクリートは鉄板と比べて20dBほど騒音を軽減することがわかりました。コンクリートや鉄板と比べてガーデンクリートに断熱、保温、遮音効果があるのはガーデンクリートの内部にある空隙にその秘密があります。当社ではこのガーデンクリートの特性を生かしたDHパネルを開発しました。DHパネルのDは断熱、Hは保温を表します。現代の茅葺素材DHパネルをコンクリートの上や、鉄でできた折半屋根、仮設住宅等でご利用ください。

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                                        5月29日撮影 関連サイト:「夏は断熱・冬は保温ガーデンクリートDHパネル」



断熱・保温 DHパネル 2012年04月27日
ガーデンクリートDHパネルの紹介サイトがアップしました。保水・断熱性パネルとしてのガーデンクリートの温度測定。DHパネルは断熱性能と保温性能に優れた軽量・保水コンクリートパネルです。DHパネルのDは断熱、Hは保温を表します。DHパネルの熱伝導率は、保水時0.3W/mK、乾燥時で0.16W/mKです。コンクリートの熱伝導率は1.6W/mK,ステンレススチールの熱伝導率は16W/mKなのでDHパネルはコンクリートの10倍、ステンレススチールの100倍の断熱性能があります。
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ガーデンクリートDHパネルはグラスウールやポリエチレンフォーム等の断熱材の伝導率0.038W/mKには及びませんが、これらの断熱材にはない素晴らしい特性、保水性能があります。真夏の直射日光にさらされた環境ではコンクリートやステンレススチールの表面温度は50度から60度に達しますが、保水されたDHパネルの表面温度は気化熱の働きで10度以上低く推移します。(下記グラフをご参照ください。)DHパネルをコンクリートの建物の屋上や折半屋根の上に乗せると、室内温度より外気温度が高い夏の間は、DHパネルの断熱性能と保水性能の働きで太陽光を遮ります。さらにDHパネルに芝生などを植栽することで断熱・保水性能がアップします。DHパネルと同じ3cm厚みでガーデンクリートを施工して芝生を乗せた、真夏の屋上下の室内天井温度とコンクリートむき出しの屋上下の室内温度では最高で8度、平均で3℃の温度差がみられました。(9月8日から10月5日までの温度推移参照)

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一方、冬になると寒さをしのぐために室内を暖房することで室内温度が外気温よりも高い環境が作られます。そうなると建物には室内の熱エネルギーが外部になるべく逃げないように保温効果が求められます。DHパネルの熱伝導率とコンクリートやステンレススチールの熱伝導率の差がここで違いを発揮します。DHパネルと同じ3cm厚みでガーデンクリートを施工して芝生を乗せた、真冬の屋上下の室内天井温度とコンクリートむき出しの屋上下の室内温度では最高で4度、平均で2℃の温度差がみられました。 (1月26日から3月1日までの温度推移参照)  PIO 6Fテラス 4月25日撮影
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ガーデンクリートDHパネルやガーデンクリートに芝生などの植物を乗せて建物を被覆することで夏は断熱・冬は保温効果を得ることができます。参考として、省エネルギーセンターの資料では、エアコンの設定温度を1℃上げることで10%の節電になるといわれています。電力が貴重になってゆくこれからの日本の社会では、断熱性能と保水性能に優れたDHパネルが活躍する場所が広がってゆくでしょう。尾瀬林業様と共同実施 関連サイト・ブログ:ガーデンクリートが建物の温度を下げる仕組み 夏は断熱・冬は保温

植物の命をつなぐ「お水番」 2011年10月09日

4月の初めからベランダでガーデニングキットの上で西洋芝を育てています。9月末までに1週間に一度、約25リットルの水をタンクに給水し続け6か月間,およそ700リットルの水を芝生に灌水しました。1日・約4リットル、1㎡・約3.7リットルの灌水量です。灌水する水はお風呂の残り水を使用して節水・節電効果もありました。  10月7日撮影


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大田区産業プラザPIOの6Fテラスでは、約250リットルの容量の雨水貯留タンクを連結して灌水しながら西洋芝を育てて3年がたちます。この秋、今までの経験を生かして新たな灌水システムが完成しました。コンクリートやアスファルトの上といった大地からの水分が得られない砂漠のような環境で、植物の命をつなぐ水を調整しながら灌水し続ける水の番人「お水番」の登場です。
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IMG_1124.JPG                                  関連ブログ:水の番人  夏の芝生2011 part2   10月7日撮影
気体・液体・都市冷却 2011年04月10日

今年の夏は関東地方を中心に約1500万KWの電力が不足する予想だそうです。夏の家庭で使用される電力の用途はがエアコンが25.2%,冷蔵庫が16.1%、照明が16.1%、そしてTVが9.9%という数値が報道されていました。家庭で使用される電力の約40%がエアコンや冷蔵庫で消費されているようですね。そこで今回は電力がどのようにしてエアコンや冷蔵庫で使用されているか、Wikipediaなどインターネットで収集した情報を整理してご紹介いたします。気体液化ヒートポンプの仕組み(図:Wikipedia参照)      

     1.凝縮器 2.膨張弁 3.蒸発器 4.圧縮器 (赤が高温、青が低温)

750px-Heatpump_svg.pngエアコンや冷蔵庫は液体が気体に、そして気体が液体に変わるときに発生するエネルギーを利用して温度を下げたり上げたりしています。気体や液体は、圧力、体積、温度などの物理的性質と、粒子数(物質量)でとらえることが出来ます。例えば1リットルの容器に空気を入れて1/10リットルの体積に圧縮すると、エネルギー保存の法則で、その空気に含まれている粒子数(エネルギーと表現しておきます)は変わりませんが、単位体積当たりの熱量は10倍になります。エアコンの室外機では室内から送られてきた気体が圧縮ポンプで圧縮されて液体になるのですが、このときに熱が発生するのはこの原理によります。さらに室外機では圧縮され発熱した液体に送風機で風を送り熱を冷まします。こうして圧縮され冷まされた液体が室内機に送られ気体として元の体積に戻るときに、室内よりも涼しい空気が生まれるのです。 つまり気体を圧縮して発熱した液体に風を送り冷ますのに電気エネルギーが使用されるのですね。

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一方、保水されたガーデンクリートの表面温度が、コンクリートやアスファルトよりも低いのはなぜでしょうか?ここでも、液体が気体に変わるときに発生する自然エネルギーの働きがあります。太陽光に含まれている熱エネルギーは建物や舗装されているコンクリートやアスファルトに蓄積されるのですが、ガーデンクリートのように内部に水が保水できる場合、太陽エネルギーを利用して水が気体に気化するのです。1グラムの水が気化するためには540カロリーのエネルギーが必要です。ガーデンクリートに保水された水が太陽エネルギーの働きで気化されるので、表面温度がコンクリートやアスファルトよりも低くなるのです。コンクリートやアスファルトは水を保水来ることが出来ません。

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コンクリートやアスファルトに覆われてヒートアイランド現象化が進んだ都市では、都市の保水性を回復して水の持つ液体から気体への相移転による自然エネルギーを利用して、都市を冷やし潤いを与えるのはいかがでしょうか? 参考ブログ:水の循環の素晴らしさ

春の息吹 2011年 2011年04月03日

神奈川県伊勢原市にあります山武様伊勢原工場の屋上(1000㎡)にガーデンクリートを施工して、高麗芝を育てて丸2年が経過しました。灌水はスプリンクラーで行っています。今年も春を迎え、また新しい芝が育ち始めました。

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今年は春夏秋冬を通して芝生やガーデンクリートの温度を測定する予定です。広い面積の屋上緑化環境の長期にわたる温度測定なので、様々なデータ、思いがけないデータが採れそうで期待できますね。建物や建物の周囲の環境の温度を下げるには植物やガーデンクリートの蒸散作用による気化冷却が最適です。水と風、そして太陽という自然エネルギーの恩恵ですね。参考ブログ:水の循環の素晴らしさ・有難さ IMG_8959.JPG

                                            3月31日撮影  

 

被災地のぬかるみを解消する一つの提案 2011年03月16日

東日本巨大地震では津波が運んで来た水分を含んだ大量の土砂が被災地を覆っているようです。これら瓦礫や土砂を除去する作業が始まるでしょうが、土砂の上に簡易舗装をして人々の生活空間を確保することも一つの方法です。当社で開発したガーデンクリートは固化材と軽石がプレパックされていますので、被災地まで運ばれた後は水を加えて練るだけで、翌日からはヒトが歩行できる生活環境は確保できます。 参考サイト ガーデンクリートについて

 

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またブミコン・ガーデンクリートは透水性能があるので雨が降っても、水たまりができたりぬかるんだりすることがはありません。ブミコン・ガーデンクリートは、河川大国日本の各地の河川で採取できる天然砂利、火山国日本各地で採取できる軽石と、同じく日本各地に埋蔵されている豊富な石灰石が原料なので、大量の需要に対応することができます。ポイントは天然砂利、軽石と石灰石と水の配合比ですが、日本各地の素材の性質に合わせた配合は十分可能です。当社ではご協力させていただくネットワークもございますので遠慮なくお問い合わせください。 お問い合わせ先

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         ガーデンクリートの施工例  参考ブログ: 新需要発見https://www.garden-crete.com/blog/2008/12/post-70.html

ガーデンクリートが建物の温度を下げる仕組み 2011年02月02日

ガーデンクリートが建物の温度を下げる仕組み」のサイトがアップされましたのでご覧ください。断熱材とガーデンクリートの大きな違いは、断熱材は熱エネルギーが建物に伝わる速度を遅くすることはできますが、熱エネルギーを奪うことはできません。保水されたガーデンクリートは気化熱の働きで建物から熱エネルギーを奪うことが出来るのです。この働きで建物周辺の温度を下げることが出来ます。     参考ブログ ガーデンクリートと断熱材の違い

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ガーデンクリートと断熱材との違い 2011年01月16日

個体では熱は熱源から温度の低い所に向けて伝わります。熱伝導率(W/mK)は厚さ1mの素材の両端に1度の温度差があるときに、その素材1㎡を通して1秒間に流れる熱量を表す数値です。建物の屋上を緑化することで建物に直接あたる太陽からの放射熱を和らげます。建物の躯体によく使われるコンクリートの熱伝導率は1.6W/mKです。これは乾燥した空気(熱伝導率0.024W/mK)を閉じ込めた断熱材グラスウールやポリエチレンフォーム等の熱伝導率0.038W/mKと比べると42倍も高くそれだけ太陽からの放射熱を建物内部に伝えやすいという事ですね。そこでコンクリートの建物の屋上にはこれらの断熱材を使用して太陽からの放射熱を断熱するケースが増えています。しかしコンクリートの熱伝導率が高いということは、建物の内部の熱を外部に放射しやすいという特性もあります。真夏の東京でも夜になると建物の外部の気温は30度以下になりますね。昼間の太陽からの放射熱でコンクリートの内部にこもった熱も、夜になると気温の下がった外気に放射されます。ところがコンクリートの外側に断熱材があると、この放射熱が遮られる事も確かです。

 

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屋上にガーデンクリートが敷かれている場合はどうでしょうか?ガーデンクリートの比重は乾燥状態で約900kg/m3前後です。またガーデンクリートの熱伝導率は0.16W/mKでコンクリートの1/9、そしてグラスウールなどの断熱材と比べると約4.5倍ほど高い数値です。また保水されたガーデンクリートの比重は約1200kg/m3で熱伝導率は0.3W/mKです。 heat_08.gifのサムネール画像

 

保水されたガーデンクリートがコンクリートと同じように太陽からの放射熱を直接に建物の内部に伝えるかというとそうではありません。 ここで気化熱という素晴らしい自然エネルギーの特性が発揮されるのです。1グラムの水が蒸発するときに約540カロリーの熱を表面から奪います。太陽からの放射熱を直接受けた保水されたガーデンクリートの表面温度がコンクリートや鉄板の表面温度よりも10度ほど低い理由はそのためですね。(上図グラフ参照) 保水されたガーデンクリートは、およそ300㍑/㎥の水を保水します。そしてガーデンクリートに保水された水が、気化熱の働きで建物に伝わる太陽からの放射熱を軽減します。また夜になると、熱伝導率がグラスウールなどの断熱材より高い、水を含んだガーデンクリートが建物にこもった熱を屋外に効率よく放射します。 

 

IMG_2313.JPG熱伝導率の低い素材は熱伝導率が高い素材よりも時間当たりに伝導される熱量が少なく、熱が伝わる時間を遅らせることはできますが、熱量そのものを減らすことはできません。ところが保水したガーデンクリートは水が気化するときに、表面にある熱エネルギーを水1グラム当たり540カロリー奪うことができるのです。 一年を通して太陽から大量の放射熱が当たる熱帯では、ガーデンクリートの保水性を維持し気化熱の働きを利用して温度を下げるのが効果的な利用方法です。                                                          参考ブログ:自然エネルギーを利用した温帯の技 ガーデンクリート屋上芝生緑化の温度測定

自然エネルギーを利用した温帯の技 2011年01月09日

日本の夏も高温多湿の熱帯に似た環境です。このような気候の中で、かやぶき屋根や京都の坪庭のような自然エネルギーを利用した住環境の整備の技が伝統的に継承されて来ました。ガーデンクリートを屋根や屋上に乗せてスプリンクラーで散水したり芝生などの植物を育てることで、太陽からの放射熱が建物に直接当たるのを防ぎ、かやぶき屋根と同じような冷却効果を生みます。耐火性のあるガーデンクリートは防火性性能が求められる都市環境に最適で現代のかやぶき屋根の役割を果たします。

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山武様伊勢原工場の屋上ではガーデンクリートの上で芝生を育てていますが、屋上の下の階の天井の温度を測定したところ、芝生とガーデンクリートで覆われた場所の真下の天井の表面温度と、コンクリートがむき出しになった屋上の真下の天井の表面温度との間におよそ1度から2度の温度差が見られました。これは芝生とガーデンクリートに含まれた水分が、太陽の放射熱で蒸発(気化)するときに、水1グラム当たり約540カロリーの熱エネルギーを屋上の表面より奪うからです。(芝生とガーデンクリートに覆われた屋上の真下の階の天井の表面温度 26.5℃~29.2℃)

図7.jpg 冷暖房設定温度と消費エネルギーの関係で、冷暖房それぞれについて設定温度を1度変更すると、熱源で消費されるエネルギーが約10%削減されるといわれています。壁面の温度差も加味しなければ正確な数値はわかりませんが、気化熱という自然エネルギーを使用することで、化石燃料の消費を押さえることが可能です。(コンクリートむき出しの屋上の真下の階の天井の表面温度28.8℃~30.6℃ 写真提供:尾瀬林業様)

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またミサワホーム東京様と共同開発して、灌水システムを埋め込んだガーデンクリートを敷きつめて、京都の坪庭に似た環境を作り、自然の風が起きる庭を作りました。 heat_05.jpg

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これら日本の自然環境から生み出された技術を熱帯の都市でも活したいものです。                                                                                             参考ブログ・サイト 朝倉彫塑館  ヒートアイランド対策に    ガーデンクリート屋上芝生緑化の温度測定

温帯と熱帯の技術の融合 2011年01月02日

熱帯の国々の多くが第2次世界大戦後に独立を果たし新しい都市造りを進めてきましたが、その参考となったのが欧米の都市構造です。主に温帯の自然の中で形成された欧米の都市造りの技術が熱帯に移転されて都市の近代化が図られましたが、それに伴い熱帯環境に適した従来からの技術が失われたのも確かです。熱帯の伝統的な住環境ではヤシなどの植物を利用して木陰を作ったり、自然な風の流れを採りいれたりして結構快適な暮らしをしていたようです。住宅と店舗が一体化した建物を回廊で繋いだ伝統的なショップハウスも、熱帯の環境にに対応した建物です。店を繋ぐ回廊は直射日光を遮り風通しも良く、心地よい空間を提供します。                                   ( Little India : Singapore)

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欧米を中心に築かれてきた都市構造では、建物の内部と外部の環境を遮断してエアコン等を利用して快適な室内空間を作り出します。暑い夏にはエアコンで室内を冷し冬は暖房します。熱帯の建物では一年を通してビルの内部をエアコンで冷房していますが、室内の快適な環境を維持するために電力の50%以上が冷房用のエアコンの稼働のために使用されているようです。              (イギリスの植民地時代の雰囲気を残す天井の高いコロニアルな回廊 Singapore)

 

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今、熱帯の都市では、自然エネルギーを活用して快適な生活環境を維持してきた熱帯の伝統的な住環境の手法と、温帯の発想に基づく電力など人為的なエネルギーで快適な生活環境を作り出す手法とのコラボレーションが始まっています。 

PICT0098_edited.JPG                   果物のドリアンに似たドーム型の建物 esplanade Singapore

 

雨水の緩衝帯 2010年12月12日

法乗院深川ゑんま堂様のブミコン舗装も無事に終了しました。施工面積約250㎡、ブミコン80mm、下地路盤100mmの構造で約30mmの雨水を貯留します。境内に施工されたブミコンと路盤に約750リットルの雨水が貯留される設計です。

 

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  東京都の下水道は時間50mmの雨水を貯留・排水する能力があるといわれています。昨今のゲリラ豪雨で都市が冠水する理由は、都市を覆う透水能力の低いアスファルトやコンクリートの表面に降った雨水が、地中に浸透することなく下水道に直接流れ込むからです。そのために下水道に流れ込んだ雨水が、下水道の貯留・排水処理能力を超えて地上にあふれてしまいます。

 

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アスファルトやコンクリートより雨水の透水・貯留能力の高いブミコンで都市が舗装されると、ゲリラ豪雨が突然発生しても安心ですね。まずブミコンに雨水が貯留されて徐々に下水道に排水されてゆきます。ブミコンが下水道に流れ込む雨水の緩衝帯としての役割を果たして都市を冠水から防ぎます。

 

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人間社会でも国境には緩衝地帯がありますね。緩衝地帯があることで国と国との緊張が緩和されます。ブミコンが雨水の緩衝帯となることで、突然発生するゲリラ豪雨から都市を守ります。

 

 

 

IMG_8015.JPG                                                         参考:ゲリラ豪雨/雷雨対策に 雨の恵み2

 

バリアフリー透水性舗装 2010年11月12日

浅草寺様御本堂前のブミコン舗装も、参拝にいらっしゃる方々の中での工事でしたが、無事にコンクリートの剥がし作業からブミコンの舗装までほぼ終了しました。

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IMG_7675.JPG表面がカミナリオコシのような形をしたブミコンは、滑りにくくハイヒールも沈まずに痛みません。水たまりもできにくいので雨の日でも着物の裾が汚れにくく安心して歩けます。 IMG_7624.JPG

 

ブミコンはバリアフリーの舗装材です。、境内の石畳の周りに施工することで段差を解消してお年寄りも安心して歩けます。また車いすもスムーズに通行することが可能です。

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                   ブミコンのカタログをご参照ください。

猛暑の夏を乗り切って 2010年09月19日

今年の夏は東京都内でも雨が一月以上降らず、気温も連日35度を超えるかなり厳しい気候条件の日々が続きました。その中で大田区産業プラザPIOの屋上、荒川区町屋のホテルの屋上のガーデンクリートの上で育てている芝生も試練の日々を何とか乗り切り秋を迎えることができました。

 

IMG_7121.JPGPIOの屋上では昨年の夏から、西洋芝トールフェスク、ペレニアルライグラス、ケンタッキーブルーグラスの種をブレンドした「年中無休」を撒いて芝生を育ててきました。ここにきて7月に生育の終わりを迎えた1年草のペレニアルライグラス、トールフェスクは枯れましたがケンタッキーブルーグラスが猛暑の夏を乗り切りました。ようやく気温も25度前後まで下がって来ましたので、これから再び年中無休をまいて緑のテラスで秋冬を迎える準備を始めようと思います。(9月13日撮影)

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荒川区町屋のホテルの屋上の西洋芝は先のブログでもご紹介しましたように、隣のブラウンルーフからバミューダグラスをはじめとする様々な草花が越境してきて、大盛況の夏を過ごしました。今年のように猛暑の夏でも、保水性、排水性のよい緑化基盤(ガーデンクリート)と適度の散水の継続(スプリンクラーや底面灌水など)、そして風が吹く環境が整っていれば都内の屋上で、わずか3cm厚みの緑化基盤ガーデンクリートと3cm前後の土の上でも植物が元気に夏を越えることがわかりました。

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 6月の終わりにきれいに刈り込んだ芝生も夏の間にかなり伸びてしまいました。そこで再びNさんにご協力をいただいて芝刈りをしました。さっぱりと刈り込んだ芝生のソッドに種や肥料をまいて秋から冬を迎える準備をする予定です。 9月10日撮影

屋上緑化の温度測定結果 2010年09月12日

今年の夏は暑い日が続きました。その中で8月13日に神奈川県伊勢原市にあります山武様伊勢原工場の屋上と、屋上下の階の部屋の天井の温度を尾瀬林業さんのご協力で測定しました。工場は休日で室内のエアコンも作動しおらず測定には最良の環境でした。

 

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測定データを分析しますと、外気温度が35度から36度のときに、屋上の芝生の表面温度は37度から43度、屋上のコンクリートの表面温度が47度から53度で,コンクリートと芝生では10度近くの温度差が見られました。この数字は保水されたガーデンクリートとコンクリートやアスファルトの表面温度の差が10度ぐらいある測定値と似ています。(ヒートアイランド対策に参照)これらのデータを元にご提案できることは、ベランダやテラス、建物の周囲、そして街や公園の歩道を緑化したり保水されたガーデンクリートで舗装することで真夏の照り返しの温度をコンクリートやアスファルト舗装と比べて10度ほどは下げる事が出来るということです。                         

 

                               芝生表面温度 

図3.jpg                                                  コンクリート表面温度

図4.jpg さらに、今回の測定で得た貴重なデータは芝生とガーデンクリートで舗装された屋上の真下の天井の温度と、コンクリートむき出しの屋上の真下の天井の温度を測定できたことでした。測定結果は外気温度が35度から36度のときに芝生下の天井温度は26.5度から29.2度、そしてコンクリート下の天井の温度は28.8度から30.6度で、芝生下とコンクリート下の温度差は1.4度から2.3度でした。

 

図2.jpg冷暖房設定温度と消費エネルギーの関係で、冷暖房それぞれについて設定温度を1度変更すると、熱源で消費されるエネルギーがそれぞれ約10%削減されるといわれています。(出典:財団法人エネルギーセンター) 今回は屋上の下階の壁面温度については測定しなかったので一概には言えませんが、芝生下とコンクリート下の1.4度から2.3度の温度差は熱源として消費されるエネルギーを約10%から20%削減できるということになりそうですね。詳しくはを「屋上緑化の温度測定結果」ご参照ください。                                                                                                                                                                                                             

                                       

                                                                                         芝生下 天井の表面温度                                                

図5.jpg                                                   コンクリート下 天井の表面温度

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ブミコンの透水・保水性能 2010年08月05日

長野県のパートナー企業㈱キクイチさんのブログサイト信州「キクイチ」エコブログで、ブミコンの透水性能がビデオムービーで紹介されていますのでご覧下さい。。ブミコンの透水速度はアスファルトの透水性舗装の10倍以上、空隙率は25%です。空隙率が30%のガーデンクリートと組み合わせて使用すると1時間当たり70mmの雨水を保水出きます。雨水をブミコン・ガーデンクリートに保水させた後、排水溝に徐々に流してゆくことで突然のゲリラ豪雨もかなりの地域で解消されることでしょうね。(ゲリラ豪雨/雷雨対策に 参照)                                  ブミコン舗装前の浅草寺様境内

 

IMG_0091.JPG                       ブミコン舗装後の境内

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ゲリラ豪雨/雷雨対策に(透水性舗装)がアップされました 2010年07月12日

ホームページで透水性舗装ブミコン・ガーデンクリートを使用したゲリラ豪雨/雷雨対策のサイトが紹介されています。ガーデンクリートの空隙率は30%です。ガーデンクリートを200mm厚みで舗装すると60㍑/㎡の雨水がガーデンクリートの内部に保水される計算です。東京都23区、そしてシンガポールの国土の約半分である約300平方キロメートルがガーデンクリートで200mm舗装されるとその保水量は1800万立方メートルで、小河内ダムの貯水量約18,000万立方メートルの10%ほどの量になる計算です。

 

        今年は日本全国で豪雨に見舞われていますが、シンガポールや香港など南の国々でも例年にない激しいスコールに見舞われています。

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IMG_6176.JPG シンガポールの新築の建物も激しいスコールに,なす術もありません。Gardencreteの出番です!(Orchard Roadに面した建物のオープンフロア)

都市の砂漠にオアシスを! 2010年05月23日

 先月来、当社で開発した製品について様々な角度から、その機能や特徴などを分析・評価する機会を得ました。そしてたどりついた結論は、毛細管現象を利用した灌水システムと組み合わせることで、緑化基盤ガーデンクリートは建物の屋上からアスファルトやコンクリートに覆われた地上まで、様々な場所を容易に緑化出来るということでした。

 

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 ガーデンクリートは保水性と通気性、そして軽量性に優れた緑化基盤です。カミナリオコシのような形をしていて、その中に植物の根が活着します。軽石が石灰系の固化材でしっかりと固定されているので、風化することもなく沈みこまないので、土のように締め固まることがありません。いつまでも空隙が保たれるので、水がたまって根が腐ることもありません。

IMG_5980.JPG毛細管現象を利用したオリジナルの灌水システムは、植物の根に直接水を補給します。その灌水量はスプリンクラーによる灌水量の50%以下です。建物の屋上や地上の接道部分で植物に直接に水を補給するので、水が飛散することなく、いつでも人が安心して歩くことができます。

 

IMG_3983.JPG ガーデンクリートとオリジナルの灌水システムを組み合わせることで、ヒートアイランド現象に苦しむ都市の建物の屋上や、コンクリートやアスファルトで覆われた地上の保水性を高め、緑化面積を広げることが容易になりました。

  IMG_4850.JPGしかも天然の無機系素材は耐候性にも優れ緑化基盤の製作も容易で、多くの人々がガーデンクリートを使用した緑化に参加出来るようになりました。

 

IMG_4891.JPG                    都市の砂漠にオアシスを!ガーデンクリート都市緑化システム

 

ブミコン・ガーデンクリート専用固化材BGパウダー 2010年02月07日

BGパウダーは、透水性コンクリート「ブミコン」や緑化コンクリート「ガーデンクリート」を作るための専用固化材です。BはブミコンのB,GはガーデンクリートのGです。BGパウダーと天然砂利があれば、日本全国はもちろんのこと、世界中の様々な場所で透水性コンクリートや緑化コンクリートを作ることができます。

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 天竜川の砂利をBGパウダーで固めた駐車場 N邸 静岡県掛川市

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千曲川水系の砂利をBGパウダーで固めた公園遊歩道。長野県佐久市五稜郭公園

IMG_4807.JPG十和田のケイ石とBGパウダーがセットになった軽量緑化コンクリート「ガーデンクリート・素材セット

   gcl006.jpg                  BGパウダーのカタログはこちらです

都市を緑化する目的は? 2010年01月24日

1月23日に配信されたYahoo newsによると、都市の芝生緑化が地球温暖化を加速するという記事が載っていました。記事の内容を整理すると芝生が吸収するCo2の量よりも、芝生を手入れするための芝刈り機の燃料に含まれるCo2の排出量や、芝生に撒く肥料に含まれているN2O(一酸化二窒素)の排出量が多いので、温暖化効果が高まるというストーリーです。しかし以前のブログでも述べましたが、都市の温暖化の原因は別の所にあるのではないかと思います。(都市の温暖化と地球の温暖化)

                                                              明治神宮外苑の新緑(東京都新宿区)

IMG_0024.jpg植物はCo2を吸収するだけでなく、その成長の段階で呼吸を通してCo2を体外に吐き出します。(光合成と芝生の呼吸参照)また枯れた植物が燃えるときもCo2は排出されますし、バクテリアによる無機物への分解を通してもCo2は大気に排出されます。そもそも植物を育てることでCo2が削減されるという考え方が間違っていますね。                                                                                 

 

                  権田原坂の新緑(東京都港区)

 

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都市を緑化する目的は、コンクリートやアスファルトに覆われた空間に自然の潤いを取り戻し、保水性を高めることだと思います。緑の空間が増えることで雨水は植物の葉や、植物を支える土などの緑化基盤に保水されます。そして保水された水は葉を通して大気中に蒸散されるのです。     元赤坂迎賓館前の新緑(東京都港区)

 

IMG_0022.jpg ガーデンクリートもコンクリートやアスファルトに覆われた都市で、自然を支える緑化基盤として保水性を高めることで、都市環境の問題であるヒートアイランド現象やドライアイランド現象の低減に役立てたいと思います。        

 

コンクリートから人へ、そしてガーデンクリートへ 2009年12月06日

「コンクリートから人へ」のキャッチフレーズが広まる中で、コンクリートが悪役を引き受けているようですが、コンクリートは悪くありません。コンクリートは砂利と砂がセメントやアスファルトなどのバインダーで固められ愚直に自分の役割を果たしているのです。ヒト社会はこの自然からの恵みを利用して社会基盤を作ってきました。コンクリートは我々の生活を毎日支えてくれているのです。反省すべきは私を含めて戦後の高度成長期に社会基盤を作り、そのうえで快適な生活を享受してきたヒトにあると思います。特に社会が必要とする需要以上の無駄な社会基盤を作る仕事に群がった人々は大いに反省すべきですね。

 

  IMG_4748.JPG明治神宮外苑の絵画館前には、わが国最古の車道用のアスファルト舗装が今も残っています。大正15年(1926年)1月に完成しました。アスファルトはなんと秋田県豊川産の国産品が使用されています。 国産の石油製品はとても珍しいですね。一方、セメントの原料である石灰石は日本列島の太平洋岸を中心に豊富に蓄えられてきました。

IMG_4141.JPG浅草の浅草寺様の境内ブミコンで舗装させていただいています。それまで砂利舗装であった境内は、ブミコン舗装をすることで雨の日でも水がたまらず、多くの人が歩きやすくなりました。 

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   ガーデンクリートは屋上はもちろんのこと、接道のアスファルトやコンクリートの上で植物を育てることができる軽量緑化基盤としてご利用いただけます。都市を覆うコンクリートやアスファルト舗装の中で、透水性が求められる場所はブミコン・ガーデンクリートで、また緑化が求められる場所はガーデンクリート都市緑化システムで保水性を高めたり緑化することで、ヒトはもちろんのこと植物や生物が過ごしやすい自然環境を再生してゆきたいですね。

 

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事務所の近くの新宿通りから新宿駅方面を見た風景ですが、都心の街並みはどこも似通った雰囲気を感じます。都市をコンクリートで覆う仕事の一翼を担ってきたものとして、これからはガーデンクリートでこの街並みに植物を育て、色彩と潤いを取り戻したいと思います。

 

ガーデンクリート都市緑化システムが支援対象品に! 2009年10月25日

ガーデンクリート都市緑化システムが、東京都中小企業振興公社のニューマーケット開拓支援事業の支援対象製品(技術)になりました。ビジネスナビゲータの皆さんのご協力をいただきながら、製品を紹介させてただきたいと思います。先週のブログでも説明しましたが2030年を目指して、シンガポールでは建物の80%緑化する構想があります。シンガポールとほぼ同じ面積である東京23区や様々な場所で、都市を覆うコンクリートやアスファルトの上で植物を育てる緑化基盤、ガーデンクリート都市緑化システムをご利用ください。

                   雨水を使用した自然灌水タイプの緑化システム

 

IMG_4314.JPGガーデンクリート都市緑化システムには、雨水を利用する自然灌水タイプと水道水を利用する自動灌水タイプがあります。また緑化基盤のガーデンクリートも現場施工とブロックタイプがあり、コストや緑化する場所の条件に応じてお選びいただけます。

                                                      水道水を利用した自動灌水タイプの緑化システム

 

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ガーデンクリート都市緑化システムは軽量緑化基盤ガーデンクリートの通気性と保水性と灌水システムの組み合わせで、都市の様々な場所を手軽に緑化して、一年を通して植物を元気に育てる緑化システムです。(特許出願中)

 

                                 ガーデンクリート都市緑化システムのカタログはこちらです

夏をのりきって! 2009年10月11日

先週のブログでご紹介した、町屋のホテルの屋上のケンタッキーブルーグラスも、ここにきて気温が下がり芝生も伸び始めました。昨年の同じころの写真と比べると、面積も広がりました。真夏の芝張りでちょっと心配でしたが、芝生の根もガーデンクリートの基盤にしっかり活着しています。

         台風18号が通り抜けた後 10月8日撮影 

IMG_4304.JPG大田区のアイチャックガーデンは、夏のお盆休み中にヒトの不注意で水の道が切断されるアクシデントがありましたが、芝生の種「年中無休」を撒き続け緑も無事に回復しました。これまではグリーンキーパーさんが手がけた芝生のソッドを育ててきましたが、今回の出来事を通して、灌水システムが作動しているガーデンクリートの緑化基盤の上では、種から芝生の広場を作れることが厳しい屋上の環境でも実証されて大きな収穫になりました。

             水の道が断たれて枯れた芝生 8月中旬

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                                         種をまいて回復した芝生  10月8日撮影                                         IMG_4312.JPG     

植物を育てることが好きな方々のために開発されたアイチャックガーデンですが、都会にはカラスよりも手ごわいヒトという動物がいることがわかりました。これからはヒト対策も確立して、誰もが楽しく植物を育てらるような、緑の広場を創りたいと思います。

東京23区 2009年09月06日

当社で開発した透水性・保水性コンクリート「ブミコン・ガーデンクリート」の役割は都市の透水性・保水性を回復することです。東京都23区の面積は約620平方キロメートルです。 23区の緑面積と公園・緑地面積の合計が約220平方キロメートル、残りの約400平方キロメートルは都市化された面積です。(雨の恵み2)東京23区の約36%が緑地・公園等の自然環境で残りの64%が都市化に伴うの構築物や舗装面積と考えられます。東京23区は都市化に伴い、人口や都市交通・自動車等の輸送手段も増え、その結果として100年の間に、平均気温はおよそ3度上昇し湿度は約16%減少しているようです。(ドライアイランド現象

 

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                                                         代々木、 西新宿方面の風景

                                                     

東京は年間降水量1466.7mmという雨の恵みを受けています。豊富な雨水は日本の貴重な天然資源です。この雨水をいかに地下に透水したり地表に保水させるか?ハチドリ・クリキンディの気持ちになってブミコン・ガーデンクリートで都市の保水性を回復させることを目指したいと思います。砂漠の都会をオアシスに!

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IMG_4130.JPG       浅草寺様の境内もブミコンの舗装をして1年が経過しました。(台風接近中8月31日午後撮影)

水の有効利用! 2009年07月26日

 ベランダで芝生ブロックを育てていますが、夏になるとエアコンの室外機から水がドレインに流れます。そこでベランダブロックと芝生の間に吸水性のある不織布を挟み込みドレインに浸けて、この水を吸い上げて芝生の根に供給します。

IMG_3575.JPG                                                                               真夏は芝生も水を良く飲みます。室外機からの水やドレインに流れる雨水、植木にまいた残り水の再利用も面白いですね。

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                                                                               水を有効に利用してベランダガーデニングも楽しくなります。

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山武伊勢原工場様の屋上緑化 2009年07月16日

山武伊勢原工場様の屋上の最近の様子です。梅雨が明けて皆さんに公開されました。IMG_0471.JPG

                                                                                                 昼休みにはスポーツの練習も楽しめます。

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                                                                                                        遠くには丹沢連峰が望まれます。

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                                   写真提供 株式会社山武 伊勢原工場様

屋上の芝生 活動開始! 2009年06月27日

神奈川県伊勢原市の工場の屋上も、3月中旬に植えた芝生の根が下地のガーデンクリートにしっかりと活着して元気に葉が伸びてきました。養生期間も終了して、いよいよ活動開始です。工場で働く皆さんがリラックスする場所としてご利用いただきたいですね。 6月19日撮影

 

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軽量緑化基盤ガーデンクリートの良いところは、スポーツを楽しんで痛んだ芝生も手軽に張り替え出来る事です。

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養生期間中の芝生

屋上砂漠のフロンティア 2009年06月07日

東京都荒川区のホテルの屋上で西洋芝ケンタッキーブルーグラスを育てて間もなく2年が経過します。西洋芝は寒冷地の湿度の低い場所で育つので、直射日光が強く湿度が高い東京のビルの屋上で育てることは難しいというのが世の中の定説でした。そこで当初は小面積でオッカナビックリ生育を開始しましたが、初代の西洋芝は無事に屋上砂漠の過酷な真夏を乗り越えました。                                  

                           2009年6月2日撮影

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都会のビルの屋上で西洋芝を育てて学んだことは、灌水と排水の継続が大事だということです。 スプリンクラーでの灌水とガーデンクリートの保水性と通気性が、芝生の根に適度な水と空気を供給しながら余分な水を排水します。そして今回開発したガーデンクリート緑化システムでは、自然エネルギーの毛細管現象の働きを利用して水脈を作り、必要最小限の水を根に導水して根がガーデンクリートに活着します。 IMG_3245.JPG最初に植えたケンタッキーブルーグラスは、フロンティアとしての役割を果たし屋上砂漠で生き残り今も元気です。この2週間ほどで芝生の成長も急速に進み葉が伸びすぎてしまいました。ハサミで散髪してすっきりさせてあげなければ!   

                            参考ブログ 2008年12月18日芝生の散髪 2008年10月8日今年も東京の夏を乗り越えました 2008年8月15日猛暑の中で                       2008年5月17日トライ&エラー&トライ

               

 

 

 

 

屋上緑化の主役 目覚める 2009年04月12日

神奈川県伊勢原市の工場屋上緑化の主役、高麗芝も四月に入り暖かくなるとともに眠りから覚めて芽生え始めました。

                                                                           3月11日(北面)

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                                             4月6日 (北面)                

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                    4月14日(北面)

 

IMG_2944.JPG                                                       3月20日   (東面)       

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                                                 4月6日 (東面)                     

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                  4月14日(東面)

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                                                   3月20日 (西面)        

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                                                         4月6日(西面)    

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                                       4月14日(西面)

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舞台の準備が整いました! 2009年03月15日

神奈川県伊勢原市にあります工場屋上のガーデンクリートの施工がようやく終了しました。2月中旬から始まった作業でしたが季節が冬から春に移り行く中、気候のせめぎ合いが続き屋上の施工にはちょっとつらい天候が続きましたが、改めて日本が豊かな雨の恵みに満たされた風土であることを実感しました。

 

IMG_2352.JPG植物を育てる緑化基盤としてのガーデンクリートの準備が整いました。次はいよいよ主役の芝生の登場です。春の訪れとともに植物を育てるのに最適な季節がやってきました。

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建物を冷やし芝生を育てます 2009年03月08日

 神奈川県伊勢原市にある工場の屋上でガーデンクリートを施工させていただいています。屋上から建物に伝わる直射熱を抑えるには建物を水で冷やすのが一番です。ガーデンクリートの保水性が屋上を冷やします。そしてガーデンクリートの耐候性が直射日光にさらされる過酷な建物の屋上を保護します。さらにガーデンクリートの保水性と通気性が芝生を育てる緑化基盤の役割を果たします。 IMG_2216 (2).JPGのサムネール画像 heat_08.gif ヒートアイランド対策に:  

 ガーデンクリート,アスファルト、コンクリート、の温度変化グラフをご覧ください。10時から24時までの温度変化の様子です。夜になると、外気温、ガーデンクリート、アスファルト、コンクリートもほぼ同じ温度(28度前後)まで下がります。そして真昼になると外気温度は40度前後に、直射日光を受けるアスファルト、コンクリートの表面温度は60度前後まで上昇します。それに対して保水されたガーデンクリートの表面温度は45度前後、裏面温度は30度前後を維持します。なぜ保水されたガーデンクリートの温度がアスファルトやコンクリートよりも低いかといいますと、ガーデンクリートに保水された水が気化するときに表面から約540カロリー/gの熱を奪うからです。ガーデンクリートは気化熱という自然エネルギーの働きを利用して建物を外気温よりも低く保ちます。

雨の恵み2 2009年02月08日

東京都の面積が2200平方キロメートル、23区が620平方キロメートルです。そして23区の緑面積がおよそ180平方キロメートル,公園・緑地面積が40平方キロメートルといわれています。ここでちょっと荒っぽい試算をしますが、23区の緑面積と公園・緑地面積以外の面積約400平方キロメートル(620-180-40=400)がアスファルトやコンクリート等に覆われていて、雨水を地面に保水、浸透できずに、排水溝などを伝わって河川や海に流出すると仮定すると、その年間水量は約580,000,000㎥となります。(1466.7mm x 400平方キロメートル)東京都の小河内ダムの有効貯水量が185,400,000㎥ですので23区に降った雨水が河川や海に流れ込む量は、小河内ダム約3杯分になる計算です。(580,000,000㎥÷185,400,000㎥=3.1)また30万トンタンカーに水を乗せるとタンカー約2,070隻分(580,000,000㎥÷280,000㎥=2,070)に相当します。

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雨の日の浅草寺様境内  浅草寺様の境内にはおよそ4,500㎡のブミコンが舗装されています。境内全体のブミコンと路盤を合わせたの保水量が約123750リットル。1平方メートル当たりに換算すると約27.5mmの雨水を保水します。東京都内23区の都市化された面積約40,000ヘクタールをブミコンやガーデンクリートライトで10cm舗装すると、およそ10,000,000㎥(小河内ダムの有効貯水量の5.4%、30万トンタンカー36隻分)の水が保水できる計算です。

雨の恵み 2009年02月01日

東京の年間降水量は1466.7mm。世界の主な都市の年間降水量は,北京575.2mm,シンガポール2087.1mm,ニューデリー779.1mm,モスクワ705.1mm,カイロ26.7mm,ローマ778.3mm,ロンドン750.6mm,ニューヨーク1122.8mm,シカゴ930.8mm,サンフランシスコ500.9mmといったところです。(理科年表参照)熱帯のシンガポールの降雨量が多いのは別として、東京の降雨量が他の都市と比べて多いことがわかります。日本が豊富な雨の恵みを享受できるのは、地球の中緯度高圧帯(亜熱帯高圧帯)を西から東に向けて流れる偏西風が、ヒマラヤ山脈で北ルート南ルートに二分される気流と、日本を囲む大陸と海が生み出す気候のバランスの上に日本列島があるからだそうです。 P3090095 (2).JPG

New Delhi India    インドの北西部にあるニューデリーは、中央アジア高原への入り口への雰囲気が漂う街です。訪れたのが3月初旬だったので気温はまだ穏やかで、空気は乾燥して清々しい気候でしたが、埃っぽかったことを覚えています。

 

 

 

 

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Little India Singapore  熱帯の国シンガポールは、湿気をたっぷり含んだ厚ぼったい空気に包まれていて、どこからともなく甘い香りが漂う南洋のGarden Cityです。

お祭りが終わって 2008年11月30日

浅草寺様境内で開催されていた本堂落慶50周年記念の開帳と浅草大観光祭が無事に終了しました。お祭りをにぎわした江戸長屋も境内から取り払われました。雨上がりの境内では紅葉したイチョウが秋の深まりを感じさせますが、これもほんのつかの間の静けさです。境内ではこれから師走にかけて羽子板市が立ち、また新たな年を迎え大勢の参拝客が訪れます。一年を通してお参りなさる数千万人の方々の足元を支えるのが、ブミコンの仕事ですね。ガンバレ! IMG_1507 (2).JPG

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朝倉彫塑館 2008年11月23日

台東区谷中にあります朝倉彫塑館も、私に様々なヒントを与えてくれた場所の一つです。昭和3年から7年をかけて建築された鉄筋コンクリートつくりのアトリエは、材料を現場でミックスした強靭なコンクリートで現在でもしっかり建っています。現場で材料を調合するブミコン・ガーデンクリートも、この彫塑館のコンクリートの作り方を参考にさせていただきました。朝倉彫塑館の屋上には屋上庭園があります。最近でこそ屋上緑化が注目されていますが、戦前から屋上緑化を実現された朝倉先生の発想と行動力は素晴らしいですね。建物の緑化を生業の一つとする私にとり、この建物の屋上は勇気を与えてくれる場所です。朝倉彫塑館を構成するもう一つの場所は数寄屋造りの和風の建物と、建物に囲まれた池です。池を囲むように建物を建てることで、夏の暑い時には池の冷気が建物に流れてゆきます。この仕組みを参考にして、ガーデンクリートライトと潅水装置と組み合わせた涼しい庭をミサワホーム東京様と開発しました。(特許出願中) 

IMG_1394 (2).JPGコンクリート造りのアトリエの屋上から眺めた木造数寄屋造りの建物と池です。この日本の伝統的なの家の造りが天然の冷気を室内に送ります。

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明治神宮参道 2008年08月24日


明治神宮の参道は私に様々なヒントを与えてくれました。透水性コンクリート ブミコン・ガーデンクリートの原型は明治神宮の参道にあります。参道に敷かれている砂利は三分砂利という砂利ですが、この砂利を固化材で固めると、透水性と歩行性の良いブミコン・ガーデンクリートが出来ます。

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明治神宮の森は椎や樫、楠木などの照葉樹で覆われています。この照葉樹に生い茂る無数の葉に太陽の光があたり、葉の水分が蒸発すると、葉の表面の重たい空気が冷気となり降りてきます。木陰を歩いているときに涼しさを体感するのはこの冷気のおかげですね。まさに自然のクーラーです。神宮の森が気化熱という自然エネルギーの素晴らしさを教えてくれました。

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都市の温暖化と地球の温暖化 2008年07月13日

都市の温暖化は人為的な影響が大きいようですが、地球の温暖化も人為的な影響で説明することができるのでしょうか?私が生まれ育った東京は、子供の頃と今とでは都市の様相がかなり変わりました。幼い頃、自宅のあった新宿区の職安通りの家の2階の窓から富士山が見えたことを覚えています。その後の東京は都市化(建築・構造物や道路舗装の面積の増加、人口や車の増加等)が進み、それに伴い自然環境(植物や、鳥、昆虫、魚などの生息地)が減少したのは確かです。人為的な原因による都市環境の変化が、平均気温の上昇や保水率の低下によるヒートアイランド現象やドライアイランド現象の原因になっているという説明には納得できます。しかし地球の温暖化となりますと、様々な要因が重なり合っているようです。最近では大気中のCo2濃度の増加が地球温暖化の大きな原因になっていると言われていますが、地球上で営まわれている植物の光合成や海水中のCo2の排出、吸収などのスケールの大きな自然現象の中で人間の活動に起因するCo2の排出量が地球にどれほどの影響を与えているのでしょうか?皆さんもこの問題をお考えになってみてはいかがですか?"地球温暖化論への挑戦"薬師院仁志著(八千代出版) 参考になりました。いずれにせよ地球が温暖化しようが寒冷化しようが、人間は自然に対して謙虚になる事が大事ですね。日本人は昔から自然には八百万の神が宿る気配を感じていました。今の我々にはこの感覚が求められると思います。

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                          モザンビーク海峡に沈む夕日

砂漠のオアシス 2008年05月21日

昨年から当社の事務所では、ガーデンクリートライト、パミスサンド、潅水装置を組み合わせた砂漠のオアシスのミニチュアを作り植物を育成しています。この一年を通してヤシや竹、南方系の芋など熱帯植物を育成して来ましたが元気に育っています。今年度はいよいよ砂漠の緑化?に挑戦すべく五月の初めに西洋芝の種(ベントグラスとケンタッキーブルーグラス、トールフェスク、ペレニアルライグラスの混合種)を蒔いたところ20日が過ぎて元気に発芽してきました。

                                         2007年10月撮影 P1010229_edited (2).JPG

2008年5月21日撮影

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雨の日の宝蔵門 2008年05月11日

                 浅草寺様 宝蔵門前でブミコンが舗装されました。

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ドライアイランド現象 2008年05月03日

 みなさんドライアイランド現象という言葉をお聞きになったことはありますか? 過去100年の間に東京の年平均の相対湿度は78%前後から62%前後に低下しているそうです。("異常気象はこう進む"浅井富雄 著小学館文庫)そして東京の緑化率も20%前後に減少している模様です。
東京の環境はこの100年の間に土や緑地面積が減少し、それに伴い相対湿度も16%ほど低下しました。皆さんご存じのヒートアイランド現象の話によく出てくる東京の平均気温もこの100年の間におよそ3℃ほど上昇しました。(GISS東京の年平均気温の変動 参照)この気候の変化は特に第2次世界大戦後の東京の都市復興期に顕著になりました。東京は焼け野原からの復興期にアスファルトやコンクリートの面積を増やし土や緑の面積を減らしました。都市でアスファルトやコンクリートの面積が増え、土や緑の面積が減少すると都市の保水力は著しく低下します。この保水力の低下が都市の気温の上昇や相対湿度の低下の大きな要因です。
当社の商品ブミコン・ガーデンクリートシリーズの役割は都市の保水力を回復させることです。

 

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涼しい庭 2006年09月05日

神奈川県秦野市のY様のお宅のパテオでガーデンクリートライトに潅水装置を組み込み涼しい庭を造りました。京都の町家、坪庭の発想です。(ミサワホーム東京 町田支店様)

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