三佐和ブログ


サクラランも生きている 2023年05月20日

3月14日から5月4日までのミントから蒸発した水分量のデータがまとまりました。この間に蒸発した水分は110g,一日当たりの蒸発量は2.2g/日でした。同じくこの間にペットボトルから蒸発した水分量は16g,一日当たりの蒸発量は0.3gでした。このようにミントからの水分蒸発量とペットボトルからの水分蒸発量を比べてみるとミントが常に水分を吸収して葉から蒸発する生命の営みを行っていることがわかります。

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5月になり気温と水温が上昇したせいか、ミントは枯れてしまいました。そこでこれからは室内で2年以上棲息しているサクラランの水分蒸発量を測定してみようと思います。

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サクラランは別名ホヤ、日本の南部から熱帯アジア、太平洋諸島に生息するツル性の植物です。これまで室内で育ててきましたが、あまり水分を必要としないような気がしますが、これからどのような水分の吸収と蒸発の営みをするのか楽しみです。 5月20日撮影

ミントも生きている6 2023年04月12日

3月14日から4月12日までのミントからの水分蒸発量の数値がまとまりました。一か月の間にミントから蒸発した水分量は88g、一日当たりに換算すると2.63g/日となります。この数値は1月13日から3月13日までに測定した平均数値2.47g/日よりも0.16g/日増えたことになります。ちなみにこの一か月の間に蒸発した室内の自然蒸発量は0.33g/日で1月から3月までの平均蒸発量0.27g/日よりも0.06g/日増えました。グラフ230412.png

3月から4月にかけて室温も上昇しました。下記のグラフをご覧ください。

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これからさらに気温が上がる季節も迎えミントからの水分蒸発量がどのように変化してゆくのか楽しみです。

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                    4月12日撮影

ミントの葉からの水分蒸発量 2023年03月15日

先のブログで1月13日から3月13日までの間にミントの葉から蒸発した水分量は平均で2.47g/日であることをお話ししました。「ミントも生きている5」これを面積当たりの水分蒸発量に換算できないかと考えました。よく見ると葉の長さが1cmから2cm前後の大きさに成長したミントが12枚ほどあります。

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ミントの葉を直径1cmとして12枚の葉から蒸発してゆく水分量を1㎡あたりに換算すると約2.6㍑/㎡・日という数値になります。この数値は一昨年の4月から昨年の4月まで新宿事務所のベランダで測定した芝生からの水分蒸発量2.1.㍑/㎡・日に近い数値ですね。「芝生から蒸発してゆく水分量20

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今回計算したミントからの水分蒸発量はあくまでも想定値ですが、これから気温が高くなりミントの葉の成長が続くと、ミントからの水分蒸発量は増えるのでしょうか?測定が楽しみです。     3月15日撮影

ミントも生きている5 2023年03月13日

新宿事務所の室内で測定しているミントからの水分蒸発量の1月13日から3月13日までのデータがまとまりました。この2か月間に蒸発したミントからの水分量は148g、室内から自然に蒸発したの水分量は16gでした。1日当たりの水分蒸発量はミントが2.47g/日、自然蒸発量は0.27g/日でした。

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ちなみに昨年の10月から今年の1月13日までのミントから蒸発した水分量は2.5g/日、自然蒸発量は0.32g/日でした。「ミントも生きている4」これらの数値を比較すると1日当たりのミントから蒸発した水分蒸発量は昨年の10月から今年の3月までほぼ一定であることがわかります。それに対して室内に自然蒸発した水分は室内の気温の変化に影響されているようですね。下記のグラフをご覧ください。

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これから気温が高くなる中でミントからの水分蒸発量がどのように変化すのか?しないのか?楽しみです。

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                  3月13日撮影

室温と湿度の推移 2023年03月01日

今日から3月です。10月の中旬から始めた新宿事務所の室内の気温と湿度の測定ですが3月1日までの数値がまとまりました。湿度は10月から12月の中旬に向けて徐々に落ちていきましたが、12月の中旬から3月1日までの数値はほぼ横ばいに推移しています。グラフでギザギザの山が見えるのは、雨や雪の影響です。湿度は外気の変化に敏感に反応するようです。

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室温は10月中旬から12月の初めにかけてほぼ横ばいだったのが、12月の初めに急に下がりその後は横ばいで推移しました。今年の東京は1月26日前後に大きな寒気に覆われて、室温も急に下がったのですがその後は徐々に上がってきました。

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測定機器は気温と湿度の測定ができるデジタル時計です。測定は朝事務所に入ってすぐに行いました。ちなみに室内では空調機による暖房は行わずに冬を越しました。精度の高い観測とは言えませんが秋から冬、そして春にかけての室温と湿度の推移の傾向は把握することが出来たと思います。この間にペットボトルのミントも葉と根を伸ばしながら成長を続けています。

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10月の中旬にベランダで、緑化ブロックに灌水クロスを敷いた上に種を蒔いた西洋芝007も無事に冬を越して春を迎えました。3月1日撮影

ミントも生きている5 2023年02月13日

新宿事務所の机の上でペットボトルに入れたミントからの水分蒸発量を計測しています。1月13日から2月の13日までの間に蒸発したミントからの水分は64g,一日当たり2gの水分蒸発量でした。同じくペットボトルのみから蒸発した水分は10g,一日当たり0.32gの水分蒸発量でした。ちなみに昨年の10月から今年の1月までに蒸発したミントからの水分量は168g,一日当たり2.5gの蒸発量、そしてペットボトルから蒸発した水分は22.1g,一日当たり0.32gでした。

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1月から2月にかけてミントから蒸発した水分量2g/日は、10月から1月にかけて蒸発した水分量2.5g/日よりも0.5g/日下がりましたが、ペットボトルから蒸発した水分量0.32gは同じでした。ミントからの水分蒸発量が少なくなったのは室温の温度変化の影響のようですね。昨年の10月と今年の1月では、およそ10度の温度差があります。下のグラフをご覧ください。

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これに対してペットボトルから蒸発した1日当たりの水分量は同じで室温の変化の影響をあまり受けていないようですね。室内が無風であることもペットボトルからの水分蒸発量に影響を及ぼしていると考えられます。

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ヒートアイランド東京もこれから3月の春分に向けて気温が少しずつ上がってゆきますが、それにつれてミントからの水分蒸発量も増えてゆくのでしょうか?注意深く観察してゆこうと思います。

P2130003.jpg                   2月13日撮影

ミントも生きている4 2023年01月13日

新宿事務所の西向きの窓辺でペットボトルに入れたミントからの水分蒸発量を観察して3か月がたちました。これまでにミントの入ったペットボトルから蒸発したミントの葉の水分量は168gです。1日当たりに換算すると2.5g/日の水がミントの葉から蒸発しました。ちなみにミントの入っていないペットボトルからは三か月間で22g,1日当たり0.32gの水が蒸発しました。

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上の青いグラフはミントの入っていないペットボトルから蒸発した水分量、茶色のグラフがミントの入ったペットボトルからの水分蒸発量、そして緑色のグラフがミントの入ったペットボトルからからミントの入っていないペットボトルからの水分量から引いた数値、つまりミントの葉から蒸発した水分量の推移ですね。青と緑のグラフの推移を比較すると、ミントが根から水を吸い葉から蒸散させている姿がわかります。ミントが生きている証拠ですね。

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3か月が経過してミントからの水分蒸発量も、ペットボトル全体のほぼ半分になりました。そこで改めてペットボトルの水を入れ替えて満杯にして、ミントからの水分の蒸発量を観察してゆこうと思います。

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                 1月13日撮影

ミントも生きている3 2022年12月12日

新宿事務所でミントからの水分蒸発量を計測して2ヶ月が経ちました。その間にミントの葉から蒸発した水分量は108gで一日当たりの水分蒸発量は1.8gです。ちなみにこの間に蒸発した水分量は18gで一日当たりの蒸発量は0.3gでした。

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上は12月3日までの水分蒸発量の変化のグラフで、緑色の線がミントからの水分蒸発量、水色の線が容器からの水分蒸発量です。下の写真を見るとミントからの水分蒸発量と、容器から水だけの蒸発量の違いがよくわかりますね。

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観察を始めた当初はミントは茎から水分を吸収していましたが、しばらくすると白い根が生えて茎からの水分の吸収を補助しています。

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これまで室温は14度内、湿度は40%内で推移してきましたが、これから気温や湿度が下がるにつれてミントの水分蒸発量がどのように変化してゆくのか楽しみです。12月12日撮影

ミントも生きている2 2022年11月04日

10月13日から新宿事務所の室内でミントの水分蒸発量を測定して3週間が経過しました。その間の数字はミントの入った容器からの水分蒸発量は48g.水だけの蒸発量は10gでした。つまりミントだけの水分蒸発量は38g,1日当たり1.8gの水分蒸発量です。この間の室内の気温はおよそ19度、湿度は45%でした。

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ミントの茎から根が生えてきました。葉もしっかりと張っています。このままミントがどこまで生き続けられるのか、不安と期待が混じった観察が続きます。

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私は屋上やベランダで軽石を利用した緑化コンクリートで、植物をコンクリートやタイルの上で育てたり、ブロックを積み上げて植物を立面で垂直方向に育てたりしています。自然に育つ植物たちにとっては迷惑な環境ですが、多くの植物は私の求めに応じてたくましく育ち続けています。

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何度もお話ししていますが、軽石を使用した緑化基盤ガーデンクリートで様々な植物を育てて感じることは、水と光と風、そして土(緑化基盤)のバランスがうまく取れていると、過酷なヒートアイランド東京の環境でも植物たちはたくましく育つということですね。11月4日撮影

ミントも生きている 2022年10月14日

7月から始めたベゴニアの水分蒸発量の変化の観察も、ベゴニアの葉が枯れたので10月の初めに終了しました。3か月に及ぶベゴニアからの水分量と水から蒸発した水分量の変化は下記の写真の通りです。

3か月に及ぶベゴニアからの水分蒸発量と水の蒸発量の比較 写真の右がベゴニアからの水分蒸発量 10月3日撮影

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10月からはミントの水分蒸発量を観察してみようと思います。ミントをペットボトルに入れて1日目の写真ですが、ペットボトルの裏の表面に無数の気泡が付着していました。ミントは空気中の二酸化炭素と水を取り込み光合成をおこない、炭水化物と水と酸素を作ります。そしてミントがその作り出された炭水化物を消費する過程で二酸化炭素と水が体外に放出されます。ペットボトルの表面に付着した気泡は、ミントが光合成で炭水化物を作り、それを消費する過程で発生した酸素や二酸化炭素でしょうか?6CO2 + 12H2O → C6H12O6 + 6H2O + 6O2→6CO2+12H2O

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ミントは土やガーデンクリートの上ではたくましく育つ植物です。これからミントが水の中でどのように成長を続けるのか、ミントには申し訳ありませんが観察してゆこうと思います。10月14日撮影


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