オアシスⅡの断熱効果 | 2024年06月12日 |
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オアシスⅡはガーデンクリートの緑化基盤に芝生などの植物を育てることが出来ますが、断熱コンクリートとしても効果があります。以前、神奈川県伊勢原市にある工場の屋上をガーデンクリートに芝生を張り、その下の階の天井の温度変化を測定したことがありました。屋上をガーデンクリートと芝生で緑化した建物の天井下と、コンクリートむき出しの建物の天井下の温度比較です。下のグラフをご覧ください。
このグラフを見ると夏の間、コンクリートむき出しの天井下の温度は、朝日が昇ると温度が上昇し、午後になり気温が下がると温度も下がる波動を繰り返しています。それに対して、青いい線で示された緑化された天井下の温度は横ばいです。青いグラフが波動を示している原因は、朝、作業が始まるとクーラーを入れて作業が終わるとクーラーを消すことによる温度変化です。青いグラフが横ばいを示している期間は、夏のお盆休みで室内のクーラーが休止されたことによります。
冬になるとコンクリート下の温度が緑化した芝生下の温度よりも下回ります。上の緑と紫色のグラフをご覧ください。測定期間は1月26日から3月1日です。冬の間は外気温が室内よりも低くなるので、ガーデンクリートと芝生は室内の温度が外に伝わるのを遅くする断熱効果が、コンクリートよりもあることがわかります。オアシスⅡを屋上に設置することで、夏はオアシスⅡに保水された水が気化することで太陽光エネルギーを奪う働きと断熱効果で建物の温度を低く保ちます。そして冬は室内の温度が外気に向かうのを断熱する効果があります。
植物を育てなくても、ガーデンクリートだけで建物の断熱効果は得られます。そしてオアシスⅡへ水を給水するのは夏至から秋分の間だけで十分です。ちなみにコンクリートの熱伝導率は1.6w/mk、ガーデンクリートの熱伝導率は乾燥状態で0.16w/mkでコンクリートの十分の一です。保水されたガーデンクリートの熱伝導率は0.3w/mkです。関連サイト:ガーデンクリートが建物の温度を下げる仕組み
芝生の剪定 | 2024年03月04日 |
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新宿事務所のベランダに芝生の広場オアシスの試作品を設置して芝生を種から育てて6か月がたちました。芝生の種類はクリーピングベントグラス007です。下の写真は芝生の種を蒔いて2週間ほど経過した様子です。9月13日撮影
芝生は順調に成長して3ヶ月経過したところで葉を剪定しました。下の写真は剪定したクリーピングベントグラス007の様子です。12月2日撮影
その後、クリーピングベントグラス007は冬の間も成長を続けました。下の写真は12月の初めから3ヶ月経過した3月4日の芝生の様子です。
クリーピングベントグラスは気温の低い冬の間も、夏から秋にかけてと同じぐらいのスピードで葉を伸ばしたようですね。そこでまた芝生を剪定しました。
これまで秋から冬にかけて6か月間の芝生の成長を観察しました。これから春から夏にかけての芝生の成長はどのように変化するのでしょうか?葉の成長と芝生への給水量の推移を注意深く観察してゆこうと思います。上は葉を剪定したクリーピングベントグラスの写真です。3月4日撮影
芝生の広場オアシスからの年間水分蒸発量 | 2023年09月03日 |
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大田区産業プラザPIOや新宿事務所のベランダにおける芝生の広場オアシスからの水分蒸発量はおよそ3.8㍑/㎡(大田区産業プラザ)から3.6㍑/㎡(新宿事務所)でした。大田区産業プラザPIOでの芝生の広場オアシスの設置場所は1年を通して雨が当たり、春夏には直射日光が当たる環境でした。一方新宿事務所の芝生の広場オアシスⅡの設置場所は1年を通して雨や直射日光の当たらない環境でした。そして東京の年間降雨量は1528.8mm(4.2mm/㎡・日)です。
芝生の広場オアシスからの水分蒸発量は芝生からの水分蒸発量が2.1㍑/㎡・日と、土からの水分蒸発量が1.5㍑/㎡・日を合わせて3.6㍑/㎡・日になります。以前神奈川県伊勢原市にあります山武asbil様の屋上でガーデンクリートを4cm施工してその上で芝生を育てたことがありました。施工面積は1000㎡でした。芝生の広場オアシスを1000㎡設置した場合、芝生と土からの水分蒸発量はおよそ3600㍑/日、1年を通しての水分蒸発量はおよそ1314000㍑、つまり1314トンになります。
今、放射能汚染処理水の海洋放出が問題になっています。汚染処理水の処理方法につきましては以前のblogでもお話ししました。1979年3月にアメリカのペンシルヴァニア州スリーマイル島で発生した原子力発電所の事故では87000トンのトリチウム水を2年かけて蒸発させたようです。「芝生の水分蒸散力」1000m2の芝生の広場オアシスIIを100箇所施工するとおよそ年間131400トンの水を大気中に蒸発させる事が出来ます。
芝生からの水分蒸発量の測定で分かったことは、芝生と土からの水分蒸発量を合わせると、地面からの水分蒸発量のおよそ2倍の水分が大気中に蒸発するということです。放射能汚染処理水の海洋放出はこれから30年ほど続くと言われています。芝生などの植物の力を借りて処理水を大気中に蒸発させる事で、海洋への放出時間を短縮する事をご提案いたします。関連サイト:芝生の広場オアシスⅡ
芝生の広場オアシスⅡ | 2023年06月15日 |
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「芝生の広場オアシスⅡ」のサイトがアップされました。ホームページの「緑化コンクリートに興味のある方へ」からご覧いただけます。コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京で、軽石を原料とした緑化基盤「ガーデンクリート」を開発して、芝生や様々な植物を育てて15年ほどが経ちました。開発のポイントは、アスファルトやコンクリートに覆われたヒートアイランドの表面を、保水性のある緑化基盤ガーデンクリートで覆うことで様々な植物を育てる環境を作ることです。そして灌水システムを組み合わせてガーデンクリートの保水性を補います。
東京の年間降水量はおよそ4.2mm/㎡・日、緑化されたガーデンクリートからはおよそ3.6mm/㎡・日の水が蒸発することがわかりました。つまり東京では緑化されたガーデンクリートからの水分蒸発量は降雨量とほぼ同じであるということですね。ガーデンクリートを4cm厚みで施工すると保水量は12㍑/㎡です。これはガーデンクリートから蒸発するおよそ3日分の水量です。植物からは毎日水分が蒸発しますが、雨は毎日降り続けることはありません。そこでガーデンクリートと灌水システムを組み合わせて一年を通し継続して、植物から蒸発する水分を満たすシステムを開発してきました。
もう一つの開発のポイントは地球からの贈り物である軽石の利用方法です。最近では日本近海の海底火山が噴火して発生した大量の軽石が沖縄に漂着しました。この大量の軽石を篩分け等の前処理をせずに緑化コンクリートとして利用するシステムを考え試験を行いました。それが「芝生の広場オアシスⅡ」です。「芝生の広場オアシスⅡ」の特徴は、軽石で緑化基盤ガーデンクリートを作り自然法則に従った灌水システムと組み合わせることで、様々な場所を緑化できることです。
軽石も、大量に漂着すると人の生活にマイナスの影響を与えます。「芝生の広場オアシスⅡ」は、地球からの贈り物である軽石を利用して緑化基盤を作り、自然法則に従い植物に灌水しながら様々な場所を広く緑化するシステムです。
3月の新宿事務所 | 2023年03月20日 |
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東京も春分を迎え日が伸びるとともに気温が上がってきました1週間前に芝刈りをした福徳岡ノ場の緑化ブロックも芝がすぐ伸びてきたので芝刈りをしました。
一昨年の春から1年かけて芝生からの水分蒸発量を観測した緑化ブロックも、同じく昨年の10月から新しい種を蒔いて育てていますが無事に冬を越して葉が伸びてきました。写真の左上が十和田湖、右下が福徳岡ノ場の軽石で作った緑化ブロックの上で育っている芝生です。
冬の間室内で育てたコーヒーの木を外に出しました。冬を外で過ごしたアレカヤシも無事に冬を乗り越えました。アレカヤシやコーヒー、そして室内で育てているパキラを手作りフラワーポットで育てて6年が経ちました。手作りフラワーポット
こうしてみると、水と空気と光に恵まれた空間であれば土の量が少なくても植物たちは元気に育ち続けることがわかります。そして軽石でできた手作りフラワーポットや緑化ブロックが少ない土の役割を補っているのでしょうね。3月20日撮影
福徳岡ノ場の軽石で作った緑化ブロックで芝生を育てる | 2022年04月19日 |
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沖縄に流れ着いた福徳岡ノ場の軽石を使い緑化ブロックを作り、新宿事務所のベランダで芝生を育ててみようと思います。
芝生は2年前の3月から植栽装置オアシスで育てている西洋芝を移動して緑化ブロックにのせてみました。芝生をのせて2週間ほどたちましたが新しい葉が伸び始めました。
緑化ブロックに使用する軽石は、ふるい分けや水洗いをしない、沖縄の浜辺に流れ着いたままの軽石を使用していますが、これから芝生がどのように成長してゆくか楽しみです。
4月19日撮影
福徳岡ノ場の軽石でガーデンクリートを作りました | 2022年01月11日 |
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先のblogでもお話ししましたが当社で開発した配合技術で福徳岡ノ場の軽石を使ってガーデンクリートを作りました。写真の左が福徳岡ノ場の軽石で作ったガーデンクリート、右が十和田湖の軽石を使用したガーデンクリートです。共に乾燥した状態で撮影しました。
福徳岡ノ場の軽石は前処理(乾燥、ふるい分け等)がされていないので水の配合を決めるのに手間がかかりましたが、出来上がったガーデンクリートはいつも使用している十和田湖の軽石を使用したガーデンクリートと品質が似ていました。軽石の色は十和田湖の軽石より黒みを帯びていて、その色合いはインドネシア産の軽石に似ているようです。写真の左端が福徳岡ノ場の軽石、その右の二つが十和田湖の軽石です。
福徳岡ノ場のガーデンクリートが十和田湖やインドネシア産の軽石で作ったガーデンクリートと似ているということは、当社で開発してきた構造物を被覆する断熱コンクリートや、保水性に優れた透水性コンクリートとして利用できそうです。緑化コンクリートとして利用するには、福徳岡ノ場の軽石に含まれている海水の成分が植物にどのような影響をもたらすか見極める必要がありますが、当社で開発したガーデンクリートと灌水システムを組み合わせた底面灌水を利用すれば、芝生や様々な植物を育てることができそうです。
三佐和オンラインショップがリニューアルされました | 2021年11月13日 |
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有限会社三佐和のオンラインショップがリニューアルされました。ホームページの上のバナーをクリックしてご覧いただけます。三佐和オンラインシップ
最近はテレワークなどでご自宅で仕事をする機会が増えているようです。仕事の合間にベランダやテラスに出て植物と触れ合ってみてはいかがでしょうか。有限会社三佐和では軽石を専用固化材で固めたガーデンクリートで様々な製品を作り皆様にご提供しています。
ガーデンクリートは保水性と通気性に優れ土に似た性質をしているのですが、固化しているので周囲に飛散することが無く、ベランダやテラスはもちろん室内でも土埃で汚すことなく様々な植物を育てることができます。
オンラインショップでは軽石と固化材をセットした手作りフラワーポッド素材セットやガーデンクリート素材セットも販売されており、水を適量加えるだけで植木鉢をはじめ、コンクリートやアスファルトの上で植物を育てる緑化基盤を作ることが出来ます。
芝生から大気に蒸発してゆく水分量5 | 2021年08月03日 |
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7月20日から8月2日までの植栽装置オアシスから大気に蒸発した水分量のデータがまとまりました。梅雨が明けてからの観測で、オアシスのタンクに貯留されたおよそ5㍑の水がなくなるまでの日数は13日でした。ちなみに梅雨の間に水が蒸発してタンクから水がなくなるまでの日数は21日でした。
梅雨が明けて芝生から大気に蒸発してゆく水分量は3.74㍑/㎡・日と増加しました。同じ時期、水や土から蒸発してゆく水分量は約2㍑/㎡・日で芝生からの蒸発量の半分でした。気温が上がり湿度が下がるにつれて芝生からの水分蒸発量が増えたということは、芝生が周囲の環境の変化に対応したからでしょうね。芝生は生きています。芝生からの水分蒸発量の変化をとらえたグラフをご覧ください。
気温が上がり湿度が下がるにつれて芝生からの水分の蒸発量は大きく変化しました。ヒートアイランド東京では本格的な夏の気候がまだ続きます。これから灌水装置オアシスの周囲の気温と湿度が変化するにつれて芝生からの水分蒸発量がどのように変化してゆくのか楽しみですね。
写真は芝生の緑が美しい新宿御苑 8月3日撮影
6月のPIOのテラス | 2021年06月25日 |
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6月にはいり梅雨入りしたPIOのテラスの野菜フィールドではイチゴの成長がますます旺盛になってきました。その様子はイチゴへの灌水量の増加からもよくわかります。この2週間の間に野菜フィールドには約48㍑(3.8㍑/㎡・日)の水が灌水されました。梅雨に入り降雨量が増えているにもかかわらず灌水量が増えるのは、イチゴが成長して大きくなっているのも原因の一つでしょうね。似たような現象は2年前に野菜フィールドでキュウリ、ナス、ピーマンを育てた時にも見られました。「植物が必要とする鵜灌水量」
成長を続けるイチゴはライナーを隣の芝生フィールドにも伸ばして周りの芝生を制圧して存在感を見せています。
イチゴの花もまた咲いて実が付き始めました。そのうちPIOのテラスの野菜フィールドと芝生フィールドは統合されてイチゴ畑になりそうです。
一方植栽装置オアシスでは、強い直射日光の影響で枯れたミントに変わり、ミントの下に隠れていた西洋芝007の種が発芽してあっという間に葉を伸ばしてきました。
芝生は正直である? | 2021年06月15日 |
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新宿事務所のベランダで植栽装置オアシスを使って芝生から大気に蒸発してゆく水分量の観察をしていますが4月6日から6月14日までの数値がまとまりました。下記の表をご覧ください。今回は芝生から大気に蒸発してゆく水分量と温度と湿度の関係ついてお話ししたいと思います。芝生からの水分蒸発量と温度、湿度の関係がよくわかるようにグラフをにまとめてみました。測定期間は4月6日から6月14日の間です。芝生の蒸発量と温度、湿度の推移がわかりやすくなるように芝生からの水分蒸発量の単位を10倍しました。下記のグラフをご覧ください。
このグラフで、4月6日から4月29日までの芝生からの水分蒸発量と大気中の湿度を比較すると、大気中の湿度が下がるにつれて芝生からの水分蒸発量が増えて行くのがわかります。そして4月29日から6月2日までのグラフの推移を見ると大気中の湿度が増えるにつれて芝生からの水分蒸発量が減るのがわかります。また6月2日からは大気中の湿度が増えるに従い芝生からの水分蒸発量も増加に転じました。
その理由を見極めるにはまだデータが少ないですが、大気中の気温が上昇していることが要因として考えられます。大気中の気温は4月の初めから6月の中旬まで一貫して上昇する傾向がグラフから読み取れます。ちなみに温度と湿度を測定する時間は、大体午前11時から12時の間です。測定に使用しているのは、市販されている湿度と温度が計測できるデジタル時計なので、気象台や研究機関のように厳密な数字が得られるとは思いませんが、芝生の成長と気温や湿度の関係をザックリ捉えることはできます。芝生は自然の変化に正直に反応するようですね。東京もようやく梅雨入りしました。これから気温や湿度も上昇する中で芝生がどのように反応するのか楽しみです。
土壌を潤す植物の力 | 2021年06月09日 |
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先のブログで植物から蒸発してゆく水分量が、地表や水面から蒸発してゆく水分量とザックリ同じではないかとお話ししました。「芝生から大気に蒸発してゆく水分量2」今回はこの現象を掘り下げて考えたいと思います。
私は以前のブログで「芝生が育っている周囲は土が濡れているのですが、芝生がない場所の表面の土がか乾くことがあるのです。」ということをお話ししました。「毛細管現象と蒸散作用」植物には浸透圧、根圧、凝集力の働きで土中の水分を吸収して体内に送る機能があるようです。「関西造園株式会社サイト引用」自らの命を保とうという目的意識のある植物は、自分の力で土壌の水分を吸収するので植物の周囲はいつも濡れた状態を保つことができるのですが、目的意識がなく物理法則に支配される土壌は雨が降れば土壌内に水分を保ちますが、それが蒸発すると水分がなくなり表面が乾くのです。
つまり植物から大気中に蒸発してゆく水分は、植物から蒸発してゆく水分に加えて、植物の周囲の土壌に毛細管現象の働きで伝わり蒸発してゆく水分が含まれるということですね。植物が生息する環境は植物の生命力で土壌から水分を吸い上げて大気中に蒸発させます。そして大気中の水分が飽和状態を迎えると雨となって大地を潤し再び植物が水を吸収して蒸発させるというサイクルが生まれますが、植物が生息していない場所では土壌は、雨となって降ってきた水を保水はできますが、土壌の水分が乾燥してしまうと再び水分が大気中に蒸発することはありません。
以前私はブログで、エジプトのスフインクスが作られたころは、周囲は雨に恵まれた緑豊かな環境であった話をしました。その後、スフインクスの周囲の環境は緑がなくなるにつれて砂漠に覆われるように変化していったようです。「香港上海銀行のライオン像」
芝生から大気に蒸発してゆく水分量2 | 2021年06月03日 |
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4月6日から6月2日までの2か月間にわたる芝生から大気に蒸発してゆく水分量(平均)の測定結果がまとまりました。
今回の測定データは5月17日のblogの続きのデータが含まれています。これで4月から5月にかけての芝生からの水分蒸発量の平均データがまとまりました。その結果は灌水装置オアシスからの平均蒸発量が4.07㍑/㎡・日、計量容器からの平均蒸発量が1.96㍑/㎡・日、芝生からの平均蒸発量が2.11㍑/㎡・日でした。また測定期間中の平均温度は21.7℃、平均湿度は38.7%でした。下の写真は6月2日に撮影したオアシスから伸びたベントグラス007の様子です。オアシスから無数に伸びたベントグラスの葉から蒸発してゆく水分の1日当たりの平均値が2.11㍑/㎡ということですね。
植栽装置オアシスや計量容器が設置された場所は雨や直射日光が当たらないので、2か月に及ぶ計測の間、雨や太陽光の影響を受けることがありませんでした。今回の測定で得られたデータをザックリまとめると、芝生から蒸発してゆく水分量と、水面や芝生を支える土やガーデンクリートから蒸発してゆく水分量はほぼ同じではないかということです。つまり地表から蒸発してゆく水分量とほぼ同じ水分量が芝生を通して大気に蒸発してゆく事です。地面に芝生などの植物を植えることで、地表から蒸発してゆく水分量+植物からの水分の蒸発量が見込めるということですね。
地球表面の土壌がコンクリートやアスファルトで覆われることで、土壌から蒸発してゆく水分が遮断されるのですが、地表に植物を植えることで土壌から蒸発する水分量+植物から蒸発する水分量が見込まれるということです。コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドで暮らす人々が癒されるためには、地表に植物を植えることが大事であることが今回の測定を通してよくわかりました。
上の写真は大田区産業プラザPIOのテラスに設置された灌水装置オアシスで育つミントや、カスケードブロックフローラで花を咲かせている花菖蒲です。カスケードブロックの穴にしっかり活着した花菖蒲は今年で3回目の花の季節を迎えています。これからもコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京のいたるところで、手軽に植物が育つ場所をご提供して、人々の心が癒される空間を創ってゆこうと思います。 6月3日撮影
芝生から大気に蒸発してゆく水量 | 2021年05月17日 |
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2021年4月6日から5月17日まで新宿事務所のベランダで測定した芝生からの水分蒸発量のデータがまとまりました。41日間にわたる測定の結果、灌水装置オアシスから芝生と土、ガーデンクリートを通して大気に蒸発していった水分は4.45㍑/㎡・日でした。同じく計量容器から大気に蒸発していった水分は2.19㍑/㎡・日でした。つまり芝生からの大気へ蒸発してゆく水分は4.45㍑/㎡・日-2.19㍑/㎡・日=2.16㍑/㎡・日です。地表から大気に蒸発してゆく水分とほぼ同じ水分が芝生から蒸発してゆくようです。
また芝生から蒸発してゆく水分は大気中の湿度からも影響を受けるようで、その傾向は4月21日から4月29日にかけての測定データを見るとよくわかります。これからは芝生の水分蒸発量に対して気温と湿度がどのように影響を及ぼすか詳しく調べてゆこうと思います。クリーピングベントグラスも良く伸びてきました。5月20日撮影
今年の東京は梅雨入りが例年よりも早くなりそうですね。街を歩いていたら梅雨の花アジサイを見かけました。植物は気温と湿度に敏感に反応しているようです。
芝生の水分蒸散量 | 2021年04月28日 |
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新宿事務所のベランダで植栽装置にオアシスに植えた西洋芝の水分蒸散量の変化について調べています。4月21日から4月28日までの芝生の水分蒸散量の変化は平均6.2㍑/㎡・日です。また計量容器に入れた水の水分蒸散量はこの7日の間で平均3.1㍑/㎡・日でした。
植栽装置オアシスや計量容器が設置された場所はベランダで太陽光や雨が直接当たる場所ではありません。またこの7日間の日中の平均気温は約20度、平均湿度は約30%でした。
オアシスからの芝生の蒸散量から計量容器の水の蒸散量を引くと3.1㍑/㎡・日という数字が残ります。これが芝生から大気へ蒸散したり芝生の体内に残る水分量ですね。光合成で使用された水量も多少あります。2018年10月から東京都大田区南蒲田にあります大田区産業プラザPIOの6Fに設置された試験フィールドで、芝生と野菜が吸収する灌水量を計測しました。1年かけて計測した芝生の蒸散量を計測したレイアウトが下記の図です。
この図を説明しますと大気からの雨水の降雨量の平均が4.2㍑/㎡であるのに対し自然灌水システムお水番を通して芝生から大気に蒸散されてゆく水量が4㍑/㎡・日ということです。大気から降ってきた雨水はまた大気に蒸散してゆきます。それに加えてお水番から芝生を通して蒸散してゆく水量が1日当たり約4㍑/㎡となるということです。自然灌水システムお水番と植栽装置オアシスを通して芝生の蒸散量を観察していますが、芝生はもちろんのこと植物からの水分蒸散量がコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京に潤いを与えているのがよくわかります。これからもお水番やオアシスを通して植物の水分蒸散量を観察してゆこうと思います。 関連ブログ:「テストフィールドの年間灌水量」「芝生をめぐる水の循環」4月28日撮影
植栽装置オアシスに芝生の種を蒔いて1年が経ちました | 2021年03月19日 |
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新宿事務所のベランダに植栽装置オアシスを設置して、西洋芝の種クリーピングベントグラス007をまいて、今日で365日丸一年が経過しました。事務所のベランダは西向きにあり、一日を通してごくわずかな時間だけしか太陽の光が届きません。(クリーピングベントグラスの種007の種を蒔く2020年3月20日)
このような環境で芝生を育てて一年が過ぎ過ぎましたが、ここにきて意外なことに気が付きました。それは芝生の葉の蒸散量の多さです。昨年の暮れから芝生の葉を刈るのをやめて伸ばし放題にしたのですが、陽射しがあまり当たらず、冬の寒さの中で灌水量は増えることはないと予想したオアシスへの灌水量が増えたようです。(ベランダに植栽装置オアシスを設置た様子。)
芝生が伸びて葉の表面積が増えるにつれて灌水量も増えてきたようです。(ベントグラスの種007をまいて20日で発芽してきた様子。4月8日撮影)
先のブログ(芝生の水分蒸散力)でもお話ししましたが福島の原子力発電所に貯留されたタンクの水を海に放出するか、大気に蒸散させるか迫られた今、放射性物質についてあまり詳しくない私が言うのもなんですが、植物の持つ水分蒸散能力を利用するのも一つの方法ではないでしょうか?例えば貯留タンクの上で芝生を育てるとか?(植栽装置オアシスで芝生を育てる仕組み)
芝生は刈るのが当たり前と考えていましたが、これからは植栽装置オアシスの西洋芝がどれだけ伸びるか、伸びきった後どのように変化してゆくのかさらに観察を続けてゆこうと思います。
7月のPIOのテラス | 2020年07月11日 |
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PIOのテラスの植物たちは梅雨に入り雨の恵みを受けながら元気に成長しています。野菜フィールドではイチゴの実が生り続けています。
芝生フィールドのベントグラスも2週間前に芝刈りをしたのですが成長が旺盛で、また芝を刈らなければいけませんね。
植栽装置オアシスで育ってきたミックスフラワーも終わり、新たに浅草寺様のフローラカスケードからミントを移植しました。今まで立面の環境で育ってきたミントですが、平面の環境になじんでもらいたいですね。
今年の梅雨は雨が多いようですが、野菜フィールドでは6月の始めにバルブの仕切弁を調整したお水番から1日当たり約3.5㍑/㎡の水量で水が流れ続けています。芝生フィールドはタイマーによる灌水から手動の灌水に切り替えて灌水を始めましたが、今のところ1日当たり0.2㍑/㎡の水量で水が流れています。
数字で見ると野菜フィールドも芝生フィールドも昨年の梅雨と似た灌水量です。これから灌水量がどのように推移するのか見守ってゆこうと思います。7月11日撮影
ガーデンクリート三姉妹 | 2020年06月03日 |
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土壌代替基材ガーデンクリートでできた3つのタイプのブロックを紹介したサイトがアップされました。フロントページ緑化コンクリートに興味のある方へのサイトからもご覧いただけます。ガーデンクリート三姉妹
ヒルダ ヒルダは30cmx30cmx4cmの寸法の緑化ブロックです。通気性と保水性に優れた軽量緑化基盤です。当社オリジナルの灌水システム「お水番」と組み合わせることで自然灌水をしながら植物を種や苗から育てることができます。
フローラ フローラは30cmx30cmx6cmのブロックに直径9cmの穴が4個、または3個空いたカスケードブロックです。ブロックを立てて立面で様々な植物を育てます。
マーガレット マーガレットは15cmx30cmx6cmのブロックに直径9cmの穴が2個空いたタイプと30cmx30cmx6cmのブロックに直径9cmの穴が4個空いたプランターブロックです。テラスやベランダに置いて様々な植物を育てます。
皆さんもガーデンクリート三姉妹でベランダやテラスそして室内で様々な植物を育ててみてはいかがですか?お買い求めは三佐和オンラインショッピングから
4月のPIOのテラス 2 | 2020年04月25日 |
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三週間ぶりにPIOのテラスを訪れましたが、芝生フィールドや野菜フィールド、植栽装置OASIS,そしてカスケードブロックの植物たちは伸び放題の状態でした。ベントグラスは芝刈りをしました。
芝刈り前
芝刈り後
野菜フィールドではミックスフラワーの種からイベリスが育ち花を咲かせていました。
カスケードブロックではチューリップに代わりアヤメが葉を伸ばしていました。5月になると美しい花を咲かせることでしょうね。
植栽装置オアシスではまだ姫キンギョソウが咲いていました。
次回PIOのテラスを訪れるのはゴールデンウィークが明けてからになりそうです。その頃は東京も初夏の気候に代わりますが、お水番や植栽装置OASIS,カスケードブロックの上で植物たちが元気に育ち続ける事を願います。4月25日撮影
4月のオアシス | 2020年04月19日 |
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植栽装置オアシスにベントグラス007の種をまいて一月が経ちました。種は発芽して犬の毛のように密集して伸びてきました。
3月20日撮影
4月19日撮影
水は受け皿(7)に満たすだけで、毛細管現象の働きを利用して灌水クロス(2,3)を通して土(4)と緑化ブロック(1)に伝わる仕組みです。
ベントグラスが発芽しました | 2020年04月08日 |
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新宿事務所のベランダに設置した植栽装置オアシスにベントグラスの種007を蒔いて20日が経ちました。種は発芽して緑色の葉が伸び始めました。
ベントグラスの葉は密集して伸びてきました。その姿は犬など動物の体毛に似ていますね。
これから陽気も暖かくなり、ベントグラスが成長するのによい季節です。4月8日撮影
4月のPIOのテラス | 2020年04月03日 |
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4月に入り大田区産業プラザPIOのテラスの植物たちも元気に育っています。野菜フィールドではチューリップ、スミレ、イチゴなどがフィールド全体をを覆っていました。
野菜フィールドでは昨年の秋から植物を苗や球根、そして種から育てていますが、それぞれの植物が共生するように成長してきました。
ここにきて芝生フィールドの灌水量が増えてきました。芝生の蒸散作用などの活動が活発になってきたのでしょうか?
PIOのテラスにも再び春が巡ってきました。4月3日撮影
3月の新宿事務所 | 2020年03月27日 |
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3月も終わりを迎え新宿事務所のベランダの植物たちも元気です。カスケードブロックのスミレも花を咲かせ続けています。
1月にやってきたマーガレットも可愛らしい花を咲かせました。
今月ベランダにやってきた新しい仲間は植栽装置オアシスに種をまいたベントグラスです。午後になると日が当たる場所で、発芽して緑のオアシスを作ってゆく姿を観察してゆこうと思います。
室内では手作りフラワーポッドで育ている観葉植物パギラやコーヒーが無事に冬を過ごしました。あとひと月もすると屋外のベランダで育てようと思います。
今年の東京の冬は暖かく、ベランダの植物たちも過ごしやすかったようですね。ベランダにやってきて3年目のベゴニヤや6年目のセダムにもまた春が巡ってきました。
3月27日撮影
植栽装置オアシスに芝生の種をまく | 2020年03月20日 |
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先のブログに続き、植栽装置オアシスに芝生の種をまく様子をご紹介します。まずオアシスの表面の培養土に水をかけて濡らします。
育てる芝生はベントグラスにしました。ベントグラスの種は粒が細かいので、天ぷらの揚げカスを取り除くのに使用する網状の道具を利用すると種を分散させるのが容易になります。
網の上にベントグラスの種を載せて篩ながら培養土全体に分散させて蒔きます。
ベントグラスの種をオアシスの培養土に蒔き終わった様子 ベントグラスに関する詳しい情報はこちらからご確認ください。 クリーピングベントグラス007
ベントグラスの種の表面をスプレーで濡らします。種が発芽して根がオアシスの灌水クロスに届くまでの間はスプレーで表面を濡らすと良いでしょう。
今日3月20日は春分です。これから夏に向けて植栽装置オアシスでベントグラスが成長してゆく姿をご紹介してゆこうと思います。3月20日撮影
2月のPIOのテラス | 2020年02月10日 |
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2月に入りPIOのテラスでは日当たりの良い場所に緑化ブロックを置き、種からミックスフラワーを育てていますが大きく育ってきました。
この植物を育てる装置の仕組みは、中央に穴をあけた緑化ブロック(1)を水槽(7)の上に載せます。そして灌水クロスを細く切ったひもを穴から水槽に垂らします。(2)そして緑化ブロックの上に灌水クロス(3)を敷いて土(4)を薄くかぶせ植物の種をまくだけです。下記のレイアウトをご参照ください。
10月の下旬に種をまき12月には発芽してきました。下の写真は12月のミックスフラワーの様子です。12月のPIOのテラス
野菜フィールドではスミレやイチゴの間に蒔いたミックスフラワーの種が発芽して花やイチゴの苗を覆うほど伸びてきました。
芝生フィールドにもようやく光が当たるようになりました。これから春に向けてPIOのテラスで花やイチゴ、そして芝生の成長が活発になって行くのがとても楽しみです。
2月10日撮影
一粒の麦 | 2019年12月04日 |
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「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが死ねば、多くの実を結ぶ。」新約聖書に出てくる有名な言葉ですね。(ヨハネによる福音書)心に響く素晴らしい言葉です。しかし言葉尻を取らえて上げ足を取るつもりはありませんが、麦の種は生きて実を結ぶのです。西洋芝ベントグラスの種
私は自分の力不足で自然の力に対処できずに芝生を枯らすことがあるのですが、そのようなときに種をまきしばらくして発芽する芝生の姿を見ると大きな喜びを感じます。種をまいて2週間ほどして発芽してきた芝生の様子。季節は6月上旬
地球に生命が生まれてから35億年以上が経過しました。種の中にはこの長い歳月をかけて作られ、引き継がれてきた命の灯が宿っているのです。
種は次の世代に命をつなぐ灯であるとともに、麦やコメのように我々にエネルギーを与えてくれる糧でもあります。我々は自らの力でエネルギー(炭水化物)を作り出せませんが、植物が光合成を通して作り出し、種に蓄えたエネルギーを分けてもらうことで命をつなぎます。写真はカスケードブロックで育てた稲です。関連ブログ:仏の教えと科学の眼 2
芝生をめぐる水の循環 | 2019年10月11日 |
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大田区産業プラザPIOに設置された芝生フィールドの10月11日までの灌水量がまとまりました。昨年の10月12日から今年の10月11日までの芝生フィールドの年間灌水量は2508㍑でした。1㎡当たりの灌水量は1393㍑です。一日当たり3.8リットル/㎡の灌水量です。ちなみに東京の年間降雨量は1528.8mmです。(理科年表第92冊)灌水量と降雨量を合計すると2921.8㍑です。1日当たりに換算すると8㍑/㎡になりますね。
芝生からは1日当たりおよそ4㍑の水分が蒸散されるといわれています。年間合計は1460㍑。灌水量と降雨量の合計から蒸散量を引くと1461.8㍑で1日当たりに換算すると4㍑/㎡になります。これらの変化をまとめますと、下記のレイアウトのようになります。
上のレイアウトを見て分かることは、芝生は雨水と灌水された水を吸収して,光合成で作られたエネルギーを利用して根や葉を作ります。また水分を体外に蒸散させることで体温を調整します。降雨量と灌水量を加え蒸散量を引いた芝生とガーデンクリートに保水される水分はおよそ4㍑/㎡になります。ガーデンクリートと土の厚みが約5cmなので1㎥あたりに換算するとおよそ80㍑です。これは1㎥当たり8%の水分量です。アメリカの芝草学者マイカ ウッズ博士によるとグリーンは自然排水した後、土壌に残る水分が1㎥当たり15%~25%となるのが望ましいそうです。お水番から灌水される水分量が芝生を育てるのに理想的な水分量の半分以下の8%であるということはお水番が、芝生が必要とするだけの水分量を継続して補給しているということですね。(USGA全米ゴルフ協会スペックより)(芝草科学とグリーンキーピング ゴルフダイジェスト社自然灌水システムお水番とガーデンクリートを組み合わせた芝生フィールドはベントグラスをはじめ植物を育てるのに理想的な環境を作ります。
植物に寄り添う自然灌水システム「お水番」 | 2019年10月11日 |
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自然灌水システムお水番のサイトがホームページにアップされました。植物に寄り添う自然灌水システム「お水番」大田区産業プラザに設置したお水番の1年にわたる灌水量の計測の結果、年間平均3.8㍑/㎡日の水をベント芝に灌水しました。冬の間は灌水量は減り(2.3㍑/㎡日)初夏にかけて気温が上がり直射日光に当たる時間が増えると灌水量は増えました。(6.6㍑/㎡日)雨曇の日が続く梅雨の間は灌水量も大幅に減りました。(0.2㍑/㎡日)。そして梅雨が明けると灌水量は増え始めましたが、暑さと湿気でベント芝が衰退する間は灌水量はそれほど増えませんでした。(平均0.8㍑/㎡日)そして新しい芝生が成長を始めるとともに水量も増えました。
自然灌水システム「お水番」は人間が植物への灌水量を決めるのではなく、植物が必要とする水量を灌水する植物に寄り添う自然灌水システムです。今回の測定で計測された芝生とガーデンクリートへの灌水量と東京の降雨量を合わせ、芝生からの蒸散量を引いた土壌水分量は1㎥当たり20%でしたが、この数値はベント芝が育つのに理想的な土壌水分量といわれている1㎥当たり15%から25%の範囲内に収まっていました。しかもこの土壌水分量は、植物が求めた灌水量と降雨量を加えた数値です。関連ブログ:芝生をめぐる水の循環
植物の都合に合わせた自然灌水システム「お水番」 | 2019年07月27日 |
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「お水番」は変化する季節環境に応じて、植物が必要とする水量を灌水する自然灌水システムです。土壌代替材ガーデンクリートと組み合わせて芝生や花、季節の野菜を育てます。
システムの説明 「お水番」は灌水タンクに貯留された水をタイマーやバルブで調整しながら灌水パイプに流します。タイマーやバルブの役割は灌水パイプに流れる水がパイプから溢れないように調整することです。灌水パイプの上には切込みが入っていて、そこに灌水クロスを挿入します。灌水パイプに挿入されたクロスはパイプに貯められた水を毛細管現象の働きを利用して吸い上げて灌水クロス全体に伝えます。特許第5692970号
灌水クロスの下には通気性と保水性のある雷オコシと同じ構造をした土壌代替材ガーデンクリートが置かれています。灌水クロスの上には土が薄く覆われて、植物が種や苗から育ちます。植物の根は灌水クロスを貫通してガーデンクリートに活着しながら水を吸収します。
灌水量の変化 2018年10月から東京都大田区南蒲田にあります大田区産業プラザPIOの6Fに設置された試験フィールドで、芝生と野菜が吸収する灌水量を計測しました。下記の表をご覧ください。
経過 秋から冬にかけて気温が下がるにつれて芝生フィールドも野菜フィールドも灌水量は減りました。冬の間も芝生フィールドの西洋芝は、芝生の表面に当たる直射日光により体内の温度が上昇するのを葉からの水分の蒸散作用で調整したり、光合成を行うためにも水分を必要とするので灌水量は継続して消費されました。野菜フィールドではビオラ、イチゴ、シクラメンなどを育てましたが冬になり気温が下がるにつれて消費する灌水量が減りました。
初夏になり、気温が上昇し芝生フィールドでは直射日光が強くなるにつれて芝生からの水分の蒸散量も増えるにつれて灌水量も増えました。野菜フィールドでは5月の中旬にナス、キュウリ、ピーマンの苗を植えたところ、これらの野菜の葉が大きくなり実を結ぶスピードも思いのほか速く、灌水量も大きく伸びました。
梅雨になり芝生フィールドでは気温と湿度が上昇し、太陽からの直射日光もほとんど当たらなくなり、葉からの水分の蒸散量が少なくなったからでしょうか、灌水量が一月以上減りませんでした。野菜フィールドでは梅雨になっても野菜の成長が続き灌水量は減ることなく継続しました。
考察
昨年10月から今年の7月末までの芝生フィールドと野菜フィールドの灌水量の変化を測定して感じたことは植物は外気温や湿度、太陽からの直射日光の変化に応じて体内からの水分を蒸散させることで体温を調整するということです。また植物は成長するためにも必要なエネルギーを光合成することで作るために水分を利用します。
植物は外的要因である気温、湿度の変化、そして太陽からの直射日光の当たり具合に応じて、根から体内に取り込む水分量を調整するようです。自然灌水システム「お水番」と土壌代替材ガーデンクリートを組み合わせた植物栽培システムは、周囲の自然環境の変化に対応して植物の都合に合わせて水分を灌水し植物を育てます。 関連ブログ:植物が必要とする灌水量 7月のPIOのテラス 関連サイト:ガーデンクリート植物栽培システム
6月のPIOのテラス | 2019年06月13日 |
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6月に入りPIOのテラスも梅雨を迎えました。野菜フィールドでは先月17日にミニトマト、ナス、ピーマン、キュウリ、枝豆、オクラの苗を植えましたが一月たち、それぞれの苗が大きくなりました。そこでミニトマトはほかの場所に移し替えてました。ピーマンが実をつけナスが花を咲かせ始めました。
先月の中ごろから下旬にかけて東京の気温は急に上昇し真夏日が四日も続きました。PIOのテラスでは初夏の灌水量で芝生を育てていましたが少し枯れ始めたので慌てて真夏の灌水量に変更したところ、西洋芝ベントグラスTyeeもすっかり元気になり葉が伸びてきたので芝刈りをしました。
カスケードブロックでは昨年花を咲かせたアヤメが今年も咲き始めました。沼地のような水分量に設定したカスケードブロックでアヤメは花を咲かせます。
関連サイト:ガーデンクリート植物栽培システム ガーデンクリートとお水番の組み合わせによる野菜の栽培記録
6月13日撮影
真夏日のPIOの西洋芝 | 2019年05月27日 |
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東京の今日の気温は30度を超えて真夏日を記録しました。5月としては4日連続の真夏日で新記録のようです。先のブログで、来月の中旬まで初夏の灌水計画で乗り切りたいとお話ししましたが、初夏の灌水量では真夏の暑さを乗り切ることができません。5月の中旬に入り気温が高くなり芝生の一部が少し枯れたので、真夏の灌水計画に切り替えました。5月のPIOのテラス
大田区産業プラザPIO6Fのテラスでは西洋芝ベントグラスを育てています。ヒートアイランド東京で西洋芝を育てて10年以上がたちましたが、初めのころは芝生にどれぐらいの灌水をしてよいものかわからずに暗中模索の状況でした。
PIOの芝生フィールドではタイマーと灌水クロスを組み合わせて、3cm厚みのガーデンクリートの上で様々な西洋芝を育ててきました。灌水量をタイマーでコントロールできるので、季節に適した灌水量を調整することができます。
季節ごとに芝生の状態を見ながら灌水量を調整してきた経験値を参考にすることで、ようやくヒートアイランド東京に見合った灌水計画を立てることができるようになりました。
ここ数日続いている東京の真夏日の暑さの中でも、ベントグラスTyeeは、強い太陽光を浴びながらも、暑さに適した水分を吸収しながら大きく伸びてきました。関連ブログ:ガーデンクリート緑化システムの灌水計画について5月27日撮影
ガーデンクリート緑化システムの灌水計画について | 2019年05月07日 |
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ガーデンクリート緑化システムは3cm厚のガーデンクリートの上に土を2cm前後のせて植物を栽培する薄層緑化システムです。ガーデンクリート3cmと土2cmで1㎡当たり約13リットル前後の水が保水できます。
夏場に芝生から蒸散する水分は1㎡で1日当たりおよそ5リットルといわれています。ヒートアイランド東京におけるガーデンクリート緑化システムの灌水量は季節により変化はしますが、基本は1日当たり4リットル/m2前後を基準にしています。
もちろん東京は1年を通して雨が降るので、年間降雨量を差し引くと灌水量をもっと減らしても良い計算です。10年以上に及ぶヒートアイランド東京におけるガーデンクリートを使用した緑化の経験から、冬の間は基準の1㎡当たり4リットルの灌水量以下でも植物を育てることが出来ました。大田区産業プラザPIOの野菜フィールドでは11月から4月までの5か月間、60リットルの水量で灌水してきました。1日当たり0.44リットル/㎡㍑の灌水量です。灌水量が少ない冬でもスナックサヤエンドウのような野菜やイチゴ、ガーデンシクラメン、ビオラなどが育ちます。
大田区産業プラザPIO6Fテラス 2019年2月7日撮影
植物によっても蒸散量は違います。芝生は葉が無数に生えているので、全体の葉の表面積は野菜や花よりも広く、水の蒸散量も比例して大きくなります。しかし初夏から夏にかけて芝生への灌水量を適正に保ってあげると、ヒートアイランド東京でも西洋芝が元気に育ちます。それでもゴルフ場やサッカーコートを管理するグリーンキーパーさんにとり夏場の芝生の管理がいかに難しいか良く分かります。
ベント芝Tyeeのの生育状況 大田区産業プラザPIO 6Fテラス2016年8月8日撮影
ガーデンクリートを使用した植物栽培システムの長所はコンクリートやタイル、アスファルトの上に直接施工して、薄層で植物を育てることができる事です。ガーデンクリート緑化システムはヒートアイランド都市で必要最小限の灌水量で植物を育てます。
これまでヒートアイランド東京で培ってきた経験を活かして日本はもちろんのこと熱帯、亜熱帯地方のヒートアイランド都市でガーデンクリート緑化システムで植物を育ててゆきたいと思います。
3月のPIOのテラス | 2019年03月06日 |
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1月のPIOのテラス | 2019年01月24日 |
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西洋芝Tyeeの成長記録 | 2019年01月17日 |
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Gardencrete Plant Cultivation System | 2019年01月15日 |
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12月のPIOのテラス | 2018年12月13日 |
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10月のPIOのテラス | 2018年10月22日 |
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9月のPIOのテラス | 2018年09月28日 |
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ガーデンクリート植物成栽培システム | 2018年04月25日 |
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3月のPIOのテラス | 2018年03月08日 |
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植物はなぜ動かないのか | 2017年02月09日 |
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植物が元気に育ち続けるサスティナブルな環境 | 2016年09月09日 |
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ヒートアイランド現象を緩和する植物の蒸散作用とガーデンクリートの保水性 | 2016年08月12日 |
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水の力 | 2016年04月07日 |
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啓蟄 | 2016年03月12日 |
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共生or淘汰? | 2016年01月10日 |
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植物が育ちやすい都市環境を作ります! | 2015年07月11日 |
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土と比較したガーデンクリート緑化システムの特徴 | 2015年07月05日 |
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緑化ブロックは建物を紫外線から守ります! | 2015年05月01日 |
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春を迎えて | 2015年04月17日 |
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冬の植物の成長 | 2015年02月13日 |
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香港のガーデンクリート | 2015年01月17日 |
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植物の逞しさ | 2015年01月08日 |
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PIOの植物たち | 2014年11月22日 |
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4:3:2の法則? | 2014年11月01日 |
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ゴーヤが熟す! | 2014年09月13日 |
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過酷な環境で芝生を育てる | 2014年08月16日 |
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ガーデンクリートで芝生を育てて4年目の春を迎えました | 2014年04月26日 |
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冬の灌水量 | 2014年02月13日 |
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植物はタフである! | 2014年01月29日 |
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Plant is plant 2 | 2014年01月10日 |
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自立式緑化システム「アルプス」 | 2013年12月27日 |
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2013 Japan Turf Show | 2013年11月16日 |
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M邸ブミコン・ガーデンクリート施工 | 2013年08月16日 |
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雑草という名の植物はない・植物の逞しさ | 2013年07月11日 |
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ガーデンクリートの保水性とお水番 | 2013年04月12日 |
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PIOのテラスで球根から花が咲きました | 2013年04月05日 |
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12月の風のガーデン | 2012年12月14日 |
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コンクリート砂漠で寒冷地型の植物を育てるには | 2012年10月12日 |
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芝生の科学 | 2012年09月28日 |
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真夏のベント芝の発芽 | 2012年08月31日 |
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カチャカチャ、ポタポタそしてポコポコ? | 2012年08月17日 |
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緑化キット | 2012年05月12日 |
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年間灌水量1250リットル | 2012年04月14日 |
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夏は断熱・冬は保温 | 2012年04月06日 |
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テラスのメイクアップ | 2012年03月25日 |
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少し遅れて春到来 | 2012年03月15日 |
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緑のピラミッド | 2012年02月05日 |
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灌水量と気温の変化の関係 | 2012年01月01日 |
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有朋自遠方来 Ⅱ | 2011年12月18日 |
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北海道からの香り! | 2011年10月02日 |
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待ちかねていたベランダガーデンの主役、ハーブカーペットが北海道からやって来ました。札幌市にあります黒田ハーブ農園さんで育てているローマンカモミールとクリーピングタイムが新宿事務所に届きました。早速、事務所のベランダに用意したガーデニングキットの上に敷きこみましたがすがすがしいハーブの香りが漂ってきました。 まさに北海道からの香りですね。
クリーピングタイムは我が家のベランダで育てることにしました。ケンタッキーブルーグラスと比べてハーブは灌水量は少なくて済むようです。灌水タンクのバルブもハーブ用に調整して灌水します。
水の番人 | 2011年09月18日 |
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ミュージカル「回転木馬」(Carousel)の中でStar keeperという不思議なキャラクターが登場します。日本語訳は「星の番人」でした。それではGreen keeperは「芝生の番人」、または「緑の番人」とでもいうのでしょうか?なかなか的を得た表現ですね。新宿事務所の近くには玉川上水の水番所跡があります。江戸時代、この辺りには玉川上水から開渠で送られて来た水を、石樋や木樋でできた水道管を地下に埋設して江戸の町へ給水する水番所がありました。水の番人が一人いて水門を調節し水量を管理したり、ゴミを除去して水質を保持したりして貴重な水の番をしていたようですね。
初秋の主役 | 2011年09月11日 |
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夏の暑さもようやく峠を越したようです。日中の日射しはまだ強いですが朝夕は温度も下がり、すがすがしい季節を迎えました。大田区産業プラザPIOのテラスに設置したガーデニングキットのオープニングを飾る植物は日々草とペンタスに決まりました。
日々草(ニチニチソウ)はマダガスカル原産の一年草で抗がん剤の原料にもなる有難い植物です。ペンタスはアカネ科の植物で,仲間にはあかねやクチナシ、コーヒーの木などがあります。あかねは茜色の語源でもあり古来から赤色の染料として使用されてきました。クチナシは甘い香りの強い白い花が咲きます。私は部屋でコーヒーを育てていますが、白い花の香りはほのかに甘くクチナシに似ていると思っていました。コーヒーとクチナシは同じアカネ科の仲間だったようですね。
テラスには貯水量が約60リットルの大きなタンクが設置されています。大坂のUさんが半透明緑色のシャレた灌水タンクを開発してくれました。大田区のF社長をはじめ多くの皆さんとのコラボレーションで完成した自然灌水システムの上に、初秋の主役たちが登場しました。 皆さんもPIOの6Fテラスにお越しください。 関連ブログ:舞台準備完了 9月7日撮影
スモールガーデン | 2011年09月04日 |
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舞台準備完了 | 2011年09月02日 |
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夏の芝生2011 Part 2 | 2011年08月14日 |
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夏の芝生2011 | 2011年08月07日 |
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荒川区にありますハセベ町屋インの屋上でガーデンクリートの上に西洋芝をのせて育てて5回目の夏を迎えました。先月,Nさんのご協力で芝刈りをしたのですが、一か月足らずで再び新しい芝生が元気に伸びてきました。芝刈り後の写真7月7日撮影
屋上は夏を迎え植物の生育が旺盛です。昨年の夏、隣のブラウンルーフから移動してきた様々な植物も芝生と混ざり合いながらしっかりと自己主張しています。植物はそれぞれの種を子孫に伝えるべく、激しい生存競争を繰り広げます。しかも自分が生きるために必要なエネルギーは、光合成により作り出す能力を持つ優れものです。「雑草という名の植物はない。」とは昭和天皇のお言葉といわれていますが、たくましく生きる植物を雑草という名のもとにまとめてしまうのは失礼ですね。 一か月後の芝生 8月3日撮影
先日カシマサッカースタジアムと芝生のナーセリーに行ってきました。こちらでも厳しい暑さの中で素晴らしいケンタッキーブルーグラスが元気に育っていました。芝生を育てていらっしゃるSさんのお話では、暑い中でもケンタッキーブルーグラスは成長を続けるので定期的に芝刈りをなさっているそうです。スタジアムの中は風通しを良くしたり様々な工夫がなされていて、芝生のメンテナンスが行き届いていました。数時間後には試合が始まります。
当社ではカシマサッカースタジアムの芝生の生育と管理をなさっているIGM社さんのご協力をいただき、スタジアムで使用されている芝と同じ西洋芝ケンタッキーブルーグラスを皆様にお届けいたします。土の上で芝生を育てたい場合は芝生のソッドを、マンションのベランダや屋上で芝生を育てたい場合はガーデンクリートを固めた緑化ブロック(ベランダブロック)と芝生のソッドを合わせてお届けします。またベランダや屋上で芝生を育てたいけれど、継続して水やりをするお時間のない方には、ガーデンクリート都市緑化システムや、ベランダガーデニングキットをご用意してます。
今年はIGM社さんのご協力で真夏でも芝生を皆様にお届けする配送システムを確立しましたので是非ご利用ください。芝生のソッド 7月27日撮影 関連ブログ:芝生を育てる光と風と水と砂
夏至と梅雨と植物の成長 | 2011年07月03日 |
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香港のパートナーHさんとAさんから、熱帯の芝生を育てている写真が送られてきました。ガーデンクリートに芝生を載せて育てていますが、ガーデンクリートの空隙に根がしっかりと活着しています。温帯夏雨気候の香港は夏を迎え湿潤で気温も高く、芝生もたくましく育っているようです。
一方、梅雨の続く東京では、荒川区の町屋のホテルの屋上の芝生が、今年は例年よりも早いピッチで育っています。葉が伸びすぎてしまったのであわてて芝を刈りましたがトラガリになってしまいました。もう一度トリミングしてスポーツ刈りぐらいの長さにそろえてあげようと思います。 6月21日撮影
また大田区南蒲田の大田区産業プラザPIOのテラスでガーデンクリートと底面灌水システムで芝生をを育てて3年目を迎えましたが、今年は今まで培ってきた技術と経験をもとにして、水道栓のないベランダやテラスで 安心して植物を育てるベランダガーデニングキットを製品化しました。 6月24日撮影
関連ブログ 屋上菜園
一年中サマータイム? | 2011年05月29日 |
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1981年12月31日、大晦日の午後11時30分、シンガポールは時刻を1982年1月1日午前0時0分に変更しました。その時私は時計の針を30分進めた事を覚えています。隣国のマレーシアが、ボルネオにある東マレーシアとマレー半島にある西マレーシアの時刻を東マレーシアに合わせた事が理由のようでしたが、それ以来およそ30年、この時間が続いています。
シンガポールでは朝の7時ごろでも外はほの暗いのですが、夕方は7時を過ぎても明るくスポーツや散歩を楽しむことが出来ます。涼しいうちに仕事を始めてアフターファイブをゆっくり過ごすサマータイムは熱帯の環境に最適です。それが1年中続きます。ヨーロッパなど地球の極に近い地域で行われているサマータイムは夏の間だけの時間変更ですが、赤道を中心に南北回帰線に挟まれた熱帯では、夏と冬の日の出、日の入りの時間差が極地に近い国ほどではなく、時間を早めて戻さなくても生活にあまり影響がないのかもしれませんね?5回目の春、3回目の春、そして初めての春 | 2011年05月01日 |
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荒川区町屋のホテルの屋上で、ガーデンクリートの上で西洋芝を育てて5回目の春を迎えました。また大田区南蒲田の大田区産業プラザPIOのテラスでは、ガーデンクリート緑化ブロックで西洋芝を育て3回目の春がめぐって来ました。当初、東京都内のビルの屋上やテラスでは西洋芝は夏を越せないというのが世間の定説でしたが、今年も西洋芝は元気に春を迎えています。ハセベ町屋インの屋上 4月25日撮影
緑化基盤ガーデンクリートは保水性と通気性が良いので、水や空気が植物の根にほど良く行き渡ります。水はけの良いガーデンクリートの上で植物を育てるコツは水やりの継続です。町屋のホテルの屋上ではタイマーとスプリンクラーを組み合わせて、灌水時間をコントロールしながら灌水しています。PIOのテラスでは灌水タンクに水をためて、毛細管現象の働きを応用して常に植物の根に水が行き渡る自然灌水で芝生を育てています。 大田区産業プラザPIOのテラス4月26日撮影
今年はこれまで培ってきた経験と技術を結集して、多くの方々がベランダやテラスでガーデニングが楽しめるガーデニングキットを完成しました。(特許申請中)ガーデンクリート緑化ブロック、灌水タンク、灌水パイプ、灌水クロスをせットにして、ご自分の手でベランダやテラスを自然灌水の庭に変えるガーデニングキットをご自宅までお届けします。ベランダガーデニングキット 近日発売予定 4月30日撮影
ベランダガーデニングキットはお風呂の残り水などを灌水タンクに入れるだけで、植物への灌水を1週間ほど自然に続けます。芝生はもちろんのこと砂や土を薄く敷くことで、花や野菜を育てることもできます。ベランダやテラスで植物を育てることで、お部屋に入る太陽光の照り返しの温度も下がります。
真夏のベランダのコンクリートやタイルなどの表面温度は60℃前後に達しますが、保水されたガーデンクリートや植物は10℃から15度以上はベランダやテラスの表面温度を下げます。ベランダガーデニングキットは水を節約しながら植物を育て、真夏の照り返しの温度を下げる自然灌水システムです。関連ブログ:冬の屋上の庭 ガーデンクリートで花壇を作る 屋上菜園
春の息吹 2011年 | 2011年04月03日 |
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神奈川県伊勢原市にあります山武様伊勢原工場の屋上(1000㎡)にガーデンクリートを施工して、高麗芝を育てて丸2年が経過しました。灌水はスプリンクラーで行っています。今年も春を迎え、また新しい芝が育ち始めました。
今年は春夏秋冬を通して芝生やガーデンクリートの温度を測定する予定です。広い面積の屋上緑化環境の長期にわたる温度測定なので、様々なデータ、思いがけないデータが採れそうで期待できますね。建物や建物の周囲の環境の温度を下げるには植物やガーデンクリートの蒸散作用による気化冷却が最適です。水と風、そして太陽という自然エネルギーの恩恵ですね。参考ブログ:水の循環の素晴らしさ・有難さ
3月31日撮影
Spring is just around the corner! | 2011年03月20日 |
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熱帯のガーデンクリート施工 | 2011年02月27日 |
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雪の浅草寺様の境内から、日中の気温が30℃を越える北緯1度21分の熱帯にやって来ました。シンガポールでガーデンクリートの施工が始まりました。太陽が真上で輝いています。気候の違いを実感しますね。
セントーサ島に建築中のアミューズメントiFLY Singaporeの周囲を緑化するプロジェクトで、日本でも実績をつけてきたガーデンクリート都市システムが採用されました。まずは緑化基盤ガーデンクリートの施工です。シンガポールは高層ビルが立ち並ぶ都市国家のイメージが強い国ですが、およそ今から200年ほど前、イギリス東インド会社の職員、スタンフォード ラッフルズが上陸した当時の浜辺はこのような場所ではなかったと思います。iFly Singaporeは3月中旬にオープンする予定です。スカイダイビングを模擬体験できる世界で一番大きな施設だそうで、子供から大人まで楽しめます。皆さんもセントーサでスカイダイビングを体験しませんか。 セントーサ島Siloso Beach 2月22日撮影
関連ブログ シンガポール植物園2 温帯と熱帯の融合
光呼吸(寒冷地型芝草と暖地型芝草の違い) | 2011年01月30日 |
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光呼吸とは植物が光合成する回路を稼働させるエネルギーを作るための呼吸のことです。寒冷地型芝草(ケンタッキーブルーグラスやベント芝など)は光呼吸で空気中から酸素を取り込み、葉身にある炭水化物をエネルギーに変えて光合成を行います。人間が呼吸により空気中から酸素を取り込み体内の炭水化物をエネルギーにして活動するのと同じですね。寒冷地型芝草は光合成により造られた炭水化物を葉身にあまり貯めることができません。そこで常に光呼吸で光合成を行い必要なエネルギーを作り出すので、冬でも青々と緑を保つことができるのです。寒冷地型芝草の最適光合成温度は20℃から35℃です。 (杉並区久我山 T邸屋上の西洋芝 12月28日撮影)
一方、暖地型芝草(高麗芝やバミューダグラス等)は外気温度を利用して光合成活動を行い炭水化物を葉身に貯め込みます。光呼吸をしない暖地型芝草は光合成の活動期間が外気温度に制約されます。日本のように秋以降の気温が20℃以下になる気候では寒くなると芝草は光合成を休止します。暖地型芝草の最適光合成温度は30℃から45℃です。 (渋谷区千駄ヶ谷 東京体育館前の高麗芝 1月26日撮影)
最適光合成温度が20℃から35℃の寒冷地型芝草にとって、真夏の東京のように平均気温が27℃以上の環境は、植物の光呼吸が活発になりすぎて消耗度も高まります。寒冷地型芝草の光呼吸により消費される炭水化物の量は、光合成により造られる炭水化物の量の最大値で30%になるそうですが、真夏の東京では光呼吸の最大値のエネルギーが消耗されます。さらに真夏の暑さの中で寒冷地型芝草は、体内の水分を葉脈を通して蒸発さえて気化熱の働きで葉身の温度を下げる活動のために、蓄えられた炭水化物を消費します。(大田区産業プラザPIO の西洋芝8月30日撮影)
コンクリートやアスファルトに覆われた真夏の東京は、寒冷地型芝草が生きながらえるためには過酷な環境です。このような環境の中でガーデンクリート都市緑化システムは、寒冷地型芝草が生育できるように様々な工夫がされています。 (新宿事務所のベランダ: ガーデンクリートと灌水システムで育てている芝生の様子です。左が西洋芝、右が高麗芝 1月28日撮影)
太陽からの光量の少ない冬の間は葉を長くのばして、なるべく多くの光が葉の葉緑素に取り込まれるようにしています。 関連ブログ:光合成と芝生の呼吸 猛暑の夏を乗り切って
冬の屋上の庭 | 2011年01月23日 |
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東京都杉並区久我山のT邸屋上でガーデンクリート都市緑化システムの上で西洋芝や野菜を育てて1年がたちました。昨年の夏の東京は例年になく暑い日が続き、西洋芝もややバテ気味でしたが(野菜は元気でした。)西洋芝の種「年中無休」のオーバーシードなどで夏を乗り切り再び元気に冬を迎えました。12月28日撮影
ガーデンクリート都市緑化システムではガーデンクリートの厚み3cmの上に芝生の場合は土が約1cm、野菜の場合は約15cmほどの厚みで植物を育てます。T邸屋上は一日を通して日当たりと風通しがよく植物を育てるには絶好の環境です。12月の末にもかかわらずピーマンやトマトがまだ実を付けていました。
最近の東京の気候は雨が少ないのですが、オーナーのT様のお話では水は自動灌水と天然の雨水で間に合っているそうです。
昨年の8月の東京の一日の最高気温の平均は33.5度、最低気温の平均は27度だったようです。東京の屋上の50%が芝生や野菜などで緑化されると気温が0.11度から0.84度下がるという試算もあります。(Tropical Urban Heat Island 74P参照)コンクリートやアスファルトに覆われた都市環境の中でガーデンクリート都市緑化システムは植物が元気に育つ舞台装置を提供しています。 参考ブログ:Tsビル屋上緑化 ガーデンクリートで花壇を作る 屋上菜園
初冬の定点観測 | 2010年12月19日 |
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11月は浅草の浅草寺様、深川の法乗院ゑんま堂様からブミコン舗装のお仕事をいただき,お寺様の境内に籠っていましたが、その間に季節は秋から初冬に移っていました。大田区産業プラザPIOのテラスと荒川区町屋のホテルの屋上等でガーデンクリートと灌水システムで植物を育てていますが、植物たちにもすっかりご無沙汰してしまいました。町屋のホテルの屋上ではガーデンクリートの上でスプリンクラー灌水で西洋芝を育てています。今年は夏の暑さで隣接した自然灌水のブラウンルーフから様々な植物が移動してきました。芝生をはじめとして植物たちは寒さの中でますます元気ですが、本格的な冬を迎える前に手入れをしてあげなければいけませんね!12月6日撮影
大田区産業プラザPIOのテラスの植物たちも冬を迎えていました。NさんやUさんに灌水システムや植物の手入れをしていただいて植物たちも元気に緑を保っています。
10月に種をまいた西洋芝の種「年中無休」も発芽していました。今,このテラスではこれまでの経験を生かして、新しい発想の庭作りが始まろうとしています。
12月14日撮影
未来のゴルファーやサッカー選手を育てるケンタッキーブルーグラス? | 2010年09月26日 |
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東京都中央区勝どきにありますS保育園では、4月から静岡県東富士カントリークラブのケンタッキーブルーグラスを育ててきました。毎日芝生に接する保育園の方々や芝生を施工した尾瀬林業の皆さんに見守られてケンタッキーブルーグラスは猛暑の中、都会の夏を無事に乗り切り秋分の日を迎えることができました。
秋からは、保育園の庭には茨城県カシマサッカースタジアムのケンタッキーブルーグラスが新たに加わりました。
ゴルフ場やサッカースタジアムで育てられたプロ仕様の芝生の上で遊びまわる事が出来る子供たちは幸せですね。この芝生で遊ぶ子供たちの中から将来、世界で活躍するゴルファーやサッカー選手が生まれるかもしれません?!
猛暑の夏を乗り切って | 2010年09月19日 |
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今年の夏は東京都内でも雨が一月以上降らず、気温も連日35度を超えるかなり厳しい気候条件の日々が続きました。その中で大田区産業プラザPIOの屋上、荒川区町屋のホテルの屋上のガーデンクリートの上で育てている芝生も試練の日々を何とか乗り切り秋を迎えることができました。
PIOの屋上では昨年の夏から、西洋芝トールフェスク、ペレニアルライグラス、ケンタッキーブルーグラスの種をブレンドした「年中無休」を撒いて芝生を育ててきました。ここにきて7月に生育の終わりを迎えた1年草のペレニアルライグラス、トールフェスクは枯れましたがケンタッキーブルーグラスが猛暑の夏を乗り切りました。ようやく気温も25度前後まで下がって来ましたので、これから再び年中無休をまいて緑のテラスで秋冬を迎える準備を始めようと思います。(9月13日撮影)
荒川区町屋のホテルの屋上の西洋芝は先のブログでもご紹介しましたように、隣のブラウンルーフからバミューダグラスをはじめとする様々な草花が越境してきて、大盛況の夏を過ごしました。今年のように猛暑の夏でも、保水性、排水性のよい緑化基盤(ガーデンクリート)と適度の散水の継続(スプリンクラーや底面灌水など)、そして風が吹く環境が整っていれば都内の屋上で、わずか3cm厚みの緑化基盤ガーデンクリートと3cm前後の土の上でも植物が元気に夏を越えることがわかりました。
6月の終わりにきれいに刈り込んだ芝生も夏の間にかなり伸びてしまいました。そこで再びNさんにご協力をいただいて芝刈りをしました。さっぱりと刈り込んだ芝生のソッドに種や肥料をまいて秋から冬を迎える準備をする予定です。 9月10日撮影
屋上緑化の温度測定結果 | 2010年09月12日 |
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今年の夏は暑い日が続きました。その中で8月13日に神奈川県伊勢原市にあります山武様伊勢原工場の屋上と、屋上下の階の部屋の天井の温度を尾瀬林業さんのご協力で測定しました。工場は休日で室内のエアコンも作動しおらず測定には最良の環境でした。
測定データを分析しますと、外気温度が35度から36度のときに、屋上の芝生の表面温度は37度から43度、屋上のコンクリートの表面温度が47度から53度で,コンクリートと芝生では10度近くの温度差が見られました。この数字は保水されたガーデンクリートとコンクリートやアスファルトの表面温度の差が10度ぐらいある測定値と似ています。(ヒートアイランド対策に参照)これらのデータを元にご提案できることは、ベランダやテラス、建物の周囲、そして街や公園の歩道を緑化したり保水されたガーデンクリートで舗装することで真夏の照り返しの温度をコンクリートやアスファルト舗装と比べて10度ほどは下げる事が出来るということです。
芝生表面温度
さらに、今回の測定で得た貴重なデータは芝生とガーデンクリートで舗装された屋上の真下の天井の温度と、コンクリートむき出しの屋上の真下の天井の温度を測定できたことでした。測定結果は外気温度が35度から36度のときに芝生下の天井温度は26.5度から29.2度、そしてコンクリート下の天井の温度は28.8度から30.6度で、芝生下とコンクリート下の温度差は1.4度から2.3度でした。
冷暖房設定温度と消費エネルギーの関係で、冷暖房それぞれについて設定温度を1度変更すると、熱源で消費されるエネルギーがそれぞれ約10%削減されるといわれています。(出典:財団法人エネルギーセンター) 今回は屋上の下階の壁面温度については測定しなかったので一概には言えませんが、芝生下とコンクリート下の1.4度から2.3度の温度差は熱源として消費されるエネルギーを約10%から20%削減できるということになりそうですね。詳しくはを「屋上緑化の温度測定結果」ご参照ください。
芝生下 天井の表面温度
芝生を育てる光と風と水と砂 | 2010年08月29日 |
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茨城県立カシマサッカースタジアムへ行ってきました。グラウンドの芝生の維持管理業務をなさっているIGM Co.,Ltdの鈴木社長さんに,スタジアムでの芝生のメインテナンスについていろいろなお話をお聞かせいただき有意義な一日を過ごしました。
カシマサッカースタジアムでは約10,000㎡の広大なピッチが、西洋芝で維持管理されています。散水はJリーグ公式戦スタジアムとしては国内で初めてフィールド内に散水設備としてスプリンクラーを設置しました。またグラウンドに太陽光が最大限取り入れられるように、南面の屋根膜には透明のポリカーボネイト板を採用しています。さらに四方をスタンドで取り囲まれたグラウンドに風が流れるような工夫もされており、一年を通して美しい芝生の緑を保つプロの技に感動しました。
茨城県の鹿島は良質の鹿島砂の産地です。芝生を育てる基盤には水はけの良さが求められます。カシマサッカースタジアムの西洋芝も水はけのよい砂で育てられています。鈴木社長のお話をうかがいながら、水はけのよいガーデンクリートの上に西洋芝のソッドを載せて芝生を育てる方法が間違っていないことを改めて感じました。
当社ではIGM社とローヤルターフカンパニーさんのご協力を得て、カシマサッカースタジアムのナーセリーで生育されている良質なケンタッキーブルーグラスのソッドを、宅配便で皆様のお手元に届けるサービスを開始いたします。プロのサッカーフィールドの芝生をご自宅でもお楽しみください。お問い合わせはこちらまで
厳しい環境・穏やかな環境 | 2010年08月22日 |
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今年の夏は、町屋のホテルの屋上のガーデンクリートの上で面白い現象が起こっています。ここではスプリンクラーで芝生を育てるグリーンルーフとスプリンクラーなしに植物を育てるブラウンルーフがあります。昨年の夏はブラウンルーフもスプリンクラーで灌水していたのですが、今年は植物にはかわいそうですが春先から灌水をやめて、あえて厳しい環境にしました。 (灌水なしの真夏のブラウンルーフで育つ本当にタフな植物たちです。)
皆さんもご存じのように今年の夏は、東京も猛暑で雨が降らない日が続いています。その中で朝晩スプリンクラーで灌水しているグリーンルーフでは、ガーデンクリートの上で植物が元気に育っていますが、そこにブラウンルーフで育てているバミューダグラスや、様々な植物が越境して繁殖を始めたようです。今年はブラウンルーフの灌水がストップしたので、植物も厳しい環境から逃げ出して、常に水分を吸収できるグリーンルーフの穏やかな環境に避難してきたのかもしれません。
その昔、海に囲まれて雨水と自然に恵まれた蓬莱の国に、気候変動による厳しい環境の変化を逃れて、大陸から多くの人々が渡って来たようです。植物も人間と同じように厳しい自然環境を逃れ、穏やかな環境を目指して移動するのかもしれませんね。 8月17日撮影
西洋芝混合種<年中無休>1kg袋登場! | 2010年08月18日 |
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ご好評をいただいています、西洋芝混合種<年中無休>の1kg袋が登場しました。価格は4200円/袋で従来の300g入りの小袋よりも20%ほどお得です。1kg/袋で約20㎡の面積をカバーします。アメリカの代表的な芝生の種の品質基準であるオレゴン基準をクリアしたケンタッキーブルーグラス、ペレニアルライグラス、トールフェスクの種がブレンドされています。アメリカの大リーグのベースボールスタジアムや日本のJリーグのサッカースタジアムでも使用されているプロ仕様の品質の種をお試しください。
一年を通して芝生の緑を保つには、常に芝生の種をまき続けることが秘訣ですとグリーンキーパーさんも言っています。今年の夏は芝生も猛暑の中で暑さと戦っています。これから秋にかけて夏バテで弱った芝生に、年中無休をまいて美しい緑をキープしてください。ご注文はこちらまで
梅雨の晴れ間の芝刈り | 2010年07月11日 |
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荒川区町屋のホテルの屋上の芝生も、梅雨に入り伸びがよくなってきました。この季節、湿度も高くなってきたので、芝刈りをすることにしました。
Nさんにご協力いただき、電動の芝生バリカンで芝生の散髪です。長髪の芝生もスポーツ刈りになりさっぱりしました。気持ちよさそうです。 6月26日
長い葉の陰で茶色くなっていた部分にも光が当たるようになり新しい葉が伸び始めました。(6月29日)
冬から春にかけては、芝生もある程度は長髪でもかまいませんが、これから夏に向けて気温も湿度もさらに高くなります。夏の間は芝生も短く刈り込んでスポーツ刈りで暑さと蒸れをしのぎたいですね。
屋上菜園 | 2010年07月04日 |
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<キュウリ> 長野のキクイチ社のオーガニックコンポストをブレンドした有機土壌が野菜を元気においしく育てます。
<ナス> オーナーのTさんもとりたてのおいしい野菜を楽しまれているようです。屋上菜園では他にトマトも栽培されています。
西洋芝も元気に育っています。Tさんの仕事場は屋上の下のフロアにありますが、屋上を芝生で緑化したことで、今年は部屋も涼しくなったようだとおっしゃってくださいました。
仕事の合間に屋上で緑を楽しみ、おいしい野菜を自前で作り、部屋も涼しくなり、さらに自動灌水システムで水やりの心配も省き、必要最小限の水量で様々な植物を育てるガーデンクリート都市緑化システムを皆様もご利用ください。お問い合わせ
春の訪れ | 2010年03月28日 |
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豊島区南池袋のY'sParkも春になり,芝生(ケンタッキーブルーグラス)の色が鮮やかになってきました。
南に面した日当たりの良い玄関アプローチでは、明るい春の日差しを浴びて芝生が元気に育ち始めています。
オーナーさんのご配慮で、芝生の上に椅子とテーブルが置かれて、皆さんが憩うことができるようです。
のびやかな春の日差しを浴びてネコもくつろいでいます?気持ちよさそうですね。
冬の芝生の発芽と成長 | 2010年03月21日 |
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1月の中旬から新宿事務所の室内で、西洋芝の混合種「年中無休」を育て始めました。種をまいてから2カ月がたち、まずはペレニアルライグラスが育ち始めます。
ガーデンクリートブロックの上に灌水クロスを敷いてその上に種をまき、毛細管現象の働きて灌水します。冬の間も室内の温度は10度を下ることがなく、最近では20度前後まで上昇してきました。
呼吸活性の高い寒地型の西洋芝も気温が低くなると、植物の体温?を調節するための蒸散作用も落ち着き、光合成で作られたエネルギー(炭水化物)を蒸散活動から葉の成長に、より多く回すことができるようです。真冬の間も葉はよく伸びて、月に2度は芝刈りをしています。
朝、事務所のドアを開けて、育ち始めた芝生が目に入るのは気分がいいですね。午後になると西に面した窓辺では、ガラス越しに光が芝生を照らします。室内やベランダに緑があると、パソコンで疲れた目を休め、気分転換にもなり良い発想も浮かびそうです。葉が少しのびすぎました。また芝刈りをしなければ! 3月15日撮影
ブラウンルーフ | 2010年03月14日 |
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「欧州における屋上緑化」長瀬彩子さん(千葉大学園芸学部)の講義を受講してきました。(緑と水の市民カレッジ:サテライト講座2009)。スイス、イギリス、ドイツ、スエーデンの屋上緑化事情を写真を交えてわかりやすくご講義いただきましたが、そのなかで、スイスのブラウンルーフについて学ぶところがありました。屋上緑化と言いますと、緑のカーペット、グリーンルーフにこだわってしまいますが、屋上緑化には緑化スペースの普及と同じように「生物多様性・生態系の創出」という役割があるという話にとても深い印象を受けました。
スイスのバーゼル市内では、ライン川の川岸や空き地が、クモ類や甲虫類、その他の生物にとっての貴重な生息地でしたが、開発によりその空き地が減少傾向にあるようです。この問題を解決する一手段として「屋上に河川と似た環境をデザインして植物を育て、生物が生息できる環境を作り出す」。このようにして出来た生物の生息地をブラウンルーフと呼びます。
年間を通しての降雨量や気温などの自然環境が ヨーロッパの国々とは異なる日本では、屋上で生息する植物や、動物、昆虫などの生態系も違います(雨の恵み)。しかしながら、「屋上で多様な生物が共存できるような植栽デザインを工夫することが重要である。」という話は大いに参考になりました。屋上向けの植栽デザインとは、「培地の厚さを一定にせず、異なる培地の厚さを取り入れ、植物の構成に様々な階層を持たせ、植物を植えないオープンスペースを作ること」です。
イギリスでもロンドンを流れるテムズ川流域の開発が進み、そこに生息するクロジョウビダキをはじめとする鳥や昆虫等のための、多様な生息地を屋上に求めているようです。川辺の環境を都市の屋上に作り生物の生息地を守る発想は、大いに学ぶと所があります。グリーンルーフが人間の心を癒す場所であるのに対して、ブラウンルーフは生物が生息するための場所ですね。
ガーデンクリートで花壇を作る | 2010年02月14日 |
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杉並区久我山のT''s'ビル屋上にガーデンクリートブロックを敷いて西洋芝を張り、屋上緑化をさせていただきました。コーナー部分は、ガーデンクリートで作った軽量・パミスレンガで縁取りをして、花壇を作りました。
花壇には長野県で有機肥料を製造している、株式会社キクイチ製の有機肥料オーガニックコンポストと軽量土壌をブレンドした培養土(25リットル/袋)を使用しました。培養土にも自動灌水システムを通して、毛細管現象の働きで水が伝わります。
オーガニックコンポストは安全な学校給食等の生ごみとモミガラウッドチップを原料にして、土壌菌(微生物)の力で熟成させた、家畜糞や食品汚泥を使用していない、安全で衛生的な生ごみ100%の環境にやさしいリサイクル有機特殊肥料(土壌改良剤)です。
軽量・パミスレンガと、オーガニックコンポストをブレンドした培養土のお問い合わせはこちらまで お問い合わせ
Y's Parkガーデンクリート接道緑化 | 2009年12月27日 |
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豊島区南池袋にありますY'sビルのオーナー様から建物の玄関前スペースを、ガーデンクリート都市緑化システムで芝生緑化をするお仕事をいただきました。
緑化前の様子です。タイルを削り取るのは大変な作業ですが、ガーデンクリート都市緑化システムはタイルを削ることなくガーデンクリートをタイルの上に敷いて、芝生を育てることができます。
建物の前面のスペースをを緑化したことで、周囲の雰囲気も変わり、テナントの皆様や建物の周りの方々からもご満足いただけたようです。
街並みも美しくなり,豊島区の公園緑地課からも接道緑化として助成されました。寒い中、御殿場からやってきたケンタッキーブルーグラスも、ガーデンクリートの上で元気に緑を保っています。
建物の周囲のタイルや、コンクリート、アスファルト部分をを緑化したいとお考えの方はガーデンクリート都市緑化システムを是非ご検討ください。 お問い合わせ
冬仕度 | 2009年11月22日 |
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株式会社山武伊勢原工場様の屋上の高麗芝も、夏を越えて秋を迎えました。丁寧に刈りそろえられた芝生の上は歩くとフワフワ感があり、工場で働く皆さんがお昼休みにリラックスしたり、ソフトボールの練習などを楽しむことができたようです。
秋も深まり気温が下がり屋上のグランドも冬支度を始めました。芝生を奇麗に刈り込み、 灌水時間も冬バージョンに変更しました。これから呼吸活性の低い高麗芝は冬眠に入ります?
遠くに見える大山の自然も、これから冬に向けて静かな眠りについてゆくことでしょう。以前、メトロ銀座線、外苑前駅のスタジアム通りと青山通りが交差するところに、大山道入口という道しるべのようなものがありました。青山通り、国道246はその昔、大山詣でのための街道だったようですね。
秋の東富士カントリークラブ | 2009年11月01日 |
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秋の一日、御殿場の東富士カントリークラブを訪問しました。ナーセリーはすがすがしい空気に包まれて、ケンタッキーブルーグラスも元気です。秋も深まり気温が下がり、寒地型西洋芝ケンタッキーブルーグラスの呼吸活性も落ち着き、光合成で出来たエネルギーを葉の成長にまわせるようになったのでしょうね。
西洋芝の種「年中無休」には、ケンタッキーブルーグラスの種の他にトールフェスク、ペレニアルライグラスの種がブレンドされています。それぞれの種の発芽までの時間が異なり、一年を通して緑を保ちます。種はペレニアルライグラス→トールフェスク→ケンタッキーブルーグラスの順番に発芽して行きます。トールフェスクの種、ブランド名「Grande2」はMBLメジャーリーグの球場で、またペレニアルライグラスの種、ブランド名「Penguin」はマスターズ・トーナメントが開催されるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブでも使用されているそうです。
夜になると鹿の出番です。芝生を鋤とった後にまいた砂の上に、鹿の足跡を見かけました。鹿も芝草を食べるみたいですね?
Garden City | 2009年10月18日 |
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シンガポールでガーデンクリートのデモンストレーションをしてきました。太陽光が強く激しい雨に見舞われるこの地では、ヤシの繊維や軽量土壌で作られた緑化基盤は、紫外線による劣化や土壌の流出にさらされているようです。軽石と石灰系の固化材で出来ているガーデンクリートは、耐候性が強く、土壌の流出がなく、植物の根がガーデンクリートに活着することが評価されました。
Garden Cityシンガポールで生まれたガーデンクリートの卵が東京で孵化して再びGarden Cityに戻ってきたような気がします。デモンストレーションに当たっては、長年のパートナーであるZenecon.Pte.Ltdとデモンストレーションの機会を提供してくださったNyee Phoe Flower Garden Pte Ltdに心から感謝いたします。 シンガポールではこれから2030年に向けて建物の80%を緑化しようという壮大な計画があります。
今回の訪問で感銘を受けた場所にMarina Barrage(堰)があります。平坦な地形のシンガポールでは激しいスコールと満潮の時間が重なると、町を流れるSingapore Liverや運河から水があふれて洪水になることがありました。またシンガポールでは年間2000mmを超える降雨量があるにもかかわらず、この雨水を効率よく貯留することができずに、水をマレーシアから購入してきました。Marina Barrageが海を堰き止めて海水と真水が混ざり合うことが無くなり、雨水を貯留できるようになりました。水が貴重な国のスケールの大きなプロジェクトですね。シンガポールとほぼ同じ面積である東京23区では、雨に恵まれた気候のおかげなのでしょうか、かなりの量の雨水が貯留されることなく海に流れているようです。これでよろしいのでしょうか? (雨の恵み2)
夏をのりきって! | 2009年10月11日 |
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先週のブログでご紹介した、町屋のホテルの屋上のケンタッキーブルーグラスも、ここにきて気温が下がり芝生も伸び始めました。昨年の同じころの写真と比べると、面積も広がりました。真夏の芝張りでちょっと心配でしたが、芝生の根もガーデンクリートの基盤にしっかり活着しています。
台風18号が通り抜けた後 10月8日撮影
大田区のアイチャックガーデンは、夏のお盆休み中にヒトの不注意で水の道が切断されるアクシデントがありましたが、芝生の種「年中無休」を撒き続け緑も無事に回復しました。これまではグリーンキーパーさんが手がけた芝生のソッドを育ててきましたが、今回の出来事を通して、灌水システムが作動しているガーデンクリートの緑化基盤の上では、種から芝生の広場を作れることが厳しい屋上の環境でも実証されて大きな収穫になりました。
水の道が断たれて枯れた芝生 8月中旬
植物を育てることが好きな方々のために開発されたアイチャックガーデンですが、都会にはカラスよりも手ごわいヒトという動物がいることがわかりました。これからはヒト対策も確立して、誰もが楽しく植物を育てらるような、緑の広場を創りたいと思います。
ケンブリッジ400年の芝生 | 2009年09月27日 |
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数学者藤原正彦先生のエッセイ遥かなるケンブリッジ(新潮文庫)のなかで、藤原先生が同僚の先生と、手入れの行き届いたケンブリッジ大学のキャンパスの芝生を歩いていて、「どのようにしたら,このようにきめ細かな美しい芝生を保てるのか?」尋ねたところ、「四百年ほど丁寧に手入れを続ければこうなる。」という答えが返ってきました。Kings College Chapel 写真引用:Wikipedia
400年とは驚きの長さですが、確かに芝生の育成は,日々の芝刈り、水やり、そして時々の施肥、オーバーシード(種の追い撒き)の繰り返しです。プロのグリーンキーパーさんによる日々の作業の連続が、美しいキャンパスの芝生を支えて来たのでしょうね。 当社では、皆さんがご自身の手で芝の育成が容易にできるように、緑化基盤、灌水システム、そして芝生のソッド、種、肥料、砂をご提供する方法を整えてきました。三佐和オンラインショッピング 次の課題は皆さんが楽しく芝生を刈れる方法を開発することです!
都内でも新宿御苑や皇居外苑では誰もが、手入れの行き届いた美しい芝生を楽しむことができます。日本のグリーンキーパーさんの芝生を育てる技の素晴らしさを感じます。
新宿御苑ではその昔、昭和天皇が皇太子であられたころゴルフを楽しまれたという話を聞いたことがあります。確かに御苑の風景を眺めているとゴルフコースの雰囲気を感じますね?
緑のオアシス | 2009年09月20日 |
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新宿事務所のベランダでケンタッキーブルーグラスを育てています。青海事務所では室内で芝生とヤシなど観葉植物でオアシスを作りましたが、新宿事務所は屋外に芝生のじゅうたんを敷き詰めた緑のオアシスです。
西向きのベランダでは午後になると明るい日差しが芝生を照らし、水のじゅうたん方式の灌水が適度な水で芝生を潤します。そしてガーデンクリートの緑化基盤が芝生の下で通気性を保ち、芝生は元気に育っています。
水のじゅうたん方式の灌水なので、ベランダが濡れることなくドレインに余分な水が流れ込むこともありません。伸びた芝はハサミで刈り込みます。
ピラミッドがあるサハラ砂漠の気候がまだ湿潤で緑に覆われていた時代、ライオンも元気に草原を駆けまわっていたのではないでしょうか?コンクリートとアスファルトに覆われた東京の環境は砂漠に似たところがありそうです。様々な場所に緑を張り巡らすことで、都会の砂漠にオアシスの潤いを甦らせたいですね!
芝生ブロック緑化システム | 2009年09月13日 |
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港区六本木のマンションにお住まいのオーナー様からテラスを芝生で緑化するお仕事を頂きました。水のじゅうたん方式の灌水を採用した芝生ブロック緑化システムでケンタッキーブルーグラスを育てています。この新しい緑化システムは、芝生の土と根の部分が常に水で潤います。そしてガーデンクリートの緑化基盤が余分な水を吸収し通気性を保ちます。
水のじゅうたん方式の灌水では、 芝生を育てる水量はスプリンクラーやジョウロによる灌水の50%から10%程度で十分です。一年を通して必要最小限の水で芝生を育てる芝生ブロック緑化システムを皆様もご利用ください。
テラスからは東京タワーをはじめ美しい東京の景観が眺望できます。
水のじゅうたん | 2009年08月31日 |
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水の傘方式の灌水システムを研究して水のじゅうたん方式の灌水システムを開発しました。水のじゅうたんは芝生の根に直接、水を供給する方式で風の影響も受けることなく、必要最小限の水で芝生を育てます。
水の傘は、最初に水の届く範囲が決まりますが、水のじゅうたんは芝生の面積を自由自在に広げることができます。
水の傘は工場の屋上など広い面積の芝生を灌水するのに最適です。水のじゅうたんはマンションのテラスや結婚式場の庭、幼稚園の園庭などで人に気づかれることなく、自然に芝生を潤わせます。緑化する場所に応じて、水の傘、水のじゅうたんを使い分けご利用ください。
水の傘 | 2009年08月23日 |
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都会の環境は砂漠に似たところがあります。屋上や地上のアスファルト、コンクリートの上で植物を育てるには、常に水が植物に行き渡る環境が必要です。荒川区町屋のホテルの屋上にガーデンクリートを敷き、スプリンクラーによる灌水システムで芝生を育ててきました。今年はスプリンクラーの水の傘が及ぶ範囲いっぱいのところまで芝生を敷いて育てています。暑い中、芝生も水の傘の届くギリギリのところで懸命に生きています。傘は傘でも、核の傘は人類のエゴが作り出したありがたくない傘ですが、水の傘は植物の生命を維持するための大事なライフラインです。
山武伊勢原工場様の屋上でも、水の傘方式のガーデンクリート緑化システムが採用されました。 (施工面積 1,000㎡)
水の有効利用! | 2009年07月26日 |
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ベランダで芝生ブロックを育てていますが、夏になるとエアコンの室外機から水がドレインに流れます。そこでベランダブロックと芝生の間に吸水性のある不織布を挟み込みドレインに浸けて、この水を吸い上げて芝生の根に供給します。
真夏は芝生も水を良く飲みます。室外機からの水やドレインに流れる雨水、植木にまいた残り水の再利用も面白いですね。
水を有効に利用してベランダガーデニングも楽しくなります。
地球の皮をむく? | 2009年07月19日 |
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御殿場の東富士カントリークラブで生育されている西洋芝の最近の様子です。ソッドを鋤とった跡が飛行場の滑走路みたいですね。御殿場の涼しい高原で育てられている芝生は、お客様のご注文に合わせてグリーンキーパーさんがソッドカッターという道具を使い、2cmほどの厚みに鋤とってお届けします。芝生を鋤とったあとは、再び砂を敷き種をまいて新しいソッドを育てます。
東富士カントリークラブのナーセリーで生育されている西洋芝はケンタッキーブルーグラスという種類の芝生です。種はアメリカのオレゴン州で7月の収穫時期に刈り取られ、オレゴン基準という大変厳しい基準をクリアーした芝生の種だけが製品として出荷されます。アメリカのMBLのボールパークやゴルフコースで使用されている種がローヤルターフカンパニー社の手で日本に輸入され、日本中のゴルフコースやサッカーフィールドで活躍中です。
雨の日は芝生の切り出し作業がでず、お客様にご迷惑をおかけいたします。申し訳ありません! 写真提供 ローヤルターフカンパニー様
山武伊勢原工場様の屋上緑化 | 2009年07月16日 |
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屋上の芝生 活動開始! | 2009年06月27日 |
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神奈川県伊勢原市の工場の屋上も、3月中旬に植えた芝生の根が下地のガーデンクリートにしっかりと活着して元気に葉が伸びてきました。養生期間も終了して、いよいよ活動開始です。工場で働く皆さんがリラックスする場所としてご利用いただきたいですね。 6月19日撮影
軽量緑化基盤ガーデンクリートの良いところは、スポーツを楽しんで痛んだ芝生も手軽に張り替え出来る事です。
芝生ブロック都市緑化システム | 2009年06月24日 |
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*芝生ブロック都市緑化システムは、軽石を固化材で固めた軽量緑化基盤の通気性と保水性、及び自然エネルギーを利用した潅水システムの組み合わせで、都市の様々な場所を手軽に緑化します。一年を通して芝生を元気に育てる緑化システムです。(特許申請中)
*現場左官施工タイプとブロック配列タイプがあり、コストや緑化する場所の条件に応じてお選びいただけます。
*灌水システムは、自然エネルギー(毛細管現象)の働きを利用して芝生の下に無数の水脈を作り導水するので、
芝生の枯れむらや根腐れを抑え必要最小限の水で芝生を育てます。
*屋上、ベランダ、縁側、玄関周り、店舗周り、校庭、園庭、教会の庭、歩道・路肩、線路の道床等、都市の様々な場所で利用できます。
*散水のための突起物がないので、校庭で子供たちが安心して走り回ることができます。
*芝生を支える軽量緑化基盤は固めてあるので、ハイヒールで芝生を歩いても沈み込むことがありません。
*ブロック化された緑化基盤は取り外しと移動が可能なので、共有部分の占有使用というマンション事情にも適合します。
コンクリートやアスファルト舗装を剥がすことなく、その上を容易に緑化し歩行できます。
給水は電磁弁とタイマーの調整で自動灌水し、余分な水の無駄を省きヒトによる水やりは不要です。
毛細管現象の働きを利用して芝生の下に無数の水脈を張り巡らせて導水する自然灌水システムです。
天然素材と自然エネルギーを利用したシステムなので、経済的な価格で製品をご提供できます。
広島のベランダガーデン | 2009年06月21日 |
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広島県広島市にお住まいの松田様はベランダで芝生ブロックをお育てになっています。最近の芝生の様子の写真が送られてきました。芝もご主人様に丁寧に葉を刈りそろえてもらって気持ちがよさそうですね!以前、大阪で芝生ブロックのプレゼンテーションを行ったときに、地元の園芸家と称される方に「関西から西の気候は関東から北とは違い、暑くて湿度が高いので寒冷地型の西洋芝は育ちません!」と言われたことを思い出します。松田様のお住まいの広島県も西筋の地域ですが、写真の通り見事にベント芝が育っています。松田様は常に芝生の状態を気にかけていらっしゃり、枯れ始めた場所があると西洋芝の種をオーバーシードされて緑を保たれています。芝生に対する愛情と父親の意地がこの写真の芝生から伝わってきますね!現代の情報化社会では、インターネットやマスコミ通して様々な情報が満ち溢れ、実態からかけ離れた情報も横行しているようです。でも、松田様のように愛情を持って自然と接することで、様々な定説は見直されてゆくと思います。
屋上砂漠のフロンティア | 2009年06月07日 |
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東京都荒川区のホテルの屋上で西洋芝ケンタッキーブルーグラスを育てて間もなく2年が経過します。西洋芝は寒冷地の湿度の低い場所で育つので、直射日光が強く湿度が高い東京のビルの屋上で育てることは難しいというのが世の中の定説でした。そこで当初は小面積でオッカナビックリ生育を開始しましたが、初代の西洋芝は無事に屋上砂漠の過酷な真夏を乗り越えました。
2009年6月2日撮影
都会のビルの屋上で西洋芝を育てて学んだことは、灌水と排水の継続が大事だということです。 スプリンクラーでの灌水とガーデンクリートの保水性と通気性が、芝生の根に適度な水と空気を供給しながら余分な水を排水します。そして今回開発したガーデンクリート緑化システムでは、自然エネルギーの毛細管現象の働きを利用して水脈を作り、必要最小限の水を根に導水して根がガーデンクリートに活着します。 最初に植えたケンタッキーブルーグラスは、フロンティアとしての役割を果たし屋上砂漠で生き残り今も元気です。この2週間ほどで芝生の成長も急速に進み葉が伸びすぎてしまいました。ハサミで散髪してすっきりさせてあげなければ!
参考ブログ 2008年12月18日芝生の散髪 2008年10月8日今年も東京の夏を乗り越えました 2008年8月15日猛暑の中で 2008年5月17日トライ&エラー&トライ
ガーデンクリート緑化システム | 2009年05月31日 |
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屋上や建物の周りで芝生を育てたい。でも毎日の水やりが面倒だ!そのような方のために開発されたのがガーデンクリート緑化システムです。屋上やアスファルト、コンクリート舗装に覆われた都市の環境は砂漠に似ています。そのようなところで芝生を育てるには、常に芝生に水を導く水脈が必要です。
ガーデンクリート緑化システムで採用されている潅水システムは、気温の変化に合わせて水量をコントロールすることができます。また地中に毛細管現象の働きを利用した水脈を張り巡らせるので、芝生全体に水が行き渡り、芝生の枯れムラを防ぎ根が腐ることもありません。そして常に必要最小限の水を供給するので、水が滞留することがなく藻が発生して異臭を放ったり、蚊が湧くこともありません。
ガーデンクリート緑化システムは芝生への水まきの手間を省くので、芝生の手入れが面倒な人、苦手な人には最適な庭です。でもガーデンクリート緑化システムの本当の目的は横着な方々が 芝生の育成に愛着を持ちアイチャックガーデンを創っていただく事です。
アイチャックガーデン | 2009年05月10日 |
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建物の屋上やベランダで芝生を育てるのは、砂漠で芝生を育てるのと同じです。芝生はペット同様、生き物ですから常に水が補給されなければなりません。植物を育てるのが好きな方は、水やりに楽しみを見出しますが、一年を通して水やりを続けるのは大変です。ゴルフ場や校庭などではスプリンクラーによる散水で芝生にたっぷり水をまくことができますが、都会の建物では周囲に水が飛散するので気を使います。芝生の下に受け皿のようなプレートを敷いて灌水すると、プレートに藻や虫がわき、異臭を放ったり蚊の発生の原因になります。ベランダンブロックを緑化基盤としたアイチャックガーデンは、毛細管現象の働きを利用して必要最小限の水で芝生を育てる庭です。砂漠のような屋上でも、愛着を持って植物と接することができます。
カラスの導き? | 2009年05月03日 |
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都内の数か所の屋上でガーデンクリートを基盤とした緑化試験を行っていますが、そのうちの一つがカラスに興味を持たれてしまったようです。おそらく春になりカラスも巣作りための素材を探し始めたのでしょう。カラスの行動にいろいろな対策を講じましたが、初めのうちはあまり効果がありませんでした。先方はこちらの意図を見抜いているようで一筋縄ではいかず、どこかその辺の国と交渉しているような気持ちです。でも今回の一件で思いがけず開発中の製品に使用できるヒントを得ることができました。カラスとの対話から学んだ発想で、やたガラスに導いてもらったような気がします。
屋上緑化の主役 目覚める | 2009年04月12日 |
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神奈川県伊勢原市の工場屋上緑化の主役、高麗芝も四月に入り暖かくなるとともに眠りから覚めて芽生え始めました。
3月11日(北面)
4月6日 (北面)
4月14日(北面)
4月6日 (東面)
4月14日(東面)
3月20日 (西面)
4月6日(西面)
4月14日(西面)
舞台の準備が整いました! | 2009年03月15日 |
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神奈川県伊勢原市にあります工場屋上のガーデンクリートの施工がようやく終了しました。2月中旬から始まった作業でしたが季節が冬から春に移り行く中、気候のせめぎ合いが続き屋上の施工にはちょっとつらい天候が続きましたが、改めて日本が豊かな雨の恵みに満たされた風土であることを実感しました。
植物を育てる緑化基盤としてのガーデンクリートの準備が整いました。次はいよいよ主役の芝生の登場です。春の訪れとともに植物を育てるのに最適な季節がやってきました。
春を迎えたCantinaチャペルの芝生 | 2009年03月12日 |
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神奈川県逗子市にありますCantinaのチャペルの芝生も無事に冬を越して春を迎えました。レストランの皆さんの気配りでオーバーシードした西洋芝が元気に育っています。
水はけのよいガーデンクリートの上で芝生を育てるには、芝生への気配り(水やりや芝刈り等)を持続させることが大事ですね。
(3月11日撮影)
苔の生育 | 2009年02月06日 |
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浅草寺御用出入の蓮や鈴木造園様の浅草寺境内作業所で、昨年からガーデンクリートライトの上に,すな苔をのせて生育試験をしていただいています。湿った場所を好む苔ですが、ガーデンクリートライトの通気性と保水性が苔の生育に良いようで、寒い冬空の下、元気に緑を保っています。
お家の庭やベランダ、屋上で苔を育ててみたい方はご連絡ください。ガーデンクリートプレパックを基盤とした苔の庭をご提案いたします。
芝生の散髪 | 2008年12月18日 |
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町屋のホテルの屋上の芝生も、かなり伸びました。そこで芝生のプロをお招きして芝生の散髪をしました。屋上やマンションのベランダでは回転式芝生鋏や電動の芝生バリカンなどを使用すると芝刈に便利です。
芝生バリカンで芝生を刈るとスポーツ刈りの頭のようになります!
散髪されて西洋芝もさっぱりしました。その感触は和犬の毛並みのようです!緑化助成制度 | 2008年12月03日 |
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当社のホームページでは、皆さんがお住まいの地域の自治体が、皆さんのご家庭や職場を緑化する費用を助成する制度を紹介しています。おもに東京都23区の緑化助成制度の紹介ですがご参照ください。東京都の緑化面積は20%前後と言われています。都内の緑化率を高めGarden Cityを目指すために、各区と地元区民・企業が協力して緑化率を高めようという趣旨に基づいた制度ですね。各区の助成制度を比較すると、制度にに違いがあることに気がつきます。荒川区、豊島区、北区など多くの区は1㎡から3㎡の面積以上の緑化に対して、かかった費用の半分を助成しようという制度です。地元の区民・企業の身の丈に合わせた制度ですね。渋谷区は300㎡以上の面積に対して緑化助成する制度ですが、これは地元に住む区民に視点を置いた制度とは言えません。また中野区、大田区はまだ緑化助成制度がありません。各区の制度を比較することで、各区の緑化に対する熱意と区民・企業に対する姿勢がよくわかります。これからの季節は、各自治体でも来年度(2009年4月以降)の予算編成がおこなわれる時期です。地元の住民・企業の皆さんも、自治体の職員の皆さんもこの緑化助成金制度のサイトをご参照いただき、より充実した緑化助成制度を作り実行していただきたいと思います。皆様が緑化助勢制度を利用して都市の緑化面積を高めてゆくのに当社でもご協力させていただきますので、ご遠慮なくご連絡ください。連絡先
秋のCantinaチャペル | 2008年11月11日 |
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神奈川県逗子市にありますCantinaチャペルの今日の様子です。秋を迎え芝生も黄色くなっているかと思い訪問しましたが、芝生は温暖な気候のもとで生き生きとした緑を保っていました。このチャペルの芝生の下ではガーデンクリートがピンヒールをしっかりと支えているので、ハイヒールでも歩きやすく女性に好評です。通気性、保水性、そして保持力に優れたガーデンクリートで作るおしゃれな芝生の庭はいかがですか!
レストランではパスタやピザを主体としたおいしいランチを楽しむことができます。夕方になると相模湾の彼方、伊豆半島から富士山の方向に太陽が沈む美しい夕暮れのひと時を過ごすことができるそうです。
今年も東京の夏を乗り越えました | 2008年10月08日 |
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荒川区町屋のホテルの屋上で、ガーデンクリートと潅水装置を組み合わせ西洋芝ケンタッキーブルーグラスを育成中です。昨年の夏も厳しい環境の中、芝生は元気に育ちましたが今年も東京の夏を無事に乗り越えました。(10月2日撮影)
パセリの栽培 | 2008年10月02日 |
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青海事務所のインドアファームでは小松菜に続いてパセリを栽培しています。8月15日に種をまきました。最近の状況をご覧ください。事務所では1週間に一度ほど水やりをしていますが、この一月半で元気に育って来ました。
8月15日
香港の屋上緑化 | 2008年09月18日 |
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香港に来ています。あるミッション系の小学校、中学校の屋上の緑化とヒートアイランド現象対策に
ガーデンクリートライトを使用したいとの話があり現場を見に来ました。 香港でも都市緑化とヒートアイランド対策は重要なテーマです。
ガーデンクリートライト施工予定の場所
猛暑の中で! | 2008年08月15日 |
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東京都荒川区町屋のホテルの屋上。ケンタッキーブルーグラスを,ガーデンクリートの上で育成していますが猛暑の中で元気に頑張っています。5月17日 トライ&エラー&トライ参照
5月16日撮影
8月14日撮影
御殿場ナーセリー | 2008年08月06日 |
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芝生ブロックに使用しています西洋芝"ケンタッキーブルーグラス"は静岡県の御殿場にあります東富士カントリークラブの涼しい高原ナーセリーでグリーンキーパーさんが大事に育ててくれています。東富士カントリークラブの19番コースですね!最近の芝生の生育状況の写真が送られて来ました。
7月29日撮影(写真提供 ローヤルターフカンパニー様)
デンドロビウム | 2008年07月30日 |
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4月に株分けしたデンドロビウムをガーデンクリート素材セットで作った鉢で育てていますが、思いもかけずこの時期に花が咲きました。昨年は素焼きの鉢でデンドロビウムを育てたのですが、東京のマンションでは12月の初めまでベランダで育ててから室内に取り込むと一月ほどして花が咲きます。今年も素焼きの鉢で育てているデンドロビウムは元気ですが花はまだ咲いていません。ガーデンクリートライトの保水性と通気性がデンドロビウムの成長に何か作用しているのでしょうか?
7月30日朝 撮影
エネルギーソリューション&蓄熱フェア'08 | 2008年07月24日 |
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収穫 | 2008年07月18日 |
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6月5日のブログで紹介しましたインドアファームで早取り小松菜を栽培していましたが本日収穫しました。2ヶ月弱の間でしたが事務所で植物の成長と緑を楽しむことができました。今晩は食卓でスープに入れて味を楽しみます。
砂漠がジャングル | 2008年07月16日 |
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5月21日のブログで紹介しました、青海事務所の砂漠のオアシスは今、ジャングル状態になっています。ガーデンブロック,パミスサンドと灌水装置を組み合わせたオアシスのシステムは、毛細管現象の働きで最適な水量を植物の根に送ると共に、ガーデンブロックの通気性が空気を植物に供給します。そして窓越しに入ってくる太陽の光を葉が受容します。植物を育てる光合成の三要素、水、空気、光がうまく作用して3カ月の間に砂漠がジャングルになりました。
4月17日撮影
舞台装置 | 2008年06月26日 |
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軽量緑化コンクリート"ガーデンクリートライト"と灌水器具を組み合わせた植物の育成システムは劇場の舞台装置のようなものです。植物が一年を通して元気に育つように舞台裏で水と空気の加減を調整します。そして主役の植物は太陽というスポットライトを浴びで光り輝きます。
主役のケンタッキーブルーグラスも御殿場の東富士カントリークラブのキーパーさんが元気に育てくれました。
新しい舞台装置も整いました
インドアファーム | 2008年06月05日 |
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砂漠のオアシス | 2008年05月21日 |
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昨年から当社の事務所では、ガーデンクリートライト、パミスサンド、潅水装置を組み合わせた砂漠のオアシスのミニチュアを作り植物を育成しています。この一年を通してヤシや竹、南方系の芋など熱帯植物を育成して来ましたが元気に育っています。今年度はいよいよ砂漠の緑化?に挑戦すべく五月の初めに西洋芝の種(ベントグラスとケンタッキーブルーグラス、トールフェスク、ペレニアルライグラスの混合種)を蒔いたところ20日が過ぎて元気に発芽してきました。
2008年5月21日撮影
トライ&エラー&トライ | 2008年05月17日 |
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トライ&エラー&トライで実証型の創造企業を目指すというのが当社の方針です。そして「それは無理です」ということに日々チャレンジしています。今、荒川区町屋のCity Hotelの屋上でガーデンクリートを基盤にした芝生の育成試験を行っています。過酷な気候条件である屋上で芝生を育てるのは、チョッと芝生には申し訳ないですが、芝生がどこまで厳しさに耐えられるか興味もありトライしました。試験に選んだ芝生は西洋芝ケンタッキーブルーグラスです。寒冷地型の西洋芝は高温多湿の真夏の東京の環境には耐えられないというのが世間の常識ですが、その常識にあえて挑戦してみました。試験場所の屋上は真夏の間、毎日7時間ほど直射日光が当り外気温も30度を越えますがケンタッキーブルーグラスは青々と育ち、根もガーデンクリートに活着しました。そして冬の間も枯れること無く春を向かえ、また元気に新芽が芽吹き始めています。一年を通してケンタッキーブルーグラスを育ててわかったことは、真夏の暑い時期でも継続して散水すれば芝生は育つということでした。そしてガーデンクリートの特徴である保水性と通気性がケンタッキーブルーグラスを根腐れから守り、根から水を吸収させるのに役立ったということですね。西洋芝を育てるのに必要なのは、第1に水、第2に空気、そして第3に光ではないかと実感したこの一年でした。今年は昨年の経験を生かし、また新たな方法で芝生の育成にチャレンジする予定です。
逗子Cantinaレストランのチャペルの芝生が芽吹き始めました | 2008年05月14日 |
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昨年の7月に施工した神奈川県逗子市のイタリアレストランCantinaのチャペルの高麗芝も冬を乗り越え、芝生の根がガーデンクリートライトに活着して元気に新芽を出し始めました。ハイヒールで歩いてもヒールが沈み込まない歩きやすい芝生の庭です。
Cantinaのチャペルでガーデンクリートライトが使用されました | 2007年07月25日 |
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