三佐和ブログ


1月の新宿御苑 2025年01月11日

今朝の新宿御苑の池は久しぶりに凍っていました。朝の東京の気温は0℃でした。池は気温が0℃になったら凍るというわけではありません。昨年末から日本を包む気温は下がり、それにつれて御苑の池の水温も下がってきたのでしょうね。

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芝生の広場では青空の下で芝生が暖かい日差しに包まれて休眠していました。御苑の芝生は事務所のベランダの西洋芝と違って、気温が下がると休眠する日本芝です。

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園内ではシロバナスイセンが咲き始めました。梅の花はまだつぼみでしたが、しばらくすると咲き始めることと思います。

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御苑の自然は明るい春の予感を感じます。1月11日撮影

11月の新宿御苑 2024年11月09日

11月に入り東京の気温も下がってきました。今朝事務所に入った時の室温は17.7℃でした。御苑の木々もようやく色づき始めました。写真はたユリノキです。

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温室の前では、今年もツワブキの群れが黄色い花を咲かせています。植物には年間の予定表があり、日差しや気温、湿度の変化に反応しながら花を咲かせているみたいですね。

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芝生の広場の芝生もようやく色が変わり始めました。芝生も日差しや気温、湿度の変化に反応しながら休眠の準備を進めているようです。

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                       11月9日撮影

10月の新宿御苑 2024年10月31日

今日で10月も終わりですが、御苑の芝生の広場はまだ緑を保っています。例年と比べて気温が高いことを象徴していますね。今年の東京の気温が高いのは太平洋高気圧の勢力や偏西風の蛇行が大きな要因のようです。P1060388.JPG

それでも昨年からの新宿事務所の気温の推移を見ていると、11月になると室温は20℃を下回り徐々に下がります。気温が下がると芝生は休眠の準備を進めて色が変わり、楓などの葉も赤や黄色に色づきます。

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そろそろ御苑のプラタナスの並木では落葉が始まり葉も色づいてきました。楓の木々はまだ緑色ですが、気温が下がるにつれて色も変わるでしよう。紅葉が楽しみです。

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                     10月29日、31日撮影

室温の変化をグラフにすると 2024年10月16日

朝、事務所に入ったら机の上のデジタル温湿度計の室温と湿度を記録しています。昨年の7月からの記録をグラフにするといろいろなことがわかりますね。赤い線が室温のグラフです。

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昨年も今年も8月のお盆を過ぎたころから少しづつ気温が下がり始め、9月のお彼岸を過ぎるとその傾向がはっきりします。今年の東京の夏は暑かったですが、昨年も同じような気温だったことがグラフからわかります。これから来年の春のお彼岸に向けて気温は下がり続け、お彼岸を過ぎると6月の夏至に向けて気温は上昇します。そして夏至から2か月ほど暑い日が続き、徐々に気温が下がるのが新宿事務所の室温の周期です。

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新宿御苑では秋の桜ジュウガツザクラが咲き始めました。今年の東京はお彼岸を過ぎて涼しくなりましたが、まだ日中は暑い日がぶり返しているのがグラフからもわかります。それでも植物たちは周囲の自然の変化を敏感に察知して反応しているようです。 10月16日撮影

9月の新宿御苑 2024年09月23日

秋分の日をすぎて、今朝の御苑には久しぶりに涼しい空気が流れていました。太陽の位置が赤道まで移動して、これから東京も気温が安定してゆくのでしょうか?「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざがありますね。

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昨年の7月から測定している新宿事務所の室温の推移を見ていると、昨年も秋分の日を過ぎたころから気温が下がり始めています。今年の夏の気温も昨年の夏とほぼ同じ推移を見せているので、これから秋に向けて東京の気温も下がってゆくでしょうね。上の写真は今朝の芝生の広場です。9月23日撮影1b3fe2b0e3f9b2ee996f8cd6f4d16f376b8892ee.png

それでも今年の東京の夏は暑い日が続きましたが、御苑の芝生の広場の芝生は強い夏の直射日光を乗り越えて元気です。機械による芝刈りを時々見かけますが芝生のメンテナンスをする職員の方々も、気温が下がり一安心でしょうね。

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         上の写真は真夏の直射日光の下での芝刈り作業。8月20日撮影

8月の新宿御苑 2024年08月12日

東京は連日30℃を超える猛暑日が続いていますが朝、千駄ヶ谷門から右に続くカエデの林を歩くと暑さをしのぐことが出来ます。

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猛暑の中、涼しい部屋の中で過ごす日々が続いていますが、御苑を歩くと季節の微妙な変化を感じます。セミの鳴き声にも変化が見られ今朝は、初めてツクツクホウシが鳴いていました。

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木々にそよぐ風にもかすかに秋の気配を感じます。ヒートアイランド東京を取り巻く自然も、秋に向けて準備を始めているようですね。

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                      8月12日撮影

7月の新宿御苑 2024年07月31日

朝の御苑の木立の中を歩いていると涼しさを感じます。頭上を覆うモミジの葉が太陽光を遮り、日陰を作ります。P1020814.JPG

プラタナスの並木は、根を通して地中から水を吸い上げて幹や葉に送ります。プラタナスは葉にあたった太陽光のエネルギーを利用して、吸い上げられた水を気化させて葉の表面温度を低く保ちながら周囲の温度も少し低くななります。

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植物たちは周囲の気温が高くなっても、太陽光と地中の水を利用して自らの力で周囲の温度を調節しながら生命活動を続けます。

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東京は連日30℃を超える猛暑日が続いています。人々は水分の補給に気を付けたり、クーラーで室温を調節しながらなるべく屋外に出ることを避けて生活していますが、植物たちは自らの力で猛暑に立ち向かいます。人間は御苑の植物たちの生命力にはかないませんね。7月31日撮影

地表からの水の循環 2024年07月06日

先のblog「オアシスⅡからの水分蒸発量8」でお話ししたように、地表からの水の循環は、太陽光を浴びた水面や土の表面から水が気化して大気中を上昇して液化して雨となり地表に降る方法と、植物の葉を通して気化した水が水蒸気となり大気中を上昇して雨として地表に降る方法があります。

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地表や水面で太陽光を浴びた水は気化し大気中に放出されますが、地中に根が生えた植物は、地中の水を根から吸収して葉の表面で気化して大気中に放出します。根から葉に向けて水が上昇してゆくのは、葉の表面から気化した水の影響で吸引力が働くことは先のblogでもお話ししました。「芝生の吸引力」そして水を気化して吸引力を生み出すのは太陽光エネルギーであることもお話ししました。「芝生から水を蒸発させるエネルギー」オアシスⅡからの芝生の水分蒸発量を観察していると、土や水からの水分蒸発量と、芝生からの水分蒸発量の動きに違いが見られますが、これらのことが影響しているみたいですね。

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新宿御苑を歩いていると、木々が根から水を吸い上げて、大気中に水蒸気として放出している様子を実感することが出来ます。7月6日撮影

オアシスⅡからの水分蒸発量8 2024年07月05日

6月29日から7月5日までのオアシスⅡからの水分蒸発量は3.7㍑/㎡・日でした。そしてオアシスⅡ周囲からの水分蒸発量は1.9㍑/㎡・日、芝生からの水分蒸発量は1.8㍑/㎡・日でした。下記のレイアウトをご覧ください。240705レイアウト.png

今回はオアシスⅡからの水分蒸発量、周囲からの水分蒸発量、そして芝生からの水分蒸発量いずれも増加しましたが、芝生からの水分蒸発量は周囲の水や土からの水分蒸発量と比べて増加量が少ないようです。前回のblogでもお話ししましたが、土や水が太陽エネルギーと直接反応して蒸発するのと比べて、芝生から水分が蒸発する仕組みはやや複雑ですね。

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芝生は地表で生育するために、雨水を利用して強い太陽光エネルギーから自らの体を守る仕組みを作りました。植物は遠い昔から自然界の水の循環を利用して、自らも体内で水が循環する仕組みを作り上げたのでしょうね。

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写真は強い太陽光を浴びながらも、根を通して地中からしっかりと水分を吸い上げて、葉から蒸発させる仕組みを作り成長を続ける御苑の芝生です。7月5日撮影

12月の新宿御苑 2023年12月26日

新宿御苑も年末を迎え開苑日はあと二日になりました。今年の東京の気候は温暖で苑内ではモミジの紅葉がまだ見られます。

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プラタナスの並木は葉をすべて落としたようですね。新宿御苑の前身である内藤新宿試験場では日本の都市の環境にあった並木の研究開発が行われていました。今から100年以上昔の話です。百年の巨木

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私も新宿御苑のそばに事務所を構えるものとして先人たちの研究努力を見習い、ヒートアイランド東京で植物たちが育ちやすい緑化基盤と給水システムの研究開発を続けてゆこうと思います。

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          苑内では藪椿の花がよく咲き始めました。12月26日撮影

11月の新宿御苑 2023年11月21日

新宿御苑の芝生の広場の芝生もようやく黄色くなってきました。芝生は冬に向けて休眠の準備を進めているようですね。

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今年の東京は気候が暖かく苑内ではイチョウやラクウショウ、そしてケヤキやポプラなどの紅葉は進んでいますがモミジの紅葉や芝生の休眠が遅れているようですね。

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モミジは木々の葉がまだ緑色で、今年の見ごろは遅れるのではないかと思います。

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苑内では海外からの観光客が御苑の秋の自然を楽しんでいました。菊花展が終わり温室では洋ラン展が始まりました。11月21日撮影

八月の新宿御苑 2023年08月25日

8月も下旬に入りましたが、ヒートアイランド東京はまだ気温が30度を超える日が続いています。空に浮かぶ雲も夏の雲です。

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それでも7月に続いた高温の日々と比べるとしのぎやすい気候で、秋の気配を感じます。台湾閣の池の周りも心地よい朝を迎えています。

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芝生の広場の芝生も夏の雲の下でたくましく成長を続けて葉の緑色も深まっています。御苑の芝は気温が下がると色も変わります。

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気候もやや落ち着いてきたようなので御苑のそばの新宿事務所では、西洋芝クリーピングベントグラス007の種を蒔いたのですが4日ほどで発芽して葉を伸ばし始めました。

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ヒートアイランド東京も夏の峠は越えたようです。これから秋に向けて御苑の自然も徐々に移り変わります。8月24日撮影

7月の新宿御苑 2023年07月29日

東京は連日30度越えの暑い日が続きますが、ヒートアイランドのオアシス新宿御苑ではたくましい生命の息吹を感じます。玉藻池の横を歩いていたら木の根の周辺に大量のカブトムシが発生していました。御苑でこれほどの数のカブトムシを見かけたのは初めてです。下の写真をご覧ください。7月22日撮影 気温が高くなるにつれて生物の活動も活発になるようで、先月もこの近くで青大将を見かけました。「6月の新宿御苑IMG_4974 (002).jpg

東京も梅雨が明けたようですが、ここのところ雨がほとんど降っていません。それでも芝生の広場では芝生が元気です。芝生の根がしっかりと土に根づいて土中の水分を吸収しているのでしょうね。おそらく芝生の広場ではおよそ4㍑/㎡の水が毎日大気中に蒸発していることと思います。

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気温が30度を超えるなかでもヒートアイランドのオアシス新宿御苑では、池の周りや木立の下を歩いていると涼しい空気を感じます。

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7月も終わりですが、御苑に生息している生物にもそろそろ雨が降ってもらいたいですね。地上で暮らす生命にとり水の循環は命をつなぐ大切な自然現象です。7月28日撮影

6月の新宿御苑 2023年06月17日

梅雨に入りましたが、御苑の芝生の広場の緑も色が濃くなってきました。御苑では一年を通しておよそ4mm/㎡・日の雨が降り、芝生と土からもおよそ4mm/㎡・日の水が蒸発する水の循環が繰り返されています。

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玉藻池の横を歩いていたら青大将が前を素早く滑るように横切りました。御苑はヘビやカメ、カエルなどの爬虫類にとってもヒートアイランドの中のオアシスなんですね。

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梅雨はまだ続きますが梅雨の晴れ間の一日、御苑の自然を楽しみました。御苑ではあとひと月もするとセミが鳴き夏が訪れます。

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                      6月16日撮影

五月の新宿御苑 2023年05月02日

5月に入り新宿御苑では新緑の季節を迎えています。日差しが強い中、北風が吹き心地よい朝の散歩を楽しみました。

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今年の東京の春は例年よりも気温が高いようで、バラ園ではゴールデンウイーク明けに見ごろを迎えるバラがすでに元気よく咲いています。

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下ノ池では風がそよぎ水面にさざ波が立っています。池で冬を過ごしたカモたちも気候が暖かくなり北の空に旅立ったようですね。

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風薫る5月、新緑の美しい季節です。御苑の植物たちには強い生命の息吹を感じます。5月2日撮影

3月の新宿御苑 2023年03月28日

3月ももうすぐ終わりです。今年の桜は開花が早く、中旬に満開を向かえたソメイヨシノなども散り始めています。ただ今年の3月は下旬に入り雨模様の日が続いたせいか花も長持ちしているようです。P3280106.JPG

以前のブログで桜の開花日を計算する600度の法則というお話をしました。「御苑の桜」その年の2月1日以降の日々の最高温度を足して600度に達したころに開花するという法則ですね。今年の東京は1月の下旬に大きな寒波に見舞われて以降、温暖な冬の気候が続きました。その影響で桜の開花日も早くなったのでしょうね。

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芝生の広場の芝生もうっすらと芽吹いてきました。これから御苑は八重桜が咲き緑の季節を迎えます。

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                   3月28日撮影

2月の新宿御苑 2023年02月25日

       二月も終わりを迎え新宿御苑は明るい朝の光に包まれていました。

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苑内では梅や桜の木々が花を咲かせ、春の訪れを告げています。日本庭園では今年も紅梅が赤い花を咲かせています。

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     休憩所の前では河津桜が咲いています。河津桜は桜の中でも早く咲く桜ですね。

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        管理事務所の前のジャノメエリカもよく咲いています。

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来週からは三月です。朝日がが昇る時間も早くなってきました。新宿御苑では土曜日、日曜日の開門時間が午前7時に変わります。

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                 2月25日撮影

1月の新宿御苑 2023年01月26日

1月24日から26日にかけて日本列島は寒気に覆われました。東京の 気温も25日と26日の明け方にマイナス温度を記録しました。その中で新宿御苑の池の表面の様子は25日と26日では少し違いがありました。下ノ池では25日の朝は池の表面に氷は張らなかったのですが、26日の朝は池の表面にうっすらと氷が張っていました。

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皆さんご存じのように水は水温が0℃になると凍り始めます。下ノ池では25日の明け方に気温がマイナス温度に下がっても水温が高く池の表面温度が0度まで下がらなかったのでしょうね。1月25日朝撮影

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そして26日になると前日に比べるて水温が下がり、明け方に気温がマイナス温度になると表面は凍り始めたようです。1月26日朝撮影

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一方で台湾閣前の池は日の当たりがよくないので、25日の明け方に池の表面の一部が凍りました。ちなみに下ノ池では朝の光が当たります。1月25日朝撮影

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そして26日になると水温はさらに低くなり明け方に池の表面の凍った面積が広がりました。外気温度がマイナス温度を記録しても、水温の高低の差で池の凍り具合にも差が出てくるようです。そして水温の違いを生む大きな原因は太陽から届く光のエネルギー量の違いですね。26日朝撮影 参考ブログ「水は素直である?

12月の新宿御苑 2022年12月21日

12月も中旬を迎えて御苑の気温も下がってきました。朝の中の池ではカモたちがお互いに体を寄せ合って回りながら寒さをしのいでいました。

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10月から始まった御苑の紅葉も終盤を迎え、下ノ池の周辺では楓が赤や黄色の輝きを見せています。

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東京は大陸から張り出した冬の高気圧の影響で寒い朝を迎えています。しかし東京では過去およそ60年の間に冬の気温が高くなったようです。「何故冬の気温が高くなったのか?」これまで東京には様々なインフラストラクチャーが整備され、土と水と木々に覆われた自然がコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドに変貌したからでしょうね。

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新宿御苑は東京23区のほぼ中央にあり、その自然は水と木々に覆われていてコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京のオアシスです。 12月20日、21日撮影

11月の新宿御苑 2022年11月29日

11月に入り新宿御苑の木々も紅葉しています。まずプラタナスの紅葉がはじまりました。

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           次に黄色くなり始めたのが森のラクウショウの木々です。

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            そしてメタセコイアの高木の葉が茶色くなりました。

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       そしてこれから紅葉の盛りを迎えようとしているのはカエデの木々です。

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今年の御苑の紅葉は例年よりもやや遅れているようで、まだまだ美しい自然を楽しむことができます。上の写真は下の池のカエデの紅葉11月29日撮影

10月の新宿御苑 2022年10月26日

ラクウショウの気根を守るための歩道の整備がようやく終了しました。ラクウショウは北米原産のスギ科の落葉針葉樹で湿地や沼地に生息するのでヌマスギとも呼ばれています。ラクウショウの根は気根と呼ばれ地上や水面上に出て酸素を取り入れるようです。

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今年も管理事務所の前の十月桜が花を咲かせ始めました。植物の体内時計の正確さには、いつもながら驚かされます。

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10月も後半を迎え気温が下がり、御苑の落葉樹たちもも少しづつ紅葉を始めたようです。外気温の変化を感じながら冬に向けて休眠の準備を進めているのでしょうね。

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                   10月25日 26日撮影

            

9月の新宿御苑 2022年09月30日

今日は9月も最後の日です。御苑ではススキが風にそよぎ秋の気配が感じられます。今年の9月の東京は雨曇りの日が多く、下旬になってようやく晴れの日が続きました。

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「「気候はこれから見込まれるもの。気象はそこで起こっているもの。」気候は長年の平均だから、ゆっくり変化する。気候を決めるには少なくとも10年間の観察が必要だし、その変化を明らかにするには20年以上を要する。中略 気候を決めるのはその何十年かの平均的な性質である。」S Eクーニン著「気候変動の真実47p」私たちが体感している気象は、今(2022年9月30日)そこで起こっているものです。そしてこれから10年、20年先の9月30日に起こる気象(気温、湿度、雨量など)の数値の積み重ねから、今と比べての9月30日の気候の変化が読み取れるということですね。

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人間は常に動き回っているので、過去はもちろんのこと、これから10年、20年先の同じ場所の気象、気候の変化を体感することは難しいですね。ところが木は同じ場所で生き続けているので、体内に蓄積された様々な情報(例えば年輪)で、その場の過去の気候の変化を読み取ることができます。

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人間はその場の気象をもとにして気候の変化を語ろうとする傾向がありますが、これから先に起こる地球の気象、気候の変化に長い年月をかけて対応し、そして記録し続けることができる唯一の生命は木なのかもしれませんね。

8月の新宿御苑 2022年08月06日

東京は7月の後半から続いていた30度を超える猛暑日はひとまず落ち着きました。今朝の新宿御苑は猛暑日と比べて涼しく高原を歩いているような気がしました。猛暑日が続いていたころ、御苑の木立の下を歩いているとつくづく涼しさを実感しました。これは木々の緑が太陽からの日差しを遮るとともに、葉から蒸発してゆく水分の働きで気化熱が発生して木々の周囲の気温を調整しているからですね。

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今、東北や北陸地方など各地では大雨に見舞われています。昨年の8月の東京は雨曇りの日が多かったです。一昨年前の夏も日本をはじめ中国、韓国など東アジアの地域で大雨に見舞われた記憶があります。地球全体を見回すと降雨量が増えているのでしょうか?または降雨量が増えた地域があるとともに降雨量が減った地域もあるのでしょうか?

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昨年の春から今年の春にかけて新宿事務所で芝生からの水分蒸発量と計量カップから蒸発してゆく水分量を、周囲の温度や湿度の変化と合わせて観測しました。そして地球(計量カップ)から蒸発してゆく水分量の変化は植物(芝生)から蒸発してゆく水分量と比べると変化が少ないようでした。芝生から蒸発してゆく水分量15

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地球規模で行われている降雨と地面や水面から蒸発してゆく水の循環のスケールはとてつもなく大きく、どこかの地域で雨量が増えてもどこかの地域では雨量が減って地球全体のバランスが取れているかもしれませんね。新宿事務所のベランダで芝生や計量カップからの水分の蒸発量を観察したり、新宿御苑を歩きながら微妙な自然の変化を感じると都市と地球の環境について様々なことが考えられます。 8月5日撮影

7月の新宿御苑 2022年07月28日

7月もまもなく終わります。今年は梅雨が明けた後に雨模様の天気が続きましたが、中の池に入道雲が映っていました。本格的な夏の到来ですね。

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芝生の広場の芝生も緑が濃くなってきました。芝生の上を歩くと芝が柔らかいクッションになり気持ちが良かったです。

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来週からは8月です。昨年の東京の8月は雨曇りの日が多かったようですが今年はどうなるのでしょうか?このまま夏空が続いてもらいたいですね。

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                    7月28日撮影

5月の新宿御苑 2022年05月14日

今年の連休明けの東京は雨曇りの日が多いようです。今朝も自宅を出てから新宿御苑を抜けて事務所まで歩きましたが雨が降っていました。そしてその道中の雨の降り方に違いがあることに気が付きました。これは以前のblogでもお話ししたのですが、御苑に近づき緑の量が増えてゆくほど雨が強くなり、御苑を抜けて緑の量が減りコンクリートの建物とアスファルト舗装が増えるにつれて雨が弱くなる現象です。写真は緑に覆われた台湾閣5月13日撮影

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昨年の春から今年の3月まで1年かけて新宿事務所で芝生から大気中に蒸発してゆく水分量を観測しました。その結果、芝生とその周辺の土からは平均しておよそ3.7㍑/㎡・日の水分が蒸発しているのがわかりました。ちなみに同じ環境で計量容器から蒸発してゆく水分量は1.5㍑/㎡・日でした。芝生は生きている つまり緑に覆われた新宿御苑では、大気中に蒸発してゆく水分量が周囲のコンクリートやアスファルトに覆われた環境より多いので、大気中の水蒸気が飽和して露点を迎えるまでの時間が周囲の環境よりも早く雨が降りやすいということですね。

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御苑の芝生の広場は今年も新緑に覆われてきました。5月14日撮影 関連ブログ:気温と湿度とヒートアイランド東京 植物からの蒸散作用を肌で感じる?

4月の新宿御苑2 2022年04月16日

桜の季節も終盤にはいり新宿御苑は新緑の季節を迎えています。いつのまにか中の池の周りも若葉に覆われはじめました。

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芝生の広場も、芝生が日を追うごとに緑色の葉を伸ばしています。御苑の芝生は丈夫で多くの人に踏まれても元気に育ち続けます。

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ようやくウコン桜が咲き始めました。昨年と比べて今年は咲く時期が少し遅れているようです。

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玉藻池の周囲も若葉が出始めて潤いを与えています。御苑は土曜日の静かな朝を迎えています。

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                        4月16日撮影

芝生から蒸発してゆく水分量19 2022年04月05日

3月16日から4月5日までの芝生から蒸発してゆく水分量のデータがまとまりました。これで昨年の4月6日から始めた1年にわたる植栽装置オアシスから蒸発してゆく水分量の観測データがまとまりました。

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今回測定した3月16日から4月5日までの測定値をみると、前の測定期間2月26日から3月14日までの測定値と比べて芝生からの水分蒸発量と湿度がふえました。そして芝生を除いた植栽装置オアシスからの水分量は減り気温はほぼ横ばいでした。

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今回の測定で気温がほぼ横ばい、そして湿度が上昇した中で芝生からの水分蒸発量が増えた要因の一つとして芝生の成長が始まったことが考えられます。3月中旬ごろから植栽装置オアシスの芝生は再び成長を始めたようです。芝生からの水分蒸発量が増えるとともに芝生を除いた植栽装置からの水分蒸発量が減り始めました。

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新宿御苑の芝生の広場では、うっすら伸び始めた芝生の上に桜の花びらが散っていました。これから東京も本格的な春の季節を迎えます。

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                    4月5日撮影

4月の新宿御苑 2022年04月02日

4月に入り新宿御苑では土曜日、日曜日は朝7時から入園できるようになりました。今朝の御苑は少し寒いですが良い天気に恵まれています。

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苑内では桜をはじめ様々な花が咲き始めています。春の訪れですね。枝垂桜が美しい花を咲かせていました。

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冬の間眠っていた木々も若葉が芽吹き始めました。これから御苑では植物たちが目覚めて元気で美しい季節を迎えます。

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                        4月2日撮影

3月の新宿御苑 2022年03月19日

3月も中旬から下旬に移り東京の気候も暖かくなってきました。新宿御苑では様々な桜が咲き始めています。以前のblogでもお話ししましたが2月1日以降の一日の最高気温を積算して600度を超えると桜が開花するという考え方があるようです。御苑の桜今年の東京の気温は昨年よりも低いようですが積算気温は600度を超えたようですね。(ちなみに昨年の積算気温が600度を超えたのは3月14日だったそうです。)

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玉藻池ではカメが冬眠から覚めて甲羅干しをしていました。カメも気温の変化を感知して動き始めるようですね。(3月16日撮影)

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芝生の広場では休眠していた芝生も目覚めたようで、うっすらと緑の葉を伸ばし始めています。

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新宿御苑では今日から入園するのに予約制を設けて人の出を制限しています。春の陽気に誘われて人の動きも活発になってきました。3月19日撮影

芝生から蒸発してゆく水分量18 2022年03月15日

2月26日から3月14日までの芝生から蒸発してゆく分量のデータがまとまりました。今回は植栽装置オアシスから水が完全に蒸発してゆくのに17日かかりましたが、前回の測定期間よりも日数が2日短くなりました。

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今回の測定では気温や湿度が上昇に転じたことがわかります。芝生からの水分蒸発量は前回の測定よりも少し下がりました。今回の測定の大きな特徴は、芝生からの水分量を除いた植栽装置オアシスの土や水からの水分蒸発量の伸びが大きかったことです。

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気温や湿度が上昇した中で植栽装置オアシスからの水や土からの水分蒸発量が増えて、芝生からの水分蒸発量が減ったのは、芝生からの水分蒸発量が湿度の増加と反比例しているのでしょうか?そして土や水からの水分蒸発量は気温の上昇に比例しているのでしょうか?

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東京も春の気候に変わりました。新宿御苑の広場の芝生もうっすらと緑色の芽を出し始めたようです。

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                   3月15日撮影

1月の新宿御苑 2022年01月30日

1月も終わりを迎えましたが、新宿御苑では春の訪れを感じます。下ノ池のそばで紅梅を見かけました。紅梅は白梅よりも先に咲くようですね。

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    日差しのよく当たる台湾閣の前の庭では、今年も里桜の蕾がふくらんできました。

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ヒートアイランド東京のオアシス新宿御苑の植物たちは、太陽の周りを公転する地球の軌道が作る自然の変化に対応しながら成長を続けます。

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           あと5日もすれば立春です。1月30日撮影

芝生から蒸発してゆく水分量14 2022年01月06日

12月23日から1月6日までの芝生から大気に蒸発してゆく水分量のデータがまとまりました。今回の期間は晴れの日の連続で湿度が下がり芝生からの水分量が増ました。やはり大気中の湿度と芝生からの水分蒸発量の変化は反比例するようですね。

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一方で芝生からの水分蒸発量を除いた、植栽装置オアシスからの水分蒸発量には大きな変化がみられませんでした。9月の秋分の日を過ぎて以来、植栽装置オアシスからの水分蒸発量は安定しているようです。秋分を過ぎてからの東京の気温と湿度の変化と、地面や水面からの水分の蒸発量の変化に何か関係がみられるのでしょうか?

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新宿御苑の芝生の広場は、完全に休眠に入ったようです。これから東京も立春が過ぎるまで真冬の気候が続くのでしょうか?春の訪れが待ち遠しいです。

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                   1月6日撮影

12月の新宿御苑 2021年12月21日

今日は冬至です。今年の東京の気候は穏やかで、12月も下旬に入りましたが下ノ池の横の楓が色鮮やかに紅葉しています。

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台湾閣前の池の松に雪吊りの縄が張られました。これから来年にかけて東京も積雪が見込まれるのでしょうか?

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落葉したメタセコイアが青空に向けて伸びていました。ヒートアイランドのオアシス新宿御苑もこれから本格的な冬を迎えます。

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                     12月22日撮影

11月の新宿御苑 2021年11月26日

11月も下旬を迎え新宿御苑の木々もようやく本格的な紅葉の時期に入ってきたようです。下ノ池の周りのもみじも赤く色づいてきました。

PB250669.JPGラクウショウの林の隣のメタセコイヤも黄色くなってきました。ラクウショウの赤とメタセコイアの黄色が朝日に浴びていい感じです。

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今年の東京の気温は温かく、十月桜がまだ咲いています。長期予報では今年の冬は寒くなりそうですが、植物たちは寒さを迎える前の気候を過ごしています。

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                     11月26日撮影

10月の新宿御苑 2021年10月22日

東京も10月下旬を迎え気温が下がってきました。新宿御苑の芝生もやや黄色くなり始めてきたようです。御苑の芝生は冬の間は休眠して春に備えます。

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春から夏にかけて緑を保ってきた木々も落葉し始めました。植物たちは季節の移り変わりを感知して周囲の環境に対応しているようですね。

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1年を通して周囲をコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京の真ん中にある新宿御苑の自然を観察していると、御苑の植物たちも地球の公転が作り出す四季の変化に合わせて身を処してゆくのがよくわかります。そして太陽から届く光の量が植物たちの生育に大きな影響を与えていることを実感しますね。

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                    10月22日撮影

9月の新宿御苑 2021年09月17日

9月も中旬に入りましたが新宿御苑もようやく良い天気になりました。中の池では大きなスッポンが泳いでいました。御苑ではスッポンやカメなどのほかに時々蛇も見かけます。

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草むらでアオサギを見かけました。気温も下がりアオサギも日中歩き始めるようになりました。草むらで餌になるトカゲやヘビを探しているようですね。

IMG_5943.jpg芝生の広場の芝生はまだ緑を保っていますが、これから季節が秋に移り少しずつ色が変わり休眠の準備を始めます。

P9150080.JPG中の池では池に伸びた木々が水面に映っていました。東京も気温が25度を下回るようになり御苑の動物や植物たちにとっても住み心地の良い季節を迎えています。

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8月の新宿御苑 2021年08月08日

8月7日は二十四節気の立秋。この日は太陽の位置が黄径135度にあり夏至と秋分のちょうど中間です。大陸性気候の中国では、このころから気温が下がり始めることを感じられるようですが海に囲まれた日本では湿度が勝り、気温の変化が感じられるのはまだ先ですね。昔の人はこの現象を残暑という言葉で現しました。

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人間は1年を通して移り変わる自然現象を気温や湿度で体感します。植物たちも体内の敏感なセンサーが働いて、気温と湿度に反応しているようですね。新宿事務所のベランダで芝生から蒸発してゆく水分量を観測しているのですが、芝生は周囲の気温や湿度の変化に反応しながら水分の蒸発量を調整しているようです。

210808グラフ.png上のグラフは4月初めから8月初めまでの春、梅雨、そして夏の芝生からの水分蒸発量と温度、湿度の変化をまとめたものですが梅雨が明けて夏に入り気温が上がり、湿度が下がると芝生からの水分蒸発量が増加に転じたことがわかります。

IMG-7326.jpgこれから秋分に向けて新宿御苑の植物たちが周囲の気温や湿度の変化にどのように反応してゆくのか眺めてゆこうと思います。新宿御苑8月7日撮影

7月の新宿御苑 2021年07月14日

新型コロナウイルス感染症対策のために東京都に緊急事態宣言が発令している中で新宿御苑は、多少の制約はありますが人々に癒しを与える都会のオアシスの役割を果たしてくれています。

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今朝は温室を訪れましたが、スイレンやランが美しく咲いていました。人間は自分たちの都合に合わせて自然を整えてゆきますが、自然のとてつもなく強い力に立ち向かうことはできません。いま世界を席巻しているコロナが人間に与えている影響を見ればよくわかります。

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植物と比べても、人間は植物たちの生命力にはかないませんね。植物たちにとってコロナの影響は他人事です。

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人間は地球を取り巻く自然の中の微力な一員であることを忘れてはいけませんね。人間は自然をコントロール(制覇)出来るといった奢りを持つことは愚かなことです。コロナの影響で社会が混沌としている中で、自然に囲まれた御苑を歩いていると人間の微力な存在をつくづくと感じます。

土壌を潤す植物の力 2021年06月09日

先のブログで植物から蒸発してゆく水分量が、地表や水面から蒸発してゆく水分量とザックリ同じではないかとお話ししました。「芝生から大気に蒸発してゆく水分量2」今回はこの現象を掘り下げて考えたいと思います。

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私は以前のブログで「芝生が育っている周囲は土が濡れているのですが、芝生がない場所の表面の土がか乾くことがあるのです。」ということをお話ししました。「毛細管現象と蒸散作用」植物には浸透圧、根圧、凝集力の働きで土中の水分を吸収して体内に送る機能があるようです。「関西造園株式会社サイト引用」自らの命を保とうという目的意識のある植物は、自分の力で土壌の水分を吸収するので植物の周囲はいつも濡れた状態を保つことができるのですが、目的意識がなく物理法則に支配される土壌は雨が降れば土壌内に水分を保ちますが、それが蒸発すると水分がなくなり表面が乾くのです。

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つまり植物から大気中に蒸発してゆく水分は、植物から蒸発してゆく水分に加えて、植物の周囲の土壌に毛細管現象の働きで伝わり蒸発してゆく水分が含まれるということですね。植物が生息する環境は植物の生命力で土壌から水分を吸い上げて大気中に蒸発させます。そして大気中の水分が飽和状態を迎えると雨となって大地を潤し再び植物が水を吸収して蒸発させるというサイクルが生まれますが、植物が生息していない場所では土壌は、雨となって降ってきた水を保水はできますが、土壌の水分が乾燥してしまうと再び水分が大気中に蒸発することはありません。

P6090185.JPG以前私はブログで、エジプトのスフインクスが作られたころは、周囲は雨に恵まれた緑豊かな環境であった話をしました。その後、スフインクスの周囲の環境は緑がなくなるにつれて砂漠に覆われるように変化していったようです。「香港上海銀行のライオン像

P6100199.JPG 写真:新宿御苑の植物たち6月9日,10日撮影

6月の新宿御苑 2021年06月05日

桜の季節が終わりその後一月以上閉園された新宿御苑ですが、ようやく開園しました。その間も植物たちは元気に成長を続けていました。ポプラ並木も緑の葉が茂っていました。

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御苑が閉園中、新宿事務所のベランダでは植栽装置オアシスで西洋芝から蒸発してゆく水分量を測定しましたが、その結果はザックリ言うと芝生から蒸発してゆく水分量は地面や水面から蒸発してゆく水分量とほぼ同じでした。「芝生から蒸発してゆく水分量2」写真はラクウショウの森の様子ですが、ここでは地面から蒸発する水分に加えてラクウショウの下を覆う植物の葉から蒸発してゆく水分量が見込まれるということですね。

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そして、木々とその下に生息する植物に覆われた空間は、地面の土や植物から蒸発してゆく水分量に加えて木々の葉から蒸発する水分が加わり潤いのある場となります。

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新宿御苑が閉園中の間は外苑西通りを通り事務所に通っていましたが、久しぶりに新宿御苑を歩いて心地よさを感じるのは、この空間に漂う潤いではないでしょうか。6月5日撮影

気温と湿度とヒートアイランド東京 2021年04月14日

自宅から新宿御苑を抜けて事務所に通っています。今日4月14日の渋谷区、新宿区は朝から雨模様でしたが道を歩きながら面白いことに気が付きました。それは場所により雨の降る様子が違うということです。自宅から千駄ヶ谷駅にかけての道のりでは雨はそれほど強く降っていませんでした。                写真は千駄ヶ谷駅前の東京体育館

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千駄ヶ谷駅の前を通り新宿御苑に向かう途中から雨は強くなってきました。千駄ヶ谷門から御苑に入り大木戸門にかけての道のりは雨が本降りでした。そして大木戸門を出て事務所に向かう道のりで雨は再び御苑の中を歩いたときよりも弱くなってきました。写真は雨の日の新宿御苑

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なぜこのような現象がみられるのでしょうか。以前もこの現象についてお話したことがあります。植物からの蒸散作用を肌で感じる?雨の強度は雲の動きはもちろんですが、その環境を取り巻く気温や湿度からも影響を受けると思います。コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京の環境と芝生と木々の緑に覆われた新宿御苑の環境では、気温と湿度が微妙に異なり、それが雨の強度にも影響を及ぼすのではないでしょうか?

P4140192.JPG写真は事務所のそばの花園公園に咲いていた雨に濡れたモッコウバラです。 4月14日撮影

4月の新宿御苑 2021年04月07日

今年の東京の春は例年と比べて進むのが速いようです。御苑ではすでにソメイヨシノは終わり木々の緑が芽吹いています。

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しばらくの間、閉苑していた御苑ですが今年はざまざまな桜が同時に咲き乱れています。

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ヒノキの若葉が芽吹いてきました。芽吹いたばかりの若葉は美しいですね。御苑ではすでに新緑の季節が始まっています。

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コロナの影響でまた閉苑する可能性もあるので時間が許す限り、春から初夏に移り行く自然を満喫したいと思います。4月7日撮影

12月の新宿御苑 2020年12月20日

12月も中旬を過ぎましたが、御苑の下ノ池のまわりの紅葉が美しく色づいていました。新宿御苑の紅葉は近所にある代々木公園よりも、紅葉の盛りを迎えるのがやや遅めです。同じ東京で立地も近いのに、植物の紅葉の時期に差があるのは面白いですね。

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下の写真は12月20日に撮影した代々木公園のイチョウですが、すっかり落葉して黄色の絨毯になっていました。

IMG_2711 (002).JPG新宿御苑も代々木公園もヒートアイランド東京の中でほぼ隣接しているのに、そこで育つ植物たちの生育に差がみられるのは、光や風、土壌など、植物が育つ環境に微妙な違いがあるからでしょうね。

PC190084.JPG           新宿御苑下ノ池 12月19日撮影

11月の新宿御苑 2020年11月23日

今日は11月23日、勤労感謝の日です。新宿御苑では様々な木が紅葉して一年で最も色鮮やかな季節を迎えています。台湾閣の前ではモミジが紅葉していました。

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湿地ではヌマスギ科の落葉針葉樹の高木ラクウショウが赤く変色していました。

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今年の東京の秋はやや気温が高めのようですが、ようやく温室の前の大イチョウも色づいてきました。

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ポプラやケヤキなどの紅葉は盛りを過ぎましたが、モミジやイチョウなどの紅葉は今が盛りです。ヒートアイランド東京のオアシス新宿御苑の秋はまだまだ深まって行くようですね。11月23日

10月の新宿御苑 2020年10月24日

今朝の新宿御苑は久しぶりに気持ちの良い朝を迎えています。今年の東京は秋になっても雨曇りの日が多く秋晴れに恵まれた日が少ないような気がします。

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今年の東京の秋は気温もやや高いようで下ノ池の周りの紅葉も、まだ緑色をしています。あとひと月もすると美しく紅葉するのでしょうね。

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        バラ園では明るい光を浴びてバラが元気に咲いていました。

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        ポプラ並木では、葉がまだ緑を保ちながらも落ち始めたようです。

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玉藻池ではナンテンが赤く実っていました。ヒートアイランド東京のオアシス新宿御苑も、これから秋が深まって行きます。

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                         10月24日撮影

9月の新宿御苑 2020年09月24日

秋分の日が過ぎて新宿御苑には秋の気配が漂ってきました。千駄ヶ谷門の入り口付近でヒガンバナが咲いていました。

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  上の池のほとりではススキが穂をそよがせていました。

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  日本庭園では秋の七草の萩が咲いていました。

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夏の名残のサルスベリの花が台湾閣を遠くに臨みながら咲いていました。

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秋の彼岸も終わり気温が下がってきたようです。これからヒートアイランド東京のオアシス新宿御苑の自然も美しい色どりを添えてゆくことでしょうね。9月24日撮影

8月の新宿御苑 2020年08月14日

久しぶりに朝の御苑を歩きました。日本庭園の池は波もなく水面に木橋が映っていました。

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         ポプラ並木も葉がすっかり大きくなり緑が深くなっていました。

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          温室ではクワズイモが紫の花を咲かせていました。

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木立の間を歩くと涼しさを感じます。コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われた東京で新宿御苑はヒートアイランドの中のオアシスです。8月12日13日撮影

6月の新宿御苑 2020年06月02日

新宿御苑が67日ぶりに開苑されました。3月の下旬の桜の美しい季節から季節は移り御苑の緑も深まっていました。

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コロナウイルスの蔓延という人間の生活圏へ影響で閉苑された御苑ですが、御苑で生息する植物たちは人間の都合に関係なく季節を刻んでいるようです。今年もビワの実が成っていました。

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          温室のそばのタイサンボクも大きな花を咲かせていました。

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また朝に夕に御苑を通り抜けながら、移り変わる自然の様子を撮影してゆこうと思います。6月2日撮影

3月の新宿御苑 2020年03月12日

3月に入り暖かい日が続き御苑の桜も咲き始めました。先日新聞を読んでいるとダイポールモード現象という言葉を目にしました。(日本経済新聞3月6日朝刊)今年の冬の日本の気候が暖かかった原因は、ダイポールモード現象で偏西風が蛇行して、本来であれば日本列島の北を通る偏西風が日本列島の南を通っているのが原因ではないかということです。今朝の御苑では桜が綺麗に咲いていました。桜の開花の標準木のソメイヨシノもあと数日で咲くみたいですね。

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私は昨年のブログで新宿御苑の桜の開花が早くなったのは、コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドの出現が原因であると述べました。地表がアスファルトやコンクリートに覆われて都市の保水性が低下して冬の気温が高くなったことは確かだと思います。それに加えて大気の動きと海水温の変化が引き起こすダイポールモード現象という、スケールの大きな自然現象が新宿御苑の桜の開花を早めたのでしょうね。御苑の桜

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ヒートアイランド現象、ダイポールモード現象をはじめとして様々な自然現象が作用しながら我々が生活する地球環境を作り出しているのでしょうね。そして先のブログでもお話ししましたが、日本列島とそれを取り巻く海が作り出す地学的な要因が各地の気候風土を作り出しているようです。

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今年はコロナウイルスの影響で閉塞的な状況が続いていますが、少しでもみじかな自然と接する時間を作られてみてはいかがでしょうか。 新宿御苑3月12日撮影

2月の新宿御苑 2020年02月20日

今年の東京の二月は暖かく御苑も穏やかな気候に包まれています。朝の苑内は人も少なく静かです。

P2200036.JPG暖かいせいか苑内では冬桜がよく咲いていました。今年もまた4月にかけて様々な桜を楽しむことができそうですね。

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梅も見ごろを迎えています。梅は紅梅が先に咲いて、あとから白梅が咲くようです。

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                  2月20日撮影

福羽イチゴ 2020年01月18日

新宿御苑の温室で福羽イチゴを見かけました。福羽イチゴは日本のイチゴのルーツでそのDNAは、はるのか、とよのか、女峰、さちのかなどの品種に受け継がれているそうです。

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福羽イチゴの開発者である福羽逸人は新宿御苑の前身である勧農局農業試験場に務め、そののち農業試験場が宮内省管轄の新宿御苑に移管された後、1898年に責任者に就任したそうです。そして福羽は1900年にオランダイチゴの栽培品種の実生を選抜して福羽イチゴを作られたようですね。下の写真は福羽イチゴの説明パネルです。

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福羽イチゴはやや細長い形をしているようですね。事務所のそばの新宿御苑に日本のイチゴの源流があることを知り、手作りフラワーポッドやカスケードブロックでイチゴを育てている私に親しみと自信を与えてくれました。

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                    1月18日撮影

今年の冬は暖かい❕ 2020年01月15日

今年の東京は暖かい冬を迎えています。昨年の1月、新宿御苑の台湾閣の前では池の水が凍っていました。2019年1月8日撮影

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同じ場所から撮影した今年の写真を見るとご覧の通り池は凍っていません。2020年1月15日撮影

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ウエザーニュースに初氷の観測日を記録したグラフが載っていました。このグラフを見て驚いたのは東京では1920年代には11月の初旬に初氷がみられたようですね。1970年や80年にも11月の初めに初氷が観測されたようですが。その後、初氷の観測日が12月から1月に向かうようになったのは東京のヒートアイランド化が進んだからではないでしょうか?東京の都市空間のコンクリートの構造物やアスファルト舗装面が増えることで保水率が下がり、自動車や空調機からの排熱の増加などと複合してもたらすヒートアイランド現象の影響で東京の冬の平均気温が高くなり初氷の観測日が遅れるようになったと思います。202001140055_top_img_A.jpg以前のブログでもお話ししましたが、今日までの東京のの気温の変化は冬に大きくみられるようです。何故冬の気温が高くなったのか?もちろん1970年や80年の11月初めに初氷が見られたように地球規模による気候の変化に基づく影響も忘れてはいけませんが。今から7年前2013年1月14日の朝、東京は大雪に見舞われていました。JR山手線原宿駅の雪景色

thumbnail_IMG_0894.jpg冬の東京の気候に大きな影響を与えるのは冬のシベリア高気圧(冬将軍)の配置ですね。これから将軍様がどのような行動に出るのか気を付けて見てゆこうと思います。

1月の新宿御苑 2020年01月04日

今日から御苑が開園しました。芝生をはじめ多くの植物たちが休眠している中、小福桜が寒い中で花を咲かせています。

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 日本庭園の池の黒松に施された棕櫚縄のユキツリが周囲の景色のアクセントになっています。

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           台湾閣の前でナンテンが赤い実をつけていました。

P1040015.JPGもう少したつと梅の花が咲き始めますね。御苑の植物たちも寒空の下で春の準備を進めています。

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                    1月4日撮影

11月の新宿御苑 2019年11月19日

今年の東京は気温がやや高めに推移してきましたが、ようやく新宿御苑も秋が深まってきたようです。ポプラ並木の紅葉も見ごろです。

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今年は二つの台風に見舞われて新宿御苑の木々も倒れたりしましたが、そのような中でもカモが北から渡ってきて御苑で冬を過ごします。

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今夜は北風が吹いて寒くなるようですが、バラ園ではエーデルワイスが元気に咲いていました。

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                        11月19日撮影

ヒートアイランドにオアシスを フロントページのデザインが更新されました 2019年09月19日

ヒートアイランドにオアシスを」をテーマにして活動を続けていますが、今年の東京は梅雨が明けたらすぐ真夏日の連続という厳しい夏を迎えました。そこで国立天文台が編集している理科年表を使って東京の過去の気温の変化を調べてみたところ意外な結果に驚きました。1961年から2017年までの東京の気温の変化をグラフにしてみたところ、冬の気温は高くなりましたが夏の気温はあまり大きな変化が見られませんでした。

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私なりにその理由を考えてみたのですが、一つは人間が作り出すエネルギーと太陽が作り出すエネルギーに大きな差があるという事ではないでしょうか。太陽から離れて気温が低い冬の間は、ヒートアイランド東京が作りだすエネルギーが年とともに増えてゆくことで、気温が高くなりましたが、太陽が近づく夏の間は、そのエネルギーが人間が作り出すヒートアイランドのエネルギーよりも、とてつもなく強い事で気温に大きな変化が見られないのではないかと思います。

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もう一つは、東京の気温が皇居のそばの気象庁や北の丸公園といった、都内では木々の多い自然に恵まれた中の、芝生の地表から1.5m離れた百葉箱や通風筒の中で測定されていることも過去56年の間に気温の大きな変化をもたらさなかった一因ではないかと思います。芝生の表面とコンクリートの表面では真夏の暑さの中では20度以上の温度差がみられます。

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コンクリートジャングルとスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京で、強烈な真夏の太陽エネルギーに対処するには、都市の様々な場所を緑化したり、透水性舗装面を増やして保水性を高めることで、人が体感する温度を下げる事ではないでしょうか。「ブミコンとガーデンクリートで保水性を高めて都市に潤いを与えます」。これが当社の目標です。

関連ブログ:何故冬の気温が高くなったのか?

ヒートアイランド東京の気温 過去56年の気温の変化 ヒートアイランド東京の気温 過去56年の気温の変化2

植物は正直である? 2019年04月22日

下の写真は昨日4月21日の朝、外苑イチョウ並木を撮影したものですが、今年のイチョウの発芽は例年よりも遅いようです。たまたま私が2013年の4月21日にSNS投稿したイチョウ並木の写真がアップされていたのですが、イチョウの若葉は今年より大きいようです。2019年4月21日撮影

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この年のイチョウの発芽は今年と比べて早かったようですね。2013年4月21日撮影

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同じく今年の新宿御苑のポプラ並木の写真と2015年4月に撮影されたポプラの写真と比べても今年の若葉の発芽が遅いことがわかります。2019年4月24日撮影

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植物は周囲の気温に反応しながら発芽のタイミングを決めているようです。2015年4月25日撮影

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私は主に新宿御苑、代々木公園、神宮外苑の季節の移り変わりを体感しながら写真を撮影しています。これらの場所はコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に囲まれた中にあるのですが、気温の低い年は植物の成長が始まるタイミングも遅れるようですね。植物は環境の変化に正直に反応するようです。そして太陽や地球が作りだす自然は人間が作りだすヒートアイランド現象も飲み込む大きな力と勢いがあるようです。

関連ブログ:都市の温暖化と地球の温暖化   二酸化炭素は魔女じゃない

御苑の桜 2019年03月30日

肌寒い日が続いていますが新宿御苑では今年も桜の季節を迎えています。桜が開花する日を計算した「600度の法則」というものがあるそうです。その年の2月1日以降の日々の最高温度を足して600度に達したころに開花するという法則ですね。Stastical Discovery参照

P3280340.JPG私が生活をしている東京はこの100年の間に気温がおよそ3度上昇したようです。都市の人口の増加に伴い、建物や道路など人間の生活に必要な構造物や舗装が整備された結果、都市の保水性が低下したことが大きな要因です。コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドの出現ですね。東京で育つ植物たちも平均気温の上昇につれてに体内に備えられた体内時計を前に進めているのではないでしょうか?ヒートアイランド東京では6月中旬から9月下旬の間は暑く、人間にとって住みにくい環境ですが、暑さに強い植物たちにとっては継続して水分の穂補給が出来れば決して住みにくい環境ではないと思います。

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そして冬になるとヒートアイランド東京は自然に囲まれた環境と比べて気温が暖かく、植物や人間にとっても悪い事ではありません。一年を通して新宿御苑の自然と触れあっていると人間の都合でヒートアイランド化が進んだ東京も、植物にとって過ごしやすい場所ではないかと思います? 3月29日撮影   関連ブログ:ドライアイランド現象

虫の声 2018年10月15日
今年の秋、ヒートアイランド東京では虫の声があまり聴こえないようです。私は事務所への行き帰りに新宿御苑を抜けるのですが、虫の声があまり聴こえません。夏の間セミはよく鳴いていましたが?今年の夏の東京は暑い日が続きました。先のブログでもお話しましたが大田区産業プラザPIOでもいつのの夏よりも昆虫の活動が鈍くなっているような気がしました。8月のPIOのテラス
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それと今年の東京は台風による強風の影響のせいでしょうか木の葉が紅葉する前に落葉する風景が多いようです。新宿御苑のポプラも紅葉する前に落ちる葉が多いようです。
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ヒートアイランド東京を歩くだけでも、変化する気候の影響による自然の移り変わりを見たり聴いたり感じたりすることができますね。今年もまた御苑の秋薔薇が美しく咲き始めました。
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                 10月13日撮影

10月の新宿事務所 2018年10月04日

新宿事務所のベランダでは5月の始めに手作りフラワーポッドに植えたゴーヤが実をつけていました。

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事務所のそばの新宿御苑とご縁のある内藤トウガラシもカスケードブロックで実を付けました。
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カスケードブロックは直径9cmの穴に苗を植えるだけで様々な植物を育てることができます。カスケードブロックを構成しているガーデンクリートが土の役目を果たすのでベランダを汚すことがありません。今年の夏も厚み6cmのカスケードブロックの中でベゴニア、日日草、ミント、そして内藤トウガラシが良く育ちました。日に日に緑が濃くなるベランダを眺めていると心が満たされます。
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カスケードブロックは壁に立てかけて立面でも植物が育てられるので狭いスペースも有効に利用できますね。
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江戸時代、御苑前の大木戸門には、玉川上水から流れる上水を江戸市中に送るためのお水番の番所がありました。お水番の名前をいただいたガーデニングキットお水番を使用して西洋芝を育てていますが今年も無事に夏の暑さを乗り越えました。
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「ヒートアイランドにオアシスを!」 ささやかではありますがこれからもヒートアイランド東京のいたるところに、無数の緑のオアシスを作ってゆこうと思います。
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10月4日撮影
ヒートアイランドのオアシス新宿御苑 2018年09月08日
私は新宿御苑を抜けて事務所に通っています。猛暑日が続いた今年の夏は、御苑の木陰を歩く度に涼しさをつくづく体感しました。新宿御苑はまさにヒートアイランドの中のオアシスです。
以前、ブログでもお話しましたが真夏の午後、コンクリートの表面と芝生の表面では20度以上の温度差があります。ヒートアイランド現象を緩和する植物の蒸散作用とガーデンクリートの保水性
御苑の芝刈り 芝を刈る車と刈り芝を集める車が対になって芝生のメンテナンスをしていました。
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新宿御苑は江戸時代、信州高遠藩、内藤家の江戸中屋敷でした。そして江戸の町で流行していたソバの薬味としてトウガラシが人気になったのが内藤トウガラシの始まりだそうです。内藤トウガラシ
今年も5月の始めから新宿事務所や大田区産業プラザPIOで内藤トウガラシを苗から育てていますが白い花が咲き赤い実をつけ始めました。
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明治8年に内藤家の中屋敷は日本初の農業試験場「内務省内藤新宿試験場」に変わりイチゴやメロンなどの果物や街路樹用の樹木の開発が行われました。以前のブログでもお話しましたが新宿駅東口の高野フルーツパーラーは当時、農業試験場で作られた果物を販売していたそうです。百年の巨木
   モモのフルーツパフェ お値段は張りますが品質の良いモモで美味しかったです。
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農業試験場はその後、皇室の御苑になり昭和天皇が皇太子であられたころ、ここでゴルフを楽しまれたそうです。確かに今の御苑にもゴルフ場の面影がありますね。冬の新宿御苑ゴルフコース?
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東京でヒートアイランドの不快感を味わうのは6月中旬から9月の中旬にかけての3か月間です。ヒートアイランド東京は冬を迎えると、自然に恵まれた周囲の環境と比べるとやや暖かい気候になるのですが、これはヒートアイランドで育つ植物にとっては悪い気候ではないような気がします。

         美しい御苑の芝生もこれから秋から冬に向けて休眠の準備を進めます。
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                 9月8日撮影
宇宙万物の根源 2018年01月27日
中国戦国時代の思想家,老子は宇宙万物の根源を「道」と名づけ、人為を用いず、人知を働かせず、自然のままに従ってゆく「無為自然」の道を説きました。
先のブログで、太陽は約220km/秒の速度で銀河系を公転し、その時地球は時速10万kmの速度で太陽の周りを公転しているお話をしました。太陽の公転運動その様子をグラフィック映像で表したサイトをご紹介しましたが、この映像に見られる太陽や地球の公転の軌道と老子が説く道とは相通ずるところがあるのではないかと思います。太陽や地球の公転、そして自転の活動エネルギーと軌道が宇宙万物の根源である道であり、生命が生存する地球環境の形成にも影響を与えているのではないでしょうか?
P1012718.JPG今年の東京は久しぶりに本格的な寒い冬を迎えています。理由は諸説あるようですがその一つに太陽の磁場活動の変化と黒点の数を関連付けた考え方があるようです。黒点の数が多い時期は太陽の磁場活動も活発で地球などの惑星も太陽の磁場に覆われる状態が続くようです。そして黒点の数の少ない時期は太陽の磁場活動も不活発になり地球を覆う磁場も小さくなるようですね。例えると黒点の多い時期は太陽が磁場の傘を開き、黒点が少ないときは磁場の傘が閉じられるとでも言うのでしょうか?
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磁場の傘が開いている時期は、宇宙に漂う微粒子が磁場の傘にシールドされて地球に降り注ぐ量も少なくて済みますが、磁場の傘が閉じている時期は宇宙から降り注ぐ微粒子が地球に届く量も増えますね。もちろん地球にも磁力があるので磁場のシールドもあると思いますが太陽の磁場に比べると見劣りするのでしょうか。そして地球の大気に届いた宇宙からの微粒子が大気の電離度を変化させて酸素と水素が結合して水滴となり雲となり地球を覆うという考え方です。宇宙からの微粒子が多いと地球を覆う雲の量も増えて、それに伴い雲が太陽光を反射する量も増えるので地球に届く太陽エネルギーが減少して地球が寒くなるという説明ですが、なかなか説得力がある話ですね。
P1240004.JPG地球は太陽と共に秒速220kmという速度で宇宙空間を移動しているので、太陽の磁場の傘が開いているときは宇宙の微粒子をシールドしてくれますが、磁場の傘が閉ざされた状態が続くと地球には宇宙からの微粒子が土砂降りの雨のように降り注ぐのでしょうね。日本人は太陽の事をお天道様と呼んできました。天の道を進む太陽は地球生命を支える源でもあるのです。

内藤トウガラシ 2017年09月06日
4月の下旬に新宿御苑のインフォメーションセンターの前で売られていた内藤トウガラシの苗を大田区産業プラザPIOと自宅のベランダで育てています。
  PIOのテラスのガーデンクリート緑化システムの上に置いた内藤トウガラシの苗4月29日撮影
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    PIOのテラスの内藤トウガラシも大きく育ち実をたくさんつけました。8月27日撮影
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     自宅のベランダで育てている内藤トウガラシも実が赤くなってきました。9月6日撮影
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内藤トウガラシは江戸時代に徳川家康の家臣であった内藤清成が、その領地(東は四谷、西は代々木、南は千駄ヶ谷、北は大久保)を家康より拝領し、その後、内藤家の手により育てられたのが始まりだそうです。内藤トウガラシ
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事務所のそばにある新宿御苑は、内藤家の中屋敷があった敷地で、この地で内藤トウガラシの栽培が始まったという話があります。内藤トウガラシ



アルベド 2017年07月18日
アルベドとは地球に入射する太陽光エネルギーのうち反射する光のエネルギーの割合を言います。
地球に入射する太陽光エネルギーは地球全表面の平均で342w/㎡といわれています。その3割は反射され、2割は水の蒸散に使用されるそうです。地球を覆う海のアルベドは0.06,森林のアルベドは0.09から0.15、そして砂漠のアルベドは0.4だそうです。
    地表に届く太陽エネルギーとアルベド江頭教授東京工科大学工学部応用化学科blog参照
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以前ブログで外気温度が39度の時にコンクリート、アスファルトの表面温度が約60度、保水されたガーデンクリートの表面温度が43度であることをお話ししました。また外気温度が33度の時にコンクリートの表面温度が58.8度、芝生の表面温度が32.7度の測定記録についてもお話ししました。
コンクリートやアスファルトは砂漠と同じように水分の保水率が低く太陽光を反射するアルべドが大きいので表面温度も高いのでしょうね。そして芝生の表面は森林と同じように保水力があり水分を蒸散出来るのでアルベドが低いのだと思います。
P1360334.JPGそれでは保水されたガーデンクリートのアルベドはどのぐらいになるのでしょうか?アスファルトやコンクリートの表面温度が60度前後の時に保水されたガーデンクリートの表面温度は43度、そしてガーデンクリートの上の芝生の表面温度が33度前後でした。コンクリートやアスファルトのアルベドが砂漠のアルベドと同じとすると0.4,芝生のアルベドが森林と同じとすると0.09から0.15とすると、保水されたガーデンクリートのアルベドは0.25から0.3前後になるのかもしれません?ちなみに土のアルベドは0.2から0.3前後のようです。各種の裸地土壌 におけるアルベ ドと分光反射率の土壌水分依存性参照
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アルベドの数値を見てもガーデンクリートが土の性質に似ていることがわかりますね。
水は蒸散するときに地表の太陽光エネルギーを使用します(気化熱)。それにより地表の温度を低く保てるのです。植物の優れているところは、太陽光エネルギーを利用して光合成を行うだけでなく、水を利用して必要以上の太陽光エネルギーを蒸散させることで生命を維持する体温の調整機能を備えていることです。
このような機能を得るために生命は地球上で35億年以上の歳月を重ねてきました。
P1360497.JPG写真は今の季節の新宿御苑の様子です。木々の下を歩くと涼しく、芝生の上の照り返し温度がアスファルトよりも低く、まさにコンクリートジャングルとアスファルト砂漠の中の緑のオアシスですね。
洪積層と沖積層 2015年08月13日
事務所のある新宿は武蔵野台地の東端、淀橋台と呼ばれれる高台にあります。武蔵野台地は今から10000年前まで続いた更新世に形成された洪積層の地層で山の手とも呼ばれています。洪積層は沖積層に比べて地盤が強く、古くから日本の重要建築物は洪積層が露出した土地に建てられたようです。
  武蔵野台地の東に位置する新宿御苑は、江戸時代は信州高遠藩内藤家の下屋敷の敷地でした。

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武蔵野台地には最終氷河期に発達した河川や氷河により洪積層が削り取られて形成された河谷がありました。そして最終氷河期後期には海面が上昇し土砂が河谷に堆積して沖積層が形成されました。沖積層の地盤は洪積層の地盤と比べると地盤沈下、洪水、地震災害時の液状化などの被害にあいやすい場所です。私が事務所に行くときによく歩く外苑西通りは洪積層の河谷に土砂が堆積した沖積層で江戸時代、古川(恩田川ー渋谷川)が流れていました。恩田川は今でもの外苑西通りの下を暗渠として流れています。(千駄ヶ谷線)
      新宿御苑の東にある玉藻池から恩田川は流れ始めました。カメが甲羅干しをしています。
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その恩田川の地形上の源頭は、新宿事務所の南の新宿御苑の中にある玉藻池と下ノ池、中ノ池、上の池にあったようです。玉藻池は四谷大木戸門で分岐した玉川上水により出来た池だったようです。分岐された片方の水は暗渠を通り江戸市中に給水されたました。下ノ池、中ノ池、上の池の水は新宿御苑の西横にある天龍寺の境内の湧水から出来た池です。そしてそして玉藻池から流れた水と、下ノ池から流れた水が合流した場所が千駄ヶ谷駅の東にある外苑橋あたりだったようです。
この外苑橋のすぐそばには、今話題になっている国立競技場がありました。皆さん、国立競技場のある場所の住所をご存知ですか?新宿区霞ヶ丘町といいます。おそらく新宿御苑の2つの池から流れ出た水が合流したこの辺りはその昔、霞がたなびく沖積層の湿地帯だったのでしょう?

新宿御苑の南にある下ノ池から流れた水は千駄ヶ谷を通り外苑橋のあたりで玉藻池を水源とする恩田川に合流しました。
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そのような場所にキールアーチをかけるには沖積層の土をかなり掻き出さなければならないでしょうね。試算によると10トントラックで1日当たり100台搬出しても10年、1年でかたずけるとなると1日当たり10トントラックで1000台の搬出量になる話がTVで報道されていました。都心でこのような通交量があると道は傷むし一般の通行にも支障をきたすでしょうね。しかも国立競技場の横には地下鉄都営大江戸線、JR総武線が走っています。
  外苑西通りに隣接する国立競技場の跡地では整備作業が行われています。(8月5日撮影)
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建築物を作るには確かにデザインも大事ですが、実際に建物が建つことが前提です。今回の新国立競技場建設騒動のなかで、キールアーチ案が却下されたのは建築資材などの高騰が大きな要因とされていますが果たして本当なのでしょうか?建築物の提案をする場合、上っ面のデザインにこだわる前に、建築物を立てる場所の地層や、周辺の情報をしっかりつかんだうえで意匠(デザイン)考えるのが建築家の基本ではないかと思います!
自然樹と人工樹の育ちの違い 2014年12月19日
                  新宿御苑のフランス庭園には、丁寧に剪定されたスズカケの並木があります。
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      そしてほぼ同時期に植えられて自然に育てられたスズカケの巨木も見られます。

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巨木になったスズカケのそばに自然に育ったスズカケと人間が手を加えたスズカケの育ちの違いを説明したボードがありました。街路樹としてよく見かけるスズカケの木が人の手を加えられずに自然に育つとこれほど大きくなるとは驚きました。剪定作業で葉と枝が切り落とされたスズカケは光合成を行う工場(プラント)も切り捨てられるためスズカゲが本来持っている成長能力がそがれて、こじんまりとまとまった木になるんでしょうね。
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ヒトも社会で協調しで生きるための基本的教育はとても重要ですが、子供たちが規制や規格に縛られすぎるとこじんまりとした人間になるかもしれません。ヒトも自然に育てられたスズカケのようにおおらかに育てたいですね。12月17日撮影
御苑の紅葉 2014年12月05日
新宿御苑では初冬を迎え木々が鮮やかに紅葉しています。紅葉の原理はWikipedia紅葉によると、赤い葉の場合は、光合成により葉に蓄積されたブドウ糖や蔗糖が秋になると紫外線の影響でアントシアンという色素を発生することで葉が赤く見えるようです。

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一方、黄色い葉の場合はカロテノイドという色素が若葉のころから葉に含まれているのですが、葉を緑に見せるクロロフィルが秋になり気温が下がり日照時間が短くなり分解されることで見えやすくなるようですね。
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紅葉する植物はモミジやイチョウなどの落葉樹が有名です。夏の間に葉で作られた糖分やアミノ酸を葉が落ちる前に植物本体の根や樹皮に蓄えて、これらの栄養素が翌年、新芽の成長に使用されるようです。そして落葉した葉もバクテリア等に分解されて栄養分となり植物の根から吸収されて再利用されます。
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夏の暑さのなかで緑の葉で栄養素を作り植物本体に蓄え、寒い冬を迎えると落葉しその葉も栄養素として再利用する植物の逞しい生命力に敬服する限りです。12月3日撮影 新宿御苑
朝の新宿御苑 2014年10月18日
新宿御苑が40日ぶりに開園されました。デング熱騒動以来、芝生も長い休暇を取り良い状態に保たれています。
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温室に至っては夏の改修工事以来の植物たちとの再会ですが、手入れが行き届きみな元気でした。

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来月の始めからは菊花展が始まります。これからだんだん深まる、秋の自然の変化をじっくりながめて行こうと思います。
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                                 10月18日撮影
国民公園 新宿御苑 2014年03月27日
先日、事務所のそばの中華料理屋で食事をしていたら、隣のテーブルに居合わせたおじさんに声をかけられ世間話をしました。話が新宿御苑に及び、おじさん曰く「新宿御苑は日本で一番小さな国立公園だ。」というのです。確かに新宿御苑は環境省の所轄で、法律上の国立公園とは違いますが国がかかわるところは似ていますね?でも正しくは国民公園 新宿御苑でした。
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私は時間にゆとりがある時によく苑内を歩きます。開門と同時に入苑し、朝の光に包まれた美しい自然を写真に撮るのも楽しみのひとつです。温室も自由に出入りすることができるので、一年を通して亜熱帯から熱帯にかけての植物に接することもできます。
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新宿御苑は自然に接する楽しみを味わさせてくれるだけではなく、自然について様々なことを教えてくれる場所あります。御苑の内と外の環境に接することで私の仕事のテーマである都市のヒートアイランド現象が体感できますし、園内に設置された標識の説明を見て、排気ガスを取り込み空気をきれいにする樹木についても勉強させてもらいました。
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新宿御苑は江戸時代、信濃高遠藩内藤家の下屋敷でした。大木戸門の横では長野県天然記念物である高遠小彼岸桜が満開です。3月29日撮影
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これからの季節、新宿御苑では桜が咲き、芝生をはじめ木々や草花が芽吹き新緑の季節を迎えます。皆さんもぜひ新宿御苑で春を満喫してください。
仏の教えと科学の眼 3 2013年10月04日
10月に入り湿度も下がりさわやかな季節を迎えました。新宿御苑の芝生も美しい緑を保ちながらも冬にかけての準備を始めているようです。
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温室では今、睡蓮が白や紫の美しい花を咲かせています。白い蓮は仏教にご縁のある花ですね。Wikipediaによりますと法華経とは(「正しい教えである白い蓮の花」の経典の意)の漢訳の総称だそうで、漢文にすると妙法白蓮華になるのでしょうね。日ごろからお世話になっている大田区にお住いのF社長にお話を伺ったのですが,妙法蓮華經の意味するところは「蓮の花が実を結ぶように自然の流れ(経)にしたがって進むのが妙みのある生き方(法)である。」とのことだそうです。なるほど。
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今から35億年ほど前に地球に誕生した生命は、今日に至るまでこの蓮の花の喩えを繰り返しながら今日まで命をつないできました。そしてこれからも、この繰り返しを続けることでしょう。日ごろ地球上で活動している動植物をはじめとする様々な生命はこのように気の遠くなるような時間をかけて命をつなぐ活動をしてきました。これを自然法則と呼ぶのでしょうね。我々は生きるために毎日様々な選択をしますが、その判断基準の一つとしてこれまで生命が地球上で築き上げてきた自然法則に従って生きることが妙みのある生き方なのでしょう。
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                   新宿御苑温室にて10月3日撮影 関連ブログ:仏の教えと科学の眼   仏の教えと科学の眼2
梅雨の晴れ間 2013年06月29日
今日の東京は時々薄日が射す清々しい気候です。事務所の室内気温は冷房をつけない状態で25度で快適ですね。久しぶりに朝の新宿御苑を散歩しましたが植物たちも緑の深みを増しているようです。P6291378.JPG

5月の下旬から浅草寺様境内でブミコン舗装を行っています。現場で1日を過ごす機会が多いのですが、今年の東京の梅雨は気持ちの良い日が多いようですね。梅雨空の中での施工で作業が予定通り進むか心配でしたが、雨で仕事が中止になった日は少なかったようです。
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ブミコンは雨の日には施工ができません。そこで施工前の天気予報には気を付けています。東京アメッシュなどインターネットの情報を便利に利用させてもらっていますが、TVのニュースで気候予報士がする説明には時々違和感を感じます。天気予報が当たるか外れるかは、ネットで調べられるので別に気にしませんが、私が現場で感じる体感温度や湿度と彼らがTVで伝える体感温度や湿度はちょっと違うような気がします。
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何が原因なのかよくわかりませんが、クーラーの効いた室内で過ごす人たちと、クーラーのない室外で一日を過ごす環境の違いに一因があるのかもしれません。浅草寺様の境内にいると日差しが射すときは肌に当たる太陽光の熱を感じますが、雲が出ているときや日陰では意外と涼しいのです。
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例年の東京の梅雨は、しとしと雨で湿度も高い日が多いのですが、今年の東京は例年に比べて湿度や気温が低いような気がします。北から張り出している高気圧の影響でしょうか?来週から7月です。東京にも本格的な夏が近づいていますが、今年の梅雨の気候が東京の自然にどのような影響を与えるでしょうか?新宿御苑の蝉の鳴きはじめなどに気を付けてみたいと思います。
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                                                                        6月29日撮影
冬の新宿御苑ゴルフコース? 2012年12月29日
「昭和天皇のゴルフ」:田代靖尚著(主婦の友社)を読みました。昭和天皇が皇太子であられた大正時代から天皇になられて終戦を迎えた昭和20年までのご様子を、陛下にお仕えした侍従達が残した日記などを参考にしてまとめた本で、歴史とゴルフにご興味のある方は御読みになると良いと思います。文中に新宿御苑にあったゴルフコースのレイアウトが載っていました。以前から新宿御苑にゴルフコースの雰囲気を感じていた私とってとては興味深い資料です。コースは9ホール、パー32、1736ヤードのプライベートコースでした。ヒッコリーシャフトと糸巻きボールを使用していた当時のゴルフ事情から拝察して満足のゆく広さではなかったかと思います。(旧洋館御休憩所)
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歩幅0.8ヤードで歩測しながらコースをめぐってみようと思います、スタートホールはクラブハウスであった旧洋館御休憩所の前から、東南の方角に打ち出す122ヤード、パー3、のショートコースです。現在は桜の木が前方を覆っていますね。(1番ホールのティグランドであったと思われる場所からグリーン方向を望む)
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2番ホール 102ヤード パー3 1番ホールと同じく東南の方向に打ち出すパー3のショートホールです。この方角の先にはフランス式整形庭園が広がり御苑正門があります。
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3番ホール 126ヤード パー3  ショートホールが3つ続きます。西に向かってショットをしますが、左はフランス式整形庭園、右にはイギリス風景式庭園があり、御苑の中でも最も広々とした風景を眺めることができる場所です。
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4番ホール 204ヤード パー4   4番ホールは池越えのパー4のコースだったようです。今では木々が鬱蒼と茂る千駄ヶ谷駅付近の場所にグリーンがあったようですね。
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5番ホール 270ヤード パー4 5番ホールも池越えのパー4のコースです。池を越えた先にはレストハウスがあります。
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6番ホール 208ヤード パー4  6番ホールは見晴らしの良い場所にあります。旧洋館御休憩所がある北に向けてティショットを放ちます。ティグランドの左にはユリノキの巨木がありますが、このユリの木も陛下のゴルフを見ていたのでしょうね。
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7番ホール 262ヤード パー4 7番ホールは再び南の方角に打ち出すパー4のコースです。コースの途中の右手には東屋がありますが、陛下もここで休憩されたかもしれませんね。
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8番ホール 292ヤード パー4 8番ホールは新宿御苑ゴルフコースで一番長いコースだったようです。北に向けて日本庭園の右端の方向に打ち出すコースで、今では飛球線上に中央休憩所があります。
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9番ホール 150ヤード パー3 最終ホールは東に向けて打つパー3のショートコースです。今では前方を木々にふさがれていますが、静かな気配を感じさせるホールで旧洋館御休憩所に戻ります。
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新宿御苑ゴルフコースが使用されなくなり75年以上が経過しますが今でもコースの面影が所々に残っています。この次は芝生や木々が緑になる初夏のころにコースを歩いてみようと思います。12月26日撮影
温帯では温室 熱帯では涼室? 2012年12月06日
新宿御苑の温室が4年ほどの歳月をかけてリニューアルオープンしました。長かったですね。私が子供のころから慣れ親しんだ旧温室と比べるとややコンパクトになったと思いますが、耐震性などを考慮した結果なのかもしれませんね。新しい温室は入園料をとらないようなので手軽に熱帯の雰囲気を楽しむことができます。 (サラソウジュ)

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一方、熱帯の国シンガポールでも新しい植物園Gardens by the Bayが今年オープンしました。こちらにはCold forestというコーナーがあり標高1000メートルから3000メートルの山で育つ植物を楽しむことができるようですね。 (スイレン)
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日本であれば長野県をはじめ様々な場所で標高1000メートル以上の自然と親しむことができますし、赤道直下の熱帯の国シンガポールでは一年を通して熱帯の植物と親しむことができます。温帯の日本では冬になると温室の温度を室外より高く設定する必要があります。ちなみに新宿御苑温室の温度を測ったところ今の時期では22℃前後に管理されているようです。一方、シンガポールのCold forestの温度は、シンガポールの友人によると15℃前後で管理されているのではとのことです。(ディオーン・スビヌロム)

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西洋芝を育てるのに最適な温度は15℃から24℃前後といわれています。芝に限らず、植物、動物、ヒトなど地球上で活動している多くの生物にとり15℃から25℃の間の気温は過ごしやすい環境なのかもしれませんね。 (ラン)
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     新宿御苑温室 12月5日撮影 関連ブログ:思い出の湘南博物館   温帯と熱帯の技術の融合
雲の動きと体感温度 2012年07月27日
7月17日から19日まで浅草寺様宝蔵門前で祭礼用の提灯櫓の足場を建てるための穴掘りとブミコン舗装をさせていただきました。7月17日、18日の浅草は雲ひとつない快晴で、穴掘り作業に携わる皆さんも1時間に一度は水分補給そしなければ耐えられない厳しい環境でした。
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ところが7月18日になると厳しい日差しの中でも雲が出始めて直射日光を遮るようになりました。雲が太陽を覆うと境内には涼しい風が流れ出し体感温度も下がります。前日までは1時間に一度は水分補給の休息が必要だった作業も2時間に一度の休息でも耐えられるようになりました。鉄板にあたる直射日光をガーデンクリートで遮ると10度から20度の温度差が得られます。ガーデンクリートDHパネルの製品特性 雲により直射日光がさえぎられることで生じる温度差で体感温度はかなり涼しく感じました。
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東京では9月から電気料金が値上げされます。理由の一つは福島の原子力発電所が稼動できなくなり生じた電力供給の不足分を、火力発電所等の稼働率を高めて補うために必要な化石燃料の費用とのことです。福島の発電所が作動停止してからおよそ1年半経過しましたが、火力発電による電力のバックアップ体制が続く中、おそらく大気中のCo2濃度もコストに比例して増加していると思います。でも私が生活している新宿、渋谷周辺では大気中のCo2の増加にともない気温が高くなったとはあまり感じられません。私は毎日午前7時台にiGoogleで発表される渋谷周辺の気温を記録していますが、昨年の6月、7月合計の平均気温は約23.7℃、そして今年の平均気温は約21.5℃で今年の平均気温の方が低いようです。
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新宿御苑のセミの本格的な鳴き声も今年は昨年よりもやや遅れているような気がします。太陽の直射光が射し込む境内で作業をしながら雲の動きによる太陽光の遮蔽効果を体感して、大気中のCo2濃度の増加がどれほど東京の気候に影響しているのか考えました。 新宿御苑7月28日撮影
次世代エネルギーの柱 2012年07月14日
先週ご紹介した物理学者中谷宇吉郎の「 原子爆弾雑話 」は終戦直後の昭和20年10月に文芸春秋に掲載された随筆です。原子爆弾が投下されてわずか2カ月足らずの間に書かれた文章ですが、 当時の 原子力の開発に関する日米比較、原子力エネルギーの構造などを一般人向けにわかりやすく書かれた内容で、発表から67年を経た今読んでも 著者の 原子力に関する洞察は色あせません。「火薬は化合物の分子の結合の際に出るエネルギー、爆薬は化合物の分子が破壊するときのエネルギー、そして原子爆弾は分子を構成する原子の崩壊によるエネルギーである。」そして原子の崩壊については「われわれの地球上ではその創生以来堅く物質の究極の中に秘められていた恐るべき力を、とうとう人間が解放したのである。開けてはいけない箱の蓋を開けてしまったのである。これは人類滅亡の第一歩を踏み出したことになるおそれが十分にある。」と述べられています。
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先日、電力中央研究所の方の講演会に参加したのですが、原子炉開発の歴史の話を聞いて民生用原子力発電所(軽水炉)、原子力潜水艦や航空母艦用の舶用炉、そして核兵器の開発に伴う技術とその統御システムはリンクしていて、原子力発電所の民生利用だけを切り離しては考えられないという印象を受けました。今回の福島の原子力発電所を襲った地震・津波被害とその後の経過を見て、原子力の平和利用とは人間の考えた方便ではないかと思いました。中谷先生のおっしゃるように原子を崩壊させるという事で、人類は自然法則の開けてはいけない箱の蓋を開けてしまったのです。
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原子力が開発利用されてすでに70年以上の年月が経過しています。その間に2度の大きな被爆体験した日本はこれからは当分の間、火力発電を始め様々な自然エネルギーのリリーフを仰ぎながらも原子力に代わる新たなエネルギーの柱を造り上げて行かなければなりません。開国以来150年、西洋の文明を学びながら様々な科学的発想と技術を日本社会は蓄積してきました。これからはこれらの経験を踏まえ日本の風土と自然に最も適したmade in Japan オリジナルのエネルギーの製造供給システムの確立を目指したいですね。写真 新宿御苑と芙蓉の花 7月13日撮影   関連ブログ:ホーム&アウェイ

木を見て森も見る 2012年07月07日
都市のコンクリートやアスファルトの上で植物を育てたり気温や灌水量の測定を継続して行っていると自然の移り変わる姿と法則性が見えてきます。「木を見て森を見ず」ということわざがありますが、一つの現象でも継続して追及すると、その現象の法則性が見えてきます。木を見続けることで森が見えてくるようですね。
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物理学者の中谷宇吉郎随筆集(岩波文庫)読みましたが、心に残る文章がいくつかありました。「科学は自然と人間との純粋な交渉であって、本来平和的なものである。そういう意味での科学は、自然に対する驚異の念と愛情の感じとから出発すると考えるのが妥当であろう。(簪を挿した蛇) 自然がその奥に秘めた神秘への人間の憧憬の心が科学の心である。(原子爆弾雑話)」
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インターネットで情報が瞬時に入手できる時代、様々な木を見ることは容易です。そしてコンピューターが作りだすバーチャル空間も楽しいですが、自然に目を開くには、まず自分をとりまく周囲の自然に好奇心を抱く事ですね。そしてその好奇心を持続させることで森が見えてくるのではないかと思います。
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毎朝通る新宿御苑正門では楠木が門番をしています。7月6日撮影 関連ブログ:インターネット・アウターネット?
宇宙からの恵み・自然エネルギー 2012年05月02日
以前ブログで地球の自転速度は1800km/時、公転速度は10万km/時である事をお話ししました。そして太陽系が天の川銀河をまわる速度は約79万km/時だどうです。「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」村山斉著集英社インターナショナル。地球は自転しながら太陽の周りを公転しますが、さらに太陽系も天の川銀河をまわっているようです。このように宇宙空間では恒星や惑星は常に運動していて,お互いに物質(原子)を引き寄せる万有引力が働いています。我々生命はこのとてつもない運動エネルギーに取り込まれながら日々の活動を 平然と営んでいるのですね。 新宿御苑の華吹雪 4月24日撮影 
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地球上には様々な自然エネルギーがありますが、その源には宇宙と地球を動かす運動エネルギーと万有引力の働きがあるようです。当社ではこの自然エネルギーを利用した商品を開発してきました。軽量保水性コンクリート「ガーデンクリート」は火山の噴火が造り出したケイ石を利用しています。ケイ石は石の間に熱伝導率の低い空気(0.024W/mK)が取り込まれていて建物の断熱性と保温性を高めます。またケイ石の空隙は水を取り込むこともできます。(保水性)この水が蒸発するときに発生する気化熱(540cal/水1g)の働きで、ガーデンクリート周囲の表面温度を下げるのです。 PIO6Fテラス 江戸の庭 4月25日撮影
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自然灌水システム「お水番」は毛細管現象を利用して必要最小限の水量で植物を育てる灌水システムです。風が吹き、雨水があまりあたらないマンションのベランダでも1日約3㍑/m2の水量を灌水し続けることで1年を通して西洋芝を青々と保つことができます。その灌水量はスプリンクラーや手まきによる灌水量の70%から50%ほどで済みます。ガーデンクリートを通して宇宙・地球からの恵みである自然エネルギーの有り難さを実感します。風のガーデン 5月1日撮影
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思い出の沼南博物館 2012年03月04日
シンガポールのLさんに教えられて「思い出の沼南博物館」E.J.H.Coner著 石井美樹子訳(中公新書)を読みました。1942年2月、日本軍の侵攻で大英帝国の統治が終了したシンガポールで、当時の総督シェントン・トーマス卿に植物園と博物館の保護を日本軍に懇請するように依頼された著者の、日本統治時代での活動を描いた回想録です。著者は博物館や植物園に蓄積された科学標本や観察記録、そして膨大な書籍が逸散するのを防ぐため チャンギ収容所に行く道を選ばずに、 捕虜の立場で日本人と行動を共にしました。(改装前のNational Museum of Singapore)
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統治者として博物館・植物園を運営した日本人科学者と、捕虜の立場で仕事に従事した著者をつないだものは、科学を追究する姿勢には敵も味方もないということでした。私は訳者があとがきで述べた次の言葉が印象に残りました。「英国の占領政策の第1歩は病院を建てること。次に博物館を建てた。占領地の自然と文化を熟知し研究することは占領政策を成功させるための不可欠の要素と考えるからである。」(206ページ) (Sir Thomas Raffles 像とVictoria theater and concert hall) 

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東インド会社社員ラッフルズがシンガポールを開拓をするために、ナツメグ、クローヴなどの香辛料をマレー諸島から移植して栽培する試験をしたのがシンガポール植物園の始まりである事を以前ブログで述べました。また南米アマゾン流域で生息していたゴムの木をシンガポール植物園に移植してマレー半島におけるゴムのプランテーション発展の先鞭をつけたのもシンガポール植物園での研究があったからです。 (ラッフルズ時代に最初の植物園があったFort Caning
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私の事務所のそばにある新宿御苑も明治の初頭、内藤新宿試験場として海外からの農作物や樹木を日本の環境で育てる研究がなされていたことを以前ブログでご紹介しました。その後、この試験場で育てられた樹木の苗木が日本各地に広がり都市の街路樹として利用されました。今、新宿御苑では新しい温室のガラスを貼る工事が行われています。大英帝国の時代、イギリスではキューガーデンという植物園が作られて今日に至っています。ここにもガラス張りの素晴らしい温室があるようです。 
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キューガーデンには、世界中に張り巡らされた大英帝国のネットワークの中から各地の植物を探し集めて、その植物の生育にふさわしい環境の植民地に送り商品化する司令塔としての役割がありました。先のゴムなどがよい例ですね。人口が増大し続ける21世紀は、人間の活動エネルギーになる植物を確保する時代でもあります。新宿御苑の新しい温室も美しい植物を見せるだけでなく、内藤新宿試験場の原点である植物研究の役割も果たしてもらいたいですね。 
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              開花準備中の桜 新宿御苑3月3日撮影 関連ブログ:シンガポール植物園2 百年の巨木
雪の朝の新宿御苑 2012年02月26日
東京では2月16日の夜半に雪が降り翌朝、新宿御苑では所々に雪がうっすらと残っていました。今年の日本の冬は気温が低く積雪量も多いようでした。しかし地球が公転 軌道に対して、 地軸を 約23.4度傾けながら運動しているおげで 季節は確実に春に向かっています。ちなみに地球は毎時約10万kmのスピードで公転軌道を回っています。

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春になると新宿御苑では雪が桜吹雪に変わります。桜の花びらも雪のようですね。今年の東京の桜の開花は3月末と予想されています。2012年開花傾向
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             関連ブログ:桜吹雪とアレロパシー 雪の朝2012年2月17日 桜吹雪2010年4月8日撮影
二十四節気 大寒 2012年01月22日
1月21日は二十四節気の第24大寒です。今年の東京は暦の通り寒い日が続いています。東京の1月の平均気温は6.1度で1年を通して最も気温が低い月です。東京から見て太陽の位置は冬至二十四節気の第22(南緯23.4度)の時が一番遠いのですが、東京の気温が一番低くなるのはそれから一月ほどのタイムラグ(時差)があります。それは地球を取り巻く空気の熱伝導率(0.024w/mk  ) が低く ,太陽光の熱エネルギーが地表に伝わるまでに時間がかかるからですね。最近の太陽の位置は 冬至から約8度ほど北上しています。  さらに 太 陽の位置は夏至二十四節気の第10(北緯23.4度)にむけて北上を続け東京の気温も上昇を始めます。
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寒い日が続く中、新宿事務所ベランダのローマンカモマイルとケンタッキーブルーグラスは冬でも光合成を続け、生きるために必要な炭水化物エネルギーを自らの力で作り続けています。植物のたくましさに敬服する限りです。一方、新宿御苑の高麗芝は夏の間に光合成で蓄えた炭水化物エネルギーを消費しながら命を保ち暖かい春を待っています。クマの冬眠に似ていますね。そして気温が高くなると再び緑色の葉が伸びて光合成を開始します。(1月18日撮影)
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二四節気は地球の公転と自然の変化の関係をうまく表現した暦です。大寒から2週間ほどすると二十四節気の第1立春です。この一番寒い時期を乗り切り立春が過ぎると、気候も徐々にゆるみ始め冬眠中の動植物たちも活動の準備を始めます。 関連ブログ:光呼吸(寒冷地型芝草と暖地型芝草の違い) 
季節の変化を数字で見ると! 2011年09月25日
今年は春からベランダで自然灌水システムの上で芝生を育てています。毎日の灌水量の変化を記録していますが参考までにGoogleの天気に発表されている東京の温度も記録しています。このデータを見ていて面白い事に気がつきました。夏に向けて東京の気温が20度を下回った最後の日が6月17日でその気温は19℃でした。それ以降東京の気温は20度以上で推移しましたが、今週の9月21日に久しぶりに19度を記録しました。東京が20度以上の気温を続け始めたのは夏至(6月22日)の時期で再び20度を割り込んだのが秋分(9月23日)を迎える時でした。夏至から秋分の日までの3ヶ月間、東京は20度以上の気温をキープしてきましたが、この気候を夏と呼ぶのでしょうね。そして季節は秋を迎えました。(夏の終わりを感じさせる新宿御苑9月17日撮影)

IMG_0936.JPG今年の夏はインターネットからの温度情報とは別に、神奈川県伊勢原市にあります山武azbil伊勢原工場様のご協力を頂き、ガーデンクリートに芝生を載せた屋上の下と、コンクリートむき出しの屋上の下の階の天井温度を測定しました。そこで解った事がいくつかあります。2011年夏伊勢原.pdf関東地方では気温が30度を超えても、保水されたガーデンクリートや芝生の下の温度は30℃前後以上にはならないということです。2004年の夏に東京都荒川区で保水されたガーデンクリートの下の温度を測定した時も温度は30℃前後で推移しました。2004年夏東京.pdf
 
 
heat_04.jpg今回の測定では、コンクリートむき出しの下の階の天井温度が太陽が昇るとともに上がり沈むと下がる様子が、波形の連続グラフでとらえられました。またガーデンクリートに芝生を載せた下の階の天井温度とコンクリートむき出しの下の階の天井温度では、平均気温で4℃も差がある事が確認されました。冷暖房設定温度と消費エネルギーの関係で、冷暖房それぞれについて設定温度を1度変更すると、熱源で消費されるエネルギーがそれぞれ約10%削減されるといわれています。(出典:財団法人エネルギーセンター)平均温度で4℃の差があるということは大きな省エネ効果が得られそうですね。
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我々を取り巻く自然現象の変化を数字で捉えると、そこには地球の運行や気化熱の働きなど、自然の原理に基づく法則の影響が見られます。屋上から望む大山の自然も秋を迎えています。 9月24日撮影 関連サイト:ヒートアイランド対策に ガーデンクリート屋上芝生緑化の温度測定 ガーデンクリートが建物の温度を下げる仕組み

新宿御苑 午前9時開門・午後4時30分閉門 2011年07月12日

私の好きな場所の一つである新宿御苑の今年の夏の開園時間は午前9時から午後4時30分までのようです。御苑の入口に下記の写真の内容の掲示がありました。内容を良く見ますと昨年は公開時間が延長されていたようですね。そこでインターネットで詳しい内容を調べたところ2008年に公開されたお知らせがありました。新宿御苑の夏季開園時間の延長についてお知らせの趣旨は夏になり日が長くなり、人々により多くの時間を自然に親しんでもらおうという事と、新宿御苑はクールアイランド効果で周囲より2度ほど温度が低いので、人々に冷房に頼らないでも涼しい空間を楽しんでもらおうという、とても素晴らしい内容の趣旨でした。それがどのような経過で今年は中止になったのか定かではありませんがとても残念なことですね。

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今年は国の要請で民間の企業や家庭に15%の節電が求められています。これに応じて民間企業では土日の休日を変更したり始業時間を早めたりして、暑い夏を乗り切るための様々な工夫や試みがなされています。それならば国も応援して、日が長くなった分だけでも開園時間を延長して、周囲より2度低い、涼しいクールアイランドの環境を国民の皆さんに提供してみてはいかがですか?

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 開園時間を長くして人々に涼しい環境と提供しようとした2008年の新宿御苑の試みは、暑い夏を節電で乗り切ろうとする、今年の日本の置かれた環境に最適です。是非素早い対応を見せてもらいたいものですね。そして将来は、夏の間だけでも開園時間を午前7時から午後7時までに、もしくは明治神宮のように午前5時から6時30分まで開門したり、さらにシンガポール植物園のように午前5時から深夜の0時まで開園できるようなサービス体制を整えていただきたいものです。

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新宿御苑台湾閣7月12日撮影 関連ブログ:一年中サマータイム?  明治神宮日の出開門・日の入り閉門                    
Plant is plant! 2011年05月08日

5月4日は「みどりの日」。事務所の近所の新宿御苑も入場料無料で開放されて、さわやかな朝の散歩を楽しみました。

IMG_9353.JPGなぜ多くの植物は緑色に見えるのでしょうか?その理由は植物の葉を構成している葉緑素クロロフィルにあるようです。クロロフィルは植物が光合成で光エネルギーを効率よく吸収して化学エネルギーへと変換する、光アンテナとしての役割をもつそうです。(Wikipediaクロロフィルより転記) この時に赤と青の光がエネルギーとして吸収され利用されます。それ以外の光は葉から反射するのですが、この光がヒトの目には緑色に見えるようです。 IMG_9363.JPG 英語で植物のことをplantと呼びます。別の意味は工場ですね。植物は光合成で太陽の光をエネルギーとして利用し、水と空気中の二酸化炭素を原料にして炭水化物を作り出す工場です。Plant is plant! IMG_9341.JPG 植物は自らの力で自然エネルギーを利用して炭水化物作り出し、生きるためのエネルギーとします。自らの力で炭水化物を作り出す事の出来ない我々動物たちは、植物から生きるためのエネルギーをいただくのです。新宿御苑 4月30日、5月4日撮影  関連ブログ: 光呼吸(寒冷地型芝草と暖地型芝草の違い) 光合成と植物の呼吸

インターネット・アウターネット? 2010年08月15日

Windows95の登場以来、インターネットには大変お世話になってきました。インターネットを通して必要な情報を瞬時に入手することが出来ますし、様々な人と情報を交換することも出来ます。最近ではSkype等のビデオ電話を通して、きめ細かな情報交換も手軽にできるようになりました。

 

IMG_6833.JPG 今から140年ほど前の19世紀の印象派の芸術家たちは、屋外に広がる自然の光の動き、変化をいかに表現するかに夢中でした。そしてその光の変化や動きを、絵画や音楽で表現することに成功したようです。コンピュータの中に構築された世界を仮想世界(仮想現実・バーチャルリアリティ)と呼びます。コンピュータ・インターネットが作り出すバーチャルな空間も素晴らしいですが、インターネットから外(アウターネット?)に目を向けて、自然の中を移りゆく光の変化を実感するのも楽しいですね。 

  IMG_6834.JPG新宿御苑の北隣り、新宿門から大木戸門にかけての散策路には玉川上水が復元されて流れています。江戸時代、ここ四ツ谷大木戸水門から上水は地下に潜り、江戸の町を水のネットで結んでいました。

木の葉の価値 2010年08月01日

コンクリートの建物やアスファルトに囲まれた都市で芝生を育てるには、ヒトの手による芝刈りと水やりが必要です。同様に街路樹をメインテナンスするには落ち葉の処理や枝の剪定など、手間暇のかかる作業の連続です。都市を緑化するということは、人間が植物と共棲して行くことですね。動くことが出来ない植物の葉を掃除したり、枝を剪定したりする作業はヒトに課せられた役割です。

 

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都市の緑を増やして行くにつれて、ヒトによる植物のメインテナンス作業も増えます。この課題にどのように対処したらよいでしょうか?公園や街路樹など公共の資産は、自治体に委託された業者さんが定期的にメインテナンスを行います。これから街路樹を増やして行けば、公共事業として植物のメインテナンスの仕事も増えて、雇用の創出にもつながるのではないかと思います。

 

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しかし、これから都市の緑化をさらに進めてゆく中で、植物のメインテナンス作業は専門の業者さんだけで対応できるのでしょうか?学校の校庭緑化が推進されていますが、芝生のメンテナンスは地元の方々の協力がないと続きません。また商業地区や住宅地の緑化が進んだ場合、自分の家や建物の周りの落ち葉の処理は誰がするのでしょうか?植物が生きる限りメインテナンスは10年、20年と継続する作業です。学校周辺の皆さんや住宅地、商業地区の皆さんの善意のボランテアで、いつまでも続くような作業ではありません。

 

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ヒトが芝刈りや落ち葉拾いをする作業に価値を見出すことができれば、それは仕事として継続してゆくのではないでしょうか?私は芝刈りをして集めた芝生を見ていて、これが食べることができないかなといつも考えます。西洋芝を刈り取ると細い芝生の緑が美しく、おひたしにでもできそうですが無理のようですね。キツネやタヌキであれば、木の葉をお金に変えてしまうことができますが、ここにヒントがあるような気がします。

 

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例えば街の落ち葉や校庭で刈った芝生をビニール袋に入れて、自治体のどこかの部署にもって行きポイントに換算してもらい、そのポイント数で自治体に収める税金をを引いてもらうとか、子供の給食費に充ててもらうとか、いろいろな方法が考えられます。落ち葉が価値をもつようになれば、街を歩いていてヒトはそれを拾うのではないでしょうか?そのようになれば、都市の緑化もより一層広がるような気がします!

百年の巨木 2010年07月25日

信州高遠藩内藤家の中屋敷であった新宿御苑は明治の初頭、内藤新宿試験場として農業の振興を図っていた時代があったようです。新宿駅東口にある高野フルーツパーラーも創業当時、新宿御苑で出来た果物を販売していたという話を聞いたことがあります。現在の新宿御苑内で一番高い木はモクレン科のユリノキで、明治9年(1877年)に植樹され、明治40年(1907年)にはこの種木から、街路樹用の苗木が全国に広まっていったそうです。

 

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新宿御苑には同じく、樹齢100年を超えるプラタナス(モミジバスズカケ)が元気に育っていますが、このプラタナスの木も明治の初めに海外から移植され、研究開発た後に街路樹として送り出されて都市を緑で満たしてきました。新宿御苑もシンガポール植物園と同じような役割を果たした時代があったようですね。

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 東京もユリノキやプラタナスが街路樹として、都市に涼しい空間を作り出しています。これらの街路樹が巨木に育つ100年後の東京の姿をイメージすると壮観ですね。目指せCity in a Gardenです!

 

 

間伐材のプランター 2010年07月18日

大田区産業プラザPIOのテラスに,から松の間伐材で作った素晴らしいプランターがやって来ました。長野県のパートナー企業キクイチさんが開発した新製品「からまつ緑華」です。信州の山で育った天然木、から松の間伐材を有効利用した手造りのプランターです。

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IMG_6572.JPG 先日新聞を読んでいたらこれからの日本に必要な事業のひとつとして、林道の整備が重要であると提言なさっていた方がいらっしゃいましたがその通りだと思います。以前のブログで戦後の日本の国土の緑化面積が増えていることをご紹介しました。(森の主役交代)詳しい話はブログをお読みいただければと思いますが、日本国内で消費される目的で植林されたスギなどの人工林が有効利用されないまま、間伐もされずに 放置されているようです。芝生も人間の髪の毛も、時々散髪してすっきりさせると気持ちがいいですね。木も同じです。森をメンテナンスするための林道を日本全土にきめ細かく張り巡らすことで、自然林の間伐もしやすくなることでしょう。

IMG_6586.JPG  新宿御苑の千駄ヶ谷門から新宿門に抜けるおよそ1kmの間にスダシイ、マテバシイ、シラカシ等の常緑広葉樹から落羽松、メタセコイア、レバノンスギ、ヒマラヤスギに連なる森が続きます。木々の葉からの蒸散作用で冷気が降りてきて、とても気持ちがよい散歩道です。ハキ屋のおじさんが大きなホウキで木の葉を掃除してくれるので、道もすっきりしています。このような木立に囲まれた道が、日本全土の森から都市の街路まで張り巡らされる姿が見られるようになるまで、これから30年、50年、100年かかるかもしれませんが、今からその作業を開始しなければ話は進みませんね。シンガポールでは、先の首相Lee Kwan Yewが自らの手で植樹を開始して、およそ50年をかけて都市の半分を緑化しました。シンガポール植物園2

 

桜吹雪とアレロパシー 2010年04月11日

今年の春は気温が低い日が続き、新宿御苑の桜も例年よりも長く咲き続けましたが、ようやく花びらも散り始めました。その景色ははうっすらと雪が積もったようで、なかなか良い眺めです。

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散った花びらが積もっている木の下をよく見ると、土がむき出しになっています。そこは芝生はもちろん、草もあまり生えていません。以前、芝生に詳しい方から、木の下や周辺に植物が生えないのは、木から分泌される物質が原因らしいと伺ったことがあります。アレロパシーと呼ばれる現象で、木から微量の化学物質が空気中や地中に分泌されて、他の植物の繁殖を抑えたり昆虫などを遠ざけたりするようです。木が自分の縄張りを主張しているようですね。

IMG_5676.JPG木の下は日陰になりやすい場所ですが、芝生が生えない理由は太陽光の影響だけではなさそうです。桜も自分が生きながらえるために化学物質を分泌して、芝生に栄養分を取られないようしているのでしょうか?

IMG_5696.JPG事務所のそばの大木戸門の横には大型の観光バスが停まる駐車場があり、海外から大勢の団体客が御苑を訪れてています。皆さん、朝のすがすがしい空気の中で桜を見て感動しているようです。何を話しているのか良くわかりませんが、元気で楽しそうですね。

 

IMG_5660.JPG                         4月8日撮影

ケンブリッジ400年の芝生 2009年09月27日

数学者藤原正彦先生のエッセイ遥かなるケンブリッジ(新潮文庫)のなかで、藤原先生が同僚の先生と、手入れの行き届いたケンブリッジ大学のキャンパスの芝生を歩いていて、「どのようにしたら,このようにきめ細かな美しい芝生を保てるのか?」尋ねたところ、「四百年ほど丁寧に手入れを続ければこうなる。」という答えが返ってきました。Kings College Chapel  写真引用:Wikipedia KingsCollegeChapel.jpg

   400年とは驚きの長さですが、確かに芝生の育成は,日々の芝刈り、水やり、そして時々の施肥、オーバーシード(種の追い撒き)の繰り返しです。プロのグリーンキーパーさんによる日々の作業の連続が、美しいキャンパスの芝生を支えて来たのでしょうね。 当社では、皆さんがご自身の手で芝の育成が容易にできるように、緑化基盤、灌水システム、そして芝生のソッド、種、肥料、砂をご提供する方法を整えてきました。三佐和オンラインショッピング 次の課題は皆さんが楽しく芝生を刈れる方法を開発することです!           

  

 

 

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都内でも新宿御苑皇居外苑では誰もが、手入れの行き届いた美しい芝生を楽しむことができます。日本のグリーンキーパーさんの芝生を育てる技の素晴らしさを感じます。

IMG_4246.JPG新宿御苑ではその昔、昭和天皇が皇太子であられたころゴルフを楽しまれたという話を聞いたことがあります。確かに御苑の風景を眺めているとゴルフコースの雰囲気を感じますね?

青海から新宿へ 2009年05月17日

東京都産業労働局から中小企業創造法の認定いただき、東京都中小企業振興公社から青海事務所をお借りして5年がたちました。当初はガーデンクリートの透水性・保水性・軽量性を活かし、気化熱の働きで都市を冷やす技術を開発しました。その後、公社のビジネスナビゲータの皆さんをはじめ多くの方の協力を得て新しい機能を付加した製品が出来ました。この5年間て学んだことは毛細管現象という自然エネルギーを活用して、ガーデンクリートを植物を育てる緑化基盤として使用する技術を開発出来た事です。次の仕事はこの技術を、東京をはじめ様々な都市で利用していただくことです。そこで私が生まれ育った新宿に事務所を移すことにしました。青海という島での様々な出会いが、新しい製品を生みました。この機会を与えてくださった東京都と中小企業振興公社、海外特許取得の支援をしてくださった東京都知的財産総合センター,そして東京で暮らしていらっしゃる皆さん、働いていらっしゃる皆さんに心から感謝いたします。

                                                                                                                     青海南ふ頭公園  5月1日撮影 IMG_3069.JPG

                         新宿御苑  5月14日撮影

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坂の上の網 2009年01月11日

昨年の暮,来日したシモン・ボリバル・ユースオーケストラ・オブ・ベネズエラ(Simon Bolivar Youth Orchestra of Venezuela)のコンサートに行きました。創設者のホセ・アントニオ・アブレウ博士の"貧しくても音楽を学びたい子供たちに、わけ隔てなく楽器を与え集団で練習することで団結と規律の精神を養い、若い演奏家を育て演奏の場を作る。"という理念のもと、音楽教育のエル・システマはベネズエラにしっかりと根付き豊かに実ったようです。若者たちの演奏技術も一流ですが、音楽の楽しさを伝えようとする 気持ちが、彼らの目の輝きとともに伝わって来て感動しました。この若者達の生き生きとした表情を見て、ふと司馬遼太郎の「坂の上の雲」を思い出しました。この小説に描かれている若者たちは、新しい国家を作るために時代を駆け抜けて行きましたが、彼らが活躍した時代、坂の上には青空にポッカリ浮かぶ白い雲を見ることができる社会の雰囲気があったのでしょうね。維新から140年を経過した現代、新国家の形成と発展のために張り巡らされて来た様々な制度やしきたりの網は、平成の坂の上に重くのしかかっているようです。その中には、これからの社会を築いてゆくのに役割を終えた制度やしきたりの網が無数にあるようです。

 

 

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京王井の頭線の渋谷駅改札口前には、岡本太郎作のとてつもなく大きな壁画「明日の神話」があります。岡本画伯がメキシコで制作されたものだそうですが、一人でこの大作をお描きになったとは、まさに"芸術は爆発だ!"の気迫が迫ってきます。この絵を見て我々も岡本画伯の元気をいただき、青年諸君から中年、壮年の皆さんまでが連携して、今の社会を覆っている役割を終えた様々な網を整理して、次代の若者たちが再び坂の上の青空に浮かぶ雲が眺められる社会を作ろうではありませんか!

 

 

 

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コンサートが終わり席を立つときに、私の後ろの席で演奏を聴かれていたアブレウ博士にBravo!と声をかけたところ、にっこりと笑いながら会釈して下さいました。(当日の演奏会の模様は2月20日の夜、NHK教育テレビで放送されるそうです。是非ご覧ください!)

新宿御苑 2008年11月09日

新宿御苑は幼いころからの思い出がいっぱい詰まった場所です。小学生のころ、近所の友達と御苑の池にアメリカザリガニを捕りに行ったことがありました。スルメを縛った糸を池に入れるとザリガニがハサミでスルメを挟み、簡単に捕まえられます。バケツ一杯のザリガニを持ち帰りましたがお咎めを受けた記憶はありません。縛りが強くなった現代の管理社会ではご法度の行為ですね。この縄を解きほぐし穏やかな空気が漂う社会環境を蘇らせたいものです。新宿御苑で私が好きな場所の一つに台湾閣(旧御涼亭)があります。雨の日にここから眺める日本庭園には、雨に煙る墨色の風情が感じられます。 IMG_1332 (2).JPG

IMG_1336 (2).JPG           新宿御苑では都内であまり見かけなくなった様々な巨木が元気に育っています。

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