オアシスⅡからの水分蒸発量を基に世界各地の給水量を想定すると | 2024年10月03日 |
---|
露天の大田区産業プラザPIOのテラスや雨の当たらない新宿事務所のベランダで緑化ブロックを使用したオアシスやオアシスⅡで芝生を育てていますが、オアシスやオアシスⅡからの年平均水分蒸発量はおよそ3.6から3.8㍑/㎡・日前後です。そして東京の降水量はおよそ4.4㍑/㎡・日です。
この数値をもとにして、世界各地でオアシスやオアシスⅡを使用して芝生を育てる場合の、水分蒸発量や給水補正量を計算してみました。上の表をご覧ください。熱帯のクアラルンプールは東京よりも降雨量が多いので、給水量を補正する必要はありません。乾燥地帯のニューデリーや砂漠のリヤドは東京よりも降雨量が少ないので、給水量を補正する必要がありますね。
今回基準にした数値は東京でオアシスやオアシスⅡで西洋芝を育てる場合の、水分蒸発量と給水量です。そして比較する世界各地の指標は降雨量です。気温や相対湿度は比較対象には入れていませんが、降雨量は気温や相対湿度と連動しているので、関連した指標にはなると思います。
芝生を育てる緑化基盤であるオアシスやオアシスⅡが同じでも、場所が変わるとその土地の自然の力である、気温、湿度、降雨量が芝生の生育に影響を及ぼします。東京の土地の力を基準にして、世界各地の土地の力に対応した芝生の生育を想定するのは面白いですね。上の写真は秋分を迎えたころの新宿御苑の芝生です。9月20日撮影
福島第一原発の処理途上水 | 2023年09月04日 |
---|
ネットを見ていたら「福島第一原発の処理途上水の実情とは」という東京新聞の記事を見かけました。詳しい内容は記事をお読みいただくこととして、この中で放射能汚染を処理しなければならない水が134万トンほどあるとのことでした。先のブログで芝生の広場オアシスⅡを1000㎡設置すると年間の水分蒸発量がおよそ1314トンになるというお話をしました。「芝生の広場オアシスからの年間水分蒸発量」134万トンの水を芝生の広場オアシスⅡで蒸発させるとすると、これを数値で表すと1000㎡のオアシスⅡをおよそ1000か所設置すると1年で処理途上水を蒸発できるということですね。つまり芝生の広場オアシスⅡが100万平方メートルで1年かけて処理水を蒸発できるという計算です。
私は原子力発電に関する詳しい知識はありませんが1979年にアメリカ、ペンシルバニア州のスリーマイル島で発生した原子力発電所の事故で87000トンのトリチウムを含む水を大気中に蒸発させたという事例を詳しく調べて、蒸発したトリチウムを含む水がスリーマイル島の周囲の環境にどのような影響を及ぼしたか知りたいものです。「日本政府、福島の水の海洋放出と水蒸気放出を提案2019年12月23日AP電」そしてその結果が、処理水を海洋に放出すること以下の影響を生命に及ぼすのであれば、福島の原子力発電所も処理水の大気中への蒸発という方法も選択できないでしょうか?写真は新宿御苑の芝生の広場です。新宿御苑の面積はおよそ58万㎡だそうです。9月1日撮影
芝生の広場オアシスからの年間水分蒸発量 | 2023年09月03日 |
---|
大田区産業プラザPIOや新宿事務所のベランダにおける芝生の広場オアシスからの水分蒸発量はおよそ3.8㍑/㎡(大田区産業プラザ)から3.6㍑/㎡(新宿事務所)でした。大田区産業プラザPIOでの芝生の広場オアシスの設置場所は1年を通して雨が当たり、春夏には直射日光が当たる環境でした。一方新宿事務所の芝生の広場オアシスⅡの設置場所は1年を通して雨や直射日光の当たらない環境でした。そして東京の年間降雨量は1528.8mm(4.2mm/㎡・日)です。
芝生の広場オアシスからの水分蒸発量は芝生からの水分蒸発量が2.1㍑/㎡・日と、土からの水分蒸発量が1.5㍑/㎡・日を合わせて3.6㍑/㎡・日になります。以前神奈川県伊勢原市にあります山武asbil様の屋上でガーデンクリートを4cm施工してその上で芝生を育てたことがありました。施工面積は1000㎡でした。芝生の広場オアシスを1000㎡設置した場合、芝生と土からの水分蒸発量はおよそ3600㍑/日、1年を通しての水分蒸発量はおよそ1314000㍑、つまり1314トンになります。
今、放射能汚染処理水の海洋放出が問題になっています。汚染処理水の処理方法につきましては以前のblogでもお話ししました。1979年3月にアメリカのペンシルヴァニア州スリーマイル島で発生した原子力発電所の事故では87000トンのトリチウム水を2年かけて蒸発させたようです。「芝生の水分蒸散力」1000m2の芝生の広場オアシスIIを100箇所施工するとおよそ年間131400トンの水を大気中に蒸発させる事が出来ます。
芝生からの水分蒸発量の測定で分かったことは、芝生と土からの水分蒸発量を合わせると、地面からの水分蒸発量のおよそ2倍の水分が大気中に蒸発するということです。放射能汚染処理水の海洋放出はこれから30年ほど続くと言われています。芝生などの植物の力を借りて処理水を大気中に蒸発させる事で、海洋への放出時間を短縮する事をご提案いたします。関連サイト:芝生の広場オアシスⅡ
水の循環 | 2022年08月15日 |
---|
今年の夏、日本や韓国では大雨に見舞われて、多くの雨水が川から海に流れ出しています。一昨年の中国でも大雨で、長江から大量の雨水が海に流れました。しかし大量の雨水が海に流れても海の水があふれたという話は聞いたことがありませんね。地球の表面を覆う水は、気化(水蒸気)と液化(水)の循環を繰り返しています。そして世界中の川から海に向けて大量の水が流れ込んでも気化して水蒸気や雲となるので海があふれることは無いのです。
ヒートアイランド東京のテラスやベランダに緑化ブロックを敷いた上に芝生を載せて芝生から蒸発している水分量を測定しました。大田区産業プラザPIOのテラスに設置した灌水装置「お水番」を組み合わせたシステムから大気に蒸発した年間平均水分量は3.8㍑/㎡・日でした。一方で新宿事務所のベランダに設置した植栽装置オアシスから蒸発した年間平均水分量は3.7㍑/㎡・日でした。そして理科年表によると東京の年間平均降水量は4.2mm/日です。
つまりヒートアイランド東京でも緑化ブロックに芝生を載せてお水番やオアシスで灌水しながら芝生を育てると、だいたい年間平均4mm/日の水が芝生から大気に向けて蒸発し、それと同時に大気中の水蒸気がだいたい年間平均4mm/日の雨に液化する水の循環が生まれるということですね。気化と液化の水の循環が生まれることでコンクリートジャングルやアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京に植物が命をつなぐ環境が生まれるということです。
ただこの水の循環の話は温帯のヒートアイランド東京の観測データなので、熱帯や、乾燥地帯ではその地域の環境が作る雨水の循環があると思います。植栽装置オアシスやお水番を利用して世界各地で植物が育つ水の循環を調べたいですね。関連ブログ:芝生は生きている 大田区産業プラザ6Fテラス
7がつのPIOのテラス | 2021年07月16日 |
---|
7月も中旬を迎えましたが東京の前半の気候は雨や曇りの多い日が続きました。その中でPIOのテラスのイチゴや西洋芝は元気です。イチゴが育っている野菜フィールドの最近の灌水量はおよそ5.4㍑/㎡・日でした。
4月の下旬から5月にかけてピークを迎えたイチゴも、ここにきて再び花を咲かせ赤い実をつけ始めました。野菜フィールドのイチゴは甘酸っぱい野生の味がします。
植栽装置オアシスのミントは一度枯れましたがここにきて復活して、再びクリーピングベントグラスと生存競争を始めたようです。
東京も梅雨が明けたようです。これから日差しの強い暑い夏を迎えますが、タイルに囲まれたテラスの厳しい環境で、緑化ブロックやカスケードブロック、そして植栽装置の上でイチゴや芝生、ミントなどの植物たちが、自然灌水システムお水番で灌水量を整えながら育ってゆく様子を見守ってゆこうと思います。7月15日撮影
6月のPIOのテラス | 2021年06月25日 |
---|
6月にはいり梅雨入りしたPIOのテラスの野菜フィールドではイチゴの成長がますます旺盛になってきました。その様子はイチゴへの灌水量の増加からもよくわかります。この2週間の間に野菜フィールドには約48㍑(3.8㍑/㎡・日)の水が灌水されました。梅雨に入り降雨量が増えているにもかかわらず灌水量が増えるのは、イチゴが成長して大きくなっているのも原因の一つでしょうね。似たような現象は2年前に野菜フィールドでキュウリ、ナス、ピーマンを育てた時にも見られました。「植物が必要とする鵜灌水量」
成長を続けるイチゴはライナーを隣の芝生フィールドにも伸ばして周りの芝生を制圧して存在感を見せています。
イチゴの花もまた咲いて実が付き始めました。そのうちPIOのテラスの野菜フィールドと芝生フィールドは統合されてイチゴ畑になりそうです。
一方植栽装置オアシスでは、強い直射日光の影響で枯れたミントに変わり、ミントの下に隠れていた西洋芝007の種が発芽してあっという間に葉を伸ばしてきました。
芝生から大気に蒸発してゆく水分量2 | 2021年06月03日 |
---|
4月6日から6月2日までの2か月間にわたる芝生から大気に蒸発してゆく水分量(平均)の測定結果がまとまりました。
今回の測定データは5月17日のblogの続きのデータが含まれています。これで4月から5月にかけての芝生からの水分蒸発量の平均データがまとまりました。その結果は灌水装置オアシスからの平均蒸発量が4.07㍑/㎡・日、計量容器からの平均蒸発量が1.96㍑/㎡・日、芝生からの平均蒸発量が2.11㍑/㎡・日でした。また測定期間中の平均温度は21.7℃、平均湿度は38.7%でした。下の写真は6月2日に撮影したオアシスから伸びたベントグラス007の様子です。オアシスから無数に伸びたベントグラスの葉から蒸発してゆく水分の1日当たりの平均値が2.11㍑/㎡ということですね。
植栽装置オアシスや計量容器が設置された場所は雨や直射日光が当たらないので、2か月に及ぶ計測の間、雨や太陽光の影響を受けることがありませんでした。今回の測定で得られたデータをザックリまとめると、芝生から蒸発してゆく水分量と、水面や芝生を支える土やガーデンクリートから蒸発してゆく水分量はほぼ同じではないかということです。つまり地表から蒸発してゆく水分量とほぼ同じ水分量が芝生を通して大気に蒸発してゆく事です。地面に芝生などの植物を植えることで、地表から蒸発してゆく水分量+植物からの水分の蒸発量が見込めるということですね。
地球表面の土壌がコンクリートやアスファルトで覆われることで、土壌から蒸発してゆく水分が遮断されるのですが、地表に植物を植えることで土壌から蒸発する水分量+植物から蒸発する水分量が見込まれるということです。コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドで暮らす人々が癒されるためには、地表に植物を植えることが大事であることが今回の測定を通してよくわかりました。
上の写真は大田区産業プラザPIOのテラスに設置された灌水装置オアシスで育つミントや、カスケードブロックフローラで花を咲かせている花菖蒲です。カスケードブロックの穴にしっかり活着した花菖蒲は今年で3回目の花の季節を迎えています。これからもコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京のいたるところで、手軽に植物が育つ場所をご提供して、人々の心が癒される空間を創ってゆこうと思います。 6月3日撮影
今年も花菖蒲が咲きました | 2021年05月28日 |
---|
大田区産業プラザPIOのテラスではカスケードブロックに花菖蒲の球根を植えて3年が経ちましたが、今年も花が咲き始めました。花菖蒲はアヤメ科の植物です。
PIOのテラスに設置されたカスケードブロックでは花菖蒲が育ちやすいように、ブロックを浮かせ花菖蒲の根鉢が水と接するように工夫がされています。
カスケードブロックの穴に植えた花菖蒲の球根は根がしっかりとブロックに活着して外すことができません。
このシステムで稲も苗から育ててお米が収穫できました。花菖蒲や稲のように水田で育つ植物はカスケードブロックを浮かせて、根が育つスペースを広くしてやると良いみたいですね。
カスケードブロックで野菜を育てるには、ブロックを浮かせて根鉢の土を多くするのが野菜を育てるコツです。
カスケードブロックフローラを使用して水田に似た環境を作ることで、さまざまな野菜を育て収穫することも可能です。
4月のPIOのテラス | 2021年04月20日 |
---|
PIOのテラスも4月の下旬に入り気温が高くなってきました。芝生フィールドではキンギョソウをはじめ、ムギナデシコやヒナゲシが一気に成長してきました。自然灌水システムお水番から芝生フィールドへの最近の灌水量は約1㍑/㎡・日で今朝のタンクの水温は15.6℃でした。
野菜フィールドでもイチゴやアリッサムが大きく育ってきました。野菜フィールドへのお水番からの最近の灌水量も約1㍑/㎡.日です。今朝のタンクの水温は16.3度でした。
野菜フィールドや芝生フィールドでは、あちらこちらでイチゴが実をつけ始めました。
カスケードブロックではアヤメが葉を伸ばし、植栽装置オアシスではミントが成長を続けています。
今日の東京は気温も24度ほどになり初夏の気候です。そろそろお水番の灌水量も初夏の気候に対応できるように気を付けてゆこうと思います。
4月20日撮影
3月のPIOのテラス2 | 2021年03月29日 |
---|
3月も終わりを迎え東京の気温はぐっと高くなってきました。PIOのテラスのお水番の灌水タンクの水温も日中は15度を超えてきました。
カスケードブロックフローラの穴の中で眠っていたアヤメの球根が今年も芽を出してきました。
先のブログでもお話ししましたが、野菜フィールドや芝生フィールドのあちこちでイチゴの白い花が咲き乱れています。
周囲の気温が15度から25度ぐらいまでの間は、植物はもちろんのこと多くの生物にとって快適に過ごすことができる環境ではないでしょうか?3月29日撮影
3月のPIOのテラス | 2021年03月16日 |
---|
3月も中旬に入りPIOのテラスの陽射しも明るくなってきたようです。灌水タンクの水温も日中は10度を超えてきました。冬の間のお水番の灌水量は芝フィールドも野菜フィールドも約1.5mm/㎡・日でした。
今年の冬は芝生フィールドも野菜フィールドもイチゴの成長が旺盛で、白い花がたくさん咲いてきました。初夏にかけて赤い実がなるのが楽しみです。
昨年の秋に蒔いたミックスフラワーの種が発芽して成長を続けています。キンギョソウが花を咲かせていました。
3月20日は春分、春到来です。PIOのテラスの植物たちも眠りから覚めて穏やかな春の気候を満喫しているようです。
3月15日撮影
PIOのテラスのイチゴ | 2021年02月20日 |
---|
2月も中旬を過ぎて大田区産業プラザPIOのテラスのイチゴがまた白い花を咲かせ始めました。植物たちも春に向けて動き始めたようです。
PIOのテラスには緑化ブロックを縦6枚、横2枚に敷き詰めて自然灌水システムお水番で灌水する野菜フィールドと、緑化ブロックを縦6枚、横4枚に敷き詰めて自然灌水システムお水番で灌水する芝生フィールドがありますが、イチゴがライナーを芝生フィールドまで伸ばしてきました。
初夏にかけてまたイチゴが赤い実をつけるのが楽しみですね。人間社会はコロナの影響で生活様式に変化が起きていますが、PIOのテラスの植物たちは、水量管理だけうまく調整してやれば、寒い冬の間でも太陽の光を浴びながらたくましく成長を続けているようです。
2月18日撮影
12月のPIOのテラス | 2020年12月09日 |
---|
12月に入り東京の朝の気温は10度を下回るようになってきました。大田区産業プラザの6Fテラスに設置された緑化ブロックヒルダと自然灌水システムお水番を組み合わせた芝生フィールドと野菜フィールドの植物たちも冬の寒さの中で元気に育っています。芝生フィールドのお水番の灌水量もここにきて約1mm/㎡・日に下がってきました。
野菜フィールドの灌水量も同じく約1mm/㎡・日の水量です。1日当たりの灌水量が下がった理由は水温が低くなるにつれて水の粘度が高くなったからでしょうね。スリースバルブの開閉で水量を調節するお水番にとり、微妙な水の粘度の変化がバルブの隙間を通る水量に影響します。気温が下がり灌水量は減りますが、植物からの水分蒸散量も減るので灌水量と蒸散量のバランスは今のところ取れています。
芝生フィールドに進出してきたイチゴのライナーの周りにミックスフラワーの種をまいてワイルドガーデン風に仕立てる計画も,種が発芽して順調に進んでいます。どのような花が咲くのか楽しみですね。
今年の東京の冬は寒いようです。ヒートアイランド現象のおかげで東京の気温は多少は高くなると思いますが、テラスの植物たちが寒さに負けず元気に育つように見守ってゆこうと思います。12月9日撮影
11月のPIOのテラス | 2020年11月10日 |
---|
11月に入りPIOのテラスの灌水タンクの水温も15度を下回り灌水量も少なくなってきました。この1週間の灌水量は野菜フィールドが平均して約1.52㍑/㎡・日、芝生フィールドの灌水量は約3.7㍑/㎡・日です。
芝生フィールドではライナーを伸ばしてきたイチゴと、もともとの住人である西洋芝、そして10月に種をまいたミックスフラワーが発芽してきて、三つ巴の勢力争いを始めたようです。
野菜フィールドでは先月もお話ししましたがイチゴがライナーを伸ばしながら、昨年から育てているアリッサムと共生しています。イチゴの生命力の強さには感心させられますね。
植栽装置オアシスでは、相変わらずミントが暖かい日の光を浴びて元気に育っています。
夏の間プランターブロックマーガレットで育てた菖蒲に変わりチューリップの球根を植えようとしたのですが、菖蒲の根がしっかりとプランターブロックの空隙に活着して抜けないので、来年の春から夏にかけて再び菖蒲の花を咲かせようと思います。
11月10日撮影
10月のPIOのテラス | 2020年10月18日 |
---|
10月も中旬を迎え夏の間、芝生フィールドを覆っていたキタメヒシバも終わり、枯れ草を除いてミックスフラワーの種をまきました。従来であれば西洋芝ベントグラスの種をまくのですが、今年は野菜フィールドからイチゴのライナーが芝生フィールドまで伸びてきたので、イチゴの周囲を花や芝生で囲むイメージでフィールド作りをしようと思います。
野菜フィールドではイチゴのライナーがフィールドの半分以上を覆い、昨年の秋に蒔いたミックスフラワーの中からアリッサムの種が生き残って再び白い花を咲かせています。
野菜フィールドでイチゴの苗を3鉢植えて1年が経過しましたが、イチゴの成長力はたくましく、ライナーがタイルの上まで伸びてきました。
植物栽培装置オアシスのミントやプランターブロックマーガレットの菖蒲も元気です。
これから秋から冬にかけてはPIOのテラスをヒートアイランドの中のワイルドガーデンに仕上げてゆこうと思います。10月16日撮影
9月のPIOのテラス | 2020年09月25日 |
---|
PIOのテラスも秋分の日が過ぎて、灌水タンクの水温も20度を切ってきました。これからはタンクの水も少しづつ重くなってゆくのでしょうね。野菜フィールドではイチゴがライナーを広げています。
昨年の秋に野菜フィールドに種をまいて育てたアリッサムが再び咲き始めました。花を咲かせたアリッサムの種が野菜フィールドに残っていたようです。
植栽装置オアシスで厳しい夏の直射日光に耐えたミントが逞しく育っていました。
8月のブログでメロンと紹介した芝生フィールドで発芽した植物は、育つにつれて葉の形が変わり植物を調べるソフトで撮影するとツルレイシ(ナガレイシ)と表示されました。これからどのように育ってゆくのか楽しみです。
今年の9月のPIOのテラスは雨が多かったようですね。10月になり気候が変わったら灌水タンクの調整も含めて野菜フィールド、芝生フィールドをメンテナンスして秋から冬にかけての準備をしようと思います。9月25日撮影
8月のPIOのテラス | 2020年08月29日 |
---|
8月に入り芝生フィールドでは西洋芝に代わりキタメヒシバ(メヒシバ属)の生育が旺盛にになってきました。先月のブログでもお話ししましたが、芝生フィールドではコントロールタイマーが故障してレバーを使用した手動の灌水に切り替えました。
最初のうちは灌水量の調整に苦労しましたが、ここにきてようやく1日当たり約7㍑/㎡の灌水量に落ち着いてきました。これから気温が下がるにつれて灌水量をさらに絞り込もうと思います。芝生フィールドではどこからやってきたのかわかりませんメロンが発芽して葉をつけていました。
野菜フィールドでは実をつけ終わったイチゴがライナーを伸ばして元気に育っていました。野菜フィールドの夏の灌水量は1日当たり約2㍑/㎡という植物を育てるにはかなり絞り込んだ灌水量ですが、ご覧のようにイチゴの葉が良い色をしていました。
灌水装置オアシスでは夏の厳しい直射日光の中でミントが元気に頑張っていました。
まだまだ暑い日が続きますがPIOのテラスの植物たちは元気に夏を乗り切っています。8月29日撮影
7月のPIOのテラス | 2020年07月11日 |
---|
PIOのテラスの植物たちは梅雨に入り雨の恵みを受けながら元気に成長しています。野菜フィールドではイチゴの実が生り続けています。
芝生フィールドのベントグラスも2週間前に芝刈りをしたのですが成長が旺盛で、また芝を刈らなければいけませんね。
植栽装置オアシスで育ってきたミックスフラワーも終わり、新たに浅草寺様のフローラカスケードからミントを移植しました。今まで立面の環境で育ってきたミントですが、平面の環境になじんでもらいたいですね。
今年の梅雨は雨が多いようですが、野菜フィールドでは6月の始めにバルブの仕切弁を調整したお水番から1日当たり約3.5㍑/㎡の水量で水が流れ続けています。芝生フィールドはタイマーによる灌水から手動の灌水に切り替えて灌水を始めましたが、今のところ1日当たり0.2㍑/㎡の水量で水が流れています。
数字で見ると野菜フィールドも芝生フィールドも昨年の梅雨と似た灌水量です。これから灌水量がどのように推移するのか見守ってゆこうと思います。7月11日撮影
水の粘度の影響か? | 2020年06月04日 |
---|
PIOの野菜フィールドでは自然灌水システムお水番で灌水をしています。給水はタンクの水位が5cmを切ったらタンクを満水にする方法をとっています。
お水番は手動でバルブの止水弁の隙間の広さを加減して、水が水滴として流れるように調整しています。バルブを時計回りに回せば止水弁が締まり隙間が狭くなり、通り抜ける水滴は少なくなります。そして反時計回りに回せば止水弁の隙間は広がり通り抜ける水滴は増えます。
冬から春、そして初夏にかけてお水番の灌水量は増えてゆきます。それは気温が高くなり植物からの水分蒸散水量が増えることが理由の一つです。また以前のブログで冬になるとお水番からの灌水量が減ることをお話ししましたが、その理由は気温が下がることで植物からの水分蒸散量が減るからだと説明しました。冬の灌水量
しかしお水番からの灌水量が冬と夏で違うのには、もう一つ大きな理由があるのではないかと思います。それは水の粘度です。上の表をご覧ください。この表は今年2020年の2月の初めから6月初めまでのPIOの野菜フィールドのお水番のタンクの水の変化を記録したものです。この表で注目したいところは3月6日にタンクを満水にした水がなくなるのが4月25日までと30日かかり、そのあとも4月25日から5月15日まで20日かかったのに対して、5月15日に満水にしたタンクの水が5月18日に3日間でなくなりました。その後も満水にした水が5月23日までの5日でなくなりました。この間にバルブの止水弁を絞めたりする調整はしていません。
上の表を見て2月の初めから5月の中旬まで、止水弁の隙間の調整はしていないにもかかわらず、5月の中旬に急に灌水量が激減した理由は水の粘度による影響ではないかと考えられます。今までタンクの水温は記録していなかったので、正確なことは言えませんが下の表を参考にすると、東京の2月の水温を10度と想定した時の水の粘度1.307、初夏5月の水温を20度と想定した時の水の粘度1.002とすると、2月と5月では水の粘度は0.305cP(mPa.s)の開きがみられます。この粘度の差が止水弁の隙間の広さを変えないにも関わらす、気温が上がることで隙間から流れる水量が増えた原因ではないかと思います。お風呂のお湯に水を足すと上の方が温かいのは、粘度や密度の高い水が下に沈み、粘度や密度の低いお湯が上の方に浮くからでしょうね。(水の粘度の表は 純水の粘度 アズワン・アカデミーコーナーを参考にしました。)
5月23日からタンクを満水にしたときにバルブを少しずつ絞り始めました。5月30日にタンクを満水にしたときも、バルブを少し絞めて6月6日に水位を測定したところ9.5cmで、タンクからの減水量は以前よりも少なくなりました。
6月6日からはもう少しバルブを閉めて水量を加減してみました。またタンクを満水にする前の水温も測定してみましたが24℃でした。これからはお水番のタンクに水を満水にするときには水温も記録してゆこうと思います。
PIOのテラスのイチゴ | 2020年05月18日 |
---|
5月に入りPIOのテラスの野菜フィールドのイチゴが実をつけ始めました。昨年の11月に苗から育てて7ヶ月経ちました。
イチゴは屋外で東京の秋、冬、春、そして初夏の気候を自然灌水システムお水番の上で過ごしました。
あと少しで食べられそうです。どのような味がするのか、食べるのが楽しみですね。
そのうち鳥が来て食べてしまうかもしれませんが,それはそれでまた楽しみです。5月18日撮影
4月のPIOのテラス 2 | 2020年04月25日 |
---|
三週間ぶりにPIOのテラスを訪れましたが、芝生フィールドや野菜フィールド、植栽装置OASIS,そしてカスケードブロックの植物たちは伸び放題の状態でした。ベントグラスは芝刈りをしました。
芝刈り前
芝刈り後
野菜フィールドではミックスフラワーの種からイベリスが育ち花を咲かせていました。
カスケードブロックではチューリップに代わりアヤメが葉を伸ばしていました。5月になると美しい花を咲かせることでしょうね。
植栽装置オアシスではまだ姫キンギョソウが咲いていました。
次回PIOのテラスを訪れるのはゴールデンウィークが明けてからになりそうです。その頃は東京も初夏の気候に代わりますが、お水番や植栽装置OASIS,カスケードブロックの上で植物たちが元気に育ち続ける事を願います。4月25日撮影
4月のPIOのテラス | 2020年04月03日 |
---|
4月に入り大田区産業プラザPIOのテラスの植物たちも元気に育っています。野菜フィールドではチューリップ、スミレ、イチゴなどがフィールド全体をを覆っていました。
野菜フィールドでは昨年の秋から植物を苗や球根、そして種から育てていますが、それぞれの植物が共生するように成長してきました。
ここにきて芝生フィールドの灌水量が増えてきました。芝生の蒸散作用などの活動が活発になってきたのでしょうか?
PIOのテラスにも再び春が巡ってきました。4月3日撮影
植栽装置オアシスによる植物の栽培記録 | 2020年03月14日 |
---|
昨年の11月の初めから大田区産業プラザPIOのテラスで植栽装置オアシスでミックスフラワーを種から育てていますがここにきて姫キンギョソウが大きく育ってきました。種まきから今日までの栽培記録を写真にまとめましたのでご覧ください。3月13日撮影
2019年11月1日 緑化ブロックの上に灌水クロスを敷いて土を1cmほど載せてミックスフラワーの種をまきました。
11月8日 種をまいて1週間ほどで発芽してきました。
12月9日 種が発芽してから一か月たった植栽装置の様子。
2020年1月13日 ミックスフラワーの葉がこんもりと茂ってきました。
2月18日 ミックスフラワーの葉と茎が緑化ブロックを覆うほど大きく伸びて花のつぼみも膨らみ始めました。
2月28日 植栽装置オアシスにミックスフラワーの種をまいて四か月がたち、姫キンギョソウの花が咲き始めました。
3月13日 昨年の11月1日に種をまいて冬の間に4か月半で、わずか30cmx30cm厚み4cmの緑化ブロックの上で植物たちがここまで育ってくれたことは大きな喜びです。
以前のブログでもご説明しましたが植栽装置オアシスのシステムは下記の通りです。
緑化ブロック(1)の中央に小さな穴をあけてひも状の灌水クロス(2)をたらします。緑化ブロックの下には受け皿や水槽(7)を置いて水を貯めます。
ひも状に垂らした灌水クロスから、毛細管現象の働きで上がってきた水は緑化ブロックの上に敷いた灌水クロス(3)に伝わりブロック全体に広がります。
灌水クロスの上に土や砂(4)を薄く(1cmから2cm)敷き詰めて植物の種をまいて育てます。関連ブログ:12月のPIOのテラス 2月のPIOのテラス
2月のPIOのテラス | 2020年02月10日 |
---|
2月に入りPIOのテラスでは日当たりの良い場所に緑化ブロックを置き、種からミックスフラワーを育てていますが大きく育ってきました。
この植物を育てる装置の仕組みは、中央に穴をあけた緑化ブロック(1)を水槽(7)の上に載せます。そして灌水クロスを細く切ったひもを穴から水槽に垂らします。(2)そして緑化ブロックの上に灌水クロス(3)を敷いて土(4)を薄くかぶせ植物の種をまくだけです。下記のレイアウトをご参照ください。
10月の下旬に種をまき12月には発芽してきました。下の写真は12月のミックスフラワーの様子です。12月のPIOのテラス
野菜フィールドではスミレやイチゴの間に蒔いたミックスフラワーの種が発芽して花やイチゴの苗を覆うほど伸びてきました。
芝生フィールドにもようやく光が当たるようになりました。これから春に向けてPIOのテラスで花やイチゴ、そして芝生の成長が活発になって行くのがとても楽しみです。
2月10日撮影
ヒートアイランドにオアシスを | 2020年02月03日 |
---|
地球温暖化を緩和するためにCo2をはじめとする温室効果ガスの排出を規制する運動が世界規模で行われています。その中で当社の製品開発のテーマはコンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われた地表や壁面で植物を育てて保水率を高めヒートアイランド現象を緩和して体感温度を下げたり、植物と共生することで人々が癒される環境を身近に作ることです。そのためにヒートアイランド東京で、当社で開発した土壌代替機材ガーデンクリートと灌水システムを組み合わせて、一年を通して様々な植物を育てる経験を積み重ねてきました。写真は浅草寺様の境内に設置されたフローラカスケードです。穴の開いたカスケードブロックと灌水システムの組み合わせで、ビオラやニチニチソウ、インパチェンスなどの花や、イチゴ、野菜、ハーブなどを丸5年かけて育ててきました。2020年2月3日撮影 関連ブログ:フローラカスケード
これまでの活動を一言で表現すると「コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドにオアシスを」ということになります。私が想定しているオアシスとはヒートアイランド都市の中で生活をしている人々の身近に植物が育つ空間です。そのためにコンクリートやアスファルトの上で植物を育てるガーデンクリートを開発しました。ガーデンクリートは保水性と通気性に優れ性質が土に似ています。しかも固化しているので土のように飛散することなくコンクリートやアスファルトの上に植物が育つ空間ができます。またコンクリートやアスファルトの上で植物を育てるためには水の供給の継続性が求められます。そこで開発されたのが自然灌水システム「お水番」です。お水番の原理は毛細現象の働きを利用して植物の根に直接水を供給することです。ガーデンクリートと自然灌水システムお水番を組み合わせて、コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランドに無数の緑のオアシスを作り人々が癒されるか空間をご提供することが当社の目的です。関連ブログ:大田区産業プラザ6Fテラス
PIOのテラスに設置されたガーデンクリートとお水番の組み合わせで、試行錯誤を繰り返しながら西洋芝を10年以上にわたって育てています。2020年2月3日撮影
1月のPIOのテラス | 2020年01月13日 |
---|
今年の東京は暖かい冬を迎えています。冬の間は太陽の角度が低く、日差しが届きにくいPIOのテラスの植物たちも元気です。西洋芝ベントグラスの緑が濃くなってきました。
イチゴの葉も輝いています。
唯一テラスで日が良く当たる場所で緑化ブロックに灌水システムを組み込んだ上で種から育てててきたミックスフラワーがこんもりと茂ってきました。
先月に引き続きカスケードブロックのチューリップの球根も、新しい芽を出してきました。
野菜フィールドのスミレも可愛い花を咲かせています。スミレの周りに蒔いたミックスフラワーの種も発芽してきました。
1月13日撮影
12月のPIOのテラス 2 | 2019年12月23日 |
---|
11月の初めにカスケードブロックの穴に土で覆い灌水クロスにくるんで挿入たチューリップの球根が発芽してきました。カスケードブロックが設置されている場所はお昼頃になると日が差し込んで暖かくなるのが良いようですね。
緑化ブロックの上に土と灌水クロスを敷いてミックスフラワーの種をまいたのですが、日当たりが良くチューリップの球根と同じように、発芽して葉が大きくなってきました。
芝生フィールドと野菜フィールドがある場所は、周囲を壁に囲まれていて太陽の角度の低く日差しが入らないのですが、西洋芝やイチゴ、スミレが元気です。
昨日は冬至でした。これから太陽の角度も徐々に高くなり、PIOのテラスの植物たちも光を浴びる時間が増えてゆきます。1年を通してPIOのテラスで植物を育てていると、太陽がいかに植物たちに大きな影響を与えているかよくわかります。12月23日撮影
12月のPIOのテラス | 2019年12月09日 |
---|
緑化ブロック(1)の中央に小さな穴をあけて灌水クロスをひも状に通し(2)灌水クロス(3)で覆った上に土を薄く敷いて(4)ミックスフラワーの種をまいて一月以上が経過して種が発芽しました。下のレイアウトと写真をご覧ください。
灌水クロスから毛細管現象の働きで水が下から上に広がり植物の根を潤す仕組みです。必要最小限の水と空気が植物の根を活性化します。これから寒い冬を乗り越えて来年の春にミックスフラワーが花を咲かせるのが楽しみですね。室内ではパセリやコマツナを育てました。下の写真は上がコマツナ、下がパセリです。
芝生フィールドではベント芝が緑色の深みを増してきました。ベント芝は寒くなると元気になる寒冷地型の西洋芝です。野菜フィールドではイチゴやスミレが寒さの中で元気です。
12月9日撮影
一粒の麦 | 2019年12月04日 |
---|
「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが死ねば、多くの実を結ぶ。」新約聖書に出てくる有名な言葉ですね。(ヨハネによる福音書)心に響く素晴らしい言葉です。しかし言葉尻を取らえて上げ足を取るつもりはありませんが、麦の種は生きて実を結ぶのです。西洋芝ベントグラスの種
私は自分の力不足で自然の力に対処できずに芝生を枯らすことがあるのですが、そのようなときに種をまきしばらくして発芽する芝生の姿を見ると大きな喜びを感じます。種をまいて2週間ほどして発芽してきた芝生の様子。季節は6月上旬
地球に生命が生まれてから35億年以上が経過しました。種の中にはこの長い歳月をかけて作られ、引き継がれてきた命の灯が宿っているのです。
種は次の世代に命をつなぐ灯であるとともに、麦やコメのように我々にエネルギーを与えてくれる糧でもあります。我々は自らの力でエネルギー(炭水化物)を作り出せませんが、植物が光合成を通して作り出し、種に蓄えたエネルギーを分けてもらうことで命をつなぎます。写真はカスケードブロックで育てた稲です。関連ブログ:仏の教えと科学の眼 2
11月のPIOのテラス | 2019年11月15日 |
---|
11月1日に野菜フィールドにイチゴ、スミレ、ミックスフラワーの種を団子状に固めてガーデンクリートの上に置いてから3週間が経過しました。イチゴの葉も大ききなってきたようです。
団子状に固めたミックスフラワーの種が発芽してきました。スミレの花もやや大きくなってきたようですね。
夏の間カスケードブロックでは花菖蒲を育てていたのですが、冬にかけてチューリップの球根を植えようと思い、花菖蒲の苗をカスケードブロックから外そうとしましたが、根がブロックにしっかり活着していて外せませんでした。そこで葉を切り来年また花が咲くまでこのままの状態で育てようと思います。チューリップの球根は残りの穴に、灌水クロスで作った袋に土を少し入れてその中に植えました。
夏の間、衰退していたベント芝も気温が下がるとともに元気を取り戻して成長を始めました。これから冬にかけて美しい緑色の葉を保ち続けると思います。
夏から秋の主役にシフトした様々な植物たちが、ガーデンクリートとお水番の上で冬に備えながら成長を続けています。関連ブログ:PIOのテラスの植え替え11月15日撮影
PIOのテラスの植え替え | 2019年11月02日 |
---|
大田区産業プラザPIOのテラスに設置されたテストフィールドの植物の植え替えを行いました。新しく育てる植物はイチゴ、スミレ、そしてミックスフラワーです。ミックスフラワーは土を団子状にして、表面に種をまぶして、ガーデンクリートの上に置きました。
イチゴやスミレはガーデンクリートに薄くかぶせた土に穴をあけてその上に苗を置きました。
これから秋から冬にかけて、そして来年の春までガーデンクリートと自然灌水システムお水番を組み合わせた舞台の上で主役のイチゴやスミレ、ミックスフラワーが成長してゆく姿を眺めるのが楽しみです。
テストフィールドの年間灌水量 | 2019年10月17日 |
---|
大田区南鎌田にあります大田区産業プラザPIOのテラスに設置された自然灌水システムお水番の年間灌水量のデータがまとまりました。芝生フィールドにつきましては先のブログでお話ししましたが、今回は2018年10月17日から2019年10月16日までの野菜フィールドのデータにつてご説明いたします。野菜フィールドへの年間灌水量は929.3㍑、1日当たり2.5㍑の灌水量です。1㎡当たりに換算すると2.8㍑/㎡になります。
芝生フィールドへの灌水量と比べて野菜フィールドへの灌水量が少ないのにはいくつかの理由があります。その一つは野菜フィールドで育てる植物が、季節によって違うことです。冬から春にかけてビオラ、イチゴ、シクラメンなどを、夏はキュウリ、ナス、ピーマンなどの野菜を育てました。
芝生フィールドでは1年を通して西洋芝ベントグラスを育てています。ベントグラスは野菜フィールドで育てている植物と比べて葉の全体面積が広く、冬でも光合成や蒸散作用を続けるので、1年を通して灌水量も多くなります。また野菜フィールドではキュウリやピーマンなどが実を成らせ続けるように、夏の間お水番からの灌水に加えててまき散水を行ったことも灌水量が芝生フィールドと比べて少なくなった原因のようですね。
野菜フィールドの植物の栽培もまる一年が経過して一区切りがつきました。そこで表層の土を整地して再び秋から冬に向けての植物栽培の準備を始めました。ベント芝は気温が下がり元気を取り戻してきたようです。10月17日撮影 関連サイト:植物に寄り添う自然灌水システム「お水番」
芝生をめぐる水の循環 | 2019年10月11日 |
---|
大田区産業プラザPIOに設置された芝生フィールドの10月11日までの灌水量がまとまりました。昨年の10月12日から今年の10月11日までの芝生フィールドの年間灌水量は2508㍑でした。1㎡当たりの灌水量は1393㍑です。一日当たり3.8リットル/㎡の灌水量です。ちなみに東京の年間降雨量は1528.8mmです。(理科年表第92冊)灌水量と降雨量を合計すると2921.8㍑です。1日当たりに換算すると8㍑/㎡になりますね。
芝生からは1日当たりおよそ4㍑の水分が蒸散されるといわれています。年間合計は1460㍑。灌水量と降雨量の合計から蒸散量を引くと1461.8㍑で1日当たりに換算すると4㍑/㎡になります。これらの変化をまとめますと、下記のレイアウトのようになります。
上のレイアウトを見て分かることは、芝生は雨水と灌水された水を吸収して,光合成で作られたエネルギーを利用して根や葉を作ります。また水分を体外に蒸散させることで体温を調整します。降雨量と灌水量を加え蒸散量を引いた芝生とガーデンクリートに保水される水分はおよそ4㍑/㎡になります。ガーデンクリートと土の厚みが約5cmなので1㎥あたりに換算するとおよそ80㍑です。これは1㎥当たり8%の水分量です。アメリカの芝草学者マイカ ウッズ博士によるとグリーンは自然排水した後、土壌に残る水分が1㎥当たり15%~25%となるのが望ましいそうです。お水番から灌水される水分量が芝生を育てるのに理想的な水分量の半分以下の8%であるということはお水番が、芝生が必要とするだけの水分量を継続して補給しているということですね。(USGA全米ゴルフ協会スペックより)(芝草科学とグリーンキーピング ゴルフダイジェスト社自然灌水システムお水番とガーデンクリートを組み合わせた芝生フィールドはベントグラスをはじめ植物を育てるのに理想的な環境を作ります。
植物に寄り添う自然灌水システム「お水番」 | 2019年10月11日 |
---|
自然灌水システムお水番のサイトがホームページにアップされました。植物に寄り添う自然灌水システム「お水番」大田区産業プラザに設置したお水番の1年にわたる灌水量の計測の結果、年間平均3.8㍑/㎡日の水をベント芝に灌水しました。冬の間は灌水量は減り(2.3㍑/㎡日)初夏にかけて気温が上がり直射日光に当たる時間が増えると灌水量は増えました。(6.6㍑/㎡日)雨曇の日が続く梅雨の間は灌水量も大幅に減りました。(0.2㍑/㎡日)。そして梅雨が明けると灌水量は増え始めましたが、暑さと湿気でベント芝が衰退する間は灌水量はそれほど増えませんでした。(平均0.8㍑/㎡日)そして新しい芝生が成長を始めるとともに水量も増えました。
自然灌水システム「お水番」は人間が植物への灌水量を決めるのではなく、植物が必要とする水量を灌水する植物に寄り添う自然灌水システムです。今回の測定で計測された芝生とガーデンクリートへの灌水量と東京の降雨量を合わせ、芝生からの蒸散量を引いた土壌水分量は1㎥当たり20%でしたが、この数値はベント芝が育つのに理想的な土壌水分量といわれている1㎥当たり15%から25%の範囲内に収まっていました。しかもこの土壌水分量は、植物が求めた灌水量と降雨量を加えた数値です。関連ブログ:芝生をめぐる水の循環
夏の野菜フィールドの灌水量の変化について | 2019年09月24日 |
---|
先のブログで今年の夏の野菜フィールドの灌水量は梅雨の間約210リットルあったものが65リットルに減少したことをお話ししました。夏の灌水量の変化と今後の課題再び夏の灌水量の変化をまとめた表をご覧ください。
夏の間に野菜フィールドの灌水量が減った大きな理由は二つあります。一つは梅雨の間、成長期を迎えたナス、ピーマン、キュウリ等の夏野菜が8月に入り成長のピークを越えて、それに伴い葉からの水分蒸散量や、実を作るために使う水分量が減ってきたことでしょうね。下の写真をご覧ください。上の写真が成長旺盛な梅雨の時期に撮影した野菜フィールドの写真です。(7月15日撮影)そして下の写真が夏野菜の成長がピーク越えた野菜フィールドの撮影です。9月16日撮影
もう一つの理由は夏の間,野菜フィールドでは手まき散水が行われていて、それに伴いお水番からの灌水量が減ったのではないかと思います。なぜ手まき散水を行ったのでしょうか?それは継続してキュウリ、ナス、ピーマンなどの夏野菜の実を成らせながら育てるためです。今年の野菜フィールドは選んだ苗も良かったせいかと思いますが、梅雨の成長期からキュウリやナスが大きな実をつけました。8月に入っても手まき灌水を加えることで、ナスやキュウリの実が成り続けました。8月26日撮影
お水番は植物が光合成や蒸散作用を通して植物が生きてゆくのに必要最小限の水を植物に灌水しますが、実を成らせ続けるためには人による野菜の観察と、それに応じて手まき散水を続けることでより安定した効果が生み出せるようですね。お彼岸も過ぎて野菜フィールドではこれから秋から冬にかけて何を育てるか検討を始めようと思います。
夏の灌水量の変化と今後の課題 | 2019年09月23日 |
---|
先のブログで大田区産業プラザPIOの芝生フィールドと野菜フィールドの灌水量の変化について夏が終わったころご報告しますとお伝えしました。お水番の灌水量の変化と環境の変化の関係について
そこで秋分の日の今日までの灌水量の変化を表にまとめましたのでご覧ください。
梅雨の32日の間わずか12リットルであった芝生フィールドは夏の灌水量が87リットルになりました。しかし梅雨の間約210リットルもあった野菜フィールドの灌水量は64.5リットルと大幅に減少しました。その理由についてご説明いたします。まず芝生フィールドの芝ですが、今年の東京は太陽が雲に隠れ雨の続いた梅雨が終わったとたんに30度以上の気温の真夏日が続きました。さすがの芝も気温の急な変化についてゆくことが出来ず、弱って枯れました。その後種をまきようやく面積の70~80パーセントほどが復活してきました。現在の芝生フィールド9月23日撮影
芝生フィールドでは西洋芝ベントグラスを育てています。先のブログでもご説明しましたがベントグラスの生育に最適な気温は15度から25度ぐらいといわれています。ヒートアイランド東京の夏2今年の東京の夏の気温は夜でも25度を超える日が続きました。気温が25度を超えるということは芝生の根を支えている地温も25度を超えるということですね。ベントグラスの根にとり25度を超える環境は生存するのに危険です。日中の気温が40度を超えるアリゾナ砂漠でもベント芝が育つのは、夜間の気温が25度を下回るからと言われています。PIOの外気温28.1度 9月23日午前9時30分
ここにきてPIOの芝生フィールドの外気温は30度を下回り水温も25度を下回るようになってきました。それにつれて芝生の根も元気になってきたようです。お水番の灌水量も急に増えてきました。お水番のタンクの水温23.2度 9月23日午前9時30分
今後の課題として気温が25度を上回る夏の間は、芝生の根を包むお水番の緑化基盤の温度が25度を下回りる技術を確立したいと思います。幸いPIOのある大田区の町工場には、好奇心と技術力に優れた匠がいらっしゃるので相談してみようと思います。野菜フィールドの灌水量の変化につきましては次回のブログでご説明いたします。
お水番の灌水量の変化と環境の変化との関係について | 2019年08月14日 |
---|
梅雨の間,灌水量がほぼストップしたPIOの芝生フィールドも梅雨が明けるとともに再び灌水量の変化がみられるようになりました。夏の気候の中で芝生フィールドの灌水量がどのように変化してゆくのか観察中です。結果につきましては夏が終わったころご報告します。そこで今日は、芝生フィールドの灌水量の変化と周囲の環境の変化との関係についてお話しようと思います。下の表は昨年の10月から今年の7月までの灌水量の変化をまとめたものです。
まず芝生フィールドの灌水量の変化と、東京の降水量の変化の関係についてご説明します。下記の表は昨年の10月から今年の6月までの1日当たりの芝生フィールドの灌水量と東京の降水量を比較したものです。表をよく見ると季節ごとに変化するお水番からの灌水量の変化と、東京の降水量の変化に相関関係があるような気がします。灌水量とは植物が水分を吸収して体外に蒸散させたり光合成で使用するための水量です。光合成で使用される水分は、植物が吸収する水分の2から3パーセント前後と低い数値です。植物が根から吸収した水分の多くは、植物の体内に保たれたり、葉から蒸散されてゆきます。また植物の根を覆う土にも、お水番からの水が毛細管現象の働きで伝わり、土から空気中に蒸散してゆきます。気温が低い時はお水番からの灌水量も、降水量も少なく、気温が高くなるにつれて灌水量も降水量も多くなります。芝生や土に灌水された水が大気中に蒸散され再び降水する水の循環が、灌水量と降雨量に関連性をもたらせているようですね。
次に芝生フィールドの灌水量の変化と、東京の気温の変化について面白いことに気がついたのでご説明します。それは季節の灌水量をその季節の気温で割った数値と灌水量との関係です。例えば2018年の10月から12月までの灌水量の合計を、その期間の平均温度の合計で割ると1㎡当たりの数値は0.35になります。そしてその期間の平均灌水量は4.5ℓ/㎡・日です。また2019年6月の灌水量の合計を平均温度の合計で割った数値が0.34で、その期間の平均灌水量は6.6ℓ/㎡・日でした。
灌水量を気温で割るということは、芝生からの水分蒸散量の変化につながります。芝生への灌水量と芝生からの水分蒸散量は、季節の気温の変化に応じながら変化する関係にあるのではないかと考えられます。気温が高くなるにつれて芝生の蒸散作用も活発になり、それにつれて灌水量も増える。そして気温が下がると芝生の蒸散作用も下がり、灌水量も減る。付け加えると、東京の月ごとの降水量を同じく月ごとの気温で割ると、夏の数値が一番低くなります。この現象も芝生への灌水量が増える要因ですね。そして自然灌水システム「お水番」は、常に一定の水量を灌水パイプに貯留することで、芝生からの蒸散作用が活発な時は根からの水分吸収量が増えるので灌水量が増え、蒸散作用が活発でないときは、根からの水分吸収量も減るので、パイプ内の水の貯留量にあまり変化が見られなくなる仕組みです。東京の気温と降水量は理科年表第85冊の数値を参考にしました。 関連ブログ:植物の都合に合わせた自然灌水システム「お水番」
植物の都合に合わせた自然灌水システム「お水番」 | 2019年07月27日 |
---|
「お水番」は変化する季節環境に応じて、植物が必要とする水量を灌水する自然灌水システムです。土壌代替材ガーデンクリートと組み合わせて芝生や花、季節の野菜を育てます。
システムの説明 「お水番」は灌水タンクに貯留された水をタイマーやバルブで調整しながら灌水パイプに流します。タイマーやバルブの役割は灌水パイプに流れる水がパイプから溢れないように調整することです。灌水パイプの上には切込みが入っていて、そこに灌水クロスを挿入します。灌水パイプに挿入されたクロスはパイプに貯められた水を毛細管現象の働きを利用して吸い上げて灌水クロス全体に伝えます。特許第5692970号
灌水クロスの下には通気性と保水性のある雷オコシと同じ構造をした土壌代替材ガーデンクリートが置かれています。灌水クロスの上には土が薄く覆われて、植物が種や苗から育ちます。植物の根は灌水クロスを貫通してガーデンクリートに活着しながら水を吸収します。
灌水量の変化 2018年10月から東京都大田区南蒲田にあります大田区産業プラザPIOの6Fに設置された試験フィールドで、芝生と野菜が吸収する灌水量を計測しました。下記の表をご覧ください。
経過 秋から冬にかけて気温が下がるにつれて芝生フィールドも野菜フィールドも灌水量は減りました。冬の間も芝生フィールドの西洋芝は、芝生の表面に当たる直射日光により体内の温度が上昇するのを葉からの水分の蒸散作用で調整したり、光合成を行うためにも水分を必要とするので灌水量は継続して消費されました。野菜フィールドではビオラ、イチゴ、シクラメンなどを育てましたが冬になり気温が下がるにつれて消費する灌水量が減りました。
初夏になり、気温が上昇し芝生フィールドでは直射日光が強くなるにつれて芝生からの水分の蒸散量も増えるにつれて灌水量も増えました。野菜フィールドでは5月の中旬にナス、キュウリ、ピーマンの苗を植えたところ、これらの野菜の葉が大きくなり実を結ぶスピードも思いのほか速く、灌水量も大きく伸びました。
梅雨になり芝生フィールドでは気温と湿度が上昇し、太陽からの直射日光もほとんど当たらなくなり、葉からの水分の蒸散量が少なくなったからでしょうか、灌水量が一月以上減りませんでした。野菜フィールドでは梅雨になっても野菜の成長が続き灌水量は減ることなく継続しました。
考察
昨年10月から今年の7月末までの芝生フィールドと野菜フィールドの灌水量の変化を測定して感じたことは植物は外気温や湿度、太陽からの直射日光の変化に応じて体内からの水分を蒸散させることで体温を調整するということです。また植物は成長するためにも必要なエネルギーを光合成することで作るために水分を利用します。
植物は外的要因である気温、湿度の変化、そして太陽からの直射日光の当たり具合に応じて、根から体内に取り込む水分量を調整するようです。自然灌水システム「お水番」と土壌代替材ガーデンクリートを組み合わせた植物栽培システムは、周囲の自然環境の変化に対応して植物の都合に合わせて水分を灌水し植物を育てます。 関連ブログ:植物が必要とする灌水量 7月のPIOのテラス 関連サイト:ガーデンクリート植物栽培システム
7月のPIOのテラス | 2019年07月26日 |
---|
7月も下旬を迎え長く続いた東京の梅雨もようやく終わりを迎えようとしています。6月24日に野菜フィールドと芝生フィールドの灌水タンクを満水にして以来、雨や曇りの日が続き太陽が見えた日はほとんどありませんでした。そして一昨日からようやく青空が見えるようになりました。
6月24日から7月26日までのひと月の間に野菜フィールドでは7.1㍑/㎡・日、芝生フィールドでは0.2㍑/㎡・日の水が灌水されました。初夏の間は野菜フィールドでは約4.5㍑/㎡・日、芝生フィールドでは6.6㍑/㎡・日の灌水がされていた時と比べると、梅雨の間の芝生フィールドの灌水量の大きな落ち込みが目立ちます。
先のブログでもお話ししましたが、梅雨に入り野菜フィールドではキュウリ、ナス、ピーマンなどの苗が大きく成長し、それに伴い消費する水量も増えたために初夏の気候よりも1日当たりの灌水量が増えたようですね。それに対して、芝生は直射日光に当たることがなく、雨や湿度の影響で消費する水量が、ほとんど雨だけで賄われたので1日当たりの灌水量も大きく減りました。植物が必要とする灌水量
今年の東京の梅雨は、太陽の当たる日がほとんどなかったことで自然灌水システム「お水番」の大きな特徴である、植物が必要とする量の灌水をする仕組みが改めて実証されました。梅雨も終えていよいよ本格的な夏がやってきました。これから芝生からの蒸散作用も活発になるにつれて芝生フィールドの灌水量も増えることと思います。そして野菜フィールドではキュウリやナス、ピーマンの収穫が続く限りお水番からの灌水量もこれまで通り続くことでしょうね。 7月26日撮影
植物が必要とする灌水量 | 2019年07月03日 |
---|
東京都大田区南蒲田にあります大田区産業プラザPIOのテラス6Fに設置された、お水番方式の灌水システムによる芝生フィールド、野菜フィールドの灌水量はここに来て大きな差が出始めました。
システムの説明ですが、芝生フィールドでは1.8㎡のフィールドに3cm厚みのガーデンクリート緑化ブロックを敷き約2cm厚みの土の上にベント芝の種を蒔いて芝生を育てています。灌水方式は約240㍑の灌水タンクに貯留された水をタイマーでコントロールしながら、灌水パイプと灌水クロスを組み合わせながら灌水します。
野菜フィールドでは0.9㎡のフィールドを、芝生フィールドと同じく3cm厚みの緑化ブロックを敷き3cmから9cm前後の厚みの土の上で、ナス、ピーマン、キュウリ、枝豆などの野菜を育てています。灌水方式は約63㍑の灌水タンクからバルブで水量を調整した水を灌水パイプと灌水クロスを組み合わせて灌水しています。
先月6月24日に芝生フィールドと野菜フィールドのタンクを満水にして10日が経過した今朝の芝生フィールドの灌水タンクは減水していませんでした。その間、野菜フィールドでは63㍑の水が減水しました。芝生フィールドでは冬の間、月に一度タンクの水を満水にしました。同じ時期、野菜フィールドでは満水にしたタンクの水を4か月半にわたり利用しました。そして5月の連休ごろから芝生フィールドでは3週間に一度、野菜フィールドでは2週間に一度の割合で灌水タンクを満水にしました。 (下の写真は今朝の芝生フィールドの灌水タンク。)
しかし6月24日以降、芝生フィールドのタンクの水は減水しない一方で、野菜フィールドでは1週間に一度タンクの水を満水にしています。なぜ芝生フィールドの灌水タンクの水は減らないのでしょうか?理由はいくつか考えられます。その一つは季節が梅雨で雨量が多く湿度が高かいからではないかと思います。気象庁の観測データによりますと大田区羽田の降水量はこの10日間で47mm,1日当たり4.7mm)の降水量です。(気象庁データ)
もう一つの理由は、ここに来て野菜フィールドのナスやキュウリが大きくなってきたことです。キュウリは2メートル以上の高さまで成長して大きな実を付けました。2メートルの高さまで伸びるということは水もその高さまで吸い上げなければならないということですね。そのためにもキュウリはエネルギーを使います。光合成でエネルギーを作る活動も活発になってきているのでしょうね。そして光合成でも水分を必要とします。
ナスも葉が大きくなるとともに大きな実を付けました。植物は生命を維持するために水分を体内に保ち、体温を調整するために水分を体外に蒸散したりします。直射日光が強く湿度の低い初夏の気候では葉の面積が全体的に広いベントグラスからの水分蒸散量が多く芝生フィールドの灌水量も多くなるのですが、湿度が高くなると芝生からの蒸散量も、乾燥時よりも減り、梅雨で降雨量も増えるので灌水タンクの水も減らないのでしょうね。
一方、このひと月の間にツルが伸びて葉が大きくなったキュウリやナスは、光合成と併せて成長に必要な水分を大量に消費としたために灌水タンクの減水量も大きくなったのだと思います。以上の結果をまとめると、お水番方式の灌水システムは、自然法則に従いながら変化する環境の中で、気候や植物の成長に合わせて植物が必要とする水量を供給できるシステムであると言うことです。7月3日撮影
ガーデンクリート植物栽培システムによるイチゴの栽培記録 | 2019年06月26日 |
---|
ガーデンクリート植物栽培システムによるイチゴの栽培記録のサイトがホームページにアップされました。昨年の11月から都内の数か所の場所で3つの栽培システムでイチゴを育てた観察記録です。
イチゴ栽培はフローラカスケード、カスケードブロック、緑化ブロックを使用して屋外で行いました。手作りフラワーポッドによる栽培は室内で行いました。ヒートアイランド東京の冬はやや暖かいとはいえ屋外でのイチゴ栽培でしたが、冬から春に向けて都内各地のガーデンクリートの上でイチゴの苗は花を咲かせ小さな実を付けました。
イチゴはガーデンクリート植物栽培システムの上で適度に光が当たり、灌水が継続的に行われれば冬でも都内の屋外の環境で育つということがわかりました。
フローラカスケードでは立面に建てたカスケードブロックの穴に挿入されたイチゴの苗がライナーを伸ばし育つことがわかりました。写真は台東区浅草にあります浅草寺様境内に設置されているフローラカスケードの上でイチゴの苗を挿入し、花が咲き実を付けて行く写真です。
6月のPIのテラス3 | 2019年06月24日 |
---|
先週のPIOのテラスを紹介してから1週間がたち、この間にナスが大きくなり食べごろを迎えました。
先週、緑化ブロックにトウモロコシの種を植えたのですが発芽してきました。4cm厚の緑化ブロックの上に1cm厚ほどの土をかぶせた環境で、トウモロコシがどのように成長してゆくのか経過を見守ってゆこうと思います。
芝生フィールドでは、ベントグラスTyeeの種を追い蒔きして一月以上経ちましたが、芝生の緑が深くなりました。芝刈りをしなければ!
6月のPIOのテラス2 | 2019年06月17日 |
---|
PIOのテラスの野菜フィールドに様々な野菜の苗を置いて丁度一月が経過しました。先週はナスとピーマンをご紹介しましたが、今日テラスを訪れてみるとキュウリと枝豆が実を成らせていました。
この4日ほどの間にキュウリが急に大きくなったみたいです。テラスで休息なさる方が、伸びてきたキュウリのツルに棒をあてがいうまく伸びるように工夫してくださいました。
ナスの葉も大きくなりました。先週PIOを訪れてから今日までの間に東京は雨が降り昨日は気温も30度を超えました。水と太陽がPIOの植物たちの成長を一気に高めたようですね。
野菜の苗をガーデンクリートに置き土を薄くかぶせた写真。5月17日撮影
一月が経過してナスやキュウリ、ピーマンが大きく育ちました。6月17日撮影
関連ブログ:6月のPIOのテラス 6月17日撮影
6月のPIOのテラス | 2019年06月13日 |
---|
6月に入りPIOのテラスも梅雨を迎えました。野菜フィールドでは先月17日にミニトマト、ナス、ピーマン、キュウリ、枝豆、オクラの苗を植えましたが一月たち、それぞれの苗が大きくなりました。そこでミニトマトはほかの場所に移し替えてました。ピーマンが実をつけナスが花を咲かせ始めました。
先月の中ごろから下旬にかけて東京の気温は急に上昇し真夏日が四日も続きました。PIOのテラスでは初夏の灌水量で芝生を育てていましたが少し枯れ始めたので慌てて真夏の灌水量に変更したところ、西洋芝ベントグラスTyeeもすっかり元気になり葉が伸びてきたので芝刈りをしました。
カスケードブロックでは昨年花を咲かせたアヤメが今年も咲き始めました。沼地のような水分量に設定したカスケードブロックでアヤメは花を咲かせます。
関連サイト:ガーデンクリート植物栽培システム ガーデンクリートとお水番の組み合わせによる野菜の栽培記録
6月13日撮影
真夏日のPIOの西洋芝 | 2019年05月27日 |
---|
東京の今日の気温は30度を超えて真夏日を記録しました。5月としては4日連続の真夏日で新記録のようです。先のブログで、来月の中旬まで初夏の灌水計画で乗り切りたいとお話ししましたが、初夏の灌水量では真夏の暑さを乗り切ることができません。5月の中旬に入り気温が高くなり芝生の一部が少し枯れたので、真夏の灌水計画に切り替えました。5月のPIOのテラス
大田区産業プラザPIO6Fのテラスでは西洋芝ベントグラスを育てています。ヒートアイランド東京で西洋芝を育てて10年以上がたちましたが、初めのころは芝生にどれぐらいの灌水をしてよいものかわからずに暗中模索の状況でした。
PIOの芝生フィールドではタイマーと灌水クロスを組み合わせて、3cm厚みのガーデンクリートの上で様々な西洋芝を育ててきました。灌水量をタイマーでコントロールできるので、季節に適した灌水量を調整することができます。
季節ごとに芝生の状態を見ながら灌水量を調整してきた経験値を参考にすることで、ようやくヒートアイランド東京に見合った灌水計画を立てることができるようになりました。
ここ数日続いている東京の真夏日の暑さの中でも、ベントグラスTyeeは、強い太陽光を浴びながらも、暑さに適した水分を吸収しながら大きく伸びてきました。関連ブログ:ガーデンクリート緑化システムの灌水計画について5月27日撮影
5月のイチゴ | 2019年05月20日 |
---|
昨年の11月の中旬から都内各地の屋外でガーデンクリートやカスケードブロック、手作りフラワーポットで育ててきたイチゴが半年がたち無事に実を結びました。浅草寺様境内のフローラカスケードではイチゴがカスケードブロックにぶら下がりながら赤い実を付けました。5月20日撮影
手作りフラワーポッドのイチゴの実も食べごろです。5月14日撮影
大田区産業プラザPIOのテラスの野菜フィールドで育てたイチゴも赤い実を付けました。5月13日撮影
日の当たりにくい新宿事務所のカスケードブロックで、立面で育てたイチゴも小さな赤い実を付けました。5月20日撮影
実を収穫した後も、当分の間はイチゴの生育の様子も観察してゆこうと思います。
5月のPIOのテラス | 2019年05月06日 |
---|
今日5月6日は立夏です。先月のフローラカスケードのブログでもお話ししましたが、ヒートアイランド東京の気候はゴールデンウイーク中に初夏の気候に変わります。今年のPIOのテラスでは春から初夏への灌水計画の切り替えがうまくいったようで、芝生フィールのの芝生も、野菜フィールドのイチゴやビオラも元気に育っていました。4月に追い蒔きしたベント芝Tyeeも伸びてきました。
野菜フィールドではようやくイチゴの実が大きくなってきました。あと少しで赤い実になるようですね。大粒のイチゴが出来るのが楽しみです。
昨年カスケードブロックで育てたアヤメが、プランターで無事に冬を越し、再びカスケードブロックに移し替えました。ことしもまた紫色をの美しい花が咲くのが楽しみです。
初夏は植物たちが大きく育つ季節です。これから来月の中下旬まで,初夏のヒートアイランド東京に適した灌水計画で乗り切ろうと思います。 5月6日撮影
3月のイチゴ | 2019年03月12日 |
---|
3月のPIOのテラス | 2019年03月06日 |
---|
ガーデンクリート植物栽培システム | 2019年02月04日 |
---|
1月のPIOのテラス | 2019年01月24日 |
---|
西洋芝Tyeeの成長記録 | 2019年01月17日 |
---|
12月のPIOのテラス | 2018年12月13日 |
---|
11月のイチゴ | 2018年11月29日 |
---|
11月のPIOのテラス | 2018年11月16日 |
---|
10月のPIOのテラス | 2018年10月22日 |
---|
9月のPIOのテラス | 2018年09月28日 |
---|
8月のPIOのテラス | 2018年08月31日 |
---|
7月のPIOのテラス | 2018年07月19日 |
---|
カスケードブロックでイネを育てる | 2018年06月29日 |
---|
6月のPIOのテラス | 2018年06月01日 |
---|
5月のPIOのテラス | 2018年05月04日 |
---|
ガーデンクリート植物成栽培システム | 2018年04月25日 |
---|
4月のPIOのテラス | 2018年04月11日 |
---|
3月のPIOのテラス | 2018年03月08日 |
---|
2月のPIOのテラス | 2018年02月24日 |
---|
1月のPIOのテラス | 2018年01月24日 |
---|
12月のPIOのテラス | 2017年12月27日 |
---|
11月のPIOのテラス | 2017年11月01日 |
---|
10月のPIOのテラス | 2017年10月03日 |
---|
9月のPIOのテラス | 2017年09月13日 |
---|
内藤トウガラシ | 2017年09月06日 |
---|
8月のPIOのテラス | 2017年08月29日 |
---|
7月のPIOのテラス | 2017年07月04日 |
---|
6月のPIOのテラス | 2017年06月02日 |
---|
5月のPIOのテラス | 2017年05月13日 |
---|
お水番で内藤トウガラシと寺島ナスを育てる | 2017年05月05日 |
---|
4月のPIOのテラス | 2017年04月25日 |
---|
3月のPIOのテラス | 2017年03月09日 |
---|
ガーデンクリートとお水番の組み合わせによる野菜の成長記録2 | 2017年02月23日 |
---|
2月のPIOのテラス | 2017年02月16日 |
---|
1月のPIOのテラス | 2017年01月13日 |
---|
12月のPIOのテラス | 2016年12月15日 |
---|
11月のPIOのテラス | 2016年11月02日 |
---|
ガーデンクリートとお水番の組み合わせによる野菜の成長記録 | 2016年10月19日 |
---|
PIOのピーマン | 2016年10月14日 |
---|
動植物が快適にすごせる気温? | 2016年09月22日 |
---|
植物が元気に育ち続けるサスティナブルな環境 | 2016年09月09日 |
---|
8月のPIOのテラス | 2016年08月06日 |
---|
PIOのミニ菜園2 | 2016年07月09日 |
---|
PIOのミニ菜園 | 2016年06月17日 |
---|
水の力 | 2016年04月07日 |
---|
啓蟄 | 2016年03月12日 |
---|
共生or淘汰? | 2016年01月10日 |
---|
夏はベント、冬はライグラスを育てる東京の環境 | 2015年11月28日 |
---|
植物が育ちやすい都市環境を作ります! | 2015年07月11日 |
---|
PIOの白妙菊 | 2015年05月11日 |
---|
春を迎えて | 2015年04月17日 |
---|
冬の植物の成長 | 2015年02月13日 |
---|
植物の逞しさ | 2015年01月08日 |
---|
PIOの植物たち | 2014年11月22日 |
---|
4:3:2の法則? | 2014年11月01日 |
---|
過酷な環境で芝生を育てる | 2014年08月16日 |
---|
植物の都合に合わせた環境づくり | 2014年07月07日 |
---|
冬の灌水量 | 2014年02月13日 |
---|
植物はタフである! | 2014年01月29日 |
---|
Plant is plant 2 | 2014年01月10日 |
---|
PIOの緑化システム | 2013年10月12日 |
---|
ガーデンクリートの保水性とお水番 | 2013年04月12日 |
---|
PIOのテラスで球根から花が咲きました | 2013年04月05日 |
---|
啓蟄に虫を見る | 2013年03月07日 |
---|
コンクリート砂漠で寒冷地型の植物を育てるには | 2012年10月12日 |
---|
空気の発見 | 2012年05月26日 |
---|
緑のオアシス 江戸の庭 | 2012年04月01日 |
---|
テラスのメイクアップ | 2012年03月25日 |
---|
春の兆し | 2012年02月12日 |
---|
緑のピラミッド | 2012年02月05日 |
---|
植物の命をつなぐ「お水番」 | 2011年10月09日 |
---|
4月の初めからベランダでガーデニングキットの上で西洋芝を育てています。9月末までに1週間に一度、約25リットルの水をタンクに給水し続け6か月間,およそ700リットルの水を芝生に灌水しました。1日・約4リットル、1㎡・約3.7リットルの灌水量です。灌水する水はお風呂の残り水を使用して節水・節電効果もありました。 10月7日撮影
初秋の主役 | 2011年09月11日 |
---|
夏の暑さもようやく峠を越したようです。日中の日射しはまだ強いですが朝夕は温度も下がり、すがすがしい季節を迎えました。大田区産業プラザPIOのテラスに設置したガーデニングキットのオープニングを飾る植物は日々草とペンタスに決まりました。
日々草(ニチニチソウ)はマダガスカル原産の一年草で抗がん剤の原料にもなる有難い植物です。ペンタスはアカネ科の植物で,仲間にはあかねやクチナシ、コーヒーの木などがあります。あかねは茜色の語源でもあり古来から赤色の染料として使用されてきました。クチナシは甘い香りの強い白い花が咲きます。私は部屋でコーヒーを育てていますが、白い花の香りはほのかに甘くクチナシに似ていると思っていました。コーヒーとクチナシは同じアカネ科の仲間だったようですね。
テラスには貯水量が約60リットルの大きなタンクが設置されています。大坂のUさんが半透明緑色のシャレた灌水タンクを開発してくれました。大田区のF社長をはじめ多くの皆さんとのコラボレーションで完成した自然灌水システムの上に、初秋の主役たちが登場しました。 皆さんもPIOの6Fテラスにお越しください。 関連ブログ:舞台準備完了 9月7日撮影
舞台準備完了 | 2011年09月02日 |
---|
夏の芝生2011 Part 2 | 2011年08月14日 |
---|
夏至と梅雨と植物の成長 | 2011年07月03日 |
---|
香港のパートナーHさんとAさんから、熱帯の芝生を育てている写真が送られてきました。ガーデンクリートに芝生を載せて育てていますが、ガーデンクリートの空隙に根がしっかりと活着しています。温帯夏雨気候の香港は夏を迎え湿潤で気温も高く、芝生もたくましく育っているようです。
一方、梅雨の続く東京では、荒川区の町屋のホテルの屋上の芝生が、今年は例年よりも早いピッチで育っています。葉が伸びすぎてしまったのであわてて芝を刈りましたがトラガリになってしまいました。もう一度トリミングしてスポーツ刈りぐらいの長さにそろえてあげようと思います。 6月21日撮影
また大田区南蒲田の大田区産業プラザPIOのテラスでガーデンクリートと底面灌水システムで芝生をを育てて3年目を迎えましたが、今年は今まで培ってきた技術と経験をもとにして、水道栓のないベランダやテラスで 安心して植物を育てるベランダガーデニングキットを製品化しました。 6月24日撮影
関連ブログ 屋上菜園
5回目の春、3回目の春、そして初めての春 | 2011年05月01日 |
---|
荒川区町屋のホテルの屋上で、ガーデンクリートの上で西洋芝を育てて5回目の春を迎えました。また大田区南蒲田の大田区産業プラザPIOのテラスでは、ガーデンクリート緑化ブロックで西洋芝を育て3回目の春がめぐって来ました。当初、東京都内のビルの屋上やテラスでは西洋芝は夏を越せないというのが世間の定説でしたが、今年も西洋芝は元気に春を迎えています。ハセベ町屋インの屋上 4月25日撮影
緑化基盤ガーデンクリートは保水性と通気性が良いので、水や空気が植物の根にほど良く行き渡ります。水はけの良いガーデンクリートの上で植物を育てるコツは水やりの継続です。町屋のホテルの屋上ではタイマーとスプリンクラーを組み合わせて、灌水時間をコントロールしながら灌水しています。PIOのテラスでは灌水タンクに水をためて、毛細管現象の働きを応用して常に植物の根に水が行き渡る自然灌水で芝生を育てています。 大田区産業プラザPIOのテラス4月26日撮影
今年はこれまで培ってきた経験と技術を結集して、多くの方々がベランダやテラスでガーデニングが楽しめるガーデニングキットを完成しました。(特許申請中)ガーデンクリート緑化ブロック、灌水タンク、灌水パイプ、灌水クロスをせットにして、ご自分の手でベランダやテラスを自然灌水の庭に変えるガーデニングキットをご自宅までお届けします。ベランダガーデニングキット 近日発売予定 4月30日撮影
ベランダガーデニングキットはお風呂の残り水などを灌水タンクに入れるだけで、植物への灌水を1週間ほど自然に続けます。芝生はもちろんのこと砂や土を薄く敷くことで、花や野菜を育てることもできます。ベランダやテラスで植物を育てることで、お部屋に入る太陽光の照り返しの温度も下がります。
真夏のベランダのコンクリートやタイルなどの表面温度は60℃前後に達しますが、保水されたガーデンクリートや植物は10℃から15度以上はベランダやテラスの表面温度を下げます。ベランダガーデニングキットは水を節約しながら植物を育て、真夏の照り返しの温度を下げる自然灌水システムです。関連ブログ:冬の屋上の庭 ガーデンクリートで花壇を作る 屋上菜園
地球の運行を計測する? | 2011年02月20日 |
---|
初冬の定点観測 | 2010年12月19日 |
---|
11月は浅草の浅草寺様、深川の法乗院ゑんま堂様からブミコン舗装のお仕事をいただき,お寺様の境内に籠っていましたが、その間に季節は秋から初冬に移っていました。大田区産業プラザPIOのテラスと荒川区町屋のホテルの屋上等でガーデンクリートと灌水システムで植物を育てていますが、植物たちにもすっかりご無沙汰してしまいました。町屋のホテルの屋上ではガーデンクリートの上でスプリンクラー灌水で西洋芝を育てています。今年は夏の暑さで隣接した自然灌水のブラウンルーフから様々な植物が移動してきました。芝生をはじめとして植物たちは寒さの中でますます元気ですが、本格的な冬を迎える前に手入れをしてあげなければいけませんね!12月6日撮影
大田区産業プラザPIOのテラスの植物たちも冬を迎えていました。NさんやUさんに灌水システムや植物の手入れをしていただいて植物たちも元気に緑を保っています。
10月に種をまいた西洋芝の種「年中無休」も発芽していました。今,このテラスではこれまでの経験を生かして、新しい発想の庭作りが始まろうとしています。
12月14日撮影
植物を育てる光と風と水、そして愛 | 2010年10月10日 |
---|
大田区南蒲田にあります大田区産業プラザPIOの6階テラスでは、芝生をはじめとして春菊やルッコラなどの野菜、そしてラベンダーやローズマリーなどのハーブ等、様々な植物が育っています。これらの植物を育てる灌水システムには大田区の匠の技が生かされています。
PIOのテラスで芝生を育てて2度目の夏を越しましたが、様々な経験をさせていただきました。特に今年の夏は、東京都内でも8月の中旬にまとまった雨が降るまで、ひと月以上にわたり雨が降らない天候が続きました。このテラスでは雨水タンクの水を利用する灌水方法を採用しているので、水の補給には大変苦労しました。
大地がコンクリートやアスファルトに遮断された上で植物を育てるには、植物を育てる緑化基盤と灌水システムの組み合わせが必要です。それは劇場の舞台装置に似たところがあります。緑化基盤と灌水システムが舞台装置で、その上で主役の植物たちが美しい姿で人々の目を楽しませます。さらに植物を育てるには、風と光、水のほかに、大地が生み出す自然の営みを補う何かが必要であることがわかってきました。
それは 植物を育てようとする気持ちですね。植物も動物と同じように、私たちが愛情をかけるとそれに応えてくれるようです。今年、PIOの屋上の植物たちが無事に夏を越す事が出来たのは、灌水システムを作られた大田区の匠、藤重プラスチック工業の藤重元信社長の、植物に対する深い愛情があったからではないかと思います。
今、様々な場所で藤重社長をはじめ多くの方々の愛に支えられながら緑化基盤であるガーデンクリートの上で植物が育ち始めています。 10月8日撮影
猛暑の夏を乗り切って | 2010年09月19日 |
---|
今年の夏は東京都内でも雨が一月以上降らず、気温も連日35度を超えるかなり厳しい気候条件の日々が続きました。その中で大田区産業プラザPIOの屋上、荒川区町屋のホテルの屋上のガーデンクリートの上で育てている芝生も試練の日々を何とか乗り切り秋を迎えることができました。
PIOの屋上では昨年の夏から、西洋芝トールフェスク、ペレニアルライグラス、ケンタッキーブルーグラスの種をブレンドした「年中無休」を撒いて芝生を育ててきました。ここにきて7月に生育の終わりを迎えた1年草のペレニアルライグラス、トールフェスクは枯れましたがケンタッキーブルーグラスが猛暑の夏を乗り切りました。ようやく気温も25度前後まで下がって来ましたので、これから再び年中無休をまいて緑のテラスで秋冬を迎える準備を始めようと思います。(9月13日撮影)
荒川区町屋のホテルの屋上の西洋芝は先のブログでもご紹介しましたように、隣のブラウンルーフからバミューダグラスをはじめとする様々な草花が越境してきて、大盛況の夏を過ごしました。今年のように猛暑の夏でも、保水性、排水性のよい緑化基盤(ガーデンクリート)と適度の散水の継続(スプリンクラーや底面灌水など)、そして風が吹く環境が整っていれば都内の屋上で、わずか3cm厚みの緑化基盤ガーデンクリートと3cm前後の土の上でも植物が元気に夏を越えることがわかりました。
6月の終わりにきれいに刈り込んだ芝生も夏の間にかなり伸びてしまいました。そこで再びNさんにご協力をいただいて芝刈りをしました。さっぱりと刈り込んだ芝生のソッドに種や肥料をまいて秋から冬を迎える準備をする予定です。 9月10日撮影
間伐材のプランター | 2010年07月18日 |
---|
大田区産業プラザPIOのテラスに,から松の間伐材で作った素晴らしいプランターがやって来ました。長野県のパートナー企業キクイチさんが開発した新製品「からまつ緑華」です。信州の山で育った天然木、から松の間伐材を有効利用した手造りのプランターです。
先日新聞を読んでいたらこれからの日本に必要な事業のひとつとして、林道の整備が重要であると提言なさっていた方がいらっしゃいましたがその通りだと思います。以前のブログで戦後の日本の国土の緑化面積が増えていることをご紹介しました。(森の主役交代)詳しい話はブログをお読みいただければと思いますが、日本国内で消費される目的で植林されたスギなどの人工林が有効利用されないまま、間伐もされずに 放置されているようです。芝生も人間の髪の毛も、時々散髪してすっきりさせると気持ちがいいですね。木も同じです。森をメンテナンスするための林道を日本全土にきめ細かく張り巡らすことで、自然林の間伐もしやすくなることでしょう。
新宿御苑の千駄ヶ谷門から新宿門に抜けるおよそ1kmの間にスダシイ、マテバシイ、シラカシ等の常緑広葉樹から落羽松、メタセコイア、レバノンスギ、ヒマラヤスギに連なる森が続きます。木々の葉からの蒸散作用で冷気が降りてきて、とても気持ちがよい散歩道です。ハキ屋のおじさんが大きなホウキで木の葉を掃除してくれるので、道もすっきりしています。このような木立に囲まれた道が、日本全土の森から都市の街路まで張り巡らされる姿が見られるようになるまで、これから30年、50年、100年かかるかもしれませんが、今からその作業を開始しなければ話は進みませんね。シンガポールでは、先の首相Lee Kwan Yewが自らの手で植樹を開始して、およそ50年をかけて都市の半分を緑化しました。シンガポール植物園2
五月の庭 | 2010年05月16日 |
---|
連休が終わり気候も安定してきて、大田区産業プラザPIOの屋上テラスもすがすがしい新緑の季節を迎えました。庭の芝生を囲む花々やハーブも元気です。
大田区のFさんの灌水システム、長野県松本市のキクイチさんのオーガニックコンポストを利用した有機肥料、そして植物のアレンジやメインテナンスをしていただいている中野区のNさんなど、様々な人のコラボレーションが庭を支えています。
この庭では雨水を使用した自然灌水システムが植物を育てます。庭に張り巡らされた貯留タンクや灌水パイプを通して、植物が必要とする水を必要なタイミングで供給する優れものです。この自然な水の循環と有機肥料が、一年を通して植物の生育をバックアップしています。
Nさんが手塩にかけているチェリーセイジやラベンダーも、ここにきて驚くほど育ってきました。またルッコラをはじめとするイタリアンハーブも新鮮で美味しいくいただけます。皆さんも適度にお試しください!
庭に対する多くの皆さんの愛情が、植物を元気に美しく育てているようです。 5月6日撮影
ガーデンクリート都市緑化システムが支援対象品に! | 2009年10月25日 |
---|
ガーデンクリート都市緑化システムが、東京都中小企業振興公社のニューマーケット開拓支援事業の支援対象製品(技術)になりました。ビジネスナビゲータの皆さんのご協力をいただきながら、製品を紹介させてただきたいと思います。先週のブログでも説明しましたが2030年を目指して、シンガポールでは建物の80%緑化する構想があります。シンガポールとほぼ同じ面積である東京23区や様々な場所で、都市を覆うコンクリートやアスファルトの上で植物を育てる緑化基盤、ガーデンクリート都市緑化システムをご利用ください。
雨水を使用した自然灌水タイプの緑化システム
ガーデンクリート都市緑化システムには、雨水を利用する自然灌水タイプと水道水を利用する自動灌水タイプがあります。また緑化基盤のガーデンクリートも現場施工とブロックタイプがあり、コストや緑化する場所の条件に応じてお選びいただけます。
水道水を利用した自動灌水タイプの緑化システム
ガーデンクリート都市緑化システムは軽量緑化基盤ガーデンクリートの通気性と保水性と灌水システムの組み合わせで、都市の様々な場所を手軽に緑化して、一年を通して植物を元気に育てる緑化システムです。(特許出願中)
夏をのりきって! | 2009年10月11日 |
---|
先週のブログでご紹介した、町屋のホテルの屋上のケンタッキーブルーグラスも、ここにきて気温が下がり芝生も伸び始めました。昨年の同じころの写真と比べると、面積も広がりました。真夏の芝張りでちょっと心配でしたが、芝生の根もガーデンクリートの基盤にしっかり活着しています。
台風18号が通り抜けた後 10月8日撮影
大田区のアイチャックガーデンは、夏のお盆休み中にヒトの不注意で水の道が切断されるアクシデントがありましたが、芝生の種「年中無休」を撒き続け緑も無事に回復しました。これまではグリーンキーパーさんが手がけた芝生のソッドを育ててきましたが、今回の出来事を通して、灌水システムが作動しているガーデンクリートの緑化基盤の上では、種から芝生の広場を作れることが厳しい屋上の環境でも実証されて大きな収穫になりました。
水の道が断たれて枯れた芝生 8月中旬
植物を育てることが好きな方々のために開発されたアイチャックガーデンですが、都会にはカラスよりも手ごわいヒトという動物がいることがわかりました。これからはヒト対策も確立して、誰もが楽しく植物を育てらるような、緑の広場を創りたいと思います。
こんな時には「三佐和」の製品! | 2009年07月03日 |
---|
こんな時には「三佐和」の製品!シリーズのサイトがアップされました。
「寺院・神社の境内、公園や住宅家周りの環境改善」ブミコン
https://www.garden-crete.com/solution/vol_01.html
「工場・ビルなどの建物の屋上や周辺を冷やし緑化します」ガーデンクリート・プレパック
https://www.garden-crete.com/solution/vol_02.html
「学校や幼稚園の庭・チャペル・路面の芝生化」オーチャックガーデン
https://www.garden-crete.com/solution/index.html
建物や家周りをはじめとして様々な場所を緑化して都市砂漠の保水性を高めます。7月3日撮影
芝生ブロック都市緑化システム | 2009年06月24日 |
---|
*芝生ブロック都市緑化システムは、軽石を固化材で固めた軽量緑化基盤の通気性と保水性、及び自然エネルギーを利用した潅水システムの組み合わせで、都市の様々な場所を手軽に緑化します。一年を通して芝生を元気に育てる緑化システムです。(特許申請中)
*現場左官施工タイプとブロック配列タイプがあり、コストや緑化する場所の条件に応じてお選びいただけます。
*灌水システムは、自然エネルギー(毛細管現象)の働きを利用して芝生の下に無数の水脈を作り導水するので、
芝生の枯れむらや根腐れを抑え必要最小限の水で芝生を育てます。
*屋上、ベランダ、縁側、玄関周り、店舗周り、校庭、園庭、教会の庭、歩道・路肩、線路の道床等、都市の様々な場所で利用できます。
*散水のための突起物がないので、校庭で子供たちが安心して走り回ることができます。
*芝生を支える軽量緑化基盤は固めてあるので、ハイヒールで芝生を歩いても沈み込むことがありません。
*ブロック化された緑化基盤は取り外しと移動が可能なので、共有部分の占有使用というマンション事情にも適合します。
コンクリートやアスファルト舗装を剥がすことなく、その上を容易に緑化し歩行できます。
給水は電磁弁とタイマーの調整で自動灌水し、余分な水の無駄を省きヒトによる水やりは不要です。
毛細管現象の働きを利用して芝生の下に無数の水脈を張り巡らせて導水する自然灌水システムです。
天然素材と自然エネルギーを利用したシステムなので、経済的な価格で製品をご提供できます。
大田区の匠大集合! | 2009年06月14日 |
---|
2009大田区加工技術展示商談会が開催されました。(6月12日)大田区の中小企業の匠が一堂に会し、最先端の加工技術を披露しました。アイチャックガーデンも藤重プラスチック工業株式会社の藤重元信社長をはじめ様々な分野の匠とのコラボレーションで、無事にデビューを果たしました。雨水を利用したアイチャックガーデンは当社のテーマである"都市砂漠のオアシス化プロジェクト"の中でも究極の緑化システムです。大田区産業プラザPIOの6Fのテラスに展示されていますので、皆さんも是非ご覧ください。
緑の匠 藤重元信社長
アイチャックガーデンは雨水を利用した潅水システムが舞台裏で活躍する自然緑化システムです。屋上はもとより、幼稚園や学校の庭、チャペルやホテルの庭を手軽に素早く芝生で緑化します。
お問い合わせはこちらに
アイチャックガーデン | 2009年05月10日 |
---|
建物の屋上やベランダで芝生を育てるのは、砂漠で芝生を育てるのと同じです。芝生はペット同様、生き物ですから常に水が補給されなければなりません。植物を育てるのが好きな方は、水やりに楽しみを見出しますが、一年を通して水やりを続けるのは大変です。ゴルフ場や校庭などではスプリンクラーによる散水で芝生にたっぷり水をまくことができますが、都会の建物では周囲に水が飛散するので気を使います。芝生の下に受け皿のようなプレートを敷いて灌水すると、プレートに藻や虫がわき、異臭を放ったり蚊の発生の原因になります。ベランダンブロックを緑化基盤としたアイチャックガーデンは、毛細管現象の働きを利用して必要最小限の水で芝生を育てる庭です。砂漠のような屋上でも、愛着を持って植物と接することができます。