軽量緑化コンクリート ガーデンクリート
特 許
ガーデンクリートは天然の軽石を石灰系固化材(BGパウダー)で固めた軽量緑化コンクリートです。
特許3821809号
物 性
ガーデンクリートの重量は保水時で1200kg/m³ 乾燥時で900kg/m³です。
その重量はコンクリートの半分以下、土よりも軽い素材です。
ガーデンクリートには30%ほどの空隙があり、そこに300リットル/m³の水を保水することが出来ます。
軽石と石灰系固化材で固められたガーデンクリートは土よりも固く凝固性に優れます。
圧縮強度 3.22N/mm² 曲げ強度 1.47N/mm²
特 性
ガーデンクリートの空隙に植物の根が活着して生育を続けます。
ガーデンクリートの空隙には保水性と通気性に優れ植物の根に適度の水分と空気を供給し続けます。
さらに固化材の含まれているカルシウムが植物の栄養素として根から吸収されます。
毛細管現象によるガーデンクリートの保水性
ガーデンクリートの毛細管現象の働きを測定してみました。
午前9時40分に試験体(4cmx7cmx23cm)を水につけて、毛細管現象によりガーデンクリートに伝わる水の様子を調べたところ1時間30分後に4cmほど上昇しました。
ガーデンクリートの内部にある無数の空隙に毛細管現象の働きで水が浸透することでガーデンクリートの保水性は保たれます。
植物の根の活着
植物の根はガーデンクリートの空隙に活着して、水分、空気、そしてカルシウムなどのミネラルを吸収します。
ガーデンクリートを使用した緑化事例
工場屋上芝生緑化 1000m²
海外事例
シンガポール セントーサ島アミューズメントパーク
香港 小学校 中学校消防署 警察署等屋上緑化
ガーデンクリートで野菜やハーブを育てる
コマツナ
パセリ
ガーデンクリートと灌水システム「お水番」を組み合わせてハーブや野菜を育てる
ピーマン
トマト
ナス
クリーピングタイム
ローマンカモマイル
クリーピングベント芝を種から育てる
夏の間だと一月ほどで芝生は育つ
ガーデンクリートに穴をあけて植物を差し込み育てる フローラカスケード
日日草
ヴィオラ
結論 ガーデンクリートとは?
1. |
ガーデンクリートは土よりも軽く(900kg/m³~1200kg/m³)、土よりも固く(圧縮強度3.22N/mm²)
保水性は土同等以上(300リットル/m³)緑化基盤です。 |
2. |
ガーデンクリートを利用した10年以上にわたる緑化の経験から厚み3cm~4cmのガーデンクリートの上に土や砂2cm~3cm厚みで様々な植物が育つことがわかりました。 |
3. |
ガーデンクリートに直径9cmほどの穴をあけて植物を挿入することで立面で植物が育てられることもわかりました。 |
4. |
ガーデンクリートはアスファルトやコンクリートの上に直接施工することが出来るので灌水システムと組み合わせると、都市部でも必要最小限の水量(年間降雨量)で様々な植物を育てられることが可能になりました。 |
5. |
ガーデンクリートは軽石と石灰系固化材を使用した無機系の緑化基盤なので、ウレタンや植物性の有機系緑化基盤よりも、耐候性、耐火性に優れ、屋外で長期にわたって使用しても紫外線や雨水による劣化がみられません。 |